火のくに肥後のくに

 かなり前から当ページでも予告していた九州旅行ですが、その主目的が阿蘇山の探訪です。いや、阿蘇山と言うより草千里を訪れたと言う方が正しいです。中学の頃国語の教科書で知ってから、一度は行ってみたいと思っていたのです。(ちなみに草千里が阿蘇山にあると知ったのはかなり後のこと)


旅は最寄り駅の摂津富田から始まります。ここから見慣れたブルーの201系に乗り、新大阪に向かいます。ここにいる限り旅情などとは無縁です。



新大阪駅にて。阿蘇山に行ったあと、両親の実家に行く予定なのでお土産を物色します。いつものことですがお土産には迷います。以前書いたように大阪にはこれと言った土産が無いからなのですが。今回は八つ橋…は飽きたので「ひとくちおまん」というのを買いました。饅頭の皮が八つ橋でできているというものです。



7時34分、のぞみ33号が発車。東海道新幹線は何度も乗ってきましたが、山陽新幹線は12年ぶり、さらに広島より先はなんと20年ぶりの乗車です。どうせなら世界最速の500系のぞみで行きたかったのですが、時間が合わず700系のぞみとなりました。500系の廉価版と言われる700系ですが、285km/hという速度でも実に安定した走りで快適でした。



10時過ぎに博多到着。新幹線ホームは20年ぶりですが、何となく見覚えのある風景という程度にしか覚えてませんでした。大型連休初日というだけあって、新幹線から他線に乗り換える人でごった返していました。



乗り換えの合間にはお約束のご当地電車ウォッチング。左が811系、右が813系です。主に快速列車として運転されています。博多駅の在来線ホームには、数年前にも来たことがあったため、何となくなじみのある場所のように思えました。



ホームを歩き回っているうちに、次に乗る特急「有明9号」が入ってきました。この列車の指定席をとることができなかったため、行列して車内に乗り込みます(列車を撮影する余裕もなかった)。結局、座席に着くことはできませんでした。なお「有明」に使用されているのは787系というJR九州オリジナルの特急電車です。重厚な雰囲気のデザインが特徴です。



車体のデザインも渋めですが、車内もグレーや黒を中心とした落ち着いた雰囲気です。荷物棚は航空機のそれとよく似た、蓋つきのものとなっていて天井付近がよりすっきりとして見えます。熊本にかなり近づいてから、ようやく座ることができました。



そうしているうちに熊本に到着です。熊本で「有明」からはほとんどの乗客が下車しました。ここで途中下車という形を取り、阿蘇までの乗車券を新たに買い求めます。



「有明」はこのあと豊肥本線の水前寺まで行くのでそのまま乗っていようかと思ったのですが、豊肥本線の乗車券を買い直さなければならないためいったん下車しました。きっぷ売り場で運賃表を眺めていると「どちらへ行かれますか?」と駅員さんが親切に運賃その他を案内してくれました。東京や大阪の、どちらかと言えば無愛想な人が多いのとは対照的でした。



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