なまじゅ日記 1999年9月


9月30日(木) 雨のち曇り

 水面に油が大量に浮いているのを発見。しばらく水換えも掃除もさぼっていたため、微生物の死骸などで油が浮いてしまったらしい。忙しいとも言っていられず、水換えと藻の除去、水草の整理をする。
 じゃかずさんかじゃこずさんか確認できなかったが、プラスチック水槽に移す際、「ぎぎっ」と鳴くのが聞こえた。やはりこの前聞こえたのは気のせいではなかったらしい。なまずは本当に鳴くのだ。初めてだったので、驚く。

9月29日(水) 晴れ

 ちょっとこの日記ページも重くなってきたので、1月ごとにまとめることにした。できたら今週末にでも作業したい。ちょっと今週はやることが多すぎて、こちらの日記も手抜きがちだ。
 じゃかずさんとじゃこずさんの活動は以前活発で(なんて書くと火山活動みたいだが)、水草はどんどん抜けるし、水温計は何度直しても曲がってしまう。最初より少し大きくなったので、力も付いてきたようだ。
 懸念していた、水草に付着した藻は、水草を掃除して以来繁殖していないようだ。今はそれより、壁面に付着した苔が気になっている。

9月28日(火) 晴れ

 水槽の壁についた苔をそぎ落としたり、抜けている水草を植え直したりしたいのだが、時間がなくてなかなか思うようにできない。水も蒸発して少なくなってきたようだ。放っておいても今のところ、水は透き通っているし、じゃかずさんとじゃこずさんも元気なのだが。多分今週の金曜には掃除ができるだろう。
 というわけで、じゃかずさんとじゃこずさんの写真を楽しみにお待ちのpataさん、今しばしお待ちを。

9月27日(月) 晴れ

 じゃかずさんとじゃこずさんは相変わらず騒がしい。よく水温計にぶつかって「かつかつ」と鳴らしている。そのため、水温計はいつも曲がってしまっている。水温計の上部は吸盤で付いているのだが、下はぶら下がっているだけなので、どうしても曲がってしまうのだ。
 今日、じゃかずさんかじゃこずさんかどちらか分からないが、砂利を「ばちばちっ」と飛ばして暴れたかと思ったら「ぎぎっー」という音がした。もしかして鳴き声? と思ったが、何か別の音かもしれない。なまずが鳴く、と言う話を聞いたことはあるが、ピクタスも鳴くのだろうか。しばらく注意していよう。
 今は2匹ともゆったりと泳いでいる。いつもこうだと写真も撮りやすいのだが。うまく流し撮りができると、泳いでいるところも写せるのだろうか。

9月26日(日) 晴れ

 ヤマトヌマエビを飼って藻を食べてもらおう思い、夕方、熱帯魚ショップへ行く。ヤマトヌマエビは1匹200円で売っていたが、結局買わずに帰ってきた。というのも、ヤマトヌマエビは小さく、おそらくピクタスに食べられてしまうだろう、とお店の人がアドバイスしたからだ。確かにあの大きさだと食べてしまいそうだ。藻を食べるというのならセルフィンプレコなどの大きめのプレコがいい、とアドバイスしてくれたが、40cmにもなるなまずは、とてもこの水槽では飼えない。さて、どうしたものだろうか。
 今日、じゃこずさんはおなかを出して1人でダンスを踊っていた。じゃかずさんは流木の下でじっとしていて、じゃこずさんダンスにはつき合わなかったらしい。写真は取り損ねてしまったので、またの機会に。

9月25日(土) 天気雨

 台風18号は、札幌に来る頃にはかなり弱まっていた。今日は台風の過ぎ去った後で幾分風が強く、晴れなのにたまに少量の雨が降っていた。
 今日はよく、じゃこずさんがこちらを正面から見ている。水槽を前から見ていると、じゃかずさんとじゃこずさんが仲よく寄ってくるようになった。最初の頃に比べるとかなり慣れてきたようだ。餌の缶を持ち出すと、必死でねだるようになったし、水槽に指を当てても命がけで逃げるようなことがなくなった。
 近々、2匹の正面顔を写して公開したいと思っている。

