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2001年11月のサイト鑑賞

SMALL

2001.11.30

Wind Reportの11/29より。

前者はともかく、後者はなかなか深刻です。HTML には語の強調を示す要素はたくさん用意されています(B, I, EM, STRONG など)。しかし「弱さ」を表現できるのは SMALL しかありません。もし SMALL を使わず「弱さ」を表現しようとすれば、

.mutter{font-size:smaller; volume:70%}

<SPAN class="mutter">つぶやき</SPAN>

このように SPAN 要素を用いて擬似的に表現するのが穏当でしょう。しかしこれではスタイルシート非対応の環境下においては筆者の意図が伝達されません。SMALL を使うよりもなお、アクセシビリティを低下させることになります。

弱さ,というのも強調の属性の一種です。なので,やるンなら<em class="mutter">つぶやき</em>になるかと思われ。

余談。前から思ってたンだけど,IEデフォルトのEM要素のスタイルは,日本文では強調しているように見えない。かえって弱めている気がするのは私だけかな。

更に話はズレるけど,弱さを表現するときって,<em class="pianissimo">最弱音</em>とか,<em class="RB79K">先行量産型ボール</em>とかいうクラス名つけると,弱そうでいいと思う。

スープカレー

2001.11.24

いくつかのサイトで,サンクスでマジスパのレトルトカレーが出ている,という記事を見かけた。マジスパってあのマジスパか,と半信半疑でサンクスに行ったら本当に売っていた。

とりあえず食す。売ってたのが辛口しかなかったのでしょうがないが,いつもチキンの瞑想モモトッピングの私には涅槃クラスの辛さはキツそう。なので,スパイスを半分だけ入れてみた。辛い,がなんとかいけそうな感じ。味はよく出来てる,って感じ。本物と違って野菜が少ないのと肉が固いのが気になったが,レトルトとしてはかなりイイ出来と思われた。育児のためにここ4ヶ月ほど行っていないので懐かしい。夜食用に,また買ってきてしまった。虚空50本を喰う友人の感想を是非聞いてみたい。

と,喰った感想が書きたい訳じゃない。マジックスパイスって名義で出すのはいいンだけどさ,そういうのって全国的に有名な店でやるでしょ,普通。たとえばラーメンなら,純連とか五丈原なら全国的に有名だから名前使うのは判るンだけどさ。マジスパって,そんなに有名なの?札幌以外じゃ無名なンじゃないのかな。

全国区で発売して,これってうまく行くんでしょうか。まぁ,失敗して損するのはマジスパじゃなく,明治製菓だろうからいいンだけど,かなり心配。

ソース

2001.11.21

Latest topics - outsider reflexで読んだ記事から。

僕が恋人にスパゲティを作ってあげると仮定します。そのとき,パスタとソースを分けて出して,「僕のソースが気に食わなければ君の持ってるソースでも醤油でも好きなものをかけて食べてくれ」と言うようなものです。その時,僕は立派かもしれませんが,醤油をかけて食われている間,凹むでしょう。

もし,うちの相方が,パスタとソースを分けて出して,「マヨネーズを使って特製のソースを作ったんだけど,気に入らなかったら醤油で食べてもいいよ。」と言ったら,私は喜んで醤油をかけて喰う。相方が,「とんかつ用にマヨネーズと秘伝のソースで,特製ソースを作ったの。」と言っても,私は無視して醤油で喰う。相方が,「お刺し身をマヨネーズで食べると美味しいって聞いたから,手製のマヨネーズを作ってみたの」と言っても,私は断固として醤油で喰う。

もっとも,マヨネーズが入ってなけりゃ何でも喰いますが。それでもマヨネーズ入りのソースを作るンなら,凹まれても醤油かけて喰うしかないっすね。同様に,固定フォントや画像のおかげで読みにくかったりしたら,ユーザースタイルシートを使うしかないっす。

実際には,マヨネーズが食卓にのぼることはなく,私は安心して食卓に手をつけれています。これは,相手に対する思いやりが根源の話かと思います。

ちなみに,法律の条文をサイトで探してWordにコピーしたら,テーブルレイアウトの罫線が出現して困る,なんてことが職場でよくあります。これもHTMLの適正な再利用を妨げている事例にあたるンじゃないかな。

ADDRESS要素

2001.11.18

子育てが忙しく書けないでいたら,すっかり古ネタになってしまった。The Web KANZAKIISO-HTMLでのaddress要素について。

JIS-HTMLはDIV要素を全部取っ払っても問題ないようにかかれるべきだ,と思っている私としては,ADDRESS要素がDIV要素の下にしか書けないってのには困っている。そんな訳で私はADDRESS要素を書いていなかったりするンだけど,それはそれで,あまりよろしくはないンだろうな。

