ミッションオイル交換 難易度 ★★
マニュアルトランスミッションのオイル交換です。
普通に使っている分には車検(2年)毎で十分なようです。
私の場合機械式LSDを組んであるため、オイル管理には気を配って5,000km毎としています。
工場に交換を依頼すると、工賃として1000〜3000円程度必要になります。
頻繁に交換するとなると工賃もバカに出来なくなるので、DIYに挑戦してみることにしました。
でも普通の人って24mm工具なんて持ってないよなぁ(^^ゞ
カメラ忘れて撮影できなかったので、画像は次回...
関連項目
Vitz技術情報 - L.S.D.装着
必要なもの
・交換用ミッションオイル 2L
・交換用ガスケット(フィラー、ドレン用共通) 2個
・オイルシリンジ
・24mm工具(メガネレンチ、ソケット)
>>詳細はColumn. 関連情報参照。
あった方がいいもの
・ブレーキクリーナ (清掃用)
・トルクレンチ
作業時間
30分〜
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Step 1. ミッションオイル抜き取り
Step 2. ミッションオイル補充
Column. 関連情報
Step 1. ミッションオイル抜き取り
修理書は、上巻MT-35、もしくは追補版MT-14を参照。
修理書によると、正式な手順ではアンダーカバーを外す事になっていますが、
外さなくても交換は可能です。ただ、やっぱり多少やりにくいけど(^^;)
作業時は補充時の油量を知るために、車両を水平状態にする必要があります。
リフトがあれば苦労はないのですが、4輪ウマ(リジッドラック)掛け、もしくは4輪角材乗せしなければなりません。
今回は角材乗せで作業しましたが、工具を使う場所が狭くて少し苦労しました。
1. フィラープラグ取り外し
24mm工具を用いて緩め、フィラープラグを取り外します。ソケットの方がやりやすいかも。
次のドレンもそうですが、かかりが少ない(薄い)ボルトなのでナメには要注意です。
2. ドレンプラグ取り外し
上記と同要領です。最後は押しつけながら手で取り外します。
フィラープラグも取り外しているため、プラグ穴方向へ勢い良く(20cmくらい)飛びます。
しかもサスペンションメンバーの端に当たって飛び散る罠( ̄□ ̄;)
廃油受けはこれを計算して置くべし。
注意!
2つのプラグともプラグ穴に古いガスケットが残っていないか、目視で確認して下さい。
残っていた場合はこれを除去します。
これをサボると、二重ガスケットになる場合があり、オイル漏れの原因となります。
Step 2. ミッションオイル補充
修理書は、上巻MT-39、もしくは追補版MT-17を参照。
補充するオイル量はミッション型式により異なります。Column. 関連情報参照。
1. ドレンプラグ取り付け
新品のガスケットを組みつけたドレンプラグを取り付けます。
トルクレンチを用いて締め付けます。
締め付けトルク(T)=39.2Nm {400kgf・cm}
2. オイル補充
オイルシリンジなどを用いてオイルをフィラープラグ穴より注入します。
2L缶を全部入れるとあふれますので、下には廃油受け皿を用意しておきましょう。
プラグ穴下端から0〜5mm以内にオイルがあることを確認します。
#プラグ穴から指を入れて指先にオイルが付けばOK。
3. フィラープラグ取り付け
上記1.のドレンプラグと同要領です。
締め付けトルク(T)=39.2Nm {400kgf・cm}
オイルが付着した部分は、ブレーキクリーナーを吹き付けるとキレイになります。
注意!
・オイル過多、過小はトラブルの原因になる。
・オイル交換時は、走行後オイル量を再確認する。 (以上、修理書より抜粋)
Colmun. 関連情報
1. ミッションオイル容量一覧
型 式 | 容量[L} (参考値) | 指 定 油 脂 |
C550 (1SZ-FE) | 1.4 | トヨタ純正 MGギヤオイルスペシャルII (API GL-3,SAE75W-90) |
C56 (1NZ-FE) | 1.9 | |
C154 (2NZ-FE/FF) | ||
C50F (2NZ-FE/4WD) |
※LSD装着車はLSDに対応したミッションオイルが必要です。
2. ガスケットについて
・トランスミッションフィラー/ドレンプラグガスケット (MTM)
9901- NCP1#,SCP10 90430-18008 110円
ちなみに...
・トランスミッションフィラープラグ (MTM)
9901- NCP10,13,SCP10 90341-18006 160円
9909- NCP15 90341-18054 170円
・トランスミッションドレンプラグ (MTM)
9901- NCP1#,SCP10 90430-18006 160円
3. オイルシリンジについて
オイルシリンジとかサクションポンプとかマニュアルポンプとか、呼び方がいろいろあるようですが...
今回の交換にあたり購入したオイルシリンジはこれ。
ストレートから発売されているマニュアルポンプ250ml、4980円。
先端は曲がったパイプ(グースネック)になっていますので、一人でも作業が可能です。
というか構造的にストレートパイプでは無理だと思う...
これだと工賃レベル3〜5回程度で元が取れる計算です。
容量750mlタイプ(6,800円)もありますが、補充量はたかだか2L程度ですし、安い方で十分です。
さて、オイルシリンジもピンキリですが、ピンというとトキコのオイルサーバーIIがあります。12,000円。
キリで行くと、シャンプーなどのボトル容器を使う方もいらっしゃいます。
が、オイルが固いとホースが抜けて飛び散り大惨事(笑)になるので、事前にオイルをお湯で暖めるなど対策が必要です。
シャンプーボトルに限らず、冬場などは暖めた方が作業効率が上がります。
でも直火はだめよ、直火は。
周りに整備仲間がいるのであれば、共用すると有効利用できますね。