なまじゅ日記 1999年12月


12月31日(金) 函館:晴れ

 今年最後のなまじゅ日記更新。今日は実家の金魚の白点病(尾も腐りかけている)治療のため、水を取り替え、貯まっていたゴミを取り除いた。一部の白点ははげ落ちており、昨日入れたグリーンFという粉末薬が効いているようだ。明日も水換えをする必要があるだろう。金魚はでかいので、掃除する時いちいち水槽の外に出すわけにもいかず、かといって入ったままだと邪魔でなかなかたいへんだ。45センチ水槽は古くなったのか、角の接合部のゴム状(シリコン?)の素材が痛んでいるようだ。そろそろ大きな水槽に変えた方がいいと思われる。

12月30日(木) 函館:晴れ

 札幌を出る前に写したじゃこずさんじゃかずさんの写真と、酸素の泡を出しているウィローモス。じゃかずさんはなぜか遠い目をしている。
 さて、じゃかずさんとじゃこずさんは無事に2000年を迎えることができるのだろうか?

12月29日(水) 函館:晴れ

 実家に戻ってきて、びっくりした。なんと、実家で飼っている3匹の金魚が巨大化していたからだ。45センチ水槽に、3匹が狭そうにひしめき合っている様は大迫力。多分体長は20センチくらいなのだが、身体の厚みが4センチはある。水草を入れてもすぐに食べてしまうらしい。フンがものすごく多いので、上部式フィルターは1週間で詰まって濾材を交換しないといけなくなるとのこと。恐るべし金魚。

12月28日(火) 雨

 雨で雪が解けて道路はひどいことになっている。シャーベット上の雪が積み重なり、歩くにくいことこの上ない。
 予告通り、今日は水槽の掃除をした。この前買ってきた蛇口付きタンクに15リットルほど新しい水を入れ、お湯で温度を調整した上にカルキ抜きを投入した。水槽の水はいつも通り、灯油を汲むときに使うようなチューブでバケツに排水した。新しい水は、蛇口付きタンクから5リットルのバケツにいったん注水した後、そのバケツの水を水槽に汲む、という方法を採った。この方法だと腰を痛めることもなく、水換えがかなり楽になった。ただ、多少かかる時間が長くなったのはしかたないだろう。
 さて、今回はいつもよりちょっと多めの水換えで、15リットルほど交換した。水換え直後は、水草からたくさんの酸素の気泡が出ている。特に、ウィローモスは、前面気泡だらけだ。

12月27日(月) 晴れ

 明後日は函館に帰省するため、明日には水槽の掃除をしてやらないといけない。照明やCO2添付、給餌をすべてタイマーで制御していたら不在中も安心なのだが。ピクタスが何日くらい空腹に耐えられるか分からないが、1週間くらいエサをやらなくても平気という話は聞いたことがある。エサのやりすぎで元気がなくなるという話は聞いたことがあるが、何日くらい空腹になると元気がなくなるのだろうか。

12月26日(日) 晴れ

 無印良品で、5リットルの小さな半透明バケツ、お化粧用のハサミ(先端が曲がっている)を購入。ハサミは、グロッソのメンテナンスに便利なものを購入した(眉毛の処理にも使ってみよう)。また、家の近所のアウトドアショップで折り畳み式の蛇口付きタンクを購入。こちらは20リットル入るもので、水換えの時に使うものだ。
 最近、じゃかずさんとじゃこずさんは毎日のように鳴いている。成長した印なのだろうか。なまじゅが鳴くという話は前から聞いていたものの、こんなに鳴くとは思わなかった。小さな頃はたまに鳴くくらいだったのだが。

12月25日(土) 雪 クリスマス

 今日は水槽の中を軽く掃除をした。藻にやられた葉が目立っていたので、それをトリミングしたのだ。こういう処置は最初のうちにしておかないと、ひどいめに遭う。
 今日、じゃかずさんかじゃこずさんが、ものすごく大きな音を出して鳴いた。これは本当にびっくりするほどだ。仕事場で、ば○ま○むら君がドライアイスを水道水で溶かしていた時に鳴った音に本当に似ている。そうそう、ば○ま○むら君、うちのなまじゅは、ドライアイスなんかじゃありませんよ。
 そういえば、昨日家に送られてきた「日本社会心理学会会員名簿」におそれ多くも、秋篠宮妃殿下のお名前が。僕の名前がなまじゅ殿下のお妃と同じ名簿に載っているとは。

