三条京阪〜浜大津

地下鉄内のホームドア

 まず三条京阪から地下鉄東西線に乗ります。写真に写っているとおり、東西線はプラットホームにもドアがある、新交通システムと同じ構造になっています。奥に見える電車は地下鉄専用(醍醐行き)なので見送り、その後の浜大津行き電車を待ちました。


京阪山科

 ところが、浜大津行きに乗り一路浜大津へ向かおうとしたところ、京阪大津線内では「スルッとKANSAI」が使えない事が発覚。ということで御陵で醍醐行きに乗り換え、地下鉄の山科でいったん降りました。京津線には隣接している京阪山科から現金できっぷを買い直して乗車することと相成りました。


☆解説:地下鉄・京阪の山科駅

地下鉄東西線は御陵から山科を経て醍醐に向かいます。本来は京阪山科(地上にある)から分岐するはずだったのですが、この駅が醍醐に向かうルートから外れた場所に位置するため、地下鉄は別に山科駅を設けました。京阪山科と地下鉄の山科は歩いて2〜3分ですが、地下鉄のきっぷで京阪山科から降りようとすると追加料金(御陵〜京阪山科間の運賃)を要するなど不便な点もあります。車内では注意を促すアナウンスがしきりに流れていました。
 さらに「スルッとKANSAI」などのプリペイドカードで京阪大津線の駅に乗り越すと、乗車した駅からの運賃を現金で徴収されてしまいます。知らずにカードで乗り込むと後が大変ということです。乗り継ぎの便利さが、カードに関する不便さで相殺されている気がします。

やってきた電車

 京阪山科のホームに入ってきた電車です。これは京阪800系で地下鉄と後述する併用軌道の両方を走行可能な車両です。京津線は地下鉄乗り入れ時からこの車両に統一されています。
 この写真で見るとごく普通の電車という感じで、先ほどの(新交通システムみたいな)地下鉄と繋がっているようには思えませんね。


山越え

 山科の次、四宮を過ぎると京都府から滋賀県に入ります。このあたりから次第に勾配がきつくなり、ちょっとした山岳鉄道の雰囲気も味わえます。勾配は30〜40‰が連続していて、途中の追分・大谷は坂の途中に駅があるほどです。またカーブもきつく列車が直角に曲がっていくような感じです。
 大谷を出ると逢坂山が壁のように迫り、トンネルで抜けています。このトンネルは古めかしい煉瓦造りで、地下鉄のそれとは雰囲気がまったく違います。


道路に進入

 山を下りきったあたりが上栄町で、この駅を出ると併用軌道になっています。写真は道路に入るところを写したものです。これを見ると踏切に進入しようとしているだけのように見えますが、実は左に急カーブして道路に合流しているのです。


まさに「路面電車」

 先ほどのカーブを抜け、道路に入ったところです。この道路は国道161号線で、かつては大津から北陸方面へのメインルートでした(現在はバイパスができている)。古くからの街道ということもあり、沿道の建物には歴史を感じさせるものも立ち並んでいます。ただ風致地区となっているわけではないので、新しい建物が入り混じり雑然とした印象も受けます。
 ここでは、電車も自動車と同じ信号で止まったり動いたりの繰り返しです。


浜大津駅・大津港

 道路上には停留所がなく、信号待ちのほかは通過するだけです。400mほど走ると浜大津に到着します。ここで坂本・石山寺方面の電車に接続しています(京津線の電車はここが終点)。駅舎はホームの上にある構造で、改札を出て陸橋を渡ると大津港です。ここから琵琶湖の観光船が出ています。


Page.2 に進む

もどる