9月24日(金) 曇り

 こんちわぁ! の日記で、ここの日記をリンクしてくれた。どうもありがとう。数少ないピクタス飼いとして今後もよろしくお願いします。
 今日は、ピクタスキャットを扱っているあちこちのサイトを紹介する。まず、今回紹介する中で最も情報量が豊富なPLANET CATFISH (英語)では、今月のなまず(1997年3月)で、ピクタスを扱っている。ここの解説によれば、ピクタスに適しているpHは6〜7。温度は34度〜37度(華氏表記を摂氏に変換。水温とは書いていないので、おそらく気温のことだろう)。成魚は12.7cm程に成長するが、野生環境ないし大きな水槽では22.86cmくらいまで成長する(インチ表記をセンチに変換)。性別の見分け方、繁殖の仕方などは不明。特に餌をやったときに広い場所が必要だと書いてある。これは、大騒ぎして高速移動するためだろう。
 また、Catfish & Loach Page OZ (英語)では、特にピクタスを扱っているわけではないが、掲示板でピクタスが話題に上っていた。ここの情報でも、ピクタスの繁殖は謎で、そのため、輸入に頼っているという投稿があった。
 青木茂の熱帯魚の、こいつはすごいぞ、猛魚、珍魚には、ピクタスの解説が2行ほどある。
 AQUALIUM熱帯魚リスト・ナマズの仲間では、ナマズの特徴、環境、価格などの一覧がある(ピクタスもあり)。また、特になまず関係というわけではないが、TORAPEホームページには、充実した「熱帯魚用語辞典」があるので、使えるかもしれない。
 今日も、じゃかずさんとじゃこずさんはお互いの身体を摺り合わせている。今は仲良くくっついて仲よく泳いでいるところだ。それにしてもこの2匹は仲がいい。やっぱりつがいなのかしら。
 この前きれいにした水草が一部底から抜けていたので、植え直した。一部の葉には穴が空いている(あるいは透明な部分があったりする。歯ブラシで強く擦り過ぎたのかもしれない)し、また藻が付着しつつあるので、この後どうなるか心配。根は元気に伸びているようなので、しばらく様子を見てみよう。時間があれば週末に新しい水草を仕入れに行こうと思っている。

9月23日(木) 雨

 じゃかずさんとじゃこずさんが、身体の側面を擦り合っている。2匹並んでお互いのおなかを相手にすりすりしている。これは一体どういう行動なのだろう? 求愛行動に見えないこともないが、ピクタスの性行動は謎ということなので、ただ遊んでいるだけかもしれない。喧嘩するなら、きっともっと違う形でぶつかるはず。
 繁殖したら、子どもの名前は「じゃかぽこさん」と、すでに掲示板でゅさんが命名してくれたので、それを採用しよう。

9月22日(水) 晴れ

 やっと今日の仕事が一段落ついて、日記を書ける時間になった(現在23日午前1時40分)。ビールの酔いが回る前に日記を書いてしまおう(喉がからからなのに飲み物と言えばビールしか冷蔵庫にはなかった)。
 今日は以前から気になっていた、水草に付着している藻を除去する作業を1時間ほどかけて行った。ゅさんのアドバイスによると、付着した藻を除去する際に、水槽内に藻が飛び散らないようにしなければ、他の寄生されていない水草にも飛び火する危険があるとのこと。そのため、水草を1本ずつ砂利から抜き、プラスチック水槽に移した上で、歯ブラシを当てて葉に付着した藻を除去した。これはたいへん手間のかかる作業だが、水草がだめになる前に掃除しなければ、手遅れになってしまう。一枚一枚丁寧に藻を取り去る。ともあれ、生き物を飼うのはたいへんである。
 ついでに、流木、濾過装置の吸い込み口も掃除する。流木は熱湯で洗浄した。すべての水草を植え、壁に付着した藻もこすり取ると、水槽はまた新鮮な状態に復活した。
 しかし、今水草を観察してみたら、すでに藻の欠片のようなもの(種とか胞子みたいなの?)が一部の葉に寄生しているようだ。水草の方が元気になってくれるといいのだが、そう簡単にはいかないだろう。
 そんな飼い主の苦労も知らないで、じゃかずさんとじゃこずさんは2匹仲よく遊泳中。買ってきた当初より多少成長したようだ。手を水槽の中に入れて作業をしていると、たいへんな速度でぶつかってくる。ちょっとだけ重量感が出てきたようだ。
 昨日書いていた海外ページの報告は、また時間のある時に。

