更新日記&徒然草。 →トップページはこちら
■11/25(月)「マーサの幸せレシピ」「ラストシーン」。
テアトル・タイムズスクエアでサンドラ・ネットルベック監督のドイツ映画「マーサの幸せレシピ」。料理店の厨房が舞台の映画といえばイヴ・モンタン様の大傑作「ギャルソン!」が思い出されるが、あの大衆食堂っぽいレストランに比べ、こちらはハンブルク随一の高級フランス料理店。ガッチガチに自分の仕事は完璧にこなす若きドイツ人女性シェフ、マーサの厨房に、彼女とは人間的にまったく逆なお気楽極楽イタリア野郎マリオが登場する。折しもマーサの姉が交通事故で死亡、その小さい娘をマーサが引き取ることになってしまうが、叔母に心を開かず、食べ物すら食べようともしない娘リナにマーサは困惑しているところでもあった。しかしそれもその筈・・、実のところ、マーサは厨房をまわす仕事についてはバリバリできるが、ことプライベートな時間に自分で作った食事をどうして人に食べさせたらいいかも分からない、人生に不器用な女の子だったのである。彼女は職場では自分のテンポにあわないマリオと対立、家では娘リナに反発される。自分のやり方を変えなきゃうまくいかないことは彼女自身も分かっているのかもしれないが、TVドラマじゃあるまいし、人間そんなに簡単に変われるものじゃないのである。さて彼女はどうなるか・・。
職場で臆面もなく「ボラーレ、最高!」なんてケツを振ってるイタリア人にくらべ、メシに誘うの一つ自然にできないドイツ人に共感が湧いてしまう貴方はこの映画にノレること間違いなし。個人的にはドラマからいつのまにか自然に消滅していくウルリク・トムセンが・・(涙)もちろん料理もスゲー旨そう。
さらにテアトル新宿にて中田秀夫監督「ラストシーン」。日本映画の黄金時代に陰りが見えてきたころ、1人の映画スターが酒浸りのうちに禍根を残しつつ撮影所を去る。そして30数年後、自分の人生の幕ともなるべき端役を演じるべく、再び撮影所の敷居を跨いだ彼だったが、テレビドラマの映画化が進行している映画撮影所は、彼の記憶からはあまりにも遠い場所と成り果てているのだった・・。とにかく感動的な映画でしたが、とりわけ、ここまでクライマックスでアツくなれる映画は久しぶりでありました。いやー、やっっぱ麻生久美子っスね!!(なんかこんな感想ばっか)
■11/24(日)「大英帝国衰亡の歴史」(←テレビ番組の披露試写会)〜早稲グリ定演。
毎年11月のラスト日曜が早稲田大学グリークラブの演奏会。去年行ったんだったかどうだったかあんまり覚えてねえなぁと思ったらしっかり行ってました。オレもマメだなぁ・・。しかし流石に今年は在学中に接点のあった世代ではもうなくなっているので、これで行く理由の大半がなくなっている(カロリーメイトゼリーのコピー風)はず。なぜかこのところ仕事上で合唱系のデキゴトに巡り会うことがなかったら、オレも行こうとか思わなかったのかもしれないが、めずらしく積極的に同期を誘って東京厚生年金会館へ行くことに・・。
とその前に、ディスカバリーチャンネル主催の番組完成披露試写会に立ち寄るため竹橋へ。「カラーで見る大英帝国衰亡の歴史」という番組だ。20世紀初頭〜1960年代あたりにかけて、イギリスとその海外植民地で起きた歴史的事件をおさめたカラーフィルムを収集し、大英帝国の崩壊とその負の遺産に焦点を絞って編み上げた歴史ドキュメンタリー番組で、かなり見ごたえがある。インドの宗教対立やパレスチナ問題など、現代史の抱える重大問題がうまれる現場を、記録フイルムや書簡という一次史料を使って再現しようという実に野心的な番組。これは完全版を見ておきたいなぁ・・。(この日上映されたのは3部構成計3時間の番組を90分にまとめたもの)
定期演奏会では思ったとおり客席にいる同期の数は少ない。しかしステージ上の現役団員数は減らないなぁ・・。この御時世に、いったいなぜ男だけで合唱なんてところにこんな人数が集まるのか。ゴスペラーズもOBだとかウソついて入れてるんじゃねえのかとか邪推してしまいそうになるほどエラい人数である。その調子でやっていただきたい。
■11/20(水)「OUT」。
風邪っぽいのは治ったが、あいかわらず味覚が十全に戻らない。いくつかの味は分かるが、塩味が特に感じない。マックのポテト食っててもホントにいも食ってる感じである。
それはともあれ新宿ピカデリーで平山秀幸監督「OUT」。とにかく原田美枝子を見ているだけで時が経ってしまい、映画のデキだとかどうだとかいう事はほとんど考える暇もなかった。そんなに面白い映画ではなかったハズだが、まあそんなことをちんたら考えるより原田美枝子を一挙一動見逃さないようにする方がこの時のオレには重要だったもので・・。なんかこんな風に書くとアイドル映画かなんかみたいだが、いや、ちゃんと死体バラバラにしたりゴミ袋につめたりしてましたよ、ちゃんと。
■11/10(日)味覚麻痺→楽しくない。
風邪をひいてしまったらしく、口の中が痺れて何を食っても味を感じない。てっきりGUMのデンタルリンスを使ったのに口をよくゆすがなかったせいかと思っていたが・・。食欲はあるのにメシがまずいというのはイヤなものだ。夕食にカレーを食ったが、何かペースト状になった鉄を食っているような感覚である。
新宿ジョイシネマで山田洋次監督「たそがれ清兵衛」。見なくて良い映画であった。ヒロインが宮沢りえじゃねえ・・。殺陣にも殺気なし。ひとつだけ気になったのは、庄内の方言。「〜でがんす」って庄内だったのか!ということは、「怪物くん」のオオカミ男は山形人?
