レンタカー31/July/1997

週末は北の方に出かけよう!ただ車で行くのはしんどい!ということで、レンタカーを借りることにした。昨日Hertzの支店に行き相談した。

「土曜日に車を借りたいんですが・・・」
「どこからですか」
Preston・・・いや、Lake District辺りで。」
「それならいい方法がありますよ。こっちに来て下さい。」

店員に言われるがままについていく。一体どんな方法があるのか?

「この電話を使って訊いてみて下さい」
(えぇぇ、支店じゃぁ受け付けてくれないのぉ)

「この電話、自動ダイヤルなんですよ(ふふふ)」 そういう問題じゃぁないだろう!まぁ、とりあえず予約センターに電話してみるも、日曜日に車を返すためには、その時に開いている営業所に行かなくてはいけないとのこと。プランを練り直す必要があったため、その場は電話を切り、翌日に持ち越すことに・・・。
 そして今日、再度電話をしてみた。話は結構とんとんと進み・・・と言いたいところだったが、最後に機械の故障があったようで、少々時間がかかった。ここで、イギリスでレンタカーを借りる時の必要事項を少々。
クレジットカードは必携!
 借りるときにクレジットカードを使うと、安く済むし、第一信用になるので保証金を取られない
休日は鬼門
 休みの日は稼ぎ時・・・ということはなく、レンタカー屋も休むことが多い。こうなると返却ができなくなる。今回は空港の支店を使うことで何とか回避した。でも空港支店に行って列車で帰るのも間抜けというか・・・。
駅前に支店があるとは限らない
 日本の様な「駅レンタカー」があるとは限らない。まぁ、空港はだいたいあるようだが・・・。
 そんなこんな言っても、新しい車が多いし、日本より安いし、レンタカーは、使い勝手がいい。旅行者の方も、国際免許を持ってきて、車を借りて運転しよう!


イギリス式の散髪30/July/1997

 髪が伸び放題だったため、仕事が終わった後床屋に行った。今までは洗髪無しのWet and Cut(調髪だけ)でやっていたが、今日は散髪の後職場に戻りたかったため、Wash and Cutでお願いしてみた。洗髪がないと、切った髪が頭に残り、パラパラと落ちてくる。今日はそれがなくなり大丈夫・・・こ、これならここでネタにはしない。
 担当はお姉さん(年は私より上か?不詳)。後頭部をバリカンで処理し、さて前頭部へ移行と思ったとき、何と前の洗髪台のシャワーを用意し始めたじゃぁないか。「あれぇ、横と後ろだけって間違えて言ったかなぁ」ちょっと不安になる。と、洗髪が始まった。それも実に中途半端。「熱くないですか?」と気遣ってくれるものの、ただ頭を濡らしているだけという感じ。そして洗髪が終わると、髪を拭きながらティッシュを一枚。これで顔を拭けということ。髪を吹き終わると、お姉さんは櫛とハサミを持ち、「この位ですか」と訊いてきた。これから調髪が始まるのだ。
 日本では、すべてのハサミ作業が終わってから洗髪する。しかしここでは違った。あくまで洗髪は髪を濡らすためのものだったのだ。所替われば文化は替わるものだ。洗髪無しを選ぶ人が多い理由が初めてわかった。だってあまり意味がないんだから。
おまけ 今日の収穫(買ったCD)
今日は、昨日
MTVで見て一発で気に入った歌手Meredith BrooksCDを探しに行ったのだが、見つからなかったため他にものを・・・
TEXAS "RICKS ROAD"
 このアルバムもちょっと古いのですが、最近とみに人気が出ている
TEXASの1993年の作品。VocalSharleen Spiteliは私好みの美人。そして歌もうまい。ただ、このアルバムは造られた年以上に、音の古さを感じました。まぁ、そういう感じのサウンドが得意なんでしょうけどね。
"NOW 37"
 ヒット曲の詰め込みCD。2枚組41曲で£18.99は許せる価格。聴いていると、耳になじみのある曲が続きます。こういうCDで新しいお気に入りを探すのも結構好きです。


航空券紛失29/July/1997

 今日はロンドンに帰る日、一抹の寂しさを感じながらも駅へ向かう。途中ケーブルカーで山に登ったものの天気が悪く、さっさと電車に乗り、ベルンにでも行こうと言うことになる。
 さて、スイスでは、swissairを使う場合に限り、国鉄の駅でチェックインをして、荷物を送ってもらうサービスがある。これを使えば手ぶらで空港に向かうことができ、かつ搭乗券を取るため空港で並ぶ必要もない。これを使おうと駅で列車に乗る前に窓口へ向かう・・・しかし、である。「あれ、航空券がついていない」との同行者の声。帰りの航空券が剥がされていたのだ。これは多分行きのヒースローの窓口で間違えてちぎってしまったと思われる。しかしながら証拠もなく、領収書だけになってしまった航空券を持ち、我々は固まってしまった。まぁ、とりあえす、駅の窓口で事情を話し、発券してもらおうとしたが、やはりだめ。オフィスに行けと言われる。
 まぁしょうがない。とりあえすベルンに向かう。ベルンでswissairのオフィスを探して、相談するしかない。1時間でベルンに着き、何となく外に出てみると・・・あったあったswissairの看板。恥も外聞もなく窓口に行き、掛け合ってみる。「ロンドンのオフィスにテレックスを打って確認してみます。チューリッヒの空港カウンターで再度確認して下さい」。事は進行しそうな兆しである。
 ベルン観光も早めに切り上げ、チューリッヒ空港へ。空港へは列車が直通している実に便利。我々はswissairの窓口へ行き、再度説明。「ベルンからテレックスを打っているようなのですが、ロンドンからまだ回答がないようですね。あと30分待ってみて下さい」とのこと。やはりネックはロンドン!!
 喫茶で時間をつぶし、再度窓口で。「まだ回答が来ません。ちょっと相談してきます」係員は、他の係員に相談しに行った。そして、5分後、我々の下には、再発行された航空券一枚が手渡された。時間はかかったが、swissairの係員の応対は丁寧だった。航空券を紛失した際に、控えがあれば何とかなるものである。トラブルに陥ったときは、冷静になって、空港窓口で早めに相談しよう


