基礎編(1)

タガログ語講座・基礎編は「PP専攻コース」と「P国行くぞコース」の兼用です。
今夜は「あいさつ(その1)」

1.マガンダンウマガ(Magandan umaga)=おはよう (ウマガ=朝)
2.マガンダンタンハーリ(Magandang tanghali)=こんにちは (タンハーリ=昼)
3.マガンダンハーポン(Magandang hapon)=こんにちは (ハーポン=午後)
4.マガンダンガビ(Magandang gabi)=こんばんは (ガビ=夜)
5.マガンダンアーラウ(Magandang araw)=いい日和で (アーラウ=日,太陽)
6.マガンダーーンガビ バーヤン(Magandang gabi bayan)=みなさんこんばんは(バーヤン=人民、街)

え〜こんなの知ってるよ、とは仰らずにね。物事何事も順番ですから。
PPで必要なのは4と6だけですね。
Pnaとご一緒に夜明けを迎えられる方は1も必要かな。
6はあちらの有名アナウンサーの真似ですんで、大げさにやると笑いを取れます。
これのパロディ番組で、「マガンダーーーン バヤン」と言うのもあります。
関根つとむに似たコメディアンが、かのアナウンサーに似せたカツラと服装、スタジオセットで登場する番組です。
挨拶自体に特別な意味はありません。(直訳すると「あれきれいじゃない?」です)
3は発音に注意。「マガンダンハポン」とやると、「美しき日本」の意味になります。(笑いは取れますが)




基礎編(2)

今夜は「あいさつ」その2です。

1.クムスタカ(Kumusta ka ?)=元気ですか?,はじめまして
2.クムスタポ カヨ(Kumusta po kayo ?)=1の丁寧表現
3.マブーティナマン(Mabuti naman.)=元気です(1,2への答え)
4.マブーティポ(Mabuti po.)=3の丁寧表現
5.オーケイラン(Okey lang.)=元気です(1,2への答え)
6.ヒンディーマブーティ(Hindi mabuti.)=よくありません(1,2への答え)
7.カヨポ(Kayo po ?)=あなたは?(丁寧)
8.クマイン カナ(Kumain ka na ?)=もうご飯食べたの?
9.クマインナ アコ(Kumain na ako.)=食べました
10.サーンカ ププンタ(Saan ka pupunta ?)=どこ行くの?
11.サーンカヨ ププンタ(Saan kayo pupunta ?)=10の丁寧表現か相手が複数
12.サーンカ ガーリン(Saan ka galing ?)=どこ行ってたの?
13.ジャンラン(Diyan lang.)=ちょっとそこまで
14.タオポー(Tao po.)=ごめんください
15.トゥロイポ カヨ(Tuloy po kayo.)=お入り下さい(丁寧)
16.マウポ カヨ(Maupo kayo.)=お座りになって下さい(丁寧)

1.8.10.12は相手が一人の時の言い方で,複数の場合は,カ(ka)がカヨ(kayo)になります。
もうお気づきでしょうが,丁寧表現では,poを付けると同時に,相手が一人でも複数表現を使います。
丁寧さは,複数表現<+ho<+poでより丁寧になります。
Kumusta ka?<Kumusta kayo ?<Kumusta ho kayo ?<Kumusta po kayo ?

8.「ご飯食べた」かどうかは,P国では挨拶としてつかわれます。
京都のお茶漬けと違って,空腹だ(グトムナアコ)と言うと,本当に招き入れてご飯を食べさせてくれます。(普通はです)
9.の複数表現は アコ(ako) が カミ(kami) に変わります。
 kamiは聞き手を含まない「わたしたち」です。
14.のタオポーは玄関や入り口で,呼びかける場合に使われ,出迎えが出ている場合は使いません。
直訳すると「人でーす」(tao=人)です。これは必ずpoを付けます。
PPの入り口でやると受けるかもしれません。(保証はできんけど)
16.をPPでPnaが来たときにやれば,「お、こやつできるな」となる・・・・かもしれません。




