空港特急「ラピート」

群馬の旅に先立ち(と言うか東京にいるsuzumu氏ほかに合流するため)、大阪から東京に向かったのですが、今回は仕事が終わった後に行くということもあり航空機利用となりました。ところが意外に都合がいい時間には便がなく、かなり遅い時間の出発でしかも関西空港発でした(筆者は茨木市在住のため、大阪空港の方が近い)。この便はJASの割引運賃適用の便だったため新幹線より安いということもあり、ちょっと奮発して南海電鉄の空港特急「ラピート」を利用することにしました。

関西空港がオープンして既に5年近く経ち、同時に空港特急も誕生から5年なのですが、今まで関西空港を利用することはなく(見物にいったことはあったけど)列車にも乗ったことはありませんでした。空港特急にはJR西日本の「はるか」と南海の「ラピート」の二つがあるのですが、運賃や所要時間の都合で今回は「ラピート」の利用となりました。

地下鉄で大阪・ミナミのなんば駅に着くと、ラピートの乗車券・座席指定券を買い求めました。前もって列車の時刻を調べたりしていなかったので本当に乗れるか心配だったのですが、実際には30分に1本程度の頻度で走っているようで難なく座席も取ることができました。

なんば駅の9番ホームで、出発前の「ラピート」を撮影しました。搭乗時から独特のスタイルが話題になっていましたが、こうして初めて実物を見ると「思ったより美しいな」と感じました。近年の鉄道車両(自動車などもそうですが)にありがちな「ツルッとした」デザインにはない、細かいところまで凝った造りになっています。


出入り口横の列車名表示です。「ラピート」には速達タイプの「ラピートα」と、停車駅の多い「ラピートβ」の2種類があるのですが(車両は同じ)、このときは夜ラッシュ時で通勤利用も考慮しているのか「ラピートβ」しか運転されていませんでした。


乗車券と座席指定券です(1枚になっています)。切符の背後に写っているのは、南海の沿線情報誌(自由に持ち帰り可能)の表紙です。このあたりは航空機のサービスを意識していると思われます。


車内の様子はこんな感じです。電球色の蛍光灯によって暖かみのある雰囲気になっています。また側面の窓は楕円形になっていて、いっそう柔らかな印象を与えます。運賃に数百円プラスするだけでこれほどゆったりした列車に乗れるのが実に嬉しく思います。


関西空港駅到着後に撮りました。楕円形の窓から見える光がとても美しいです。こんなに良い雰囲気の列車なので 、わずか40分弱の乗車では勿体ないくらいです。これが「ラピートα」では30分もかからないというのですから、むしろ「β」の方で良かったと思いました。


関西空港の国内線搭乗口です。8時過ぎということもあって人はさほど見えませんが、これは搭乗口が広いため人がまばらに見えるだけでした。夏休みということで臨時便も多く、搭乗した便も離陸が10分以上遅れました。


当日は非常に天候も良く、ずっと眼下に太平洋沿岸の夜景が広がっていました。伊豆半島・三浦半島が地図と同じ形に見えたりして1人喜んだりしているうちに羽田に着陸。空港に行くまでより短い時間です。羽田では出迎えのsuzumuさんがいない!?というハプニングもありましたが、なんとか会うこともでき無事にその日の宿である東京・調布のたむりん☆ミ邸に着くことができました。

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