12月24日(金) 晴れ

 今日、謎の生物を水槽内に発見した。以前から気になっていたのだが、フジツボ(あんなにごつごつしていないが)みたいな物体で、水草とか水槽の壁に張り付いている。ゴミかと思ってつぶさに観察していると、どうやら少しずつ動いているようだ。直径1mmくらいの小さな生き物なのだ。貝の一種だろうか。水草に付いてきていたのだろうか。謎だ。小さすぎてうまく写真にも撮れそうにないし、滅多に見つからない。

12月23日(木) 雪 天皇誕生日

 そういえばずっと前に撮っていたじゃこずさんの写真を公開するのを忘れていた。飼い主を見ているじゃこずさん(1)飼い主を見ているじゃこずさん(2)。彼女はなぜこんなにおなかを出して泳いでいるのでしょう??
 今日の昼頃、何気なく水槽を見ると、なんと茶色い藻が大量発生していることに気づいた。ハイグロフィラもトニナもグロッソスティグマもかなりやられているし、ウィローモスにもからんでいるようだ。夜、13リットルの水換えをし、汚くなった水草はことごとく切り捨てた。これが掃除後に撮ったウィローモスの写真。鬱蒼としていて結構いい感じだ。ただ、ハイグロフィラはかなりトリミングしたので、迫力がなくなってしまった。なお、今回から写真はpictusサーバーの方に置いてある。もうDTIのディスクスペースが足りなくなってきたからだ。

12月22日(水) 晴れ

 またトニナSPが1本抜けている。実は、トニナは汚くなってきたし、植えても植えても抜けてくるので、もう捨ててしまおうかと思っているくらいいらいらしてきた。
 じゃかずさんとじゃこずさんがトニナの根本を好んで行ったり来たりするために、頑丈な根を張らないトニナはひとたまりもないようだ。

12月21日(火) 晴れ

 時間がなくて、なかなかじゃかずさんとじゃこずさんの写真を撮ることができない。こちらを見て微笑みかけている時なんて、写真を撮ってもらうためにポーズを取っているのではないかと思ってしまう。なまじゅというのは、本当に表情豊かな魚だ。金魚とか鯉なんかも結構へんてこな顔をしたりして愛嬌があるのだが、じゃかずさんとじゃこずさんの長い髭を見ていると、何か考えていそうな気がしてくる。「鯰」と書くくらいなので、古い人は、なまじゅが何か念じているように思ったのだろう。よく見ると、彼らはまばたきもしているのだ。

12月20日(月) 晴れ

 今日はじゃこずさんがずっと水槽前面に出てきて左右に行ったり来たりしている。1時間以上同じ動作を繰り返しているが、飽きないのだろうか。一方、じゃかずさんはいつものヒーターの下でじっとしている。なんてことを書いて水槽を見やると、じゃこずさんもヒーターの下に行ってじっとしてしまった。

12月19日(日) 晴れ

 最近、ウィローモスに絡まった黒い藻が気になる。もやもやしていて実体がつかめないため、取り去ることができないのだ。どうしたものか。トニナSPは本当によく抜けるし、店で見たようにきれいに育たないので、たいへんだ。水草を育てるのは難しい。
 じゃかずさんとじゃこずさんは水草ほどデリケートではないのか、少しくらい環境が変わっても平気な顔をしている。

12月18日(土) 晴れ

 本日、pictusサーバーが稼働した。これは僕の友人がプロバイダーに場所を借りて設置したサーバーで、有料でディスクスペースを開放している。pictusという名前は、じゃかずさんとじゃこずさんでおなじみ、なまじゅの種類だ。ここになまじゅ日記を移動させる計画も考えている。興味のある方は、メイルを下さい。
 今日は水換えと水槽の掃除。掃除を終えた水槽の水草からは盛んに酸素が出ていた。これほど盛んに気泡を吐き出しているのを見るのは初めてだ。たいへん美しい光景だ。それにしても、なぜ、水換えの直後はこんなに光合成が盛んなのだろうか。

12月17日(金) 晴れ時々雪

 夜、家でくつろいでいると、じゃかずさんかじゃこずさんが「ぎぎっ!」と大声で鳴いた。あまりに大音響だったので、びっくりして音の方向を見やるとどうやらじゃかずさんかじゃこずさんだったようだ。今までこんなに大声で鳴いたことはないため、びっくりだ。身体が大きくなったからだろうか。
 明日は水槽の掃除をする予定。