基礎編(3)

今夜は「別れのあいさつ」

1.シゲ(Sige.)=じゃね(どうぞ,等色々な意味があります)
2.アアリスナ アコ(Aalis na ako.)=失礼します(単数)
3.ウウイ アコ(uui ako.)=帰ります(単数)
4.タヨナ(Tayo na.)=出かけましょう
5.マグインガッカ(Mag-ingat ka.)=気を付けてね
6.マグインガッポ カヨ(Mag-ingat po kayo.)=お気を付けて(丁寧)
7.ハンガンサ ムリ(Hanggang sa muli.)=またね
8.マグキタ タヨ ウリ(Magkita tayo uli.)=また会いましょう
9.クムスタ ナラン サ パミリャモ(Kumusta na lang sa pamilya mo.)=家族のみんなにもよろしくね
10.バイ(Bye.)=バイ(説明不要ですね)

2.3.が複数の場合はアコ(ako)がカミ(kami)になります。
2.は単に出発する場合で,3.は家へ帰る場合です。
4.は直訳すると「立ち上がろう」です。
レストランなどで食事をして,さあ出よう,てな時に使います。
5.8.9.は空港での別れに使えば涙もの(T_T)




基礎編(4)

今夜は「お礼,謝罪」

1.サラマッ(Salamat.)= ありがとう
2.マラーミンサラマッポ(Maraming salamat po.)= 大変ありがとう
3.ワラン アヌマン(Walang anuman.)= どういたしまして
4.エクスキューズ ハ(Excuse, ha ?)= 失礼
5.パセンシャホ(Pasensya ho.)= すみません。(何か過ちをした後)
6.パセンシャカナ(Pasensya ka na.)= ごめんなさいね
7.ソーリーハ(Sori, ha ?)= ごめんなさいね
8.オーケイラン イヨン(O.K. lang iyon.)= 何でもないですよ
9.アコン マイ カサラーナン(Akong may kasalanan.)= 私のせいです
10.ヒンディモ カサラーナン(Hindi mo kasalanan.)= あなたのせいではありません
11.イカウ アン マイカサラーナン(Ikaw ang may kasalanan.)= あなたのせいです

4.7.の ha? は相手に同意を求めているような感じになります。
言い方のニュアンスが難しいので,必ずしも付ける必要はありません。
9〜11は基礎編とは云えませんが,何となく流れで入れてしまいました。
Pでは謝った方が悪い方になりますので,なかなか5〜7.を聞く機会がありません。
まあ,PPでPnaがグラスを倒して,ずぶ濡れにされた時ぐらいでしょうか・・・・




基礎編(5)

ますます地味な内容になりますが,今夜は代名詞です。
代名詞にはang形,ng形,sa形があります。
(補注:見難かったので校正をしました)
    ang形 ng形 sa形
人名(単数) si +人名 ni +人名 kay +人名
人名(複数) sina +人名 nina +人名 kina +人名
1人称(単数) ako ko (sa) akin
1人称(複数) tayo natin (sa) atin (聞き手を含む)
1人称(複数) kami namin (sa) amin (聞き手を除く)
2人称(単数) ikaw/ka mo (sa) iyo
2人称(複数) kayo ninyo (sa) inyo
3人称(単数) siya niya (sa) kanya
3人称(複数) sila nila (sa) kanila
10 話し手の近く(単) ito nito dito / rito
11 話し手の近く(複) ang mga ito ng mga ito (sa) mga ito
12 聞き手の近く(単) iyan niyan diyan / riyan
13 聞き手の近く(複) ang mga iyan ng mag iyan (sa) mag iyan
14 両者から離れて(単) iyon niyon doon / roon
15 両者から離れて(複) ang mag iyon ng mag iyon (sa) mga iyon