ただ,一つ思うところはある。たとえば,Webブラウズ時のナビゲーション用文字列などを<DIV class="navi">で括っていたりするが,これは当然ナビゲーションが必要ない場合,紙で出力して観るときなどにはない方がいい文字列となる。つまり これらの文字列は,文章を書くときに意識する必要がないもので,HTML文書として仕上げるときに追記するものである。ISO-HTMLが文章の書き方の示唆を目的に作られたものであるならば,ナビゲーション用文字列同様,署名などといういかような書かれ方でもいいものは,文章構造とは離れて考えるべき,ということを示唆したいのかもしれない,と妄想したりする。

ついでに,他のことも。闇黒日記の平成13年11月8日より。

この手の記述はリストにするのが適當である、と考へた方が良いと思ふ。

然り。以前,職場のシステムの管理要領を書いたとき,条項だての文章を定義リストで書いてたのをすっかり忘れてました。

もひとつ書こうと思ったが,HTMLは文章構造を記すのに適さない,って感じのこと書いてる文書を何処かで読んだ気がするけど,思い出せない。見かけたとき,すぐに感想書かないと忘れちゃう。

見出しレベル

2001.11.07

続きです[see DIV要素]。bubble hourの日記ノート。の11/06@29:00から。

末尾にある項のレベルが現在の見出しレベルより「低い(浅い)」場合の事が想定されていないのです。

まずは基本的なことから書きますが,これはもちろん想定されていません。言い替えれば,一旦見出しレベルが下位に下がったとき,見出しの出現を伴わずに上位に戻ることはあり得ない,と言えます。

見出しレベルの多重構造の典型といえる法律の条文をみれば一目瞭然ですが,条から項に,項から号にと構成レベルが下がったとき,上位に戻るときには必ず新しい項なり条なりが始まります。論文などでも同様であることは,論文集の目次などを見てみれば判りやすいかと思います。

例示していただいた二つめのサンプルですが,具体的には、(中略)というように用いる。,という一つの文章の中に見出しが現れる事が不自然で,あり得ないと思います。同様の内容で文章を書くとしたら,以下のような書き方になるでしょう。

(前略)
<h3>タグの使い方</h3>
(中略)
<p>具体的には,以下のように用いる。</p>
 <h4>例5:タグの使用例</h4>
 <pre><code>
 (コードサンプル)
 </code></pre>
<h3>次の話題</h3>
(後略)

文末にADDRESS要素を書く場合も同様で,本来は<h3>文責</h3>などの様に見出しがつく筈です。ただし,文末に文責を書く事が定型文として成り立っている場合,見出しを省略する場合も多いでしょう。紙ベースのメディアならば単なる省略となるでしょうが,HTML的(XML的にも)には<h3 class="NoDisplay">文責</h3>として,CSS等で表示をしない,という書き方が正当かと思います。

で,ここまでを踏まえて,以下を引用。

hrに特別な意味を持たせるのであれば別ですが、このhr自体XML的にはdivで表すべきだろうと思います

然り。私自身,HR要素に特別な意味を脳内補完していました。考えてみれば,HR要素なんてただのブロック要素ですから,見出しレベルを中断させられるわけがないんですよね。ご指摘感謝です。近日中に,この文書も直します。

文末にナビゲーション用の文字列を配したかったら,先般書いたように,文頭H1要素の直後に書いて,CSSでレイアウトを調整すべきですね(または,LINK要素で書いたナビゲーション用の情報が,ブラウザで自動補完されるのが理想)。

ところで,本家本元のISO-HTML仕様書はその辺どうしてるんだろう,と思って見てみましたら,はなからナビゲーション用の文字列なんて書かれてませんでした。さすが。

DIV要素

2001.11.07

なんかここんとこ同じネタばかりですが,bubble hourの日記ノート。の11/06@19:00を読んで。

そもそもの前提が間違っているのではないでしょうか。通常書かれる文書で,見出しより前に文言を書く事はないと思うのですが。

もちろん,これはレイアウト的な意味ではなく,内容としてです。たとえば,総務省の報道資料を挙げます。この文書はHTML的には駄目な文書ですからソースは置いとくとして,報道資料という見出しは除いて考えてレイアウトを見てみると,第1次見出し(本来H1要素となるべきもの)である有線電気通信設備令等の一部改正に関する意見の募集 という文言より前に公表日や公表者が記載されています。しかし,これらの日付や名称は,意味的には第1次見出しの付加情報といえます。故に,HTMLで正しくマークアップしようとすれば,第1次見出しをH1要素で括り,その後に日付や名称をDIV要素で括って書き,CSS等で見出しより前にみえるようにするべきかと思います(または,日付などはタイトル要素に書き,ブラウザで調整出来るようになるのが理想)。もっとも,この文書の場合,報道資料がH1要素で,上記はh3要素として書くべきですが。

