1998/03/18 江田島 平七さんからのメイル

Subject: 血液型占いについて

血液型占いについての皆さんのご意見を読ませていただけました。
三ヶ月くらい前になると思いますが、たけしの万物創世紀で血液型占いに関する事を取り扱っていました。その番組で知った事ですが、血液型占いは日本固有のものであるそうです。A,B,O,ABの四つの血液型があまり偏ることなく存在するのは世界でも日本だけだそうです。ヨーロッパにはA、B型の血液型しか存在しない国や、ラテンアメリカ(ブラジルとか)には全国民の血液型がO型のみという国が結構あるとのことです。もし仮に血液型占いというものが、科学的根拠があるものならばそれは世界各国で成立しうるものになるわけです。とするとO型の血液の人々からなるラテンアメリカの国では、日本の血液型占い(性格判断)のO型の特徴を持った人々のみ存在する事になります。これは全くおかしな事だと思いませんか?そのラテンアメリカの国の中にも、血液型占いのA、B、AB型の特徴を持った人々も必ずいるはずです。
血液型占い(性格判断)が日本で流行しはじめたのが1970年代だそうです。ある一人の男の人(名前は忘れました。)が20000人くらいの人の統計を取って、それぞれの血液型の特徴を分類したとの事です。
また、血液型は詳細に分類するならば400種以上の型が現在確認されているそうです。したがって、A,B,O,ABの四つの血液型のみで人の性格を分類するのはまったくのナンセンス以外の何者でもないそうです。
今日本の血液型占い(性格判断)はFBI効果によるものだそうです。
FBI効果とは、フリーサイズ効果のF、ラベリング効果のB、インプリント効果のIをまとめて表したものです。

フリーサイズ効果とは
  人はあらゆる性格を持ちあわせているものであり、社交的、内向的、衝動的、などおよそ血液型占いに出てくるこういった性格は、血液型を問わず多かれ少なかれ人の中に存在するものである。だから、血液型占い(性格判断)で、A型の人がB型の欄を読んでも当てはまってしまうのである。要するにすべての人に当てはまってしまう効果。

ラベリング効果とは
  「AB型の人は二重人格だ」などと言われるが、自分の知り合いにAB型の人がいると、その人の性格を良く知らないのに「あの人はAB型だから二重人格だ」と勝手に「二重人格」と言うラベルを貼ってしまい、色眼鏡をかけてその人を見る事によって引き起される効果。

インプリント効果とは
  「O型の人は社交的だ」という通説(?)があるがO型の人は勝手に自分でそう思い込んでしまう事によって引き起こされる効果。

以上のような事が万物創世紀で放送されていました。
血液型占い(性格判断)と言うものは科学的根拠の乏しく、信憑性に欠けるものだと思います。まあ、コンパの席などで血液型占いの話題で女の子(男の子)と盛り上がれればそれでいいんじゃないでしょうか?

江田島 平七


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