これを無理に暗記をしたりする必要は無いと思います。
今後の文例で使われる代名詞を一々解説するのを省略するために一挙公開しています。
それでも各人称の単数ang形とng形くらいは覚えておくと,会話で誰のことを云っているのか判るようになります。
10.12.14で/で2つあるのは,前の単語が母音で終わっている場合はdがrに変化するためです。(実際はどっちでも通じますが)
11.13.15.のmgaはマガと読みます。複数をあらわしたり,「おおよそ=about」と言う場合に使われます。
 例)マガ アラス トレス(Mga alas tres)=3時くらいです
6.のikawは文頭に出てくる場合で,文中ではkaが使われます。

あと特殊な人称として,文が「xxxx ko ka.」となる場合には,kita(キタ)が使用されます。そうです,Mahal kitaのkitaです。
「愛す+私が+あなたを」の「私が+あなたを」がkitaと云う1つの単語になります。

ang(アン)形とは文の中で主格となる場合(〜は,〜が,〜を)
ng(ナン)形とは目的格,所有格となる場合(〜が,〜に,〜の)
sa(サ)形とは所有格や方向,場所を表す場合(〜の,〜へ,〜で)
ですが,用法は使用する動詞のタイプと文型によって決まりますので,どの場合がどの形かは個別に例文を覚えて行くしかありません。

PPではアーキン(akin)とサヨ(sa iyo)は覚えておいた方がグッドです。
「このライター誰の?」 「アーキン(akin)」=オレの
プレゼントを差し出して 「プレゼント サヨ(sa iyo)」=君へプレゼントだよ
てな具合です。




基礎編(6)

今夜は「数字」 (ってもう朝か)

フィリピンでは数字として,タガログ語,スペイン語,英語の3種類をケースバイケースで使い分けます。
もちろんこちらが話す分には英語でOK。

  タガログ語/スペイン語
1 イサ(isa)/ウノ(uno)
2 ダラワ(dalawa)/ドス(dos)
3 タットロ(tatlo)/トレス(tres)
4 アパット(apat)/クワトロ(kuwatro)
5 リマ(lima)/シンコ(singko)
6 アーニム(anim)/サイース(sais)
7 ピト(pito)/シイェテ(siyete)
8 ワロ(walo)/オーチョ(otso)
9 シャム(siyam)/ヌウェベ(nuwebe)
10 サンプ(sampu)/ジス(diyes)
11 ラビンイサ(labing-isa)/オンセ(onse)
12 ラビンダラワ(labindalawa)/ドーセ(dose)
13 ラビンタットロ(labintatlo)/トレーセ(trese)
14 ラビンアパット(labing-apat)/カトールセ(katorse)
15 ラビンリマ(labinlima)/キーンセ(kinse)
16 ラビンアーニム(labing-anim)/ジシセイス(disiseis)
17 ラビンピト(labinpito)/ジシシイェーテ(disisiyete)
18 ラビンワロ(labing-walo)/ジスオーチョ(disotso)
19 ラビンシャム(labinsiyam)/ジシヌウェーベ(disinuwebe)
20 ダラワンプ(dalawampu)/ビエンテ(beynte)

1〜10はタガログ,スペイン,英語で使われる率は同じくらいですが,11〜99はスペイン語が優勢になります。100〜は英語が優勢です。
要するに一番短い単語が好まれるようです。
時間を言う場合はスペイン語が使われますんで,1〜12は必修です。
ちなみにアコのハンドル名,一二走は本来「isa-dalawa-takbo」ですが
「3」=tatloと「走る」=takboを掛けたものです。(映画の題名)

何かPnaの気に入らないことをしたときに,Pnaが「イサ!」と言うことがありますが,それでも続けていると「ダラワ!」と言います。
恐らく次は「タットロ!」なんでしょうが,確認したことはありません。
いったい何が起こるのでしょう? お尻ペンペンかな(笑)




基礎編(7)

