2001年02月05日 修正

ぴえろ10周年記念イベント
 − 志賀真理子ちゃんからのメッセージ −
 

その背景について

 ぴえろファンクラブ会報「PIERROT SHIMBUN」32号(1989.9)p.6に、真理子ちゃんからのメッセージが掲載されています。
 ぴえろ10周年記念イベントが行われたのが1989年7月24日と30日。
 真理子ちゃんがアメリカに出発したのが8月26日。(←一部、9月説もありましたが、8月26日で間違いないことが確認できました。2001/02/05修正)
 上記のファンクラブ会報が発行されたのが、真理子ちゃんがアメリカに旅立った後(本文の記述より)となっています。
 実際に会報が届いた日にちは覚えていません。
 また、10周年記念イベントの半年程度前から、真理子ちゃんはほとんど芸能活動を行っていません。
 当時の活動内容から考えても、会報発行の時期を考えても、ファンに対するメッセージとしては、まず間違いなく最後のものだと思います。
 予定より遅れて発行された翌号(33号)には、訃報(欄外に2行)が載りました。

 上記のように、志賀真理子ファンにとっては、真理子ちゃんからの最後のメッセージに当たる、貴重な内容であると言えます。
 しかし、ぴえろファンクラブ会報のみに掲載された内容ですので、ファンクラブ会員以外の人は全く読むことの出来ない内容です。
 それどころか、存在すら知らないと思います。
 また、「びえろ全書」にファンクラブ会報が一部掲載されています。
 しかし、この真理子ちゃんからのメッセージのページは、残念ながら掲載されませんでした。
 よって、ここに掲載したいと思います。

 ただし、真理子ちゃんの書いた(または話した?)原稿が、そのまま変更なしに掲載されているかどうかは分かりません。
 僕のファンクラブへの投稿も、修正や校正されてから掲載されることがしばしばありました。
 紙面の都合や会報の〆切の関係もあるでしょう。また真理子ちゃんは、イベントの割とすぐ後に、留学に出発してしまいました。
 そのため、文章を一部修正しても、真理子ちゃんに確認を取れなかった可能性もあります。

   参考資料 : ぴえろファンクラブ会報「PIERROT SHIMBUN」32号(1989.9)p.6/「魔法少女たちのコメント」
 


コメントに対するコメント(当方の個人的見解による)
 

>魔法少女たちのコメント

やはり、ぴえろさんにとっては、または大部分のファンにとっては「魔法少女」なんですよね。良くも悪くも。

>志賀真理子

 ちなみに、太田貴子さんと富永みーなさん(正確には冨永みーなさん)からのコメントも掲載されていました。
 当ホームページに掲載の予定は、申し訳ありませんがありません。
 小幡洋子さんは、イベント未参加で、コメントもありませんでした。
 どうも洋子さんは、10周年記念イベントのこと自体知らなかったようです。(情報提供:TOSHIさん)。

>今日は、志賀真理子です。

 今日は。志賀真理子ちゃん。

>この間は、スタジオぴえろの10周年イベントで、みなさんに会う事が出来てとてもうれし[い]かったです。

 ファンの前に公に姿を現したのは、僕の知る限り、1988年12月のバースディコンサートが最後のようです。
 (もっとも、僕は参加していませんが。)
 よって、おそらく真理子ちゃんがファンの前に姿を現したのは、半年以上ぶりだと思います。
 イベントの中でも、真理子ちゃんは「皆さんの前に顔を出すのはすごく久しぶり」という旨のことを言っていました。
 僕にとっても、真理子ちゃんに会うことのできた、唯一の貴重な機会です。
 とはいえ、イベントの時は別に貴重とは感じませんでした。後から大切さに気付いたという方が正確です。
 真理子ちゃんは、イベントにおいて歌を歌いませんでした。
 そのため、結局真理子ちゃんの生の歌を聞くことは、とうとう出来ませんでした。

>パステルユーミは、もう終わってから随分たつのに、こんなにたくさんの人が、まだ覚えていてくれて、ファンでいてくれるんだなぁと思って、とても感激しちゃいました。

 う〜む。イベントでは、どちらかというとユーミはあまり盛り上がらなかったような気がします。
 マミが一番盛り上がっていたような。
 やっぱりユーミはマイナーなのでしょうか。
 でも、ぴえろ20周年を過ぎても、まだユーミのことを覚えていて、ファンでいる人もいますよ。

