銀色用語事典
 
 
朝奈
 三章のヒロイン。
 この子自身は純粋で可愛い良い子なんだけど……やり方が拙かった。
 ところでこの朝奈ちゃん、年齢的に考えてみると、もしやT学生なんぢゃ?
 K校生に見るのだって無理がある。
 もっというとぢうさんさい?
 こーゆー場合は素知らぬ振りをして、ヤバそうな話はしないのが鉄則ですな。
 
 
朝奈夕奈
 三章のタイトル。
 三章はねぇ…痛いよねぇ…いろんな意味でねぇ…。
 ぼくは夕奈さんが一番可哀想だったなぁ…誰か夕奈さん補完計画でも発動してやってくれよ。
 二章と三章は「あやめ」という名のヒロインが登場せず、ストーリーも重苦しい
物となっていますが、これはきっと
「『あやめ』以外が銀の糸に願いをかけても、悲劇を引き起こすだけだ」
という事を意味しているのでしょう。
 なお、パッケージなどに書かれている三章のあらすじは大嘘である。
 JAROを呼べ。
 
 
あやめ(一章)
 「錆」で生まれた赤子の成長した姿だと思われる女の子。
 「あやめ」と名付けられていたのを知らずに生き、死んでいったが、
最期に儀助が名付けた名前も「あやめ」だったのは偶然ではないのだろう。
 名前がないということだけれど、「プロト=ゼロ」や「ナンバー・フォウ」
などのように数字を名前にされてしまうのとではどちらが不幸だろうか。
 
 
あやめ(三章)
 朝奈夕奈姉妹の母。
 この人が朝奈に銀糸の首飾りを渡しちまったのがそもそもの発端なのだが、
この人はいったいどうやってこの首飾りを手にしたのか。
 せめて夕奈にも何か遺してやればよかったのに。
 時代的に見て、帝国華撃団の副指令をつとめていても不思議じゃない。
 
 
あやめ(四章・最終章)
 吉備大井跡が治める里の村娘。
 このゲームのヒロイン達が皆「あやめ」という名であるのは、この子が
「あやめ」だからである。
 大井跡のために自分の命を投げ出すくだりは超泣ける。
 ところで「あやめ」は当て字で「殺女」と書けるのだが、もしやこれも
暗喩の一つなのだろうか。
 
 
逢瀬の峠
 一章タイトル。
 「おうつのたわ」が読み方だが、普通は「おうせのとうげ」って読むよなぁ。
 常用漢字表に載ってない……っつーか本来は無い読み方だろう。
 全ての章の中でもっとも救いのない結末を迎えるが、ある意味自業自得であろう。
 朱かった銀の糸があやめの髪留めとなったのもおそらく偶然ではあるまい。
 
 
銀色
 このゲームのゲームタイトルであり、四章のタイトルでもある。
 「ゲームタイトルを章のタイトルや曲名にする」というのはお約束な演出であろ。
 四章が終わった時は「………は? これで終わり?」とかなり脱力したけれど、
その後に全く予想外の「錆」が始まってほっと一安心。
 このゲームを遊ぶまでは、「銀」と言えば「しろがね」や「ぎんのつるぎ」「ぎんのゆみ」
だったのですが、今や「銀」と言えば「銀色」となってしまいました。
 銀って何となく痛い色だよねぇ〜…うん。
 
 
久世頼人
 二章の主人公。
 佐祐理さんをいたぶって喜ぶイヤミな生徒会長ではない。
 全シナリオ中で、最も”主人公らしい主人公”だと思う。
 ぼくの想像では、頼人は狭霧を失って都に戻った後、多分久世の家を継ぎは
しなかっただろう。
 父に後継者に指定されてもそれを拒否し、兄を立て、自分は兄の補佐に回り、
一生影で久世家を支え続けていったと考えられる。
 結婚もせず、生涯独身を貫いたに違いない。
 
 
狭霧
 二章ヒロインの巫女さん。
 ドジでおっちょこちょいだけど頑張り屋という、「へへ、萌えたろ?」な
草薙京95バージョンの勝ちゼリフ的キャラ。
 ストレートの美しい黒髪が袴姿に実に良く映え、日本文化の素晴らしさを
再認識させてくれる。
 ただ少し、自己犠牲の精神が強すぎるところアリ。
 この子の後半のセリフ「たまには思い出して下さい」は涙を誘う。
 「忘れないで」のような押しつけがましい言葉ではなく、「たまでいいから
思い出して欲しい」というさりげなさと控えめな悲しみが大いに泣かせてくれる。
 …こんな風に長いのはぼくの萌えキャラだからです…悪いッ?!
 