今夜は「曜日と月」

1.リンゴ(Linggo)=日曜
2.ルーネス(Lunes)=月曜
3.マルテス(Martes)=火曜
4.ミエルコネス(Miyerkoles)=水曜
5.フウェーベス(Huwebes)=木曜
6.ビエルコネス(Biyernas)=金曜
7.サーバド(Sabado)=土曜
8.エネーロ(Enero)=1月
9.ペブレーロ(Pebrero)=2月
10.マルソ(Marso)=3月
11.アブリル(Abril)=4月
12.マーヨ(Mayo)=5月
13.フーニョ(Hunyo)=6月
14.フーリョ(Hulyo)=7月
15.アゴースト(Agosto)=8月
16.セテェーンブレ(Setyembre)=9月
17.オクトーブレ(Oktubre)=10月
18.ノビェンブレ(Nobyembre)=11月
19.ジシェーンブレ(Disyembre)=12月

日曜のリンゴ以外はスペイン語から来ています。(スペイン語の日曜はドミンゴ)
1.のリンゴは1週間と云う意味もあります。
一日を表すのは,アーラウ(araw)です。(太陽と云う意味)
毎日は「アーラウ アーラウ」,毎晩は「ガビ ガビ」。
「いつも」を言い表すのに,歌の題名から「アーラウアーラウ ガビガビ」を使うと,Pnaに受けます。
例)
イニイーシップ コ サヨ アーラウアーラウ ガビガビ
=いつも君のことを考えてるんだ!




基礎編(8)

今夜は「時間の表現」
時間を言う場合,数字はスペイン語数字を使用します。

1.アノン オーラスナ(Anong oras na ?)=何時ですか
2.アラ ウーナ ナン ガビ(Ala una ng gabi)=夜の1時です
3.マガ アラス ドス イメージャ(Mga alas dos y medya)=だいたい2時半です
4.アラス トレス シンコ ナン ハーポン(Alas tres singko ng hapon)=昼の3時5分です
5.アラス クワトロ ジス ナン ウマーガ(Alas kuwatro diyes ng umaga)=朝の4時10分です
6.アラス シンコ キーンセ(Alas singko kinse)=5時15分です
7.アラス サイース ベンテ(Alas sais beynte)=6時20分です
8.アラス シエーテ ベンテシンコ(Alas siyete beynte singko)=7時25分です
9.アラス オーチョ トレンタシンコ(Alas otso treynta singko)=8時35分です
10.アラス ヌウェーベ クワレンタ(Alas nuwebe kuwarenta)=9時40分です
11.アラス ジス クワレンタシンコ(Alas diyes kuwarenta singko)=10時45分です
12.アラス オンセ シンクウェンタ(Alas onse singkuwenta)=11時50分です
13.アラス ドーセ シンクウェンタシンコ(Alas dose singkuwenta singko)=12時55分です




基礎編(9)

今夜は終わったはずの基礎編の抜け補足(1)
「方向の表現」

1.カーナン(kanan)= 右
2.カリワ(kaliwa)= 左
3.デレーチョ(deretso)= 真っ直ぐ
4.イタアス(itaas)= 上の方
5.イバーバウ(ibabaw)=上
6.イバーバ(ibaba)= 下の方
7.イラーリム(ilalim)= 下
8.ハラップ(harap)= 前,表
9.リコッド(likod)= 後,裏
10.ギットナ(gitna)= 真ん中
11.タビ(tabi)= 横,側
12.ドゥーロ(dulo)= 端
13.ラバース(labas)= 外
14.ローブ(loob)= 中,内
15.カビラ(kabila)= 反対側
16.マラピット(malapit)= 近い
17.マラーヨ(malayo)= 遠い

基本的には「sa 〜」で「〜に」,「sa 〜 ng ・・・」で「・・・の〜に」になります。
例)sa labas=外に, sa ibabaw ng bed=ベッドの上に
16.17.を除く方向を表す言葉は,通常「sa」を伴って使われます。
PPのカラオケで声援(?)の言葉でたまに聞かれる「サラバース!」は 「(聞くに耐えないから)外でやれ」と云う意味になります(笑)
イバーバウ カ(Ibabaw ka.)で「あなたが上」になります。(いつ使うんだ?!)