日本人のあまり行かない観光地28/July/1997

 今回の旅行では、ユングフラウパスという切符を使った。これを使うと、一定区間乗り放題になる。今日は、この切符を有効に使って動いてみた。まず行ったのはミューレンという町。自動車が外から入れないところである。電車・ケーブルカー・電車と乗り継ぎ、ミューレンへ到着、落ち着いた町である。しかしながら断崖絶壁の上に立っており、向こうには壮大な岩山や氷河を見ることができる。「おぉぉ」思わず絶句。綺麗すぎる。行った3人は固まってしまった。第一印象で気に入った。ちなみにここはイギリス人が開発し、イギリス人が好む町とのこと。そういうものが好きになるとは、我々もイギリス人化してきたのか・・・複雑な気分である。
 とりあえず天気が良かったので、そこから行けるシルトホルン(007のロケをしたところ・・・とJohnny氏が言っていた)へロープウェイで向かった。ここはパスの有効区間ではなく、切符を買い直し。その値段55sfr(1sfr=\75)、結構高く着いた。でも・・・着いてびっくり、絶景である。ロープウェイで隣の山に登り、そこから別のロープウェイで一気に山頂へ。天気も良く眺めは最高!ここでも固まってしまった。ただ・・・某新聞社主催(らしい)日本人の写真教室が行われており、展望台は、三脚を持った日本人がずらり。ちょっと雰囲気が変。またその人達が三脚を置きっぱなしにして場所取りをしている、他の観光客の迷惑にもなっていた時もあり(ほんの一部の人ではあったが)、マナーについて考えて欲しかった。
 雲が出てきたので山を下りることにした。そして、ミューレンからパスで上れるケーブルカーがあったので、それに乗ってみることにした。発車寸前だったため、係員に急かされながら乗車。約8分で終点に到着。そこは・・・丘に咲く花々、正面には雄大な岩の山肌、ここで我々は完全に固まってしまった。「来てよかったぁ」それだけである。観光客もまばら。空気は美味しい。駅に併設のレストランから流れる音楽が耳障りだったが、それ以外は最高である。我々はただボーっとしていた。至福の瞬間・・・である。まぁ、腹も減った。下山しようと駅に行くとなんとケーブルカーは昼休み。あと40分は動かないということ。と、目に入った道路標示「ミューレンまで30分」というハイキングコースの掲示である。「歩こう!」我々はハイキングがてら歩いて下山することにした。山を見ながら歩を進める。前には雄大な景色が続く。これはめっけもの。途中分岐があり、何の気なしに細い方の道を進む・・・これが大正解。絶景ルートをどんどん進み、途中何度も固まりながら、山を下りていった。ここは穴場である。
 この文章を読んで興味を持った人は、地図を見てこの場所を探し出して、ハイキングに是非行ってもらいたい。


日本人のよく行く観光地27/July/1997

 スイスで日本人がよく行く観光地・・・今日はそこに行ってきた。その名もユングフラウヨッホ。4,000mを越える山、ユングフラウを目の当たりにできる場所で、登山電車で約3,500m地点まで登っていく。我々も他の客にもれず、8:32の電車でユングフラウヨッホへ向かった。途中電車を2回乗り換え、険しい山を電車で登ること3時間弱、到着である。その間、日本人観光客のための「予約列車」が前を走っていた。その列車だけは新しい車両。我々は古い車両。何か差をつけられた感じである。
 駅から洞窟を歩き、エレベーターで展望台へ。外は快晴!!こんなに運がいいなんて(ましてや昨日は雨だったのに・・・)、日頃の行いがいい証拠だろう!と、3人3様で想いを巡らしていた。さて、展望台では御多分に漏れず日本語の嵐。ロンドンのどんな観光地より日本人が多かった。やはり有名なスポットである。展望台に立つと、ユングフラウの眺めは最高。アルプス全体が見渡せる。人が集まる理由もなんだかよくわかる。
 展望台を降り、洞窟を進むと雪山に出た。足元は完全に固まっていないところもあり、東北育ちの私でも、たまに足が沈んで大変だった。そのうえ空気が薄く、歩いているとだんだん疲れてくる。先ではエスキモー犬の犬ぞりをやっていたが、こんなに空気が薄くては犬も大変であろう。
 そんなこんなで天気にも恵まれ、満足気分で中腹の乗換駅へ降りてきた。そこのレストランは、昼食時ということもあり、満杯。その半分は日本人の団体観光客だったが、「時間がありませんので急いで座って下さい」という添乗員の号令の下、みんな一緒のスパゲッティを食べていた姿を見て、「団体旅行はせわしいなぁ」と思ってしまった。我々は完全フリーパックなので、その辺で山羊と戯れながらソーセージをほおばりながら電車を待った。のんびりしている。でもそういう方が贅沢だと思う。
 日本から来てフリーで回るのは大変だと思われるだろうが、日本では日本語でスイス情報が簡単に取れる状態にあると思う。最新情報は英語のものに頼らなくてはならない我々に比べ、絶対的に有利だと思う。現地では何とかなる。これが私の率直な意見。有名観光名所に行くにしても、自由行動で思いのままに回りたいものだ。


swissair26/July/1997

 今日からスイス!利用航空会社は当然swissairである。スト権が確立し、いつ運休するかわからないBritish Airwaysなんかもう使えない。出発時間は何と6:30!!。しかしながら、これで行くと、一日丸ごと使うことができる。なかなかいい設定である。
 ここを使うのは昨年の冬以来である。その時の感動と言ったら、「こんないい航空会社があるのだろうか」と、固まってしまうほどであった。何せ「飛行機が綺麗でゆったりしている」「サービスが丁寧」「機内食が美味しい」と、揃っているのだ。今回も期待しつつ、朝の高速をふっとばして空港へ向かった。午前5時、Heathrow Terminal 2へ到着。カウンター前には長蛇の列。こんな時間にである。やはりスイスは人気がある。BAの様に長く時間がかかることもなく、搭乗券を手に入れることができた。同行者と落ち合い搭乗口へ向かうも、相変わらずの出国審査で手間取り(いいかげんにせぇよHome Office)、まぁ免税店もほとんど閉まっていたため、買い物もせずただ飛行機に乗るだけであった。
 飛行機は定刻通り出発。さぁ!朝食だぁ。・・・メニューは、パンとヨーグルト。こんなもんで十分である。そして、バスケットに入れたほかほかのクロワッサンを持ってきた。「うまい!」これが絶品である。よくもまぁこのロンドンでこれだけのパンを作るケータリング業者があるもんだと思ってしまう(BAも機内食を直営から委託に変えたら美味しくなるんじゃぁなかろうか・・・ブツブツ)。とにかくこの会社の機内食は、派手さはないが的を得ていて美味しい。ヨーロッパ旅行ではswissairがお勧めである。