例示されたものであれば,ナビゲーションリストがH1要素より前にあることが間違いで,本来は文章の見出しであるH1要素(の後から始まるDIV1要素)の中に入るのが正しいのではないでしょうか。故に,始点も終端も見出しを見れば自明であると言え,別の方法を用意する必要もなく感じます。

DTD的にはBODY要素の直下にブロック要素が書けます。もちろん書く事もあるでしょう。しかしそれは,たとえば走り書きや覚え書きといった,見出しが存在しない文書でしかあり得ないと思います。

書き手がまっとうな文書を作ることを意識してさえいれば,DIV1〜DIV6要素などはDTDとして規定する必要もなかったと思います。しかし現実には,DTDとしては可能であるからといって,見出しより先に文言が書かれることが横行しているので,規定されたのではないかと想像しています。

もっとも,以上の文書についての考えは,私が仕事で作ったり目にしたりする文書で,見出しより前に文言が(何度も言うようですが意味的に,)書かれているのを見たことがないと言うだけです。契約書なり,通知文なり,資料なり,法律なり,当然のように見出しから始まっているもので。

ちなみに,div内に見出しが記述可能だとこの定義を構築するのがやっかいだから排除した,というのはまったく同意見です。書き手がちゃんと判って書くのであれば,H1要素をDIV要素で括ってもいいンじゃないかな,と思います。だからこそ,JIS-HTMLで文書の書き方を覚えてから,strictなりTransitionalなりを選択するとよいと思います。

ちゅうか,思ってばっかりで,断言が一つもないぞ,俺。

next 見出しレベル

JIS-HTML

2001.11.04

HTMLは何がベストか - 2001年11月04日 @ [つきねこ日記]より。

新しくHTMLを教えることになった。若くて頭が溶けていて、もはや非の打ち所のないノウタリンの頃ならHTMLを教えればいいんだけど、今となっては悩んでしまう。最適なバージョンはいつか。XHTMLを教えた方がいいのか。どうなんだろう。

っていうか,もう野嵜さんが答えておられますが。

ISO/IEC 15445:2000(E) ISO-HTML。これで決り。

Transitonalを選ばれるならしょうがないですが,Strictを選ばれるくらいならJIS-HTMLの方が良いのでは。とくにHTML2.0+4.0の文書がうじゅるうじゅる流れている状態だが、これらのソースを「クソだ!クソだ!クソだ!」と唸るところまで育てる予定ならば。

ISO-HTMLは,HTML言語の「核」を定義することが狙いらしいので,初学者が覚えるのに最適です。これを覚えれば,他のHTMLを使うことなぞ至極簡単になります。たとえば,Java Scriptを使いたければ,文書型宣言をHTML4.01 Strictに換えればいいだけです。XHTMLに移行するのはちょっと面倒かも知れませんが,妙ちきりンな要素は使えないので,他のHTMLからの移行よりは簡単でしょう。

よしんば,仕様書を読め,って話になって,英語は判りません,と切り返されても,JIS-HTMLの仕様書は日本語ですから安心です。

というか,選択肢にJIS-HTMLがないのは何故なんでしょう。

JIS-HTML

2001.11.02

Self-portrait:Appendix:Making HTML DocumentsのSGMLから。

ちなみに、ISOで制定したISO-HTMLや、そのJIS版のJIS-HTMLもあるが、めちゃ文法制限が多い。

始めは,制限が多くて使いづらいと言いたいのかと思ったが,これより前のHTML4.01 strictの説明で,文法的制限が多いが、逆に言えば、例外が少なく選択肢も限られるので、却って学習は容易とあるし,XHTMLについては,PC以外の環境を考慮して、最大公約数的なタグばかりを集めた代物。従って、タグの種類も少ないし、XMLなので文法上の例外も少ないので、初期学習がかなり容易とあるので,めちゃ学習が容易と言いたいと思われる。いや,もしかしたら過ぎたるは及ばざるが如しと言いたいのかもしれないけど。

ただ,気になったのはこの後に続く文章。

そのくせ、JIS-HTMLについて解説されてるサイトは、でたらめなHTMLを書いてある。自分でちゃんと使えんものを制定すな!

JIS-HTML愛好者としては,日本語による初の正式なHTMLの仕様書なんだから,まっとうに仕様に沿って書けや,って意味では同意見なのですが,これではISO-HTML愛好家がかわいそうです。ISO-HTMLの仕様書はちゃんとしたISO-HTMLで書かれていることも載せないと片手落ちかと。

ついでにいうと,JIS-HTMLについて解説されてるサイトということであれば,リンクはJIS-HTMLの仕様書目次なんかではなく,ハイパテキストマーク付け言語(JIS X 4156)の利用者ガイドに張った方が適切のような気がしたりもして。

文責,その他

I love ISO-HTML! Valid JIS-HTML!