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復活した日記



2002.6.30
 サンデー連載中の「KUNIE」終わりなんですってねー。びっくり。かなしい。
 「アンケートが良くなかったうえに、締め切りを圧迫してましたから、切られて当然とは思います。要するにいろんな意味で「面白くなかった」という裁定が下されたわけで、これは僕の実力不足。身から出た錆なので、これを教訓に錆を落として次回作に挑みたいです。長いことやってると、こんなこともあるですね」とは、作者の ゆうきまさみ氏の公式サイト での言(6月27日掲載分)。
 そ、そんなに面白くなかったんだろうか。面白くなるとしたら「これから」だったのではないかなーと思うのだけど(現段階では謎がとっ散らかってて伏線いっぱいって感じで)。よくわかりまへん。とりあえず「最終巻」は出るらしいけど・・・。
 「4作目で知らず知らず“ダレ”が出たような気もするし、逆に「やっぱり苦労して描くと上手くいかないな」という気分もあって、どうも頭の中が混沌としています。いや、ダレたから苦労したのか?」と、真摯な受け止め方で(いや、ネットだと、打ち切りになった作者のコメントとか目にする機械が多くなったから、それらと比較してなんだけど)、なんだか励まさずにはいられないような感じ&苦労してたのかーとちょっと納得。
 何はともあれ、単行本派の私としては、読者アンケートを出すこともできないし(すまん)、がんばれと言うこともできないけど、心の中で応援しているぞ。「次回作」に期待。


2002.05.30
 書きたいことは、いろいろあれど、なかなか時間がとれず、あれも書きたいこれも書きたいと思いつつ、書かないでいると、どんどん忘れていってしまうネタ(?)の数々。忙しさを言い訳にしちゃいかんなーと考えながらも、いうことを聞かないこの身体。反省。

 身体といえば。
 さまざまな“悪魔”の体の一部をツギハギすることによって生まれた「人造悪魔」ガートルードのお話 『ガートルードのレシピ』 草川為白泉社 「ララ」連載中)が、はやくもドラマCDになったんですってねぇ。忙しさにかまけて、まだ買ってない(鬱)。原作コミックスは現在 まで出ています。
 ストーリーは、人造悪魔ガートルードが、自分の「製法」が記された「レシピ」を探すうち、ツギハギゆえに、元の体の一部の持ち主たちから追われたり、戦ったりしている時に、人間の女子高校生の佐原(サハラ)と出会う−−といったところから始まります。

 ガートルードが悪魔だということを聞いて、サハラは「ふーん、聞いたことないけど、さては下っぱ? メフィストKなら知ってるのに」と毒つきます。
 するとガートルードは「まだまだ浅いな、確かにロクな生まれと育ちじゃなかったけど、だからよけいオレはオレにコダワリを持ってる。我が身ひとつに 誇りがあるんだ」と胸を張るのです。
 これが、とっても好きなセリフなのです、なんだか。
 それを聞いたサハラが言う「ってことはよくバカにされてるんだ」というのも穿った意見です。

 つまり、こういうこと・・・人間の想像力なんて、たかが知れていて、何もないところから見たこともない何かを生み出すことなんて、殆ど不可能に近いわけです。たとえば、キメラとか天使とかペガサスとかの人間の「想像の産物」。人間の体に鳥の羽をくっつければ天使になるし、魚をくっつければ人魚や魚人になる。何かを作り出そうとすれば、いつかどこかで見聞きしたものを組み合わせたり並べ替えたりパロディにしたりするしかないわけです。
 ビジュアルに訴えるもの以外でも同じで、小説や物語も「骨組み」だけ見れば、どんな話でも、数十個のプロットの要素(「出会い」とか「裏切り」とか「死」とか)の組み合わせでしかないというのは、広く知られているとおりです。

 ところで。近頃、頻繁に使われる「萌え」と言う言葉。
 さまざまな「萌え要素」を組み合わせて創られたキャラクターたちの「消費者」であるワタシたち。メガネっ子(orメガネ君)、猫耳、14歳、天然ボケ、丁寧語、変な語尾、長髪、ショートヘア、尊大、高飛車、年下、年上、いもうと、おにいちゃん、制服、メイド服・・・なるほどと思えるものから、何だか分からないものまで、書ききれないほどの「萌え要素」がある。そして、いろんな要素のツギハギで新たなキャラクターが生まれる。
 キャラクターがツギハギなら、プロットだって、どこかで見たようなモノが繰り返される。
 それを「お約束」と呼ぶか「マンネリ」と呼ぶか、賛美するかこき下ろすかは、もちろん自由。でも、そんなワタシ自身も、ツギハギなものしか紡ぎ出すことができないことに気づく。他人からもそれを指摘されたりバカにされる。そして至る結論が「自分もツギハギなんだ」ということ。