Open Top25/July/1997

 イギリスの市内観光バスには、2階部分に屋根のないものが使われることが多い。ロンドン市内でもよく見かける。確かに冬や雨の日は大変だろうが、夏のこの時期は、涼しい風を浴び、気持ちよく観光できるだろう。いいなぁ・・・と思っていたが、このテのバス、たまに一般路線で見受けることもあるのだ。
 私の使う23番のバスもその一つ。今日はたまたま帰りのバスがそうだった。柔らかな夕陽を浴び、涼しい風を受けながら、バスは走っていく。実に気持ちいい。私はGina Gを聴きながら、心地よい涼風を感じながら家路へと向かった。大満足である。
 しかしながら、前回あたったときは、冬の真っ直中、それも朝である。混雑しており、下の階に乗ることができず、渋々2階へ。当然風は差すように冷たく、新聞を開くことも困難であった。コートを着ていても寒く、途中見計らって下の階へ降りた。まぁ、バスの巡り合わせもあるのだろうが、冬場の混雑する時間帯への使用は避けてもらいたいものだ。
 しかしながら、珍しい型のバスが来ると、「ラッキー」と思ってしまう自分の単純さが、実に自分らしくていいなぁと思う。これで週末もいいことがあるだろう。
 ということで、夏の旅行シリーズが始まります。今週末は、スイスへ行きます!3泊4日の行程でーす。ユングフラウヨッホまで行く予定。よって更新は火曜日以降になりますのであしからず。


非効率性24/July/1997

 仕事の関係でDocklandsへ行った。使う交通機関はDocklands Light Railways (DLR)。いわゆる新交通システムである。
 料金体系は、地下鉄と一緒。ただ、一応改札は別ということになっている。電車は、地下鉄より幅は小さめ長さは小さめ、高さは大きめのもの、運転台はなく、無人運転である。「おぉぉ」と思うだろう。合理化も進んでいるかと思うこの状況・・・実はそうではない。無人運転の電車に「車掌」が乗っているのだ。それも切符を販売するのではなく、チェックするため。たまにキーを使ってドアの操作もしている。きちんと制御されていると思われる新交通システムなのにである。
 改札が無人でかつ自動化されていないというのが最大の要因だと思うのだが、こういうのを見て、「非効率は、失業者の味方」と思ってしまうのは私だけではないと思う。効率化を図れば減員できる職員を雇用しているとしか思えない。確かに高失業率はこの国の問題点でもあるとは思うのだが、その解決のための非効率性は、問題の根本解決にはなっていないと思う。そのために利用者が被る不利益もあるからである。


Royal Tournament23/July/1997

 Royal Tournamentとは何か?と言われると、言葉に詰まってしまう。要は「年に一度の軍のお祭りというか、成果発表というか、まぁそんなところ」と言ったところである。女王の下で働く(ということになっている)兵士達のお祭りである。
 とりあえず会場のEarls Courtへ向かう。ここはどちらかというと「展示会場」といった所なのだが、そこが会場。入ると、軍関係の展示がいっぱい。スポンサーのFord関係のものも・・・しかしその中に、よくわからないものもちらり。シルクのシャツ、ただのTシャツ、シャボン玉売り・・・なぜここに?という店があった。まぁ「お祭り」だから、となぜか納得し、観客席へ。今回は(と言っても初めてだが)コの字方の席の前から2番目、結構いい場所と思った。中心のステージには、土が敷き詰めてあった。そういえば馬が走るらしい・・・室内なのに。
 けたたましい大砲の音と共に、Royal Tournament始まった。すると大砲を曳いた馬が。1人で2頭の馬を率いて6頭の馬が1つの大砲を曳いている。それが6組。狭い会場内をぐるぐると走り回る。馬車が綺麗にクロスする。壁際スレスレを走っていく。何気ないが凄い技術。そこで気付く。「前の席はよくない」。そう、馬が走ると、土煙が上がる。それがモロ飛んでくるのだ。これは後ろの方で見るのが正解である。まぁ、しょうがないので、「土かぶり(?)」で躍動する馬を眺めていた。しかしながらさっきも書いたが凄い。馬が・・・である。寸分の狂いなく(まぁ、少しは狂っても大丈夫なのだろうが)走っていく。あそこまでの調教は大変なことだろう。
 まぁ、それからもいろいろな催しが続くのだが、そこで印象に残ったものを少し。
音楽隊
 何が驚いたって、女王の近衛兵が、Spice Girlsの曲を演奏したこと。曲名はその名も"Hint of Spice"。最初のメロディーを聞いたとき「おやっ」とは思ったが、横にいたJohnny曰く「自衛隊がピンクレディーの曲を演奏するのと同じかなぁ」
バイク隊
 KAWASAKIのオフロードバイクで、曲芸走行をやっていた。それも土の上、よく滑るのに、あのテクニックは凄い!オフロードバイクに乗っていた私としては、心に眠っていた何かを呼び起こすものであった。
観客参加企画
 「小学生の方!どうぞ中へ」みたいなアナウンスがあり、子供のみならず大人も少し中央ステージに向かっていった。同僚エスパーニャ氏も行ってしまった。しかしながらやったのは、綿棒の化け物のような棒を持ち、高いところで1対1で相手を落とすゲームをやっただけ。中まで行った人は、ただそれを近くでみることができたと言うだけ。実に煮え切らない企画だった。
ニュージーランド、マオリ族の防衛軍
 最初は何かと思った。よくよくパンフを見て納得。昔の部族のパフォーマンスであった。何か吠えるような合図の後、体をバシバシ叩きながらパフォーマンスがあった。
部隊対抗兵器運び選手権大会
 本当はこんな名前じゃぁないんだろうが、あえて雰囲気を伝えるとしたらこれしかない!。大砲を障害物を越えて運ぶというものなのだが、何と言っても本物なので重い!。これを壁越えさせたり、ロープで空中につったりといといろなパフォーマンス。1回終わる毎に、みんな肩で息をしていた。

 まぁ、もっといろいろあったのだが、この位にしてみよう。しかしながら私が一番好きだったのは、火薬もののパフォーマンス。やはり「爆破もの」が好きな私には、こたえられないものだった。ラストは凄い。
 毎年、この時期に2週間位行われるようだ。今年は今週末まで。機会があれば、一度見てみるのもおもしろいかも。それにしても軍隊がいろいろやるもんだ。日本の自衛隊員が、雪祭りで石像造るくらいは、かわいらしいものだと思う。


日光浴22/July/1997

 今日のお昼は、St. James Parkでピクニック!ということで、スーパーで買った食材片手に出かけてきた(と言っても近くだからすぐ着いたが)。公園内にいた日光浴をする人の数には今さらながら目が行ってしまう。
 今の時期は日が長い。冬になると、ほとんど日が差さない。これがこの辺りの気候。だからこそ、人々はこの時期に短期集中的に日差しを浴びようとする。それにしてもその数は、日本では考えられない程多いし、かつ芝生の上で水着になったり、上半身裸(男性の場合)になったりと、結構用意周到。昨年この光景を見たときは、「何をそこまで・・・」とも思ったが、一冬体験した今となっては「うんうん」と頷いてしまう。