9月21日(火) 晴れ

 今日は、ピクタスを扱っている海外のページをあちこち見て歩いた。日本語のページだけでは、ピクタスを扱っているものがあまり多くないので、やむを得ず、というわけだ。なかなか興味深いことが書かれてあるページ(オーストラリアの)を見つけたので、明日以降にでも報告する。海外のページというのは言語の問題もあるが、それ以上に1バイト文字でびっしりと書き込まれているため、情報量が多くて、普段はあまり見て歩かない。
 昨日の日記に書いた、水草の芽の写真。2つほど青々とした芽が砂利の底から生えている。おそらく近くに植えている大きな水草から根が伸びて、ここで芽を出しているのだろう。この水草は、下から生えた根から新しい芽が吹き出している。ちょうど写真中央のあたりだ。一部の水草には藻が寄生してあまり元気ではないが、その代わり、あちこちでこのように新しい芽が出てきているようだ。
 今日のじゃかずさんじゃこずさん。じゃかずさんはお気に入りの流木の下、じゃこずさんは水草の下でそっぽを向いている。pataさんあたりは、もうじゃかずさんとじゃこずさんの区別は付くのだろうか? それともやはり両者の区別は難しい?
 どうも僕のページは画像が少なくて彩りに欠けるらしい。僕は文字の方が好きなので仕方ないのだが、現在、ここのページを飾る写真を選定している最中(なるべくサイズの小さいもの)。今日の日記には画像がたくさんあります、お気に召していただけましたか? そこで日記を読んでいるYOJIさん。ご要望は何なりと、掲示板にでも。

9月20日(月) 雨

 夜、帰宅するときにかなり気温が低くなっていた。吐く息が白くなって、もう半袖ではかなり寒い。水温が気になる季節だ。
 昨日、水槽の底から、水草の芽が顔を出しているのを確認した。どうやら近くに植えてある水草の根が伸びて、他の場所から芽を出したものらしい。こういうのを発見するのも、水草を植えている楽しみの1つだ。昨日、長く延びた水草を途中で切り取って植えたものは、いつの間にか水中に浮いてしまっている。面倒なのでそのままにしているが、そのうち根が生えてきたら改めて植えてやろう。まさか固定していないと枯れてしまうなんてことはないだろうか。
 今日はピクタスキャットを飼っている人のWebサイトをあちこち見てみた。ピクタスキャットについて書いてあるページは割と少ないようだ。そのうち、ピクタスキャットリンク集なんてのも作ってみたい。
 今日見つけた こんちわぁ! にある「熱帯魚な日々」では、他の熱帯魚を食べまくるピクタスキャットのことが書かれている。うちの水槽に小さい熱帯魚を入れたらここで書かれているような惨劇が繰り広げられるのだろうか。さかさなまずもピクタスにやられてしまったらしい。他の魚との同居は結構気を使わないといけないのか。また、Web版熱帯魚大図鑑 では、その他のナマズのところでピクタスキャットが取り上げられていた。口に入るものは何でも食べるので、テトラとは同居させてはいけないと書いてある。
 どこのページだったか忘れたが(確か熱帯魚ショップのページ)、ピクタスキャットは弱酸性から中性の水を好むらしい。うちの水槽は現在、pH7〜7.5の間くらい(比色版では区別がつかなかった)なので、やはりちょっと高めなのだろう。
 目立たないフンの話。水換えのために小さなプラスチック水槽に、じゃかずさんとじゃこずさんを移したとき、よくフンをするのだが、ここで見るようなフンが水槽の中に見つけられない。沈んでしまってよく分からなくなるのか、ちゃんと分解されてしまうのかはまだ分からない。

9月19日(日) 曇り時々雨

 先ほど、水換えをした。ADAのWebサイトにあるFAQによれば、水換えと濾材の掃除は同時にしない方がいいらしいので、今回は換水のみとした。水換えと濾材の掃除を同時に行うと、水槽内の生態系がバランスを崩すので「絶対に」行うべきではないらしい。今回水換えする時、前から気になっていた枯れた水草の状態を調べてみた。枯れた水草というのは、本来緑色をしている葉が茶色く色づいている状態だが、これはどうやら僕の勘違いであったらしい。
 というのも、「枯れた」水草をこすってみると、茶色い膜がはがれて、その下から緑の葉が現れてきたからである。藻の一種(?)が水草をコーティングしているのだ。水草の状態があまりよくないか、水草の量が少ないために藻類の繁殖に都合がいい状態になっているようだ。面倒なので、一部の葉だけ指でこすって藻をそぎ落とした。また、何本かの水草は背丈が高くなり過ぎ、水面から顔を出しているので、途中で切り取り、切り取った水草を別の場所に植え替えた。うまく育てば、水草の量が増えて藻の発生を押さえられるかもしれない。

9月18日(土) 晴れ

 じゃかずさんとじゃこずさんは、餌をやろうとして水槽の上のガラス蓋を上げると、いつもは水槽の底で這うように生活しているのに、その時ばかりは必死になって水槽の中程まで上がってくる。じゃかずさんとじゃこずさんが、「餌をねだる」ためにそういうポーズを取っているのかは謎だが、こちらのことを「餌をくれる物体」くらいには認識しているということだろう。
 今日は時間がなくて水が交換できなかった。いろいろ気になることについてはまた明日以降に。

