Division5c "Architecture Photo Library"

日本近代建築を歩く

 明治、大正、昭和初期にかけて、日本に建てられた数多くの西洋建築。それは異文化でありながら、町に溶け込み、やがて都市のランドマークとして、成熟した都市文化のシンボルとして、そこに暮らす人々とともに時を刻んできました。

 しかし、近年その姿が急速に失われつつあります。それこそ誰も気づかないうちにです。あとには画一化された無個性なビルか、平らな駐車場しか残っていません。建築は、そこに建てられたときから、建主のものだけではなくなる、と私は思います。町の風景を構成する大切な一要素としての役割を担うのです。

 町は生き物ですから、絶えず変わり続けます。しかし、変わるものと、変わらないもの、変えてはいけないものがあるはずです。我々の先人が築き上げた豊かな都市風景を後世に伝えること、その文化を伝えること、それが現代の我々の役目ではないかと思います。

 このページでは、各地を回って撮影した日本近代建築の写真を、皆さんに見ていただきたいと思います。写真を見て、少しでも近代建築に興味を持っていただければ良いなと思います。

 

その1 東京日比谷編(2002.02.10撮影)

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