八分音符 音楽との出会い八分音符
読み物

音はイイ。聴いてると心が和む。寛大な気持ちになる。落ち着く。眠くなる。

私は、父が大の洋楽ファンであったこともあり、幼少の頃から訳もわからず Rock や Pops をイヤというほど聴いてきた。もちろん、その時には音楽の知識のかけらもなく、ただ、漠然と聴いているだけではあったが。誰がどんな歌を唄っていたのかは全く知らなかったが、80年代のビルボードチャートの上位にランクインされていた曲はほとんど聴いていたと思う。

しかし、そういった経験も生かされず、私は結構な音楽嫌いであった。

何がイヤか?・・・それは歌を唄うこと。

私は小学校時代、みんなと合唱するのが大嫌いだった。当時、赤面症だった私は人前で何か事をやらかすのが大の苦手で、みんなと声を合わせて唄うなんて、それはそれは私にとっての一大決心なのであった。

そんな私が音楽を特別な存在に思ったのは小学校3年生の時、そう、丁度その学年からソプラノリコーダーという、イイ音色の楽器を持たされた頃からであった。

音域の狭い楽器ではあるが、それなりにいろいろな曲を自在に吹けるようになり、友人と一緒に授業以外でもよく合奏したものだ。もちろん、ハモりなんて知らないのでユニゾンでだが。

そういったことをしていたおかげで、譜面に関する知識は結構ついていった。

そして、小学校5年生の時のクリスマス、鍵盤ハーモニカでいろいろな曲を弾いていた私を見た父は、クリスマスプレゼントと称して、YAMAHA の安いショルダーキーボードを買ってきてくれた。

私が言うのもなんだが、父はプレゼント選びのセンスが良い。12年程前の誕生日のプレゼントであったコルクボードなんかも、いまだに私の部屋に掛かっており、イイモノを選んでくれたなぁ、と感心しきりである。

話がそれてしまったが、そのショルダーキーボードがキッカケとなり、演奏、楽曲創作への関心が増していった。

そして、時は過ぎ、高校1年生の時、入学祝いと称して、叔父に1台の電子ピアノを買ってもらった。たまたま友人にピアノを弾ける人がいたので、早速「バイエル」などという教本を購入し、独学ながら、日々練習にいそしんだ。

ただ、私は高校生。大学合格を目指すために普通の勉強もしなくてはならない。通っていた高校が私立の厳しい学校だったこともあり勉強に忙しく、あまりピアノの練習ははかどらなかった。

ここで、私の人生を変える大きな出来事が起こる。

中学の時に、受験したが落ちてしまったある学校があった。その学校は普通の高校と違い、5年間通って大学には行かずそのままコンピュータのプロフェッショナルとして社会へと送り出す、といったちょっと変わった学校なのである。親の薦めでその学校をもう一度受験してしまった私は、1年越しの夢をかなえ、その学校に入学した。

今度の学校には「大学受験」という大きな壁はない。ということは、自分の趣味に時間を費やせる、と思った私はその年の秋口より、本格的にピアノのレッスンを受けはじめ、それはいつしか自分の進みたい方向であるということを私自身に気付かせてしまった。

結局、音楽(と麻雀)に没頭してしまった私は勉強もままならず、2年次に留年、そして退学というドロップアウトな人生を歩む事となってしまった。

高校卒の資格もない私は両親を説得し、大検(大学入学資格検定)に合格すれば音楽の学校へ行ってもよいということになり、アルバイトをしながらそれなりに勉強して、なんとか大検に合格することができ、念願かない今の学校に通っている。

こういった、さまざまな理由があって今の私がある訳である。

我ながら、すげぇ人生歩んでると思う。


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