☆from HIRONAKA☆
★7月28日★

“さて、今回のKeyワードは・・・可能性”

前回の予告通り、今回は事務所移籍、あるいは独立について―。
マネージメントしてくれる事務所(プロダクション)を離れるのは、結婚より離婚の方が数倍エネルギーがいると言いますが、まさに同じように大変な事だと思います。
それなりのキャリアを積んできた人の場合はなおさらです。
――で、そんな中行動に移す最大の理由は“可能性”だと思うのです。まだまだこんな分野に進出したい、もっと自分の時間を有効に使えるスケジューリングがしたい、仕事のプライオリティ(優先順位)を明確にしたい―。などなど、どれも、より自分にとって良い仕事の環境を整える、いわば可能性を広げたいという気持ちから出るものに他なりません。
それは、今までの事務所では出来ない事なのか?と思われる方も多いでしょう。
これが結構難しいのです。ウチ(青二プロ)のような大所帯の事務所は、それだけ大きなマーケットを持っているという強みの代わりに、パーソナルケアに関しては少し弱かったりします。
例えば、ウチには養成所(青二塾)卒業生のジュニアと呼ばれる仮所属の人も含めると100人を超える所属タレントがいるんですが、その一人一人に担当マネージャーが付ける訳ではもちろんありません。
アニメや外画、CM関連、TV番組関連という具合に、部署が分かれ、それぞれの部のマネージャーが仕事によって担当する事になります。
そうした事から物理的にタレント個々の“想い”“希望”をマネージャーが把握した上でのスケジューリングは極めて困難であり、仮に、ある部署のマネージャーと意思の疎通が図れても、他の部署までその部分が届かなかったり――
とはいえ、移籍はともかく独立となると、今度は自分だけでなくスタッフ達についてより大きな責任を負う訳ですからこれ又大変ですよネ。
そして、もちろん長いこといた事務所には育ててもらったという部分もありますし・・・
でも、それこそサッカー選手が自らの可能性を求めてチームを移って行く様に、又ビジネスチャンスを広げて行く様に、森さんやケンユウの決断は、勇気あるJumpであり、ぜひ頑張って欲しいし、成功して欲しい。
その上で送り出した事務所とも気持ち良い関係が保たれればBestですネ。
何しろせまい業界ですし・・・

僕自身、何度か他の事務所から誘われた事がありますが、それはホントにとても嬉し
いことです。何しろ“広中を是非マネージメントしたい”というのは、僕という商品価値を認めてもらっているからですもんネ。
ウチの事務所の社長にも、「そういう事がありましたし、それだけ選択肢があるのは
僕にとって良い事だと思ってる」と、話しをした事もあります。だから、もっと良いマネージ
メントをお願いしますという事ですネ。
そしてお誘いを頂いた所には、「今現在は動くつもりがないけど、もし動きたいと思った時に、もういらないと言われないだけの仕事をして行きたい」と話しをしたんですけど、ホント、これ真実の言葉です。

――と、何だかシリアスなムードになってしまいましたが、出来る限りいい条件で、良い仕事をして行きたいという気持ちは皆同じ。
現在の所属事務所でその可能性をバンバン広げてくれれば、とっても倖せだし、もし飛び出すならそれだけのパワーと自信を蓄えなければならない訳で、結局は“自分”という事ですネ。(わかった様なわからない様な・・・)
This is 自由業です。

ところで、ウチの事務所のホームページでの音声サンプル。
僕も雪子嬢さんの書き込みで初めて知り、聞く事ができました。
これ、昨年、新サンプルCDの収録の際、レコーディングして、結局CDに採用されなかった物のひとつです。
ちょうど短くて都合がよかったのかな・・ちなみに、これには続きはありません。
10年程前出版された、秋元康さんの“僕と君のシーズン”の一節です。

サンプルCDで読む素材や構成は人によって違いますが、僕は自分で選んだり書いたりして作りました。
今回のは結構面白いので、いつかチャンスがあったら、皆さんにもお聞かせしたいッス。

では、今日はこのへんで―――
                        広中雅志
P.S. 遅くなりましたが、JUNさん、お誕生日おめでとうございます。

P.S.K 9月前半あたりに休みをとってHAWAIIにでも行きたいところですが、さて、これからうまくスケジュール調整できるかな?(W−cupに熱中していて、出遅れてしまった。)