12月16日(木) 晴れ

 自分の部屋と同じく、水槽の中も掃除をしないとどんどん荒れていく。特に、水草の葉が黒くなったり、伸びすぎたり、抜けていたりするのは見ていていらいらする。まさかじゃかずさんとじゃこずさんが掃除をしてくれるわけではないので、定期的に人間は掃除をしてやらないといけない。これも、忙しくなってくるといい加減になってしまって、壁に藻が張り付いて見通しが悪くなってしまったりする。これは1週間サボっただけで結構ひどい状況になってしまう。もう少し大人しい魚の場合ならまだましかもしれないが、ピクタスは暴れまくるので、ちょっと目を離すとひどく荒れてしまう。水もたまには取り替えないとpH値の急変や亜硝酸の増加をもたらすし、フィルターは放っておけば詰まって溢れてしまう。こういう「小さな自然」の微妙な環境を維持することはたいへん難しい。

12月15日(水) 晴れのち雪

 どうやら最近また藻が水草に付着するようになってきたようだ。ハイグロも一部の葉がかなりやられているし、グロッソの育ちもよくない。ウィローモスだけは元気のようで、どんどん伸びて近くのハイグロに絡まったりしている。やはり、数日間家を空けたときに照明を消していたのがよくなかったのだろうか。もっとも、最近はあまり時間がなくて水槽の管理をちゃんとしていないということもあるのだが。
 もう少しじゃかずさんとじゃこずさんが気を使ってくれたらグロッソはすぐにでも絨毯になりそうなくらいの勢いで成長していたのだが。

12月14日(火) 晴れ

 今朝、じゃかずさんとじゃこずさんが盛んに暴れながら、「ぎいぎい」鳴いていた。大地震でもあるのだろうか。
 最近は、夜灯りを消す前にエサを与えている。そうすると、暗くしたとたんに食いつくので、水槽の中が汚れないのだ。

12月13日(月) 晴れ

 札幌に帰還。じゃかずさんとじゃこずさんは無事だった。帰ってさっそくエサをあげると、飛びつくように食いついた。やはりおなかが空いていたのだろうか。かわいそうなことをした。さきほど、友人と焼鳥屋に飲みに行ったので、ちょっと酔っぱらってしまい、これ以上書けなさそうだ。また明日以降にでも。

12月12日(日) 東京:晴れ

 人間進化行動学研究会での発表は無事終了。明日は札幌に戻る。おそらく札幌に戻るのは夜になるだろう。じゃかずさんとじゃこずさんが心配だ。僕がいないのをいいことに、水草を抜きまくっているのではないだろうか。水槽の中はだいぶん荒れていると思われる。

12月11日(土) 東京:晴れ

 新千歳空港7:50発の便に乗るため、早朝6時に家を出る。まだ夜が明けていないし、みぞれみたいな重い雪が降っている。電車が空港に近づくにつれ、晴れ間が覗きだし、空港は完全に晴天だった。どうして飛行機が飛ぶのか感情的に理解できないたちなので、少しでもいいコンディションで搭乗したいものだ。
 今日は東大(駒場)まで日本認知科学会の冬のシンポジウム(「進化の認知科学」)を聴きに行った。明日は、人間進化行動学研究会(Webサイトに発表要旨・タイムテーブルあり。同じく駒場で行われる)で発表する予定だ。

12月10日(金) 晴れ時々雨

 明日から13日まで東京出張。その間、じゃかずさんとじゃこずさんにはエサを我慢してもらうので、かわいそうだ。出張中は、灯りを消し、濾過器を回し、エアレーションをして行く。灯りをつけないので、水草が融けてしまわないか心配だが、タイマーがないので仕方がない。さて、明日は5時に起きなければならないので、今日はこのくらいで。