 そんなことを思ったとき、そんな自分だけど、せめて誇りを持って、「自分が何からできているのか」「自分のツギハギの要素は何か」を知ろうとするのは、とても切実な願いだと思うのです。ガートルードが自分の「レシピ」を求めるように。

 自分の「レシピ」を見つけた後、ガートルードはどうするのか? とても興味があります。第1話で「そんなの(=レシピ)探してどうするの」とサハラに問われたガートルードは、「燃やす」と答えています。
 でも、燃やせなかったら? 実際、レシピの内容は紙から抜き取られ、「或る場所」に移されています(ネタばれなので伏せておきます)。
 ガートルードの不幸は、彼自身の「レシピ」がこの世に存在することかもしれません。そして、ワタシたちの不幸は、自分たちの「レシピ」がこの世のどこにも存在せず、自分でそれを探して書き上げるしかないことかもしれません。

 ツギハギ悪魔のガートルードは、物語冒頭で「オマエなど悪魔とは認めん」と、彼の体からパーツを取り戻したい「パーツの元の持ち主」から罵倒されています。
 なぜ認めないのでしょうか。ツギハギだから?
 「いつオレが認めてくれと頼んだんだ? 分類なんか興味ない。オレはオレだ」とガートルードは言い返します。
 「それはつまり出来損ないだということだ。耳を返せ!!」
 「イヤだね。もうオレのものだ!」

 自信を持って、そう言い切ってしまうところが素晴らしい。それから、その誇り高さも。 
2002.04.29
 異動になって、なんか慣れない仕事でヘコんだり、疲れたりで、へろへろっす。
 気晴らしに家電量販店でぶらぶらしていたら、ふとミキサーが目に入りました。
 「作りたての生ジュースが飲みたい」
 突然、そんな言葉がひらめいて、買ってしまいました。元気になりそうな気がして。
 野菜&果物で「身体によさそうなジュースをつくるぞ!」ってことで、毎日ミキサーのモーターをうぉんうぉん鳴らしています。
 ネットで調べたところ、ミキサー・ジューサーは、台所の器具の中では、死蔵されている確率が高いらしい(一説には4割が死蔵= 国民生活センター調べ )けど、使いつづけている人の9割以上は「今後も使い続けたい」と考えているらしい。使えば、満足度は高いんだから、頑張って使うぞ(ホントか?)。

 1日目:夏みかん&ショウガジュース。記念すべき1発目なのに、王道から外れまくったジュースを作ってしまいました。本体は買ってきたけど、材料はありあわせのものだったもので・・・。皮はむいてからジュースにするのが普通らしいのですが、実は結構「にが。」と言いながら飲むのも好きなので、夏みかんは半分はちゃんと皮をむいて、残りはむかずに入れちゃいました。ショウガも皮付きの方が身体に良さそうな気がして(あくまで気がするだけ)、あまりむかずに入れちゃいました。結果:希望どおりの「にが。」な味。でも結構美味しい!o(>_<)o
 しかしショウガの皮は、ちょっとイガイガして喉ごしが悪いので、次回から下準備をきちんとしようと思いました。

 2日目:意気込んで多種の野菜を入れてミックス。バナナ1本、ホウレンソウ3本(?)、キウイフルーツ1個、ニンジン1本、レモン4分の1、そしてショウガ少々(皮むき済み)と水。約1分、ミキサーを稼動・・・出来上がりは、なんとも言えない不味そうな黄緑色と言うか、茶色っぽい。しかもドロドロた感触。いや〜ん。ジュースというより「特製汁」のよう。ドロドロで飲めないのでスプーンですくって“食べる”。でも、味は割と美味しい。キウイとレモンのハーモニーが好みな感じ。でもバナナの風味が邪魔かな。味の統一性がない。キウイやレモンなど爽やか系でまとめるべきだった。
 今回の敗因は、水分が少ないものばかりをミックスしたこと。あとバナナ。1本は多すぎ。

 3日目:忙しくてつくれなかった。(汗
 4日目:ニンジン1本、レモン1個、キウイフルーツ1個、ヨーグルト適当、砂糖、水各少々。出来上がったのは、これまでの中で最も美味しそうな色。テクスチャもよさげだわ。テクスチャもまさしくニンジンとヨーグルトが混ざった色。マイルドなオレンジ色。例えるならオレンジシャーベットみたいな色。それにキウイの種と思しき黒い粒が、コショウのようなアクセントになっている。コップに注ぐと、一瞬、生ニンジンの匂いが強い気が。でも、ニンジン嫌いの人でなければ、多分大丈夫な程度。味はちょっとレモンが勝ってる感じだけど、レモンが好きな私にはたまらぬ感じ。見た目よりかなりパンチの効いたすっぱさで、「身体にいいもの飲んでる感」に浸れる。自分用なら、これで合格点。ニンジンとレモンを半分ぐらいにしてオレンジかグレープフルーツを入れて、蜂蜜を入れたら、よそゆきの味になりそう。

