詩とイラスト[ Like A Moon ]コトバノカケラ 詩集6 終わりはない演奏

終わりはない演奏

新しい星の輝きの為にボクは
どれだけの時を費やすのだろう

空腹に似た繰り返す毎日
頭を過るのはエゴと言う名の常備薬
いったいいくつ年を重ねれば
そこにあなたは待っている?

花はいつのまにか散り落ち
無情にも誰かに踏まれてしまった
その残り香が鼻をツーンと抜け
その度に昔と未来を交互に見る

止めどなく流れ始める川の流れは
いつしかどこかへ忘れ
またそのうちにふと流れ始め
思い返しては忘れ
そんなことを繰り返してばかり

また夜をいつまでも欲して
皆が床につく頃、バタバタと羽を広げ
明かりのつく街灯の下をくぐり
明日の朝日を海の岩場から
ひざを抱え、想像している

どこか毎日の中に見えることのない
星の輝きを探しながら