BLESS CLOSE YOUR EYES, OPEN YOUR MIND/Windows
 
 
2001.6.7

 個人的に大好きなエロゲメーカー・BasiLの第一作目。
 発売日は2000年9月8日。
 発売されてからもう九ヶ月も前のソフトなので、ちょっと古いゲームではありますが。
 BasiLの二本目「21-TwoOne-」でBasiLに惚れたので、これは一作目の「BLESS」も遊ぶしかないな! と思い立ち、早速ゲットしてきて、他の積みゲーをほっぽって最優先で遊んでいます。
 ちなみにAIRと同じ日に出たゲームだったりする。
 うーむ、メーカー立ち上げの大事なソフトだというのに、AIRに真っ向から勝負を挑むなんて、なんて潔いんだBasiL。
 そのまま撃墜されちゃったらどうするつもりだったんだろ。
 
 
 
 
 本作品のあらすじは…書くの面倒なのでメーカーサイトの製品情報見てきてください…ってのはやっぱダメかな。
 こーゆーのはまずメーカーサイトの製品情報見てもらうのが一番早いと思うんですがねぇ。
 一応ここでも書いておくと、
 
 
 なぜ、気付かなかったのだろう。
 なぜ、気付けなかったのだろう。
 あの日のことを。
 あの時のことを。
 俺の後をいつもついてきていた少女。
 いつも俺の側にいてくれた少女。
 もしかしたら、好きだったのかもしれなかった少女。
 あの日。
 父の都合で引越しを余儀なくされたあの日。
 別れなどという言葉すら知らなかった俺たちが、それを身をもって知ることになったあの日。
 少女は黙したまま、ただじっと俺を見上げていた。
 その瞳で、少女は確かに言っていたのに。
 ただひたすらに、俺に語りかけてくれていたのに。
 ただ一言。
 助けて、と。
 なのに俺は、気付けなかった。
 気付いてやれなかった。
 心が通じ合っていると思っていた少女の、心からの叫びを。
 俺は理解することができなかったんだ。
 だから俺は、この街に帰ってきた。
 十年前に別れた少女の住む、この街に。
 十年前の少女の願いを、叶えてやるために。
 
  
というところです。
 なお文体がSSチックなのはぼくが今「わざ」パラメータの向上に取り組んでいるからです。
 こーゆー何気ない文章も結構練習になるのです。
 閑話休題。
 とにかくそーゆー設定のゲームです。
 
 
 
 このゲーム、基本的にはビジュアルアーツフォーマットのADVです。
 ただ特徴として、「チャット」というものをシナリオに取り入れている……らしい、ということがあげられます。
 いや、まだ十分遊んだだけだから断言は出来ないんですが。
 どうもそれっぽいです。
 この辺に関しては色々ありそうなのですが、それは次回に回します。
 ただ、「21-TwoOne-」はポッと出のまぐれではなさそうです。
 このゲームもこれはこれでなかなか良さげ。
 
 
 
2001.07.14
 
 全キャラクリア、全CG回収してコンプリートしました。
 とりあえずこのゲームで特筆すべきことは、
プレイヤーを萌え殺す気ですかBasiLスタッフ殿、
ということです。
 萌えます。
 とにかく萌えます。
 滅茶苦茶に萌えます。
 身悶えするほどに萌えまくります。
 悶死という言葉は多分こういうときに使うんだろうなぁ、と思うくらいに超萌えます。
 2000年の萌えゲーと言えば「Canvas」ですが、この「BLESS」も「Canvas」と同じくらいに萌えます。
 とにかく萌え萌えの萌えゲーです。
 
 
 それはさておき。
 少しは真面目にシナリオやシステム等の「ゲームそのもの」への感想も書きますと。
 シナリオやシステム等の面でははっきり言って不備が多いです。
 ゲーム期間は約三週間で、基本的には朝起きて喫茶店のバイトに行って夜チャットして寝る、というサイクルを繰り返して進めて行くのですが。
 朝起きたシーンと夜チャットに入るシーンの文章は完全な使い回しです。
 シナリオが盛り上がってきている時でも、やっぱり同じ物が使い回されます。
 これではテンポが削がれて興醒めしてしまいますね。
 システムは、修正パッチが必須、ということらしいです。
 修正パッチさえ当てておけば一応不具合は解消されますが、それでも若干重め。
 メッセージスキップが既読ではなくALLなため、気を抜くと未読部分までスキップされてしまいます。
 さらにチャットはスキップ不可。
 だからマウス左クリック連打するしかない。
 その上選択肢ではセーブロード不可。
 このように、およそシステム周りに関しては褒めるべき点は全くありません。
 むしろ叱咤激励したくなる部分が多いのですが、それらは全て次回作「21-TwoOne-」で完璧に解消・グレードアップされているのでこれ以上は言いません。
 つーか21のシステムは、ノーマルペンタ133でも快適に動くらしいです。
 かなり複雑で難しそうなプログラムなのですが、よくもまぁそこまで軽い物に仕上げたものです。
 この点でも21は見事な出来映えです。
 …と、ここは21じゃなくてBLESSのページだった。
 
 
 次にシナリオについての突っ込んだ感想。
 このゲームにヒロインは五人いますが、実質的には四人です。
「伊藤彩音」は明らかにミソッカス。
 全然萌えないしシナリオたいして良くないしCG一番少ないし、と良いとこまるでなし。
 が、他の四人に関しては、そりゃあもうアナタ。
 エロゲーマーのツボつきまくり。
 冒頭部分に書いたようにとにかく萌えます。
 シナリオもきっちり作られていて、「幼馴染みの女の子」に関するエピソードはかなりグッときます。
「幼馴染みの女の子が誰なのか」が明らかになった後に、「幼馴染みの女の子」以外のヒロインとのEDを見ると、ある一部のくだりでかなり「うぉーーーーッ!」となります。
 ホンの数行の短い文章なのですが、たったそれだけでプレイヤーを感動させられるってのは本当に凄い。
 これは是非見て欲しいです。
 
 
 最後に、書きこぼしていたBGMについて。
 BGMはかなり良いです。
 普通の音楽CDとして聞くだけじゃなく、気に入った曲をMP3にエンコるくらいに気に入りました。
 当たり前の話ですが、曲のセンスもまた21に通じるものがあって、「BasiLミュージック」とでも呼びたくなります。
 例えるなら「みずいろ」ランクといったところでしょうか。
 
 
 
 以上、ざっと書き流してみました。
 本作は、お世辞にも最優秀作品とは言えませんが、単なる萌えゲーではありません。
 良作と言ってよい出来です。
 21を遊んだら次は是非こっちも遊んでみて下さい。
 でもまだ21を遊んでいない方はまず21を。