ついに念願の草千里ヶ浜に到着。バスの運転手さんは「本当にここで降りるの?」と言っていました。と言うのは多くの観光客はその先にある阿蘇山西(山頂へ向かうロープウェイが出ている)に向かうためで、しかも当日は非常に天気が良かったので「行けるうちに行っておいた方が良いよ」とまで言われてしまいました。それでも今回の目的は山頂ではなくこちらの方のため、バスを降りました。ところで、来るまで知らなかったのですが、上に載せた写真の手前側は大きなドライブインとなっていて火山博物館などもあります。去年行った浅間山とよく雰囲気が似ている気もしましたが、やはり山の様相はまったく異なります。ちなみに博物館は前回の経験から行きませんでした。写真は山頂方向を撮ったものです
博物館など見なくても、この雄大な風景が見られるだけで十分うれしいですから。実はこの草千里ヶ浜は牧草地となっていて、夏には牛馬が放牧されているようです。詩の中にはこの草原で遊ぶ馬の姿が書かれていたのですが、この時期はまだそのような馬はいませんでした。やはり草の緑が深くなる6〜7月くらいが旬でしょうか。
放牧されている馬はいませんでしたが、観光客が乗ることができる馬がいました。かなり高額だったのですが割と乗る人は多いみたいです。上の写真に写っている池の周囲をなど回るコースが設定されていました。写真はホーム(?)で客待ちのお馬さんたちです。
こちらは出庫待ち(!?)の「小春号」です。ちょうどカメラ目線のところを撮ることができました。草原を見ながらのんびり過ごすうちに、もう帰りのバスの時間です。熊本へ戻る列車の都合からこういう時間設定になってしまいました。結局阿蘇山頂には行けませんでした(もともと行く気が無かったんですが)。
帰りのバスから撮った「米塚」という小高い丘です。その名のとおりお米を盛ったような綺麗な円錐形をしているのですが、この写真では良く分かりませんねぇ。
阿蘇駅から宮地発熊本行きの列車(438D)で熊本駅まで戻るだけだったのですが、ただ戻るのも面白くないので新水前寺駅で下車。この駅は水前寺駅とわずか700メートルしか離れていないのですが、JRになってからできた比較的新しい駅です。
なぜこんな駅で降りたのかと言うと、ここが熊本市電との乗換駅だからです。熊本市電は近年関心の高いバリアフリーに対応するために、日本で初めて「超低床電車(9700形)」を導入した路面電車です。以前から乗ってみたいと思っていました。が、超低床電車はまだ数が少なく1時間に1本程度の運転。なかなかやって来ません。
30分以上待って、ようやくやって来ました(行きたい方面と逆方向の電車でしたが)。本当に床面が低く、停留所からほとんど段差なしといった感じです。車内から外を見ると、まるで路面を滑っているような感覚でした。写真は下車したときに後ろから撮影したものです。本当はもっと色々撮りたかったのですが、デジカメが痛恨のメモリ切れのためこれ1枚だけでした。なお、電車のほうは非常に乗り降りしやすくなっているのですが停留所の幅が狭いところもあるようでした。超低床電車導入だけでは済まない、バリアフリーの実現の難しさを感じました。
超低床電車を途中で降り、逆方向である熊本駅方面行きの電車に乗って本日の宿「ホテルニューオータニ熊本」へ行きました。熊本駅の目の前にあり、しかも部屋からは路面電車を眺めることができるというなかなかのロケーションです。夜はここから市電で繁華街「辛島町」まで行って、熊本ラーメンを味わってきました。
こうして連休第1日目は終了。わずか1日とは思えない内容の濃さです。やはり大阪からその日のうちに阿蘇山というのは時間的にきつかったかな、とも思いました。次に機会があれば今度は阿蘇山近くの温泉でも行きたいですね。南阿蘇鉄道も乗りたいし…
次回、連休2日目以降の旅程を掲載予定です。