暖房完備21/July/1997

 今日は暑かった。しかしながら、日が陰ると涼しい風が吹くこの地方、仕事帰りは、心地よい風が吹いていた(当然今日は休みにはならない・・・)。まだ明るい空を見ながら、バスに乗り込む。「ムッ」なんだか暑い。完全に窓が開かない、新型のバスなので、空気が澱んでいるようだ。とりあえず2階に行く。しかしながら・・・まだ暑い。まぁ、スーツを着ていたので、暑いのかなぁと思い、ふと足下を気にすると、なんだか熱くなっている。そう、なぜか床下の暖房装置が作動していたのだ。
 7月である。夏である。結構暑い日にである。なぜに「暖房」がついていたのか??疑問である。故障していたのだ、寒いという人がいたのか?(そりゃないとは思うが)。しかしながら、暖房が効いていることに対して、誰も文句を言わない。運転手も気付いているのか気がついていないのか、暖房を切らない。ちょっと不思議である。それでも、スーツの上を脱ぐことなく家に到着。外の風はまるで秋のようであった。


Stone Circle20/July/1997

 Stonehedgeではない。しかしその近くにあるのがStone Circleである。それこそ環状列石。世界の謎である。
 今日はひょんな事から、同行者のリクエストにより、そこに辿り着いた。いきなり駐車場に誘導され、とりあえず車を止める。どこにお目当ての「石」があるかどうかわからないので、とりあえず人の歩いている方向へ・・・あったあった。巨大な石が、何となく環状に並んでいる。堤みたいになっており、かつ中で羊を飼っているようで、柵があるため、石の近くに行くためには、何カ所かの入口を通らなければならないのだが、何せ表示がない。適当に入ってみる。石には直接触ることができる。「世界の謎」にである。しかし、その「謎」を使って、強い日差しを避けている人もちらほら。一帯は体のいいピクニックコースになっていたのだ。「世界の謎」の横でである。Stonehedgeとは大違いである。
 結局この石が何であるかはよくわからなかった。しかしながら、そんなところにたくさんの人が訪れていた。それも「謎」を見にでではなく、「田舎でピクニック」のため。そんな生活も羨ましい。


Outlet19/July/1997

 バーゲン期間である。こういう時は値の張るものを買っておくべきである。ということで、今日は郊外のOutletに行ってきた。  ロンドンの北、A1(M)の3番出口を出ると、Hatfieldという町がある。ここにあるのが、Galleriaという、Outletセンターである。ここには多くの店が出店しており、市中より安い値段で販売している。センターの規模は・・・結構でかい・・・というか、空間を贅沢に使っているので、広々と感じる。ただ、そのため閑散とした雰囲気になってしまっていることは否めない。ただ、そんなことより安くものが手にはいるのが、私には嬉しいので、別に問題はない。
 今日は、Pierre Cardinのスーツ(誰だ!そこで「似あわねぇぇぇ」なんて言ってるのは!)を、£268のところ£168で購入。安い!一瞬「まがいものでは・・・」とも疑ったのだが、一応信用できる店なので、問題はないだろう。大駐車場完備、紅茶、CD、はたまた車椅子まで直販特価。穴場である。ロンドン近郊にお住まいの方は、一度行ってみるのも良いのでは。(ただ、うらさびしい感じがするかも知れないのだが・・・)
おまけ 今日の収穫(買ったCD)
eternal "Power of a Woman"
 また買ってしまった「何を今さら」の一枚・・・しかしながらこれは、
THE NUMBER ONE DANCE MIXESのおまけ付き2枚組。日本にいた頃から「買おうかなぁ」と思っていた一枚だったが、やっと今日この手に。内容は・・・いいですねぇ、イギリス系は。彼女たちはそれこそロンドン南部生まれなので、完全なるロンドンのミュージシャン。ここで聞くのも一興。
KRISTINE "Land Of The Living"
 古いアルバムだけというのも何なので、
eternalのあるSoulコーナーの、チャートの所を見て買った一枚。理由は・・・「ジャケットを見て」というのが正解でしょうな。早速聞いてみましたが、1曲目の最初の方で「あぁぁ、失敗かなぁ」とも思いましたが、結局の所満足行く一枚でした。声質がLisaみたい・・・。


あぁ勘違い18/July/1997

 職場を出たのが20:00過ぎ、ふと明るい空を見て思う「CD買いに行こうかなぁ」。今からなら間に合うはずだ。今日は久しぶりにVirgin Megastoreに行ってみよう。バスに乗りTottenham Court Roadへ向かう。途中、シアター街を通過。にぎやかな金曜の夜が車窓を過ぎていく。そして目的のバス停に到着。降りて気付いた「閉まってるぅぅ」当たり前だ。着いたのは20:30なのだから。
こちらの店は、だいたい18:00〜19:00の間に閉まる。週1回だけ営業時間を伸ばすのだが、今日は普通営業日。Picadilly CircusTower RecordHMVのように、深夜遅くまで開いているということは、こういう普通の商店街では考えられないことなのだ。それもこれも、夜ずっと明るいということが、「勘違い」を私に起こさせているのだ。明るいからまだ大丈夫などということはない。日本でだってこの時間なら閉まっているだろう。
 今日は仕方なく帰る。しかしこういうときに限ってバスはなかなかやって来ず、来たバスは超満員。結局家に着いたのは21:30。しかしまだ空は明るかった。


3 for 217/July/1997

 3 for 2とは何か?「3つの商品を、2つ分の値段で」ということである。こちらのスーパーなどでよく使われる方式である。
 1つ分ただ、または2/3の値段ということで、大変お得なこの方式、まとめ買いなどには大変便利である。私も前に洗剤や練り歯磨きなどをこの方式で買っており、非常に助かっている。ただ、生鮮品なら要注意。買いすぎても使えるかどうかわからない。気を付けないと、損をすることだってある。
 しかしながら、日用品の3 for 2は大変便利。買いすぎて帰りに重くてヒーヒー言わない程度に利用したい。


