でんしゃのしくみ

直流モータの回り方


回り方、図1

1.モータに電流が流れると、電機子および界磁から磁界が発生します。上の「図1」の状態では、界磁の磁極と電機子の磁極は左側でN極同士、右側でS極同士とそれぞれは反発し合い、電機子には右回りで回転する力が働きます。


回り方、図2

2.電機子が回転すると、今度は界磁と電機子の磁極の位置関係が左側でN極とS極、右側でS極とN極という組み合わせになり、それぞれを引き寄せる力が働きます。これによって電機子はさらに回転します。


回り方、図3

3.続けて回転した結果、そのままでは界磁と電機子が吸着し合う場所で止まってしまいます。さらに回転を続けるためには、ここで電機子の磁極を最初と逆にすれば良いことになります。電機子の磁極を反転させるには、電機子に流す電流を反対にするのですが、これには巧妙なしくみが隠されています。本文のモータの絵で示すように、電機子に流す電流を受ける整流子は半月状に分割されているため、半回転ごとに電機子に流れる電流の向きも切り替わります。この結果、図1と同じ状態になって回転を続けることができます。


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