 

 最終章タイトル。
 冒頭で一章のあやめの出生が語られ、銀の糸が作られたのが一章のストーリーの
少し前なのだということがわかる。
 この章の終盤、一〜三章のヒロイン達の幸せな幻影が現れるシーンは爆涙必至。
 このゲームの数多い名シーンの一つである。
 やはりラストシーンでは「よかったねよかったね」と言うべきか。
 
 
篠崎あやめ
 ストーリーのラスト、全ての終末を司るヒロイン。
 ロマサガ2の最終皇帝みたいなもの。
 しかし真のヒロインとは言いたくない、他章のヒロイン達のシナリオもとても良かったから。
 話すことができないというミオ=サスガのような子だが、そのことが
うまくシナリオに盛り込まれている点で澪シナリオを凌いでいる。
 ちなみにロマサガ2でクジンシーをラストに回すとラストダンジョン最深部でのメッセージが
ちょっとだけ変わるが、最終パーティ全員に「ソウルスティール」を覚えさせる羽目になって
滅茶苦茶後悔する。
 
 
たたらの社
 二章タイトル。
 「たたら」という漢字を変換できなかったから平仮名。
 んで、「たたら」って何の意味があったのかしらん?
 頼人が世話になっていた神社は、どう見たってごく普通の神社なんだけど。
 この章は終わり方が一番きつかった。
 「誰かを守るため、結果的に自らの身を犠牲にした時、それは本当に誰かの
幸福に役立ったと言えるのだろうか」という、ある傑作SSの一節を思い出しました。
 里の連中にとっちゃ万々歳なのかもしれないけどねぇ…。
(2001/02/24追記)
 PCを買い換えたら、新型機では「踏鞴」って一発で変換できました。
 ところで、やまけんさんという方から、
「踏鞴とはもともと製鉄に使う器具で、それが転じて製鉄施設を踏鞴場と呼ぶようになった。
 二章の舞台である鷺宮神社には鋤や鍬などの鉄器が納められているらしいので、
ここでいう『踏鞴の社』とは『踏鞴場の安全祈願のための社』という意味なのではないか」
というご指摘をいただきました。
 確かにそう考えればスッキリと筋が通ります、狭霧の両親が死んだ件なども含めて。
 
 
鍋島志朗
 三章の主人公。
 神社の息子のくせに化けて出たメガネではない。
 こいつは一言で言ってロリコン。
 しかも優柔不断だし。
 こいつがもっとはっきりした態度を取ってれば、終盤のあの幻影も幻で終わらずに
済んだかもしれない。
 ところで鍋島という名字を聞くと、江戸時代の有名な化け猫怪談に出てきた
悪役しか思い浮かびません。
 全然関係ないけど、「忠臣蔵」の吉良上野の助は実際にはさほどの悪人ではなかった
らしく、吉良上野の助が治めていた地では、現在でも「忠臣蔵」はタブーなんだそうです。
 …ホントにまるで関係ねぇな。
 
 
マチカネイワシミズ
 Fee無料の種牡馬。
 ダビスタシリーズで長く「イワシミズマジック」として知られてきたが、PS版
ダビスタでその座をムーンライトパレスに譲り渡し引退した。
 PS版以降のダビスタは遊んでいないので、その後復活したのかどうかは知らない。
 何故この馬名がここにあるかわからない人はおまけしなりお3「そして伝説へ…」を
Let's再プレイ。
 
 
三井真也
 四章・最終章の主人公。
 篠崎あやめと結ばれる主人公であり、すなわち全てを収束させる主人公である。
 …なんだけど、その割にいまいちキャラが薄い。
 ごくフツーの大学生って感じ。
 まぁだからこそ良いのかもしれないけれど。
 ところでこの「銀色」、ちょっと見はいわゆる転生モノのようですが、実際には
違うらしいですね。
 儀助・頼人・志朗・真也、そして吉備大井跡の間に転生などの宿縁は無いっぽい。
 普通は大河ドラマ的転生モノにする流れなんだろーけど、それをしなかった
ねこねこソフトスタッフに盛大な拍手〜。