■まず最初に、犬は何歳から生殖活動を行えるのか? これは犬種や個体差、栄養状況などにより異なるが、一般的にはオス/メス問わず、生後7か月くらいからと言われている。しかし、実際はメスで言えば、2〜3回目の発情を迎えてから、オスは9ヶ月を過ぎていないと、登録犬をとりまとめる団体からは、交配が認められない。未熟なうちの交配は避けましょう。

■オスは1年中、いつでも性的刺激があれば交配可能。メスの発情の匂いを嗅ぐと、交尾本能が刺激される。

■メスは通常、生後7〜12か月で初潮を迎え、以後、4〜8か月周期で発情(生理)がくる。発情を迎えたメスの陰部は腫れ、出血を伴う。また、頻尿になる傾向もある。出血の量だが、これも個体差があり、中には無出血のメスもいる。2回目以降の発情では、犬自身が陰部をなめ、飼い主が見落とす場合もある。発情は2週間前後続く。

■メスの発情周期は、以下の4つに分類される。

  1. 発情前期:陰部が膨らみ始め、出血する。平均10日間。 まだオスを許容しない。
  2. 発情期 :この発情期の2〜4日目に排卵が起きる。オシリに触れると尾を片側に寄せ(この行為はフラッキングと呼ばれる)、陰部を突き出す。そしてオスを許容するようになる。この発情期に交配をすると、妊娠する可能性が極めて高い。
  3. 発情後期:この時期は130〜140日間。受胎した場合は、妊娠、分娩、出産もこの時期に含まれる。もうオスを許容しなくなる。身体も正常に戻る。
  4. 無発情期:平均30日間。発情休止期である。