■ 調査事例 (京都市登録文化財「河原家住宅調査報告書」) ■

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 河原家住宅は、愛宕山の麓の越畑に位置し、主屋は明暦3年(1657年)の年号の棟札が見つかったことから、現存する摂丹型民家としてはもっとも古いものの一つである。

 当主が市内の別宅へ移って以降の30年間、外国人の住宅として使用されてきた。この間に大きな改変もあったが、日本文化に対する理解があったため、大切に扱われてきたようである。これまで、建物が無事維持できているのは彼らの功績が大きいとのことである。

 この調査は、住居者が転出したため、現状の調査と今後の保全・改修についての方針を検討することを目的とし、調査のためにNPO法人古材文化の会(旧古材バンクの会)でプロジェクトチームを立ち上げて行った。尚、報告書作成に当たっては京都市からの助成金で賄われている。会の事務局にて入手可能。

 

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