Z. .htaccessファイルについて

何やら聞きなれないファイル名ですが、サーバーによってはただCGIスクリプトを設置しただけでは動作しないところもあります。
このような場合に、このファイルを設置する事により、動作を可能とし、また各種設定などを行うものが、
この 「 .htaccess 」 ファイルなのです。

1. .htaccessファイルの作成方法

作成方法はいたって簡単です。
普段お使いのテキストエディタ(メモ帳など)に、必要事項を記述するだけで完成です。
最終行の 「改行」 は忘れずに行って下さい。

[ 作成例 ]

2.記述内容

あなたのサーバーに合わせて、下記の記述を使ってみて下さい。
ただしサーバーによっては、ここに表記したものが、全て反映するというわけではありません。
「 .htaccess 」 そのものを無視してしまうサーバーもあります。
詳細はあなたのプロバイダーに御確認下さい。

AddType text/x-server-parsed-html .html
AddType text/x-server-parsed-html .htm
[ .html ] および [ . htm ] ファイルに関して、
サーバー側でファイルの中身を処理するという設定を行い、
htmlファイル中に書かれた SSIコマンド の処理を可能にします。
AddType text/x-server-parsed-html .shtml [ .html ] および [ . htm ] ファイルに関して、
サーバー側でファイルの中身を処理するという設定を行い、
shtmlファイル中に書かれた SSIコマンド の処理を可能にします。
★「 shtmlファイル 」については、後述の 【 [. SSI について 】参照
AddType application/x-httpd-cgi .cgi
AddType application/x-httpd-cgi .cgi/
拡張子 [ .cgi ] のファイルを実行する設定を行い、
CGIの使用を可能にします。
DirectoryIndex index.html index.cgi URLの参照でファイル名を省いた時に、
[ index.cgi ] ファイルを参照するように設定し
タイトルページでのCGI利用を可能にする。

CGI設置には直接関係ありませんが、下記のようなものもあります。

AddType application/octet-stream lzh
または
AddType application/octet-stream .lzh
[ .lzh ] 形式(圧縮ファイル)のダウンロードを可能にする。
AddType audio/midi mid
AddType audio/x-midi mid
[ .mid ] ファイル(スタンダードMIDIファイル)の再生を可能にする。
AddType audio/x-pn-realaudio ram
AddType audio/x-pn-realaudio rm
AddType audio/x-pn-realaudio ra
Real Audioファイル(リアルプレーヤー用)の再生を可能にする。
Addtype application/x-director dcr
Addtype application/x-director dir
Addtype application/x-director dxr
Addtype application/x-director fgd
Shockwave Directorを有効にする。
AddType application/x-futuresplash spl
AddType application/x-shockwave-flash swf
Shockwave Flashを有効にする。
AddType image/x-freehand fhc
AddType image/x-freehand fh4
AddType image/x-freehand fh5
AddType image/x-freehand fh
Shockwave Freehandを有効にする。

3.ファイルネームの設定

上記のようにして作成した .htaccess ファイルに、名前を付けて保存をすると、
[ .htaccess.txt ] という名前が付いてしまいます。
これを通常の方法で、ファイルネームを [ .htaccess ] に変更しようとすると、エラーが出ます。
この場合、WS_FTPを使い、名前の変更をしましょう。
こちらの作業はオフラインで可能です。

  1. .htaccess.txt ファイル(もしくは適当な名前)を
    保存した場所を、WS_FTPで開きます。

  2. .htaccess.txt ファイルを選択し、(図解@)
    Renameボタンを押します。
    (図解A)

  3. Inputダイアログボックスが開いたら、
    .htaccess と入力します。
    (図解B)

  4. ダイアログボックスのOKボタンを押します。
    (図解C)

  5. 以上の操作で、名前が変更されます。
    (図解D)


  • この [ .htaccess ] という拡張子を
    Windowsに登録しておけば、
    次回からはいきなり [ .htaccess ] という
    ファイルネームで作成することが可能です。
    またその際、関連付けるアプリケーション
    メモ帳など、普段お使いのテキストエディタにしておくと
    編集の際に便利です。

4. .htaccessファイルの適用範囲

.htaccessファイル は、設置した場所により、その効果の適用範囲が変わってきます。
効果の及ぶ適用範囲は

設置したディレクトリ及び、そこから下の階層にあるディレクトリ(ファイル)

と、なります。
特に問題がなければ、public_htmlディレクトリ真下に設置すると、
public_htmlを含めた、全てのディレクトリ、ファイルに対して有効になります。
また、設定した内容は、.htaccessファイルを、WWWサーバーへ転送した瞬間から有効になります。

5. .htaccessファイルの転送

サーバーへの転送はWS_FTPを使って、通常通りに行って下さい。
ただし送信モードは [ ASCII ] にて、転送して下さい。
また、転送後、御自分でパーミッションを設定するときは、 [ 664 ] に設定すればよいでしょう。


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