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シフトノブ交換 難易度

オーリス乗り換え一発目のイジリは、定番のシフトノブ交換です。
既製品を買えばいいものを、移植にこだわるからカネと苦労が・・・


作業時間
 交換自体は5分とかからず。

準備するもの
 ・交換時・・・不要
 ・シフトノブ製作時・・・適宜

あった方がいいもの
 ・やる気

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 Vitz技術情報 - クイックシフト装着


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 Step 1. シフトノブ取り外し・取り付け
 Step 2. ゲート式用シフトノブ製作
 Step 3. その他


Step 1. シフトノブ取り外し・取り付け

オーリスのゲート式用シフトノブです。

非常に一般的です。つまらないとも言う...

取り外しは簡単です。
ノブ自体を握って反時計方向(左回し)に回します。
それほど力は必要としませんし、一度回れば後は軽く回ります。



交換後のシフトノブです。
今はもはや売られていない、シモーニレーシングのレーシングチタンです。
本来MT用だったのを無理矢理改造し、ゲート式にも対応できるようにしました。
ちなみにMT用のネジ穴は残してあるので、MT・ATハイブリッドだったりしますw

また、純正よりもローポジションにしてあります。

それは兎も角、取り付け方法も簡単です。
ノブを差し込んで、時計回り(右回り)に回すだけです。
きつくなったらノブの向きを調整します。

取り外し、取り付けは以上です。


Step 2. ゲート式用シフトノブ製作

製作をするにあたり、覚えておくことがあります。
それは、シフト自体のネジについてです。
これはメーカーや車種によってまちまちなので、随時確認が必要です。
オーリスの場合、M8xP1.25となります。

M8というのは、JIS規格で定められたネジのサイズで、この場合外径が8mmです。
で、P1.25のPはピッチと呼び、ねじ山と山の間が1.25mmとなります。
これに対応した物でないと、役に立たないと言うことになります。

ちなみにトヨタ車のMTはM12xP1.25です。ヴィッツはこれにあたります。

ネットで検索してみると、MTからATに変換するアダプタというのもわずかに市販されているようですが、
欠点があり、高さが増してしまうようなのです。
今回はローポジション化を狙っていますので、希望には添いません。

いろいろ試した挙げ句、シフトノブの大幅加工に踏み切ることにしました。


これは新品の頃のレーシングチタン。禿げたなorz
あ、イモネジは使いません。新品の時に付いてきただけです。


これを次のように改造します。
断面図の薄い灰色が元からの穴です。
この部分のねじ山は、ナットを加工して付けたM12xP1.25です。

今回はさらにギリギリまで穴を深くし、赤い部分まで掘り進み、
そこへ「ヘリサート」というねじ山を修正するために使う部品を挿入します。
これによってローポジションと強度の確保を図る作戦です。

なぜ本体にネジを切らないかというと、ノブの材質がアルミ鋳造であり、軟らかいのです。
強く回してねじ山がなめると悲惨なので、最初から別の方法をとった次第。

作業過程は写せる場所ではないのでありませんが、ノギスで穴の深さを計りつつ、
慎重に穴を開けていきます。
貫通したらジ・エンド...

それでも厚さおよそ5mmくらいまでは削りました。
というのも、ヘリサートを挿入するための工具(パイロットタップ)の関係で、ねじ山が最奥まで切れないためです。
探せば通常のタップも売っていましたが、予算の関係上見送りに。

ちなみにこのヘリサート、長さは1.5D=1.5cmです。
シフトのねじ山は2cm程ありますが、ぐらついたりすることは全くありません。


※ ヘリサート(現E-サート)

  ストレートではリコイルという商品名で販売されています。- リコイル公式HP


Step 3. その他



シフトノブの比較です。
単純に1cmほどレーシングチタンの方が背が低いですね。


Dレンジに入れた状態です。




こうしてみると大して変わりませんね(汗
大体1.5cmは低くなっているはずなのですが...
もう1cmは低くしたかったです。

ちなみにパネルとの接触ですが、Pレンジが最も近くなりますので、
ここで当たらなければ他のレンジは大丈夫です。


ゲート式は通常のATに比べ、ボタンがない分自由度が格段に高まります。
選択肢もたくさんありますから、お気に入りの一品を見つけてみませんか?

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