でんしゃのはなし

このコーナーでは、雑誌・新聞・インターネットから得た情報についてのコメントや、「そういえば昔、こんな事があったな」という話を不規則に載せていく予定です。

その3・アナウンス

 すでに雑誌等で語り尽くされている気がしますが、SUPER BELL"Zというグループの車掌DJ、「MOTER MAN」。先月大学の先輩方とスキーに行ったとき、Damaさんに初めて聞かせてもらい大爆笑。歌詞(?)の内容も面白いですが、あの車掌独特の喋り方が良く出ています。勿論本職の車掌さんではないのですが、よく観察されているというか何と言うか。

 車掌や駅員によるアナウンスは、他の業界でのそれと一線を画した、ある意味独特なものです。地域によっての多少の差異はあるにせよ「電車のアナウンス」だという雰囲気がにじみ出ていると思います。公共交通機関でも、バスや飛行機はまた違いますから(そもそもバスは自動放送ですね)。

 ところでその独特の「喋り方」ですが、乗客にとっては果たして聴き取りやすいのだろうか、と思うこともあります。たとえば車内での次駅案内。

 「次はぁ〜 御徒町ぃ、御徒町です」

 しばしば言われていることですが、本来必要な情報の「御徒町」が強調されるべきなのに「次はぁ〜」や「ぃ」といった伸ばす音のほうが印象に残ってしまうようです。この辺は人によって感じ方は違うと思いますが、肝心の駅名は早口で、「です」とか「ございます」がゆっくり話されているのではないか? と感じることは多いです。

 それでも、アナウンスを聞き逃して降りそこなうといったことは頻発していないのか、この点を改善しましたといった情報もあまりありません。もしかしたら多くの乗客はアナウンスに対して無関心なのかもしれません。

 どうせ聞いていないんだったら、ということで車内放送をカット(緊急時の放送のみ)するサービスが始まったようです。今後は車内で聞こえる「音」のサービスも多様化していくということでしょうか。

 多様性という点では、冒頭の「MORTER MAN」のような車掌が本当に居たら居たで面白いかもしれないですね。歌の朗詠でも聞くような感覚で電車に乗るとか…。

 私の印象に残っているアナウンスと言えば、雨上がりに中央線に乗ったときの新宿到着前の放送。

 「本日は傘のお忘れ物がたぁ〜いへん多くなっております。

 くれぐれもお忘れにならないようにお願いします。」

 車内は笑いの渦に包まれました。これくらいインパクトがあれば聞き逃すこともまず無いですね。


その2・寝台特急「カシオペア」へ。

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