後ろのバスは速い16/July/1997

 普段は通勤にバスを使っている。特にこの時期は、地下鉄の駅や車内の空気が澱んでいて、どうも合わない。よってバスを使う。帰宅時は、市内停留所で混むため、バスの選択に頭を使う。
 私が使えるバスは、15番と23番。15番は、私の使うPaddingtonが、終点であり、朝はがらがらのバスに乗れるし、帰りは終点に近づくに従い、客が激減する。もう一つの23番は、職場の近くが起点。家からずっと先まで行く。これだと朝は混雑しているし、帰りは降りるまで客は減らず、増えることすらある。よって、私は15番を愛用している。
 今日は、スーパーで買い物をした後、Bond Streetでバスを待っていると、まず23番、そして後から15番がやってきた。この場合どっちが速いか?経験則から後の15番が速いと判断、乗り込む。すると・・・やはり予想通り、15番のバスは途中で23番のバスを追い越した。これには理由が2つある
 1つは先のバスに人が乗り込むこと。前のバスは停留所の客を全部乗せるため、後から来たバスは、その後の少しの時間に集まった客を乗せるだけでよく、場合によっては通過のこともある。これは日本のバスでも言えることで、これにより、同じ系統のバスが団子になることが起きる。
 もう1つは、大は小を兼ねると言うこと。かつて、日本の新幹線で、00分発の博多行きひかりに客が集中することがあったそうだ。その直後に新大阪行きがあったのだが、この場合、新大阪までの駅行く客でも、00分のひかりが使えるため、先の列車だけに客が集中していた。そのため、この発車順を逆にし、新大阪行きの後に博多行きが出るダイヤにしたところ、新大阪までの客と、それ以遠の客が分散し、混雑の緩和になったという。これと同じ原理で、Paddingtonまでの客は15番でも23番でも使えるのだが、それ以遠の客は、23番しか使えない。そのためおのずと23番の客が増え、乗降で手間取るため、遅れが出るのだ。
 何か面倒なことを書いてしまったが、要は「後から来たバスでも、先に着く可能性もある」ということ。バス系統を覚えると、空いた車内で悠々と本を読みながら快適通勤ができるようになるのだ。


復旧15/July/1997

 テムズ川下トンネルの改修工事のため、昨年から一部区間の運転を休止していた地下鉄Bakerloo Lineの運転が、再開した。どうやら昨日から再開したらしい。どうやらというのは、いつからという表示が、駅になかったからである。まぁ、これで職場やWaterloo駅に一本で行けるようになったのでホッとしている。
 ずっと「7月まで工事です」と書かれていたこの工事、いつ復旧するのかがよくわからなかった。復旧日を知ったのは、休止区間の代替バスの横腹に「14日から運転再開」と書いてあったから。それもたった1台しか私は見ていない。地下鉄の駅ではほとんど広報されていなかった模様。たまたま復旧日の朝、我が家に泊まりに来ていた友人がパリに帰るため、朝Waterlooに行ったのだが、Bakerloo Lineを使えば乗り換え無しで行けるものの、「本当に復旧するのだろうか?」と不安になり、まだ運休していた場合の行き方も指示するはめに。はっきりと広報されていれば、80%は信用するのに(それでも100%は信用しきれないのだが・・・)、それがないとやはり半信半疑。もうすこし事前の広報はしっかりとやって欲しいと思う。
 まぁ、何はともあれ便利なこの線が全通したのはめでたい。これでもううるさいJubilee Lineや汚いNorthern Lineに乗らなくていいかと思うと安心する。


お国のヒーロー14/July/1997

 F1のため、寝不足が続き、実に頭が重い。その状態で書いた昨日、一昨日の雑感は、少々まとめ切れていなかったので、それに追加する形のネタをここで書こう。
 昨日のレースでは、イギリス人ドライバーでは、昨年のWorld Champion, Damon Hillが、Arrows YAMAHAに移籍して初めての6位入賞。今日の新聞でも、そのネタで盛り上がっていた。ある新聞などでは、これからMichael ShumacherDamon Hillが、第二のSenna VS Prostになることを望むなどという、3年くらい前の現状のようなことを書いていた。
 そこで思う。昨日のレースにおいて、イギリス人で一番の成績を出したのは誰か?。Hillではない。Coulthardである。でも、私が見た新聞には、Coulthardの写真はなかった。表彰台には昇らなかったものの、4位である。でも話題にならない。それはHillが国民的英雄であるということもあるのだろうが、やはりCoulthardがスコットランド出身ということがあるのだろう。多分スコットランドでは、今日は新聞で大きくこの「祖国の英雄」の記事を取り扱っていたことだろう。
 そういえば、イギリスといって忘れていけないのが、優勝者Villeneuveが在籍しているチーム、Williams。まぁ、チームはあまり関係ないとは思うのだが(日本の場合、かつてはHONDAがエンジンを供給していたLotus, Williams, McLaren, Tyrellなどの人気はあったし、今は中嶋悟がいるTyrellに特別な感情を持つ人がいると思う)、やはりイギリスのチームだし、表彰式でもイギリスの国歌が流れたし、あくまで「イギリス」の誇りだと思う。Williamsの帽子やグッズを持っている人も多かった。しかしながら、H-H Frentzenがこけた時は、大歓声が起きたし、Villeneuveがピットで手間取ったときも歓声が起きた。これは、どうやらWilliamsは、Hillを追い出した悪いチームで、追い出された理由は、Frentzenを獲得するためという考えがあり、Hillがいた頃の名残でWilliamsカラーが目立つものの、熱心なファンは減ってしまったのだろう。
 とにかく、ロンドン周辺の感覚としては、「イングランドのヒーロー、Damon Hill」というものがあるのだろう。だったらJohnnyも応援して欲しいというのが、Johnny Herbert Fan Clubからの願い。何と言っても、一番最近、Silverstoneで優勝したイギリス人は、Johnny Herbertなのだから。


British Grand Prix13/July/1997

 今日は、F1本戦を見て思ったことを綴ってみよう。結果は新聞を御覧あれ。なお、我らがJohnny Herbertは途中リタイア。悲しいものである。
 まず、ドライバーに対する感情。昨年はワールドチャンピオンを争うのが、イギリス人のDamon Hillであったため、サーキット内はHill一色だった。しかしながら今年は、そのHillが移籍してしまい、成績も振るわないため、昨年ほどの盛り上がりはなかった。今年はFerrariのファンも多かった。
 やはり自国のドライバーは声援が送られるもの。土壇場で中野がリタイアしたため、Hill6位入賞が決定。その瞬間、歓声が上がった。やはりそうか。しかし同じイギリス人でも、Eddie Irvine自身がリタイアした時にも歓声があがった。なぜ?やはりアイリッシュだから??複雑な感情である。
 さて、サーキットまでは我が家から車で1時間半位の距離なのだが、今日は帰りは大渋滞で、結局6時間弱かかった。その時なのだが、駐車場から車を出す際に、列とも言えない列ができ、また割り込みし放題。だんだん無法地帯と化していた。「イギリス人は列を作るが守らない説」が正しいことをここで感じた。それにしても今日は疲れた。車で行くのは結構大変だ。