9月17日(金) 晴れ

 どうやらpH7.5というのは高い値らしい。水道水のpHは7.0であることから、水槽の中にある砂利や活性炭が原因なのかもしれない。もし、明日時間があれば水換えしてまた測定してみよう。pHを下げる方法としては二酸化炭素を直接投入したり、エアレーションを行って空気中の二酸化炭素を水槽内に溶かすやり方があるらしい(ゅさんによる)。
 じゃかずさんとじゃこずさんは、水槽内での棲み分けをしているのか、じゃかずさんは流木の下、じゃこずさんは水草の根の下あたり、というように休む場所を決めているようだ。ただ、特に自分のなわばりを決めているわけでもなさそう。
 さて、北海道はかなり肌寒くなっているため、水槽内の水温も結構下がっている。つい1週間前までは黙っていても30度を越えていた水温も、現在はたまにヒーターが作動して27度程度である。

9月16日(木) 晴れ

 水草は下の方から新しい葉が出てきているが、上の方の葉はどんどん枯れて茶色くなっている。そろそろいらない葉など切り取ってしまう必要があるだろうか。トリミング用の長いハサミがほしい(とはいえ、専用品は高そうなので、文具屋で使えそうなものを適当にみつくろったほうがいいかも)。現在、水槽の底には砂利を敷いているが、掲示板でゅさんが紹介してくれたADAのセラミックの模擬砂なんてのもいいかもしれない。赤っぽい色の方が水槽が高級に見えそうだ。今、ADAのカタログを見たところ、「アクアセラミック・クリスタリーノ」(9リットルで\3,500)という底床材があるようだ。これは繰り返し使うこともできるし、初心者にも扱いやすいと書いてある。なお、ADA(アクアデザインアマノ)のWebサイトは http://www.adana.co.jp/ だそうだ。僕はまだ見ていないが、後で見てみよう。ADAのカタログ"The Book Of ADA 1999"は見ているだけでも楽しく、水槽のレイアウトの作り方なんかも出ているのでためになる。もし、通販など受け付けているのであれば便利なのだがそこらへんはどうなのだろう。チェックしてみよう。
 水槽の匂いは、鼻をかなり水面近くまで近づけなければ分からないくらいにまで収まっている。明日、水質チェックをしてみよう。

9月15日(水) 晴れ

 空気はもうすっかり秋になった。外を歩いていると、秋の匂いがする。
 今日はじゃかずさんが口を大きく開けたところを撮ることができた。少しぼやけているが、なかなか間抜けな感じは出ている。流木の下で休憩しているところを撮ったものだ。じゃこずさんの正面顔も撮ろうとがんばったが、彼女は落ち着かなくて黙っていないので、今回は断念した。
 そういえば、最近、じゃかずさんとじゃこずさんは割と別々の場所で休んでいる。じゃこずさんは水草の下、じゃかずさんは流木の下にいることが多い。夜中や日中は何をしているか分からないが、少なくとも夕方から夜にかけての間は別々に過ごしていることが多いようだ。

9月14日(火) 晴れ

 なまずの口は左右に大きい。今、じゃこずさんがもぐもぐ言っているが、ここは金魚とかなり違うと思った。金魚はよく欠伸をしたが、なまずが欠伸をしたところは見たところがない。なまずも欠伸をするのだろうか? 金魚の「欠伸」は本当に欠伸なのだろうか? 謎は深まる。。。
 じゃかずさんは流木の下に隠れている。普段流木の下に棲んでいるのはじゃこずさんなのだが、今日は珍しくじゃかずさんである。一応本人は隠れているつもりらしいが長いひげが思いっきりはみ出しているのでばればれである。それにしても体長ほどあるひげはなかなか勇壮だ。どこかに引っかけて切ってしまわないかと心配の種でもある。せっかく美しいひげだ。多分あれはなまずにとって大事なセンサーなので、途中で切れてしまったら生活に支障が出てくると予想される。彼らはどの程度ひげに頼っているのだろうか。ひげと目で、認識するものが異なるのだろうか。いろいろと謎は多い。今度なまず関係の本でも買ってきて研究するとしよう。

9月13日(月) 晴れ

 最近、日中はよく寝ているじゃかずさんとじゃこずさん。ちょっと気になったので、昨晩ベッドに入る際、小さな明かりを1つだけ点灯させて、そうっと水槽に近寄ってみた。すると、じゃかずさんとじゃこずさんが活発に動いているではないか。やはりなまずは夜行性なのだ。もしかしてあの長いひげは暗闇でもぶつからないで泳ぐためのセンサーなのかしら?
 といっても、彼らはよく水槽の壁にぶつかる。あまりに高速で移動するため、砂利をけ飛ばしたり、壁に激突したりと、とにかく騒がしい。それでも、買ってきた当初よりはだいぶん静かになっている。
 今、じゃかずさんとじゃこずさんは食後の一時を楽しんでいる。たまに流木の下に潜るのはじゃこずさん。流木が気に入っているようだ。流木は思ったより高く、僕の買ったせいぜい20センチくらいの長さのものでも\1,000だった。じゃかずさんは水槽の前面に出てきて遊泳している。じゃかずさんはたまに床に口を付けて何か食べているようだ。首を振りながら移動している様子がかわいらしい。

