■犬の妊娠期間は63日(9週間)。

■妊娠期間は、以下の3つに分類される。

  1. 妊娠前期:交配から3週間。妊娠前期の終わり頃に受精卵が着床する。この時期の症状としては食欲不振やムラ、嘔吐など、いわゆる「つわり」が見られる。この間は激しい運動や急激な環境の変化を避けるようにする。
  2. 妊娠中期:交配から4〜6週間。「つわり」がひどくなり、腹部の膨らみが分かるようになる。乳腺も発達する。この時期は安定期に入るので、体力作りのために適度な運動を欠かさないこと。なお交配後、20〜30日頃、獣医さんで超音波(エコー)による妊娠診断が可能。
  3. 妊娠後期:交配7周目から出産まで。この時期、胎児が急激に発育する。目視や触診により、胎児が動くのを確認できる。おなかがかなり膨らむので、階段等の上り下りは避ける。母胎の膀胱が圧迫されるので、排尿の回数が増える。出産が近づくと、ハウスや床などを掘る仕草をしたり、静かな場所を好むようになる。さらに落ちつきもなくなる。なお交配から50日を過ぎると、レントゲン検査により胎児の数を確認できる。(レントゲン写真をクリックすると拡大します)

■交配後、30日を過ぎたあたりから、食事を栄養価が高くバランスの良いものに切り換える。また、与える量も少しずつ増やしてあげる。ただし、一度にたくさん食べられないので、食事の回数を1日3回ぐらいに分けて与える。