Johnny Herbert Fun Club12/July/1997

今日はF1 British Grand Prix予選の日。朝5時起きでSilverstoneへ向かった。
 テスト走行と予選の間の2時間、コースの周りを一周した。何のため??そう、ある人に会うために。去年逢って感動したあの人に・・・。その人は、昨年Johnny Herbert Fun Clubの店を出していた。
 今年はいるのか・・・店はあった。しかし、今日は主宰者のオヤジの姿はなかった。ちょっと残念。場所は変わっていたが、今年も店は開いていた。ここでは、F1ドライバーJohnny Herbertのグッズを売っている。1995年にこの地で優勝したJohnnyである。また、現在イギリス人ドライバーの中で最高位のJohnnyである。現在人気は上々・・・と言いたいところだが、昨年のチャンピオンDamon Hillの人気は衰えておらず、それに比べては実に淋しいものであった。
 ここでおもしろいのがイギリス人の「我が国の選手」に対する考え、現在のイギリス人ドライバーは4名いるが、Johnny Herbert, Damon Hillはイングランド、David Coulthardはスコットランド、Eddie Irvineは北アイルランドのため、連合王国内での「我が国の」という考え方も、この国によって分けられるのだ。イングランドの場合は、UKという形も結構あるのだが、やはりイングランドにこだわるファンもいる。しかし、他地域では違う。だから、Coulthardファンは、スコットランド国旗を持っていた。
 我らがJohnnyのファンの店、私もポロシャツと旗(これはユニオンジャックだった)を買い、明日の本戦の応援に向けて準備をした。今日の予選の結果、Johnnyのスターティンググリッドは9番目。入賞向けて頑張ってもらいたいものだ。


Waterloo11/July/1997

 今日は遅いので手短に。
 明日からのF1に行く友人を迎えに、Waterloo駅へ。パリからユーロスターでのお出迎えである。
 所でこの駅の名前のWaterlooだが、ベルギーでの戦いのあった地名のことなのだが、英語にしてそのまま訳すと、Waterは「水」、そしてlooは「便所」である。すなわち「水洗便所」こう考えると結構変な名前である。


コンビニ弁当10/July/1997

 昨日の競馬帰り、Victoriaの駅の24時間営業のミニスーパーでビールを買った。ついでに、何か食べるものを・・・と店内を回っていると、ななななな、なんと、弁当が売られているではないか。とは言っても、日本のセブンイレブンで330円で売られているような小さなパッケージで、カツ丼、天丼などがあり、また焼きそばもあった。そのほか、インド風のカレーや中華焼きそばもある。見た目はまるで日本のコンビニの総菜売場。「これだ!」と思い、カツ丼を買って帰った。£3.30也。日本の倍額である。
 家に帰り、期待半分、不安半分の心地でカツ丼を電子レンジで30秒。蓋を開けると湯気が出る。「これだよこれ!」何か懐かしい。そして箸をつける。カツは・・・卵となじんで美味しい。醤油の味もいい。「おぉ、こんな味が出せるとは」思わず感心。そして、たれの味が少ししみこんだ御飯に手をつける「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・芯が残ってる。」中途半端も中途半端、きちんと炊いたというより、お湯につけて置いた米という感じ。さっきまでの感動は一気に吹っ飛んだ。御飯がまずくちゃぁいくらおかずが良くても食事は台無しである。
 米の味にこだわるのはやはり日本人。やはり納得のいく弁当を食べたいものである。しかしながらここじゃぁ難しい。自分で作るのが一番安全だと悟った。


EPSOM9/July/1997

 EPSONではない、EPSOMである。そう、その筋の方はもうお気づきでしょう。競馬である。今日はEPSOMの開催日。とは言ってもこの国では元々競馬場へ行くということは貴族の遊びだったので、日本のようなオヤジファンは、市中のブックメーカーで賭けているので、ちょっと雰囲気が違う。開始時間は18:30。とはいっても大井のようなナイター競馬というわけではない。日の長いこの時期、21:30位まではまず明るい。天然の陽の下でレースが行われた。
 今日は、一緒に行く予定だった人が風邪をひいてしまったため、急遽Johnny氏を誘い、行くことに。終業後すぐに出ようとはしたものの、そうはなかなか行かず、結局職場を出たのが17:30を過ぎていた。一路Charing Cross駅に行くと様子がおかしい。どうやら列車がストップしている模様。「げんが悪いな」と思いながら、Northern LineWaterlooへ向かう。
 切符売り場で、目的地までの乗り越し切符を買おうとするものの、最寄り駅がよくわからないので地図で確認。どうやらEPSOM DOWNSという駅が一番近いようだ。切符を買い、発車表示を見る・・・ない。EPSOMはあるもの、EPSOM DOWSNがない。そこで、よーく地図を見てみた。そこでわかった。EPSOM DOWSNへ行くためには、SUTTONに行かねばならず、そのためには、VICTORIAから電車に乗る必要があったのである。出だしから失敗、げんが悪すぎる。まぁ、CLAPHHAM JUNCTIONで乗り換えれば行けることがわかったので、とりあえずそこまで行き、乗り換えていくことに。
 そんなこんなで、EPSOM DOWNSに着いたのが19:30頃、駅を降りて・・・家しかない。「競馬場!!」という感じの表示は微塵もない。幸い、同じ電車に乗ってきた集団が、前を歩いていたので、一緒に向かっていく。住宅街の中を抜け、歩道のない幹線道路へ。標識はない。また、前の集団を追って歩く歩く・・・。ゴルフ場の横を抜け、やっとRace Courseの表示を発見したのは、駅を出て15分後。遠くの方に、それらしきスタンドが見えてきた。結局競馬場に到着したのは20:00を過ぎていた。あんな遠い駅に競馬場と同じ名前なんて付けるな!BR!!
 さて、今回は£16のQueens Standの券を買っていた。そこは、スーツ着用が原則というところ。やはり金持ちの遊びである。スタンドには、綺麗なレストランやスタンドバーがあり、日本の競馬場とは大違い。(日本も最近は綺麗になったって??あんなもん比じゃないですよ。)さて、賭け方なのだが、次の通り
1 Win(単勝)
 1着を当てるもの
2 Place(複勝)
 5頭以上のレースの場合、7頭までなら1着2着、8〜15頭なら1〜3着、それ以上は1〜4着のいずれかを当てるもの
3 Each Way(単・複勝)
 同じ馬に、単勝と複勝両方で賭けるもの
4 Dual Forecast(馬番連勝)
 1着2着両方を当てるもの。
5 Trio(馬番三連勝)
 1着2着3着をすべて当てるもの。レース指定あり。
そのほかにもいろいろあるようだが、よく理解できなかったので、ここでは割愛させてもらう。なお、馬番連勝の場合は、ボックス買いが主流のようだ。
 21:38の電車に間に合うように帰らなくてはならなかったので、見ることができたレースは3つ。ビールを飲みながらの観戦。結果は・・・2レース目から馬券を買ったが、何せ情報紙を買い忘れたため、オッズだけでの判断。複勝オッズを参考に馬連を買うことにする。最初は1-7にするか1-4にするか悩んだ末、1-7を一点で買ったら、1-4が来てしまった。その反省の下、次のレースでは1,3,6のボックスで買った。結果は・・・1-5。結局胴元に寄付をしたような感じ、Johnny氏も勝てなかった。
 帰りにスタンド内のグッズ売場で買い物をしてしまった。その時買わなかったのだが、帰りの電車の中で2人で「買えば良かったぁぁぁ」と言っていたのが、25ポンドの傘!。緑と青の色のコントラストが実に見事。今になって買わなかったことが実に惜しく感じる私は傘マニア??(そういえば、スコッチウィスキーの蔵元でも傘買ったなぁ)。あれは買いである