9月12日(日) 晴れ

 連れてきたばかりの頃は落ち着きがなく、何かと言えば高速移動して大騒ぎしていたじゃかずさんとじゃこずさんもこの水槽が慣れてきたせいか、大人しくなってきた。食事の時にはものすごい勢いで食いつくのだが、それ以外はわりとゆったりしているようになった。お気に入りは水槽の後ろ側に植えてある水草の根のあたりで、狭いのに2匹で犇めくように寄り添っている。やはり狭いところの方が落ち着くのか、謎だ。
 以前実家で金魚を飼っていた頃に悩んだ水質の汚濁(黄色くなってしまう)もまだ見られない。バクテリアを投入したり、1週間に1度の水換えをきちんとしているからだろうか。昨日、水草から泡のようなものが出ているのを観察した。これはおそらく水草が吐き出した酸素だろう。これだけ酸素が出ているのなら、とりあえずエラレーションは不要のようだ。
 生き物を飼うと、いろいろと制約が付いてしまうが、じゃかずさんとじゃこずさんを見ているといかにも涼しいし、水槽自体のレイアウトもシンプルで気に入っているので、結構楽しい。毎週メンテナンスする必要はあるが、水槽からじゃかずさんとじゃこずさんを移すとき、網の中でもだえる様子から体調なんかも分かりそうで、それほど苦痛は感じないのだ。
 金魚は水面近くまで上がって泳ぐことが多いが、なまずは常に水底にいる。だから餌も水底に沈むものを使っているが、もし水面に浮くタイプの餌だと彼らはどうするのだろうか? 餌があれば水面まで上がってくるのか、大きな謎である。フンは金魚のものの方が目立ったように思う。プレコは大きなフンをするという話を聞いたが、じゃかずさんとじゃこずさんはあまり大きなフンはしていないようだ。もちろん、まだ身体が小さいということもある。

9月11日(土) 雨

 土曜日は水替えの日。亜硝酸がそろそろ増えてきたし、壁面に藻が発生してきたことでもあるので、じゃかずさんとじゃこずさんをプラスチック水槽に移して掃除をする。壁面のふき取りには、洗車に使うみたいなスポンジを使ったが、藻は思ったより頑固でなかなか取れない。僕は(どこかの主婦みたいだが)使用済みの歯ブラシを取っておく癖があるので、それでごしごしふき取ると、面白いように取れる。藻を取るためにはちょっと硬いものが必要なようだ。
 掃除のついでに鬱蒼としてきた水草を観察すると、砂利の下にかなり根が這っていることが分かった。葉は上の方から枯れてきているが、まだまだ元気のようだ。大きくなった水草は、親の水草から切り取って別のところに移して植えた。
 フィルターの掃除は、もともと水槽に入っていた水を用いた。フィルターに住んでいるバクテリアに悪影響がないように、と思ったからだ。水替えを終え、pHと亜硝酸を試薬でチェック。異常がないことを確認し、水温をチェックした上で、じゃかずさんとじゃこずさんを水槽に移す。
 今、じゃかずさんとじゃこずさんは水草の陰で休んでいる。最近は水草の根がたくさん這っているところに隠れて休むようになった。狭いところの方が彼らにとっては落ち着くようだ。

9月10日(金) 雨

 今日、帰宅してじゃかずさんとじゃこずさんを眺めているうちに眠くなってそのままうたた寝をしてしまった。はっと眼を開けて水槽を見ると、じゃこずさんが忙しなく泳いでいる。じゃかずさんは水草の陰で休んでいるようだ。じゃかずさんは夜寝るが、じゃこずさんは昼寝ているのだろうか。今もじゃかずさんはじっとしている。
 じゃこずさんは、じゃかずさんを誘うように動くので、じゃかずさんはいつも起こされてしまう。一人だけ起きているのが寂しいのか、じゃかずさんがベッドにしている水草の狭いところを高速移動するのである。しかし、ご飯を食べる時は2匹とも命がけになって食べる。寝ているじゃかずさんもむくっと起きてきてすごい勢いで食い付く。
 明日は水槽の水を一部交換し、掃除をする予定。特にフィルターの中にゴミがたまってきたため、濾過剤を取り外して掃除しなければならないだろう。壁についた藻もそぎ落とさなければ。

