ポケモン騒動:全国の子供達が病院に運ばれたアレ。
 アレは、画面が赤・青の二色に激しくフラッシュしたのが原因。
 しかし、我々は見た!
 赤の中にイタリアンなヒゲオヤジ、青の中に音速のハリネズミがいたことを!
 
 
 
 
ピカチュウ人気失墜?!(週刊ポケモンマニア・4/21号より抜粋)

 先のポケモン騒動の真相がN天堂のMリオ氏とSガのSニック氏が仕掛けたピカチュウ氏への妨害工作であったことは疑いようもない事実であるが、その事実は両氏の巧みな情報操作により隠蔽されている。
 しかし、独自のネットワークを用いて真実を突き止めたピカチュウ氏は烈火のごとく怒り、自ら報復行動に出た。
 まず、昨年11/26に発売予定であったSニック氏陣営期待の新ハード「Dリームキャスト」の出鼻を挫き、一気にSニック氏に沈滞ムードを負わせるべく12/8に、自ら主演しての入魂作「ピカチュウげんきでちゅう」を発売。
 これによりSニック氏のスタートダッシュを阻み、Mリオ氏との決戦に向け勢いをつけたいところであったが、結果は大不振。
 ピカチュウ氏は発売前「ボクが出ていけばミリオンセラーは間違いないでチュウ」と豪語してくれたが、考えが見事に外れた形となり、製作費十億円(うちピカチュウ氏へのギャラ九億九千九百万円)が水泡と化した。
 結果的にはDリームキャストの販売数はSニック氏の思ったように伸びなかったのだが、これはピカチュウ氏の力ではなく、先じて11/21に発売された「Zルダの伝説」によるもの。
 伏兵であった正義の時の勇者のおかげである。
 自らの威信をかけた一本の大敗と、意外なダークホースの出現に助けられたという事実がプライドの高いピカチュウ氏の癇に触り、同氏はいよいよ自らが手を汚すことを決意。
 かねてより計画していた「大乱闘 スマッシュブラザーズ」を翌年1/13に急遽発売決定、失脚を計ったMリオ氏・ポッと出の新人Lンク氏との雌雄を決すべく、自らも大会に参加したのだ。
 大会はリーグ戦形式にて行われ、注目の一番人気はピカチュウ氏。
 自信満々の同氏の一回戦の対戦相手は、奇しくも因縁のあるMリオ氏であった。
 ピカチュウ氏は自身の勝利を確信して疑わなかったが、終わってみれば大惨敗。
 Mリオ氏の回転アタックとコインジャンプにいいように翻弄され、手も足も出せなかった。
 続く二回戦は、やはり因縁浅からぬLンク氏。
 今度こそと必勝の態勢で挑んだピカチュウ氏であったが、やはり大敗。
 Dィスクシステム時代から修行に励んできたLンク氏の剣技には、かなうはずもなかったのである。
 この二戦でペースを乱したピカチュウ氏は、続くLイージ戦、Pリン戦と相次いで敗北してしまう。
 黒星先行に業を煮やした同氏は、ついにその口に隠し持った牙を露わにして大憤激。
 Fォックス戦にて何とか初勝利を飾るも、その戦い方はただFォックス氏に喰いつき、血肉をまき散らすという何ともお粗末な物。
 続くFァルコン戦、Nス戦でも同様の戦法にて辛勝するが、勝ちに執着するあまりに醜い姿にピカチュウ氏のオッズは最下位まで落ち込んでいた。
 結局、決勝戦はLンク氏とMリオ氏の一騎打ちとなり、壮絶にして堂々とした戦いが一昼夜に渡って繰り広げられた後、同時優勝という栄誉あるフィナーレを迎える。
 優勝候補の大本命と目されていたピカチュウ氏は全十二参加者中八位に終わった。
 さらに、次にN天堂から発売される新作「ポケモンピンボール」では、「ポケモンの顔」とまで言われたピカチュウ氏がボール扱い。
 関係者によると「ピカチュウ氏の人気は、『ピカチュウげんきでちゅう』が出たときに終わっていた。Mリオ氏とSニック氏の謀略を見抜けなかった事が一番の敗因だろう。今後同氏の人気は下降の一途を辿ることが容易に想像できる」とのこと。
 気の早いポケモン達の中には、ピカチュウ氏失脚後の身の振り方を心配している者までいるという。
 本件に対し、ピカチュウ氏陣営は沈黙を守ったままであるが、このまま終わる同氏ではないだけに、今後の巻き返しが期待されるところである。

(文責:ニャース)