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アーシング Ver.2 難易度 ★★


以前行ったアーシングを改良してみました。
きっかけは、遊びに行った先のオーディオ屋のおっちゃんがアーシングに
かなり自信を持っているようで、コツを教えてもらったからです。

早速その店でケーブルとターミナルを購入し、改良を加えました。
改良といっても一度ばらして組み直しましたので、新規取り付けといってもいいと思います。

なお、作業の時期は最初のアーシング+オプティマ装着をした後となります。


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 Point 1. 部品紹介
 Point 2. 追加アースポイント
 Column. 感想
 Column. 燃費比較 (2002.11.17)


Point 1. 部品紹介

そのオーディオ屋にて、面白いバッテリターミナルを見つけました。

新バッテリターミナル (31kB)


配線に関しては色を揃えようと思ったのですが、以前使用したオーディオテクニカの
ケーブルは既にモデルチェンジしており、私の欲しかった色は手に入りませんでした。

そこで、ちょうど店にあった似たような色(半透明なコーヒー色)のケーブル(14sq)を購入しました。
メーカーは残念ながら不明です。


Point 2. 追加アースポイント

そこで教わったコツとは、分岐を使わないこと。
何だそんなことかと思う方もいるかもしれませんが、ちょうど分岐を使っていた私はドキリ(@_@)
#詳しくはアーシングの項を参照。

クランプ式電流計で計っていたときも確かに感じていたのですが、電流がループするらしいのです。
つまり、バッテリに戻る前に分岐でUターンしてしまうような現象があるらしい。
理屈は全然分からないんですが、確かに電流計でマイナス振る事はあったんですよね。
というわけで、

・全てはバッテリに直接戻す。
・私独自の解釈で、一つの部品に対してアースポイントは一つとする。
・アーシングポイントは必ず地金が出るまで磨く。
・アースポイント同士を繋いでバッテリーに戻す「兼用」は構わない。

これらを前提にアーシングを一旦全部外し、ポイントの再検討・研磨を行いました。
結果的にポイントは倍増しました。線も倍増。カオス度も倍増です(苦笑)
参考までにポイントを紹介しておきますね。

エンジンルーム(運転席側) (25kB)

ボンネット (11kB)

バッテリ周辺 (50kB)


Column. 感想

オプティマに替えた時、確かにクランキングが速くなったとは感じました。
しかし、今回のアーシングでそれがさらに速くなりました。
理由は、アース線の増加か分岐の廃止か。どちらも考えられますね。

走行には特に違いは出ていませんが、電圧の安定化はエンジンにとって悪いはずがありません。
これでオートディムの誤作動が収まってくれればいいのですが...


Column2. 燃費比較 (2002.11.17)

アーシングと言えば燃費がよく取りざたされます。
しかし、短期的な結果では信用性が低いのも確かですよね。
別の要因が絡む場合もありますし。

そこで、個人的なものではありますが納車以来のデータを元にして
燃費の違いを比較してみたいと思います。
これは今回に限らず、随時更新していく予定です。


表1 アーシング施工時における燃費の違い

  経過日数 距離計
(km)
1日平均
走行距離(km)
給油量計
(L)
燃費
(km/L)
アーシングなし 300 6,873 22.9 616.9 11.1
アーシング Ver.1 420 9,180 21.9 764.5 12.0
アーシング Ver.2 164 3,988 24.3 299.7 13.3

<解説>
・経過日数は納車された時点からカウントしている。
・1日平均走行距離は距離計を経過日数で割ったもの。
 数字が少なければチョイ乗り型であり、逆に多ければ長距離型といえる。

・Ver.2についてはまだ計測期間が短く、データとしては信憑性が低い。
 やはり冬を越さないと正確な値は出てこないと思われる。(Ver.2は2002年6月からスタートしている)


表2 同時期における燃費の違い

  経過日数 距離計
(km)
1日平均
走行距離(km)
給油量計
(L)
燃費
(km/L)
アーシングなし 174 5,018 28.8 402.0 12.5
アーシング Ver.1 157 4,098 26.1 348.8 11.7
アーシング Ver.2 164 3,988 24.3 299.7 13.3

<解説>
Ver.2とほぼ同時期(6月〜11月)のデータに絞って比較したものである。
これは季節による差をなくすためである。(北海道なので冬季の燃費がかなり落ちる)

表1ではアーシングをしていくにつれて燃費が良くなっているように見えるが、
表2を見ると決してそうではないことが分かる。

ただ、おもしろいのはVer.2の数値が表1表2ともに、最高値を示している点だ。
つまりVer.1ではあまり効果がなかったが、Ver.2では効果があったと見ることもできる。

アーシングの他にも燃費を変化させる要素は多く、一概に効果があるとは断言できないが、
参考としていただけると幸いである。

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