2002.04.14
 ネット復帰にあたり、皆様にあたたかいお言葉をいただきまして、とてもありがたく思っています。罪滅ぼしに、日記もちゃんと書こう!と思っていたのですが、1日付で、異動になってしまいました。慣れない仕事は、それだけで疲れるものです。慣れてくれば、どこで力を抜けばいいか分かるから、無駄に力を消費することもなくなるんだけど。あー今日も眠いっす。
 ぐったり疲れると、ふと「あ〜、嫁さん欲しい・・・」などと、ほざく男の気持ちがちょっと分かってしまう。あー、いかんなぁ。この場合の「お嫁さん」は旧態依然としたいわゆる「お嫁さん」であって、パートナーとかいう意味は含まれないっす。つまり「タダで雇える家政婦さん」ぐらいの意味。

 「あ〜、タダで雇える家政夫さん欲しい」なんちって(笑)。そんなん星里もちるの『いきばた主夫ランブル』の世界にしか存在しなそう(笑)。ってことで、それは無理。でも、そんな我々には伝家の宝刀「パラサイト・シングル」という手段もございます!

 一時期、流行ったこの単語。マスコミで取り上げられ始めた頃は、「いい歳して、親のスネをかじってる、自立できないけしからん輩(特に女)」みたいな捉えられ方をして 『片づけられない女たち』 同様、バッシングの対象にされていたけれど、見回してみれば、私の知り合いは8割以上がパラサイト。親元に寄生していないほうが、「なぜ?」と訊ねられる。パラサイトは殆ど「常識」なのかしらん。確かに、らくちんだとは思うけれど。
  『父と娘のパラサイト・シングル』 (三浦朱門、さらだたまこ著・ベスト新書)は、パラサイト・シングルを歓迎・推進しちゃう本。 「二十一世紀の新しい親子関係や家族像」として、パラサイト・シングルを提唱している感じ。
 パラサイト・シングルがこの世に増殖(笑)した歴史的・社会的背景や、パラサイトを大いに謳歌している人たちや、寄生されてまんざらでもない人たちも紹介。
 それにしてもパラサイトにもいろいろ種類があることを初めて知ったよ。

 親にしてみれば「寄生されたい」し、子供も「寄生したほうが何かと都合がいい」。パラサイト・シングルは、そんな名前がつけられるずっと以前から存在したとか。
 んでもって、パラサイト・シングルを進化(?)させた「パラサイト・ダブル」まで提唱されている。つまり、結婚した2人が、親に寄生する状態。子供は親に預けて、2人でバリバリ働き、一線から退いた老夫婦で、「孫育て」をする。

 ・・・でも、それって「サザエさん一家」みたいなものじゃん? 別に新しくも何にもないなーと思った次第。「サザエさん」が描かれた頃は、夫婦共働きがメジャーでなかったから、サザエさんは家で「主婦」なんかやってるのかもしれないけど、その気になれば、タラちゃんをフネさんに預けて、仕事をすることだって可能だと思う。でも、それだと「サザエさん」の世界が崩壊するけど(笑)。

 働きたい女性が増えて近頃問題になっているのが、保育の問題。もしも結婚して、子供を産んで、仕事に復帰したいと思ったときに子供を安心して預けられるところがない→だから、少子化が進んでいる→んで、将来、いろいろマズいことが起こる・・・ってことで、 新エンゼルプラン なんてものが策定されたけれど(しっかし、このネーミング何とかしてほしいわ)、社会はそんなに急に変わらないし、この程度では、少子化は食い止められないんじゃないかと私は思う。
 そして究極の受け皿としての「じーちゃん・ばーちゃん」なのかもしれないけれど、パラサイト・ダブルが21世紀の制度になるとは、私には思えない。
 というのは、現在の寄生されている側の母親は、主に「子育て」を仕事としてきた主婦が多いと思う(年代的に)。でも、もし、現在寄生している側の人間が、寄生される立場になったとき、彼ら・彼女らは、子育てに習熟しているとは言い難いと思う。
 人間は、子育ての方法を生まれながらに知っている訳ではない。だからこそ、世には子育て指南書が氾濫している。どうやって育てたらいいか分からないのだ。子育ても「スキル」の一つだと私は思っている。だから、いま子育てを自分の親に任せてしまったら、子育てに習熟しないまま、老いていくわけで、老いて「孫育て」することはできないんじゃないかなーと。
 そんなわけで、過渡的な仕組みな気がする。