検札8/July/1997

 今日もいつものようにバスで出勤。最初に来たバスが混んでいたため乗車できず、次のバスまで待つことに。結構待ってやっと来た2台のバス。後ろバスは当然の如く空いていた。2階席の一番後ろでCDを聞きながら読売新聞衛星版を読んでいると、勢いよく女性が通り過ぎていった。「車掌か?」と思ったが、何も言わず前へ。そのまま新聞を読んでいると、私の横にやってきた。定期を見せると、「どこまで行くのですか?」と尋ねる。そう、検札の係官だったのだ。
 車掌と検札係官は、別物である。車掌は、切符を販売したり、また定期を持っているか確認をし、必ずバスに乗っている。しかしながら検札係官は、イレギュラーにバスに乗り込み、その人の持っている切符と、その人の乗車区間が合っているかどうか料金表片手に確認をする。もし的確な切符を所持していない場合、£5の罰金をとられてしまう。そういえば昨日も同様のチェックがあった。今がその季節なのだろうか。
 先払いながら、乗車区間によって料金が違うための措置である。日本のようにワンマンでも均一料金先払いや、整理券方式後払いであれば、このような方式をとらなくてもいいのだが、何せどこからでも乗れる旧式のバス、そういうわけにはいかない。車掌も結構回ってくる。また、ワンマンの新型バスでも、先払いで行き先別の切符を買うため、混んでいるときなど、ドライバーが気付かなければ、乗り越しをしてもわからないと思う(ただ、運転手が必ずしも正確な券を販売しているとも一概には言えない。とくにZone 1内では、結構間違った料金を請求するときもある)。日本人なら考えがちな発想。しかし、この国の人はそういうことすることはあまりないと思う。£5をとられるということが惜しいということもあるだろうが、やはり公衆の面前で罰金をとられるという「恥」はかきたくないという気持ちもあるだろう。
 私が思うに、もし日本の整理券方式をこの国で導入した場合、かなりの混乱が起きるだろう。今のように、運転手が間違った金額を請求しても、それが正解となる実に不明瞭な料金体系がすっきりとはするだろうが、何せ機械には弱いお国柄である。自分の料金を自分で確認するという行為は、この国民には馴染まないのではないだろうか。


バーゲン7/July/1997

 スラックスに穴が空いてしまったので、替えのスラックスを買いに終業後街へ。そのスーツを買った店は、今日は18:30で閉まってしまうので、ちょっと急いで店へ。そう、今はバーゲンの季節。買いである。
 ロンドンでは、6月の終わりから7月にかけてと、クリスマス明けから1月にかけて、バーゲンの季節である。街中SALEの文字でいっぱい。何でもかんでも安くなる。特に服などは1割2割は当たり前。半額なんてーのもよく目にする。とにかく安い。いいものが安い。この時期に旅行に来る人はラッキーだと思う。
 なんて考えながら、スラックスを探すも、前の冬のバーゲンで買ったものなのに、店員曰く「同じデザインのものはもうないだろう」。しょうがないと、同じ様なデザインを探し、その上スーツを一着買い、それで£130!こちらのスーツスラックスは、既に裾上げしてあるので、そのまま持ち帰れる。こういうとき「こっちの体型にあっていると、服を買うのが楽だ」と思う。
 ちなみに私は、腕が長いため、日本のスーツだと袖を出さなくてはなりません。また、肩幅が広いため、日本のスーツだと、上に合わせると、ウエストを10cm以上詰めなくてはいけなくなるなど、上下が合わなくなりますが、こっちだと上下バラバラに吊してあって、好きなペアで選べるので楽です。体の大きい人は外国に服を買いに行こう!なお、バーゲン情報はJapan Globeさんのホームページを参照して下さい。


衛兵交代6/July/1997

 今日は今までの雨続きがウソのような晴天。ということで、今日帰る親を連れてBackingham Paleceまで、衛兵交代を見に行った。
 日本でも有名なこの儀式、毎日(冬場は2日に1回)11:30から、Backingham Palace前広場で繰り広げられる。今日は11:10頃に広場に到着したのだが、案の定観光客でいっぱい。宮殿前はもちろん、道路に面した場所さえも全部人で埋まっていた。時間前にMallの方からバグパイプ隊が行進してきた。そして、St. James Park方面から吹奏楽隊と、衛兵が行進してきた。そのいでたちは赤い服に黒の高い帽子という「いかにも」という格好である(但し、冬場は制服が違い、いかにも軍服という格好になる)。
 11:30交代開始。といっても見えないので、かけ声と演奏しかわからない。伝統に則って交代式が行われているのだろう。儀式はおよそ1時間続く。そして、バグパイプ隊と吹奏楽隊、そして交代した衛兵が帰っていく。
 儀式を見たい人は、1時間以上前から陣取る必要あり。また、沿道をおさえるときは、宮殿前のCircleが取れれば最高である。今日も世界中の観光客が訪れていた。国際都市ロンドンを感じさせる一幕であった。
 それにしてもこういう大がかりな儀式を、毎日無料で見ることができるのはいいが、行っている王室って・・・金もってんだなぁ。