12月09日(木) 晴れのち雨

 水換えした(1/5くらい)。水換えしている最中、じゃかずさんとじゃこずさんが「ぎぎっぎぎっ」と鳴いている。いつかこれをwaveファイルにして紹介したい。

12月08日(水) 晴れ

 じゃかずさんの正面顔。最初、水槽前面にいるのでじゃこずさんかと思ったが、鰭の模様から、おそらくじゃかずさんだと判断。水槽に椅子が当たってびっくりしたら奥に隠れてしまった。じゃこずさんはずっと奥のヒーターの下に隠れていて、写真を撮ることができなかった。目立ちたがりの彼女にしては珍しい。
 夜、エアレーションしようとして水中にエアストーンを落とす時、いつも水面に油膜が張っている。多分バクテリアの死骸だと思うのだが、10時間程度エアレーションをしていないだけで油膜が張ってしまうのはどんなものだろう。

12月07日(火) 吹雪

 トンネルが崩れかけたり、千歳空港が封鎖されたり、北海道は踏んだり蹴ったりだ。今日は地面から吹き上げる吹雪のせいで呼吸ができなくなるほど、歩くのがつらかった。やはりここはすごいところだ。
 今日、久しぶりにじゃかずさんとじゃこずさんのすりすりダンスを見ることができた。2匹が平行になって、胴体部分を擦りつけるダンス。やはりこれは求愛のダンスなのだろうか。

12月06日(月) 雪

 今日は降る雪の量がかなり多い。家に帰ると、コートがびしょびしょになっていた。北海道の雪はたいていパウダー状なのだが、半端に気温が高いので、湿気を含んだ重い雪になっているようだ。
 トニナSPはよく抜ける。しかも、最近は下の方から黒く汚くなってきている。新しく出てくる芽はきれいな緑色なので、黒くなったものはどんどん切っているが、葉が細いのでそれも面倒だ。これをきれいに育てるのはやはり難しいのだろう。グロッソは順調だ。成長が目に見えるので、育てがいがある。しかし、一部の葉が黒くなっているのが心配だ。じゃかずさんとじゃこずさんがしょっちゅうグロッソをかすりながら高速移動するためだろうか。
 流木に巻き付けたウィローモスは活着し、鬱蒼とした感じがしてきた。

12月05日(日) 晴れ

 水槽の水換えをする。ついでに、伸びすぎたハイグロフィラを大幅にトリミングした。茎が弱ったものは根から抜き、途中から切り取ってきれいな部分のみ植え直した。抜いたハイグロフィラの根には土がからみついていた。抜くときにそれなりに力を加えないと抜けないくらい、しっかりと根を張っている。
 最近は、水換えする時に、じゃかずさんとじゃこずさんは水槽の中に入れたままにしている。小さな水槽に移動させるときに、網の中で傷つけてしまうかもしれないし、彼らを捕まえるのがたいへんだからだ。それにしてもじゃかずさんとじゃこずさんは元気だ。金魚の方が弱いのではないかと思うくらい。

12月04日(土) 雪

 どうも忙しすぎてじゃかずさんとじゃこずさんをきちんと見てやる暇がない。本当は水換えの日なのだが、それも延期になりそうだ。

12月03日(金) 雪

 今日は藻で覆われて汚くなった水草を取り除いた。トニナSPは、なんど植えてもじゃこずさんに掘り起こされてしまう。この水草は、根が強く張らずにただ縦に伸びるだけなので、すぐに抜けてしまう。特にじゃこずさんはこの水草に潜り込むのがお気に入りのようで、植えてもすぐに抜いてしまうのだ。じゃかずさんはたいていヒーターの下で大人しくしているので問題ないのだが。……と思って今確認するとじゃかずさんもトニナの側で寝ている。

12月02日(木) 雪

 今日もじゃかずさんとじゃこずさんは二人で離れている。特にじゃこずさんはこちらを見つめている。じゃかずさんは恥ずかしがり屋さんなので、ヒーターの下でじっとしている。きっと今から灯りを消すと、じゃかずさんも水槽前面に出てきて高速移動をしだすのだ。
 ところで、流木に活着しているウィローモスのまわりに、もやもやした藻みたいのが付着していた。ハサミで多少切り落とす。

12月01日(水) 曇り

 今日から12月。帰宅して水槽の灯りを消すと、じゃこずさんが、水槽前面に出てきて活動し始めた。じゃかずさんは相変わらずヒーターの下に隠れている。じゃかずさんも調子が悪いという訳ではなさそうなので、性格の違いだろう。
 グロッソスティグマは、じゃかずさんとじゃこずさんの高速移動にも関わらず元気に育っている。どんどん根が張り、新しい芽も出ているようだ。


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