木漆工芸作家のアトリエ 「杉チップ浄化槽の制作」

 

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この地域は山間の集落で、下水が通っていないため浄化槽の設置が必要でした。「何か自然な形で出来ないか?」ということで、当初コンポストトイレを検討していたのですが、生活雑排水の処理には、通常設置する合併式浄化槽も併設する必要がありました。汎用されている合併式浄化槽ですが、放流する水には、塩素が含まれているため、浄化した水ではメダカなどは生きられないのです。

そこへ、建築主の方が、雑排水も処理できるという「杉チップ浄化槽」なるものの情報を知人より入手され、実現へ向けてスタートしました。ただ、謎だらけだったため、実際に使われている方のお宅へ見学に行き、勉強させていただくことから始めました。とても親切な方で、研究結果の資料や、経験談、仕組みなどを詳しく教えていただき、放置していても腐らない「杉のオガコ」の不思議な浄化能力に驚かされました。そんな浄化槽のできるまでを紹介します。

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