9月9日(木) 晴れ

 水の生臭い匂いはほとんど消えていた。亜硝酸の量を調べてみると、この前調べたときより増えていた。まだ問題のない量(0.15mg)だが、どうやらアンモニアがバクテリアによって亜硝酸に分解されつつあるようだ。pHは7.5程度で問題のない値を示している。
 掲示板でゅさんから問い合わせがあったフィルター(Tetra OT-45:写真は活性炭パックを挟んでいる状態)の特性だが、これはバクテリアの繁殖を促すだけで、最初からバクテリアが入っているということはなさそうだ。
 現在、特に酸素を導入するためにエアレーションなどはしていないが、フィルターから流れ出る水が空気を巻き込むように細工しようとしている。しかし、これがなかなかうまくいかない。このフィルターは静かなことが特長で、循環する水が空気を巻き込まない。流れ口の所に障害物を置くことでこのフィルターから流れ出る水が空気を巻き込むようにしようとしたが、やはり酸素導入用の装置を探さなければならないだろうか。
 水草はかなり増えているので酸素は足りているとは思うが、実際じゃかずさんとじゃこずさんの気分は分からないので、不安だ。最初1センチちょっとしかなかったこの水草は、3倍くらいに成長している。なお、写真で水草の後ろにあるのはカバーを装着したヒーターである。
 水槽の中の水草はかなり増えている。そろそろ切って別の所に植えた方がいいだろうか。週末には水槽のメンテナンスをしよう。

9月8日(水) くもり

 今日の朝、初めて水槽の壁面に藻が付着しているのを確認。夜、帰宅してから確認すると、円形の藻が結構しっかりとくっついているようだ。水草も結構増えてきていることから、水槽の中に植物が育つための環境ができあがりつつあるということだろうか。
 あまりに藻が多くなってきたら、そぎ落とす必要がありそうだ。しかし、この藻、じゃかずさんとじゃこずさんのエサになるということはないのだろうか。

9月7日(火) 雨

 昨日と違い、今日はじめじめした空がついに雨を吐き出したので、比較的すっきりしている。ただ、やはりこの時期の北海道にしては暑い。高い空とすっきりとした空気、たまに吹く風に長袖の洋服を箪笥の底から引き吊り出そうかと迷うはずなのだが、今年の残暑はしぶといようだ。
 じゃかずさんとじゃこずさんをうまく見分けられる写真を撮ろうと、さきほど悪戦苦闘したが、なかなかじゃこずさんが大人しくしてくれない。じゃかずさんの写真はそれなりに撮れるのだが、じゃこずさんの落ち着きがなく、結局今日は諦めた。じゃこずさんはたまにじゃかずさんを誘うように触れる。そうすると、じゃかずさんも大儀そうに動き出す。朝方はじゃかずさんとじゃこずさんは元気に2匹で泳ぎ回っているのだが、夜になって元気なのはもっぱらじゃこずさんだ。これは単なる個体差なのだろうか。大人しいじゃかずさんが特に不調というわけでもなさそうなので、多分単なる個体差だとは思うのだが。
 今日、でかくなりすぎたレッドテールキャットの話を聞いた。やはりレッドテールはものすごく大きくなるらしい。将来的には是非飼ってみたいなまずではある。
 今、じゃこずさんが口をぱくぱくしながらこちらを覗き込んでいた。口を開けるとさらに愛嬌がある。この瞬間の写真を撮るのはさらに難しそうだ。