基礎編(10)

PP専攻コースの原稿を書いていて,かなり説明の必要な単語が出てきそうなので,もう暫く基礎編として,単語の事前説明をします。
「身体の名称(1)」

1.カタワン(katawan)= 身体
2.ウーロ(ulo)= 頭
3.ブホック(buhok)= 髪の毛
4.カルボ(kalbo)= ハゲ
5.ムクハ(mukha)= 顔
6.マタ(mata)= 目
7.テーガ(tenga)= 耳
8.イローン(ilong)= 鼻
9.ビビッグ(bibig)= 口
10.グーソ(nguso)= 上唇
11.ラービ(labi)= 下唇
12.ギーピン(ngipin)= 歯
13.ディーラ(dila)= 舌
14.ピスギ(pisngi)= ほほ
15.レエーグ(leeg)= 首
16.バリカット(balikat)= 肩
17.ブラーソ(braso)= 腕
18.カマイ(kamay)= 手
19.ダリーリ(daliri)= 指
20.クコ(kuko)= 爪
21.ディブディブ(dibdib)= 胸

身体の各部の名称は,細かく上げていると切りがないので,実生活とPPで知っていた方が良さそうなものを3回に分けて紹介します。




基礎編(11)

今夜は「身体の名称(2)」

1.スーソ(suso)= 乳房
2.ウトング(utong)= 乳首
3.キリキリ(kilikili)= 脇の下
4.リコッド(likod)= 背中
5.パラッド(palad)= 手のひら
6.ティャン(tiyan)= 腹
7.プソン(puson)= 下腹
8.プウィト(puwit)= 尻
9.ヒータ(hita)= もも
10.ビンティ(binti)= 脚
11.パーア(paa)= 足
12.ビゴーテ(bigote)= 口髭
13.ウータック(utak)= 脳
14.プーソ(puso)=心臓,心
15.バーハイバータ(bahay-bata)= 子宮
16.ブト(buto)= 骨
17.ドゥゴ(dugo)= 血
18.バラット(balat)= 皮膚
19.ビルビル(bilbil)= 贅肉
20.ティティ(titi),ウーティン(utin)= 男性性器
21.プッキ(puki),キキ(kiki),ペクペク(pekpek)= 女性性器

3.キリキリは「くすぐったい」と云う意味もあります。
19.ビルビルは本来は「水泡」などの意味ですが,スラングとして贅肉の意味でも使われるようです。




基礎編(12)

今夜は「身体の名称(3)」

1.ヒンガ(hinga)= 息
2.ルーハ(luha)= 涙
3.パーウィス(pawis)= 汗
4.ラーワイ(laway)= 唾液
5.イーヒ(ihi)= おしっこ
6.ターエ(tae)= 大便
7.ウトット(utot)= おなら
8.ウボ(ubo)= 咳
9.ヒーカブ(hikab)= あくび
10.シノック(sinok)= しゃっくり
11.ディグハイ(dighay)= げっぷ
12.ウーホッグ(uhog)= 鼻水
13.ハッチン(hatsing)= くしゃみ
14.ボルボル(bulbol)= 陰毛

14.は辞書などには出てない単語なので,正しいかどうか分かりません。




基礎編(13)

