詩とイラスト[ Like A Moon ]コトバノカケラ 詩集6 線路の向こう

線路の向こう

親の言うレールに乗せられていると思った日々

たまらなく飛び出すことばかり
脱線することばかり考えていた

ひとときには高くそびえる月を眺め
ボクは不幸だとため息を風に溶かし

ひとときには錆びた金網をつかんでは
どこまで遠く飛び出せるか考えていた

繰り返す日々を重ね、楽しさに溺れた日々

傍若無人に過ごしたとき
ボクはボクの自由に浸っていただけだった