9月6日(月) 曇り

 今日は今にも雨が降り出しそうなくらいじめじめして暑苦しい。夜、帰宅するとなまず水槽の水温は30度まで上がっていた。これはもちろん蛍光灯をつけていることも一因なのだが、最近は日中蛍光灯を付けっぱなしでも27度くらいにしかならなかったので、やはり気温の高いことが原因になっているようだ。真夏だとクーラーのないこの部屋は確実に30度を超えるので、水槽の温度が上がりすぎやしないだろうか。しかし、僕だってクーラーなしで過ごしているのに、なまずのためにクーラーを付けるというのもへんてこな話だ。
 どうやら、枯れ具合が一番ひどいと思われた水草から、どんどん根や芽が出てきた。人間で言うと新陳代謝がよいのだろうか、本体はぼろぼろでも、新芽は青々としていて元気だ。しかし、他の一部の水草が、倒れてくしゃっとなっている。じゃかずさんかじゃこずさんが倒してしまったのだろうか。あるいは、その上で寝ていたのだろうか、どう考えても不自然な倒れ方をしている。あの元気な泳ぎっぷりから見ると、水草の1本や2本、簡単に倒してしまうだろう。
 今は2匹とも水底でじっとしている。先ほど夕飯を与えたので、そろそろお休みの時間だろうか。それとも消化のためにじっとすることになっているのだろうか。そう言えば、なまずには胃というものが存在するのか謎である。金魚には胃がないという話を聞いたことはあるが、なまずの構造はまだよく知らない。そのうち調べておこう。
 ところで、じゃかずさんとじゃこずさんの区別がよく分からないという話があったので、再度確認しておこう。じゃかずさんとじゃこずさんの動きを見ていれば、たいてい分かる。じゃこずさんの方が圧倒的に動き回るし、ダンスも華麗だ。ただ、じゃかじゃこ初心者は動きだけでは分からないので、背鰭の部分をヒントに見分ける。背鰭の3つの点については既に何度か書いたが、まだよく分からないようなので、そのうちもっと分かりやすいような写真を撮って掲載しよう。
 ちなみに。じゃかずさんとじゃこずさんは、「か」と「こ」にアクセントがある。たまに間違ってじゃこずさん、などと発音する人がいるので要注意だ。正しくは、じゃずさん、なのでお間違えなく。

9月5日(日) 曇り

 フィルターの吸い込み口のあたりに枯れ葉や食べ残しなどが付いてきたため、掃除をする。掃除といっても網で底をつついてゴミを浮かせ、それをすくい取っただけなのだが、水槽の中はかなりすっきりした。また、今日も硝化菌を10cc導入した。
 その後、しばらく様子を見ていると、じゃかずさんの様子がおかしい。水槽の端でぜえぜえ言いながら(鰓の動きが激しい)底に蹲っているのだ。その周りをじゃこずさんが忙しなく動き回っている。たまにじゃこずさんがじゃかずさんに触れると「うるさいなあ」というみたいに、じゃかずさんが少し底から離れ、飛び上がる。それを2匹で繰り返しているのだ。どう見てもじゃかずさんが迷惑そうにしているのに、じゃこずさんはじゃかずさんの周りを離れない。
 じゃかずさんの呼吸が激しい原因は分からないが、とりあえず少しだけ水を交換してみることにする。ゅさんが掲示板で助言してくれたように、何かよく分からないが魚の調子が悪いときには、少量の水換えをすれば改善することがあるらしい。
 水は4リットルほど、交換した。方法としては、まず、じゃかずさんとじゃこずさんを、子どもが昆虫採集に使うみたいなプラスチックの小さな水槽に待避させる。小さな水槽には元の大きな水槽の水を汲んである。その上で、13リットル入る大きめのバケツに水道水を汲み、先ほどお茶を飲むために沸かしたポットのお湯を目分量で加え、温度を上げる。だいたい、水槽の水より幾分温かいなと思うくらいにしておいた。そのバケツにはカルキ抜きを加え、棒で掻き混ぜる。
 大きな水槽の水を汲み上げるには、灯油や醤油を汲み上げるようなポンプを用いて、小さなバケツ(4リットル)に捨てる。捨て終わったら、今度は大きなバケツからきれいな水を汲み上げ、水槽に導入する。そのままで数分間フィルターを回して置き、温度とpHを確認(7程度だった)した後で、じゃかずさんとじゃこずさんをプラスチック水槽ごと大きな水槽に放流した。
 水換えをすると、じゃかずさんのぜえぜえも収まり、2匹仲よく泳ぎ始めた。なぜかは分からないが、とりあえずじゃかずさんの鰓の動きが正常になったので、よしとしよう。
 今日は、友人から借り受けているRICOHのDC4というデジカメ(120万画素くらいらしい)でじゃかずさんとじゃこずさんを撮ってみた。このデジカメにはオートフォーカス機能が付いてあるので、以前借りていたNECのPiconaよりずっといい写真を撮ることができた。ただ、YOJIさんから文句を言われたので、今日の画像はサイズを小さめにしてある。
 じゃかずさんの背鰭にある3つの点は三角形になっている。じゃこずさんは流木の下がお気に入りで、休憩する時はいつもこうしてじっとしている。どちらかというと、彼女の方が鼻が高い。背鰭の点は3つ直線を描くように並んでいるが、この写真では残念ながら分からないようだ。じゃこずさんは、よく腹をこちらに見せて泳ぐ。腹を出して踊っているじゃこずさんの恥ずかしい写真

