まずは工具の紹介。
コイルサスペンションコンプレッサです。略称サスコン。
これはSST (Special Service Tool : 整備専用特殊工具)
とも呼ばれます。
この工具の場合、ボルト頭は19mmです。
価格はピンキリですが、安いものであれば1本1,000円以下(2本必要)で手に入ります。
使用頻度を考えるとこの程度で十分ではないでしょうか。
STRAIGHT - 19-1288[コイルスプリングクランプ]
(上記写真とは異なります)
なお、使用時はネジ部にエンジンオイルを塗布するとネジ山の保護になるそうです。
抵抗が減れば作業効率の向上にもつながりますよね。
この辺のコツは経験者の方が良く知っているのですが...
工具が外れると怪我につながりかねませんので、慎重に作業して下さい。
工具はバネの中心に対称になるようにセットします。
180度離して、というヤツですね。
工具自体はバネの傾斜の関係もあり、バネ中心軸と平行にはなりません。
ハの字になります。
ここからは実際にやってみてわかったことです。
写真のようにバネに直に取り付けてもいいのですが、作業中滑ってずれてしまいます。
やり方が悪いのかもしれませんが、危ないし、バネに傷が付いてしまいます。
そこで、バネに付属している消音用のゴムシートを利用します。
これは簡単に着脱出来ますので、もう1本のバネからも外した分も併せて
ツメが当たる部分に被さるように取り付けます。
ゴムシートの強度は問題ありませんでした。傷防止と滑り止めの一石二鳥です。
縮める際は左右均等になるよう、少しずつ行います。
不均等に締めていくと工具脱落の恐れがありますので、気を付けて下さい。
一生懸命縮めている様子(笑)
多分まだ足りません。(つД`)
工具の向きは、取り付け時の向きで上向き・下向きのどちらが正しいのかわかりませんが、
上向きの場合、アッパーシートと工具が近すぎて、ラチェットレンチが使えないことがあります。
これを防ぐためには、バネ上端から「1巻き半」以降に工具を掛けるといいでしょう。
写真は「悪い例」です。
この後泣いたのは言うまでもありません。
ちなみに、あくまで自己責任となりますが、エアインパクトレンチを使うという奥の手があります。
ただし、それに対応した工具はセットで2万円ほどします。
もちろん今回の工具は使用禁止が明記されています。
その辺を承知の上で使ってみたら...すごく楽(^^;)
ラチェットなんてやってられません。片方5分と掛からないんだもん。
よいこはまねしないでください。