>それに、他の魔法少女シリーズの『クリーミィマミ』の太田貴子さんや富永みーなさんにも久し振りに会えたし、あの頃の事をいろいろと思い出してしまいました。

 これを読むと、魔法少女シリーズの声優さん達の間でも、あまり普段の交流は無かったようですね。
 まあ、「ファッション・ララ」を除けば、魔法シリーズが終わってしばらく経っていたし、真理子ちゃん最後のアフレコが「魔女っ子クラブ四人組」で、それからもだいぶ時間が経っていたし。それに、皆さん自分の生活と仕事で忙しいでしょうから、定期的に合ったりはしなくても当然なのかも。
 ちなみに、四人組のアフレコ終了後も、何故か真理子ちゃんだけ先に帰ったそうです。おかげで、取材に来たカメラマンが、真理子ちゃんだけ写真を取れなかったとのことです。(参考文献:株式会社ネットワーク発行 EMOTION ビデオフォーラム Vol.9 p.1、及び、徳間書店発行 アニメージュ87年7月号p.101記事より)。用事があったのかな?。

>いま、改めて思うと、パステルユーミをやって本当によかったなぁって思います。

 個人的に、真理子ちゃんは「ユーミ」の声優をやっていたことを後悔しているのではないか、というイメージが多少あったのですが、それは無さそうです。もしかすると、ユーミが比較的マイナーな番組で、いつまでも「ユーミ」声優のイメージで見られることが無かったからかな、なんて思ったりして。
 みーなさんは、ペルシャ以外にも数多くの声優や舞台のお仕事をしているので、いつまでもペルシャのイメージで見られるということはまず無いと思います。しかし、貴子さんや洋子さんは、結構いつまでも「マミ」「エミ」声優のイメージで見られる面が強かったように思います。それは不幸なことではなかったにせよ、決して幸せではなかったのでは、と個人的には感じています。
 率直に、真理子ちゃんの「本当によかったなぁ」というコメントを読んで、安心しました。
 僕にとっても、もしも「ユーミ」が無かったら、真理子ちゃんのことを知ることはなかったでしょう。
 真理子ちゃんがパステルユーミをやってくれて、良かったと思います。
 もしも真理子ちゃんのことを知らなかったら、あんなに悲しむこともなかったけど、愛することも慰められることもなかったでしょう。

>このイベントの仕事を最後として、私は、2年間、海外で、ジャズが好きなのでいろいろ勉強して来ようと思います。

 この真理子ちゃんのコメントを読んで、「僕もジャズを本格的に聞いてみようかな」と思いつつ、結局聞いていません。
 わざわざ2年間も海外留学するとは、よほど本格的に勉強しようと思っていたんでしょうね。本当にジャズが好きだったのでしょう。
 ジャズを仕事にするつもりだったのかな。その辺は、よく分かりません。

>このぴえろ新聞が出る頃には、私はもう日本には、いないわけですけど、帰って来たら、また、みなさんに会えたらいいなぁと思っています。

 今となっては、悲しいコメントですね。結局実現しませんでした。
 真理子ちゃんに最後に日本で会ったのは、成田空港まで見送りに行った人でしょう。
 それは、真理子ちゃんの友人のようです。最近、その時撮影した写真を見せてもらいました。
 色褪せた、単なるスナップ写真ですけど、元気な真理子ちゃんが写っていました。
 家族の元には、事故の直前に「来月三日に帰国する」との手紙が届いた(新聞記事より)そうなので、一時帰国する予定だったようです。

>その時まで、さようなら。

 真理子ちゃん、さようなら。
 So−long! Good−bye.
 でも僕の中では、「さようなら」ではなく、「おやすみなさい」と言う気持ちです。
 

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参考資料

     ←(会報の拡大画像はこちらをクリック)
 
 
 

    魔法少女たちのコメント
 

    志賀真理子

     今日は、志賀真理子です。
     この間は、スタジオぴえろの10周年イベン
    トで、みなさんに会う事が出来てとてもうれ
    しいかったです。パステルユーミは、もう終
    わってから随分たつのに、こんなにたくさん
    の人が、まだ覚えていてくれて、ファンでい
    てくれるんだなぁと思って、とても感激しち
    ゃいました。それに、他の魔法少女シリーズ
    の『クリーミィマミ』の太田貴子さんや富永
    みーなさんにも久し振りに会えたし、あの頃
    の事をいろいろと思い出してしまいました。
     いま、改めて思うと、パステルユーミをや
    って本当によかったなぁって思います。
     このイベントの仕事を最後として、私は、
    2年間、海外で、ジャズが好きなのでいろい
    ろ勉強して来ようと思います。このぴえろ新
    聞が出る頃には、私はもう日本には、いない
    わけですけど、帰って来たら、また、みなさ
    んに会えたらいいなぁと思っています。
     その時まで、さようなら。

    ぴえろファンクラブ会報「PIERROT SHIMBUN」32号(1989.9)p.6より引用
 

原文のままです。
間違いと思われる箇所が2カ所ありますが、そのままにしてあります。
 ・とてもうれし[い]かったです
 ・富永みーな(正しくは、ワ冠の、冨永みーな)
 
 
 

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