デモ行進5/July/1997

 今日の昼、ロンドンの街中で、同性愛者の権利を求める大規模なデモ行進があった。たまたま両親を連れてロンドン三越へ行っていたときで、10分位そのデモ行進をその場で見た。トラックやバスまで連ねた大規模なものであった。
 それにしても、さすが首都だけあってこのテのデモ行進が多い。自転車の通行に関するデモ(イギリスでは自転車は歩道を走ることができるのは希で、車道を走らざるを得ない)、身体障害者の権利を求めるデモ、目的・規模は様々だが、いろいろある。
 こういうデモの際の警察の対応は見事である。サッと道路を通行止めにし、歩廊と車道の間に鉄柵を置くこともある。警官はデモ隊が円滑に進むよう気を配っている。沿道の見物人の安全にも気を配る。デモ慣れしている国だからできることなのだろう。
 それにしても今日のデモでは笛を吹き鳴らしていたのだが、終わってから地下鉄の駅でまだ吹き鳴らしている輩がいた。ああいう閉鎖環境で笛を吹き鳴らすと、音が共鳴して大きくなるため、実に耳障りである。子供などいたら、怖がって泣き出してしまうのではないだろうか。デモをするのはかまわないが、お祭り騒ぎを終了後も引継ぎ、公共の場で騒音をまき散らすのは、完全なルール違反だと思う。そういえば前にブリュッセルに行った際に、労働組合のデモ行進に遭遇したことがあったが、その時も駅でデモ帰りの集団と一緒になったが、やはり大騒ぎしていた。こういうことを平気でする様な人達は嫌いだ。


賢い両替法4/July/1997

 イギリスに旅行する場合、あなたはどのようにしてお金を持ってきますか?まぁ、クレジットカードを持っているのならそれに越したことはないのですが・・・。
 もし、カードを持っていない場合、旅行中必要な結構多くの金を用意することが必要。また、たとえカードを持っていたとしても、ある程度の現金は必ず必要。ここで問題となるのは、「ポンドを扱っている日本の銀行が結構少ない」ということ。東京や大阪など、大都市に住んでいるならまだしも、地方都市に住んでいるものにとっては、これは大問題だと思う。前に来た人が、ドルのトラベラーズチェックを持ってきたのだが、これではそれを現金化する際に、また手数料や両替のレートのため、結構損をしてしまう。ではどうすればいいのか?
 意外と穴場なのが郵便局。郵便局ではポンドのトラベラーズチェックを扱っている(多分大きい局だけなんでしょうが)。また、郵便局のトラベラーズチェックはAMERICAN EXPRESSのものなので、AMEXの両替所なら、手数料が無料。額面通りの現金を受け取ることができる。レートは現金よりいいし、紛失しても戻ってくる。安全性の面からもお勧め。そのほか、各銀行や旅行社で発行しているVISAMASTERThomas Cookのトラベラーズチェックも、それをこちらで発行している銀行や両替所へ行くと、手数料無料で現金に交換してくれるようだ。これを使わない手はない。
 ただ、パッケージツアーや、迎えがきちんとある人以外は、空港から街中まで行くための現金が必要になる。地下鉄で£3.20、バスで£6、タクシーで£30〜35、これだけは現金で払える体制を作っておかなくてはならない。また、この国では個人小切手は多く流通しているのだが、トラベラーズチェックは使えない店が結構あるようだ。そういう場合は、カードで払うか、あらかじめトラベラーズチェックを現金化しておかなくてはならない。
 結局、カードで買い物するつもりで、ポンドのトラベラーズチェックを少し用意するのが、ベストなのかも知れない。ちなみに私はロンドンに赴任する前に、日本で£1,000分のトラベラーズチェック(MASTER)を、CITIBANKで作ってきたが、これは結局、こっちの銀行口座に手数料無しでそのまま入れてしまった。まぁ、現金で持ってくるより安全かつ安かったので、いい方法だったと思っている。


SHORTBREAD3/July/1997

 別に短いパンのことではない。スコットランド名産(?)のビスケットのことである。これがバターの味が利いていて非常に美味しい。私の知人は朝御飯代わりに食べていることもあるそうだ。
 特にWalkersSHORTBREADがお勧め(というか、これしか知らないだけなんですが・・・)。お土産としては実にお手頃である。スコットランド風タータンチェック柄の箱は、いかにもイギリス土産である。これは免税店でも売っているのだが、いろいろ価格を見ているうちに、驚愕の事実が発覚した。それは、

他のどの店(免税店含む)よりもヤオハンが一番安い

ということである。免税店で買うと、大体£1.90。市内のスーパーでは大体£1.60〜1.70。だが、現在のヤオハンでの価格はなななななな何と、£1.19である。店での価格表示は£1.49になっているが、実際はこの値段である。
 日本向けに大量買い込みをしたいロンドン在住の方、また、イギリスに知り合いにヤオハンに連れていってもらえそうな観光客の方、ヤオハンでSHORTBREAD買いです。


予算討論2/July/1997

 夜、テレビを見ていると、国会下院(House of Commons)での予算に関する討議の生中継をやっていた。
 こっちの国会は、日本のように半円形に指定された座席が並ぶ形ではない。ベンチのような座席(モノはいいものですが・・・)が向かい合わせに並ぶもの。2大政党制の国であることを感じさせる。向かい合わせに座るのだから、当然保守党(Conservative)軍団対労働党(Labour)軍団の対決ということである。そういえば影の内閣という言葉を社会科で習った覚えがある。大臣が述べ、それに対抗して影の大臣が意見を述べる。そして議論が白熱する。相手を打ち負かすための舌戦が続く。(本日の討議がそういう主旨のものであったかどうかは、わからないのですが・・・)
 はっきり言って内容はほとんどわからない。まぁ、翌日の新聞でチェックすればいいのだ。ただ、国会における討論の仕方が、これだけ違っているのかと思った一コマであった。


Greenwich1/July/1997

 親が遊びに来た!ということで、なけなしの年休を取り、終日つきあうことにした。市中心部を歩き回るつもりだったのだが、ふと自然が見たくなり、Greenwichへと連れていってしまった。
 Greenwichといえば、世界標準時のGMTの規準となった旧王立天文台があった場所として知られている。位置はロンドンの南東部、テムズ川のほとりである。行き方は、Docklands Light Rail (DLR)を使い、終点のIsland Gardenからテムズ川の地下トンネルを抜けていくか、BRGreenwich駅へ行くか、優雅に船で行くか、方法は幾つかある。今回は行きはDLR、帰りは船という必勝パターン(??)で行ってきた。
 Greenwichの魅力は、何と言っても天文台の下に広がる公園の自然と、高台にある天文台からの眺めである。今日はリスが天文台横の展望台の所を元気に走っていた。また、高低差の少ないこのロンドンの街で、あれだけの高台からの眺めは、他では見ることが難しい(強いて言えば、Richmondに結構いい眺めの所がある)。大都会ロンドンの中に、こういうオアシスがあるとは、やはり公園の多い街の利点なんだろうか。天気のいい日に一日ボーっとしていても気持ちがいいだろう。
 食事は当然大碗麺!安くて美味しい。また、帰りの船からは、ロンドンの街並みが見える。ちょっとお値段はあるのだが、往復どちらかに船を組み込むことをお勧めしたい。


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