9月4日(土) 晴れ

 今日でじゃかずさんとじゃこずさんがおうちに来てから1週間になる。1週間何の異変もなく元気に泳いでいるので、とりあえず一安心だ。金魚の場合、最初の1週間元気に過ごせたら、あとはしばらく安心だという話を聞いたことがある。たいてい屋台で買ってきた金魚がすぐに死んでしまうのは、水道水をそのまま使ったりエサをやりすぎたりで水質が悪化するためであるそうだ。なまずは金魚とは異なるが、とりあえずまだ水換えせずに様子を見ようと思う。
 さきほど、元気に泳いでいるじゃかずさんとじゃこずさんを眺めていたところ、彼らのお腹が赤くなっていることを発見して、一瞬青くなった。しかし、これは光の加減で銀色のお腹が赤く光って見えるだけだったようだ。水草は少し生長したようで、水面の上まで至った草が1本だけある。水底には伸びた根がいったん砂利の底に潜ってまた上に伸びてきている。枯れた葉はフィルターの吸い込み口のところで半透明になって虫食い状になったものが張り付いていた。一応分解されているということだろうか。
 今日も硝化菌を10cc追加。

9月3日(金) 晴れ

 昨日、水が汚れているのではないかという話を書いた。そこで、亜硝酸試薬を使って水質をチェックしたところ、全然亜硝酸が増えていないことが判明。しかし、アンモニアがバクテリアによって分解されて亜硝酸になることから、まだアンモニアのままで、その匂いが出ているということなのだろうか。とりあえず、今日も硝化菌を10cc追加した。
 じゃかずさんとじゃこずさんは、今日、水槽の縁で円を描くように、腹を見せながら2匹でダンスするような動きを見せた。腹をこちらに見せて泳いでいるのは初めて見たが、なかなかおしゃれなダンスなので、今度是非写真に収めたい。
 水槽の蛍光灯はだいたい家を不在にする間、1日10時間ほど点灯させている。1日8時間程度が妥当だという話を聞いたが、家にいないため、仕方がない。あまり点灯させると藻が発生するらしいが、まだこの水槽には全然藻が生えていない。なまずを飼って1週間も経っていないので当たり前といえば当たり前なのだが。生臭い匂いは昨日よりマシになっている。

9月2日(木) 晴れ

 水の匂いが気になるため、"BICOM 78"(硝化菌)の説明書をもう一度読んでみた。そうすると「新規に水を立ち上げる水槽…50Lの水に対して、約20ccを目安に4〜5日間続けてお入れ下さい」とある。どうやら、最初の日だけ入れればいいという訳ではないらしい。
 水の匂いは昨日より強くなっているようなので、今日、10cc追加した。あと3日くらい続けてみようと思う。多分、バクテリアが定着するには少し時間がかかるのだろう。
 水草はさらに根を伸ばしているが、まだ根から出芽はしていないようだ。じゃかずさんとじゃこずさんは臭い水の中でも元気に泳いでいる。そろそろ亜硝酸試薬で水質をチェックした方がいいだろうか。明日の朝、チェックしてみようと思う。
 水の匂いはどのくらいかというと、昨日は水槽まで10cmのところに鼻を近づけると匂ったが、今日は水槽の隣の机に座ってこうしてコンピュータを使っているだけでも匂う。硝化菌の効果が出てくるといいのだが。
 じゃかずさんとじゃこずさんは、次第に僕に慣れてきている。さっき、指を水槽に付けてみたら、寄ってきた。以前は逃げまくっていたのだが、少しずつ心を開きつつあるようだ。エサを与えているということもあるのだろうか。なついてくれるとなおさらかわいらしい。

9月1日(水) 晴れ

 今日も朝夕2回エサを与えた。慣れたのか、昨日より食い付きがいい。エサはあまり多く与えていないが、あっという間にすべて食べきってしまう。フンはどうなっているのかまだよく分からない。昨日エサを与えたばかりなので、濾過がきちんと作用しているかどうかはもっと様子を見ないと分からないだろう。今のところ、水は透き通っている。ただ、水槽の匂いを嗅いだところ、少し生臭い匂いがした。これはアンモニアが発生しているからだろうか。
 ゅさんによれば、濾過が完成すれば匂いも収まるとのこと。これからは毎日匂いをチェックしてみよう。
 ところで、この日記で公開する写真を撮るためのデジタルカメラを物色している。昨日仕事場から借りてきたNikonのカメラはたいへんよかったのだが、あのカメラを毎日借りてくるわけにはいかないので、買わないといけないとは思う。しかし、結構な値段である。しかも、こういうものは実際使ってみないと自分に合っているかどうか分からないものだから、慎重になる。どこかのメーカー(特にSonyさん! CyberShotが使いたいです)でモニター制度みたいに貸し出してくれるところはないのだろうか? そんな都合のいい話があるとは思えないので、とりあえず友人からDC4というカメラを貸してもらおうと思っている。ありがたい。


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