PTA会長「祝辞」など   part3

   高松市P連に属するPTA会長さんが、新しく会長さんになられる方へ参考になればと、
  自分の学校で行った「祝辞」を教えてくれました。
   ありがとうございます。友情に感謝します。


太田中(渡邊昌三会長) 卒業式祝辞(平成16年3月15日)
 
 
3年生のみなさんご卒業おめでとうございます。
 保護者のみなさん方も子供さん達もご卒業おめでとうございます。お祝い申し上げます。
 また、太田中学校で3年間ほめていただいたり、あるときはしかられたり、そんな時の方が多かった?
叱咤激励をしていただいた校長先生をはじめ太田中学校の先生方には
この日をむかえることができたことお礼申し上げます。

 この太田中学校に入学してきた時はまだあどけなかったみなさんが、今ではこんなに大きくましたよ、
と自慢できるほどになっています。三年間で心身体も大きくなりましたね。

 さて、中学校を卒業され、今まで義務教育でいやいや?勉強していたかもしれないみなさんも、
それぞれの希望する道にすすむこととなります。
 これから何年もしないうちに、運転免許がとれたり、選挙権ができたりすることとなり、
だんだんと大人の仲間入りをしていきます。
 しかし、今はこんなことがしたい、こうなってみたいという夢を持っていることと思います。
 え、何もないと思った方は是非できるだけ大きな大きな夢 大志 を持ってください。
 そして、持っている方も、その夢を色々な方に語りましょう。語れば語るほど
より自分の脳裏に焼きつき、自分で行動を起こすようになります。
 たとえば、東京にいきたいなと思っていても、思っているだけでは何も起こりません。
 人に語り自分で電車に、飛行機に乗りに行くことによって初めて東京に行くことができます。
 人それぞれ使う交通手段が違うように、夢に向かって進み方は違っていても
一歩一歩近づいていくことと思います。
 かの有名なエジソンは簡単に何でも発明をしてきたわけではありません。
 失敗に失敗を重ねて発明をしてきております。その時のエジソンは1回の失敗が1回成功に近づいた、
何万回の失敗は何万回も成功に近づいた、と考えて成功を勝ち取っています。
 みなさんもこんなとき、失敗とうちひしがれることなく、観の転換を図り、困難に負けない我慢強さ、
根気強い意志を持ってほしいと思います。これがより強く思っている大志ということです。

 最後にみなさんの中には、見たことがる方もいるかもしれませんが、NHKのプロジェクトX
という番組があります。
 その中に、京都に小さな部品メーカーがあって、立石さんという男の人にスポットをあてた放送
がありました。
 美容師をしている奥さんに支えられながら、いろいろなプロジェクトを立ち上げていくのですが、
次々と失敗していくのです。
 その京都の小さな部品メーカーが、自動改札機の受注を受けるのですが、会社があまり小さいので、
近鉄や国鉄から無理だ、そんな会社には出来るわけがないと、いわれるのです。
 彼らは何回も何回もの失敗の末に自動改札機の技術、磁気の技術を身につけるのです。
 そして、それが、パーキングメータ、ソシアルシステムなどの
ATMのシステムへ発展していき、
この京都の小さな会社が海外にも工場を持つ年商5千億円のオムロンという会社です。

 大きい小さいには関係なく、一つのチャレンジに自分のやりがい、社会にとって本当に必要かどうか
を見極め、果敢に取り組んでいく人たちには、必ず成功の扉が開いています。
 社会にとって必要かどうかということは、人を蹴落として、勝ち取るのではなく、思いやり、
親切心を持った心に生まれてきます。より大きな夢を持ち続け、チャレンジをしていってください。
 みなさんは既に成功者たちです。終わります。

太田中(渡邊昌三会長) 入学式祝辞(平成16年4月8日)

 新1年生の皆さんご入学おめでとうございます。また、保護者の皆様方にも、お子様方のご入学
おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。

 皆さん、今日からは、太田中学校の生徒です。中学校ではどんな勉強をするのかな?
 はじめて勉強する英語はどうなのかな?部活はどうなのかな?と不安なことがいっぱいあるのでは
ないかなと思います。
 反面、勉強はこんなことをしてみたい。
 部活は高松市では優勝したいという目標を夢にもっておられる人も多いと思います。
 皆さんの先輩方は、部活に勉強に素晴らしい成績をあげてきておりますので、
その後に続いてほしいと思います。

 さて、4月4日に終わった春の甲子園で創部3年目の愛媛県の済美高校が初出場でみごと
優勝という快挙をとげました。
 それも4試合連続1点差という試合で勝ち進んできています。
 ここに至るまでには皆さんにはわからないほどの努力をしてきているかも知れません。
 1年前はこの準決勝で下した明徳義塾に20点以上の大差をつけてられて負けております。
 その時以来1日300回の素振りを欠かさず行い、基本から練習を行ってきています。
 高橋キャプテンは、優勝戦の最後の打者がアウトになった瞬間、「今まで厳しい練習のことを考えた」
と言っています。
 人より、どれだけより以上の努力したかという結果がここにあらわれてきています。
 済美高校の校歌に「やればできるは、魔法の合言葉」という歌詞があるそうですが、
自分がどれだけ努力したか、その努力した結果の分だけ現れてきますよ、ということです。
 努力もしていないのに結果はでませんよ。ピアノに上達しようと思っても、他の人にピアノの稽古
をさせておいて、自分がピアノに労力をはらわなかったら、その人は決してピアノに上達はしないのです。
 誰も貴方が上達するために、身代わりに労力という値をはらうことはできません。
 成功を成就しようと思ったら困難を避けて通るようではなりません。
 安易を求めていると、前途にある光栄ある獲得を失ってしまいます。

 最後に優勝した済美高校や、高知の明徳義塾に共通しているところは、校内生徒が元気欲挨拶
ができること、また、きちんんとした服装に心がけていることです。
 だらしの無い、元気の無い人には成功はありません。
 まず、身だしなみを整え、元気のある人のところに、成功がやってきます。
 皆さんも「やればできる」を合言葉に太田中学校での3年間を精一杯がんばって
成功を勝ち取ってください。