駅員さんに教わったとおりに、豊肥本線の乗り場に来ました。乗車すべき列車(1443M)がすでにホームに入っています(写真右側)。豊肥本線の熊本近くは最近電化されたばかりで、車両も最新型の815系が使われています。
815系の車内はこんな感じです。座席の構成はごく一般的な通勤電車のそれと同様なのですが、内装がアルミ地肌になっていてSFチックな雰囲気です。トイレ(写真の奥)は黄色となっていて目立ちます。JR九州の車両は、特急車両だけでなく通勤電車も独特です。
電化区間は肥後大津までで、ここからは宮地行きのディーゼルカー、キハ200系(429D)に乗り換えます(写真左)。多くの乗客が先ほどの電車から乗り換えていました。おそらく阿蘇方面に向かうと思われます。
途中の駅、立野に到着すると大勢の乗客が降りていきました。ここから出ている南阿蘇鉄道へ乗り換えるためです。豊肥本線は阿蘇山の北側を、南阿蘇鉄道は文字通り南側をそれぞれ走っています。今回は北側をまわっていきます。駅名標には「立野」という駅名の由来が書いてあります。
また、ここ立野はスイッチバックのある駅です。以前乗った奥羽本線のスイッチバックは通過可能な構造となっていたのですが、ここでは2回方向転換して、ジグザクに山を登っていきます。この写真では列車は手前に向かって進んでおり、しばらく走ってから方向を転換して今度は奥にに写っている線路を走ります。
立野の次の駅、赤水での列車行き違い時に撮った、外輪山です。この外輪山周囲の長さは200km程もあり世界最大だそうです。赤水のあたりは阿蘇山が陥没してできた平地とのことで、広い農地が広がっています。また、ここに限った話ではないのですが沿線の菜の花が真っ盛りで美しかったです。写真に撮れなかったのが残念…
ようやく阿蘇に到着です。豊肥本線ではアメリカ風SL列車「あそBOY」が運転されていることもあって、阿蘇駅舎もウェスタン調の構えになっています。ここからバスに乗って草千里ヶ浜を目指します。バスの乗客はさほど多くありませんでしたが、そのなかで外国人観光客が多かったのが印象的でした。また、バス車内で阿蘇山についての説明が流れたりして勉強になりました。