 まぁ、何にしても「便利なんだから、寄生しちゃいましょう」という人たちは、増えるかもしれない。寄生するからには、その方法というか距離のとり方には工夫が必要かも。この本では「節度ある」パラサイト関係と書いてある。

 まぁ、当分パラサイトも結婚もするつもりはないけどさ。

2002.04.09
 ごぶさたしてました。
 やっと復活しました。とはいっても、まだ、お絵かきソフトとかが揃ってないんですけど。文字だけの更新はできるようになりました。
 皆さまには、ご心配、ご迷惑をおかけしました。。。
 書きたいことは、たくさんたまっているのですが、今夜はもう遅いので、また後日。なんか、ネタをいっぱい仕込んだから、当分ネタ切れの心配はないなー。あははは。 なんて言ってみたり。

 それにしても、新たにダウンロードしたソフトの数々が、いつの間にやらアップデートされていて、微妙に使い勝手が変わっていて、使いづらいような気もしながら、おやすみなさい。


2002.03.24
 観測史上最も早い開花とかいう今年の桜。
 今日は、ひんやり冷えた一日だったから、花びらが舞い散ることもなく、花見日和だったと思う。
 花びらが散るのはとても綺麗なのだけど、実際問題、花吹雪の下で飲食するのはちと具合が悪い。
 だから、見ごろになった後、今日みたいにキンと冷えると、少々寒くても、花見はやりやすいと思う。個人的には宴会は苦手だけど。

 そんでもって今日、夜道を歩いていたら、近所の小さな公園に街路灯に照らされて、ぽつんと桜が咲いていた。少し離れた桜並木の下では、どんちゃん騒ぎが繰り広げられていたけれど、その公園には人っ子ひとりいない。愛想も何もない水銀灯に照らされている桜は、でも思いっきり満開で、人間なんかいなくても花は咲くものなんだなーと、当たり前のことを思って通り過ぎた(だって、公園で独り夜桜を見上げてる人って、傍目にはちょっと不気味かなと思い当たったりしたもので)。
 いや、だから、人が見ていても見ていなくても陰日なたなく生きようとか思ったわけではなく(笑)。なんていうか、人間なんて、ららーららーららーら♪(by吉○拓郎)という気分。

2002.03.25
 今日のショッピング。
 マイナスイオンシーンターボ・イオニティ(松下電工)。とどのつまり、マイナスイオンのヘアドライヤー。

 そもそも、マイナスイオングッズ「 マイナスイオンブレス 」を買ったのが始まり。
 肩こりやストレス解消に、っていう触れ込みでドラッグストアなどで大量に売ってるものです。微妙な値段なんだけど、「まぁ話のネタに」ってことで1つ購入。シリコンゴムのぐねぐねした感触は気に入ったけど、肩こりが解消したのかどうかは自覚なし(てゆーか、そんなヤワな肩こりじゃないんだよね)。ところが、意外なところに効果が現れる。
 普段、静電気体質(?)で、ドアノブやいろんなところでパチパチいわせたり、衣類がまとわりついたり、髪の毛逆立ったりしてたのが、ピタリと収まった。「もしかして、偶然?」と思って外して出かけると、その日はいつものようにパチパチ☆。そっかー、帯電してるのが、マイナスイオンで解消されるんだね。
 となれば、ドライヤーをマイナスイオンものにすれば、更にいいかもー。なんて思って、購入を決心。巷で噂の「マイナスイオンで髪の毛サラサラ〜」の効果が、よしんば無いとしても買ってみるかという論法で自分を納得させる。
 どこの家電量販店でも1万円前後と、ドライヤーとしては、決して安価ではないけれど、損はしなかったと、使用後の今は思う。

 1度の使用でここまで違いが現れるとは。
 まるで美容院でトリートメント&ブロウしてもらったような仕上がり。
 「風量少ない?」と一瞬思ったけど、乾きは十分! (小さいほうを購入したのもあるかもしれないけど)音も静か。大きいと、乾かしているうちに腕が疲れそうだけど、まあ、これくらいなら、ちょうど良かろう。
 何より、仕上がりに満足。

 説明書によると「縮れ毛、きついくせ毛、もともとサラサラの髪質、縮れ毛矯正パーマ、短髪には効果が現れにくい」らしいけど、微妙なくせ毛の私には効果てきめん。自分で触るのが気持ちいいほどサラサラで、しかも、スタイリングローションを噴きつけなくても、躍起になってテンションかけて引っぱらなくても、いい感じのストレートに。しかも風は髪に優しげ。

 今まで自分にはマイナスイオンが不足していたのか?
 しかし、マイナスイオンって、何のマイナスイオンなのか、謎。