タワレコでフリッツ・ライナー指揮のベートーヴェン/交響曲第5,7番、バルトーク/管弦楽のための協奏曲、ヒラリー・ハーンのメンデルスゾーン&ショスタコーヴィッチ/ヴァイオリン協奏曲、ミヒャエル・ギーレン指揮のマーラー/交響曲第8番などGET。
■11/8(金)死ぬまで書かれるオンライン日記。
しばらく読んでいなかった安原顕のbk1内サイト「ヤスケン@bk1」だが、彼自身のオンライン日記「ヤスケンの編集長日記!」で「肺癌で余命一ヶ月」との告白がされている。10/29の記述:「小生の3冊の単行本の刊行が先か、命の終りが先か、競争になったきた。何だか話が暗くてごめん! 予約、ガンガンして下さい!(笑) / この「日記」も死ぬまで続けるので、読んでもらえたら嬉しいです!」
凄い。
「バトル・ロワイヤル2」がおそらく遺作と言われる深作欣二をみてもそう思うが、「余命を生き長らえる」という素振りのまったく感じられない彼らのような人をこそ、ダンディと呼ぶのだろう。それにしても、死ぬまで書かれるオンライン日記とは・・。
とりあえず、"遺作予定"の3冊をさっそく予約する。
■11/4(月)「ザ・リング」&「Dolls」。
コマ劇前でゴア・バービンスキー監督「ザ・リング」観る。もともと面白い話なのだが、やはり恐怖の演出には日米の差があるようだ。特に呪い殺された人物たちのメイク・・中田監督の、死化粧のような真っ白の顔に異常な表情だけをたたえたもの言わぬ死者に対し、米版のメイクは肌が腐り落ちたようなゾンビチックな感じ。これも土葬文化圏と火葬文化圏の違いなのか?日本人のみる「死体」の最後の姿は棺桶の中に横たわるそれだからなぁ・・。テンポよく進み、なかなかノッて見ることができた。
さて、新宿ピカデリーにて北野武監督「Dolls」。純愛って深いなぁ・・。すっかりそういうものを考える姿勢から遠ざかりまくっている今日このごろ、実に考え込まされる映画だった。それにしても松原智恵子はどうなんだ。そのストーリーもさることながら、最後にかぶってるその変な帽子は。やっぱりその座ぶとんみたいなのもヨージ・ヤマモトですか?
■11/3(日)「ダーク・ブルー」。
シネスイッチ銀座でヤン・スヴェラーク監督「ダーク・ブルー」。チェコ映画なのでプラハ大好きの自分としてはやっぱり期待をしましたが、チェコ国内ではあまりストーリーが展開しない。ナチ・ドイツのチェコスロバキア併合に抗して、解体されたチェコ空軍の所属パイロットたちは英国に渡り、バトル・オブ・ブリテンの一翼をになうべくイギリス空軍に編入されるというお話。ジャンル分けするには難しいが、一種の青春映画とでも言うべきか。ラストの夕焼けの空に舞うスピットファイアーの姿がせつせつと胸に迫る。戦闘機のシルエットがこれほどに感傷を呼ぶとは。
メッサーシュミットとの空中戦はいまいち迫力不足で、空戦ものとして撮影された映画ではないのでいたしかたないかも知れないが、もうちょっと見せてほしかった・・という気も。
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