今夜は「程度を表す言葉」

1.マビリス(mabilis)= 早い
2.フリ(huli)= 遅い
3.マダラス(madalas)= 頻繁に
4.ダハンダハン(dahan-dahan)= ゆっくりと
5.タラガ(talaga)= 本当に
6.マシャードン(masyado)= とても
7.ソーブラ(sobra)= とても,多すぎる
8.メージャ(medyo)= かなり
9.コンティ(kaunti)= 少し
10.ハーロス(halos)= ほとんど
11.マス〜(mas〜)= より〜
12.ラハット(lahat)= みんな,全部
13.ラーロナ(lalo na)= 特に
14.シグラード(sigurado)= 確かに
15.シグーロ(siguro)= たぶん
16.パーラン(parang)= 〜のように見える
17.マラーミ(marami)= たくさん
18.マラカス(malakas)= 強い
19.マヒーナ(mahina)= 弱い

受け答えとして単独で使う場合は,上記のままで使いますが,形容詞として他の単語を修飾する場合は上記の単語は単独では使われないので,11,13と16を除いて,後ろに繋辞(けいじ)と呼ばれるものが付いて別の単語につなげます。
繋辞は形容詞の最後が母音で終わる場合は "ng",n 以外の子音で終わる場合は "na",n で終わる場合は "g" が最後にくっつきます。
例)mabilis na kotse=速い車
  masyadong malakas na hanging=とても強い風 (ngは単語にくっつきます)
  maraming salamat=たくさんありがとう=どうもありがとう
11.はそのままつなげます。 mas matamis=もっと甘い
13.は述語ですんで,そのまま使います。
  用例)Magingat kayo lalo na sa labas.=気を付けて,特に外では
16.は実は形容詞ではなく前置詞ですので,そのまま使います。
  用例)Gusto kong maganda parang ikaw ! =美人が好きだよ,君みたいなね!
(注:本来ikawは文頭でのみ使われますが,このような場合は"ka"ではゴロが悪いのでikawが使われるようです。)

恐らくは今まで,単語として知っている言葉と文で使われる場合で,微妙に語尾が違う(ンが付いたりナが付いたりする)んで,不思議に思っていた方も多いと思いますが(カキコなどでも勘違いしている人がかなりいるようですね),それはこの繋辞が付かない時と付く時の差だと云うことが判っていただけたと思います。
マガンダ(maganda)も単体ではマガンダですが,何かを修飾する場合は繋辞"ng"がついてマガンダン(magandang)になるわけです。




基礎編(14)

今夜は「人間関係を表す言葉」

1.タタイ(tatay)イタイ(itay)= 父親
2.ナナイ(nanay)イナイ(inay)= 母親
3.ローロ(lolo)= 祖父
4.ローラ(lola)= 祖母
5.アサワ(asawa)= 夫,妻
6.カパティ(kapatid)= 兄弟,姉妹
7.クーヤ(kuya)= 兄
8.アーテ(ate)= 姉
9.ブンソ(bunso)= 末っ子
10.アナック(anak)= (自分の)子供
11.ティーヨ(tiyo)ティート(tito)= おじさん
12.ティーヤ(tiya)ティータ(tita)= おばさん
13.パマンキン(pamangkin)= 甥,姪
14.ピンサン(pinsan)= いとこ
15.アポ(apo)= 孫
16.ビエナン(biyenan)= 義理の父母
17.バヤウ(bayaw)= 義理の兄弟
18.ヒーパグ(hipag)= 義理の姉妹
19.イナアナック(inaanak)= 教子
20.ニーノン(ninong)= 教父
21.ニーナン(ninang)= 教母
22.カイビーガン(kaibigan)= 友達
23.カピットバーハイ(kapitbahay)= 隣人
24.カビット(kabit)= 愛人

7.8.9は血縁関係が無くとも,一つのグループで年長者や一番年下の者を呼ぶ場合に使われます。
11.のtitoと12.のtitaは血縁関係が無い場合でも,親しい人への呼びかけに使われます。
日本の「〜おじさん」「〜おばさん」と同じです。
19.20.21は洗礼式や結婚式で結ばれる疑似親子関係(英語ではスポンサーと呼ばれる)による関係です。
日本での後見人や仲人に近いものですが,もっと近い関係です。
フィリピンではこのような疑似血縁関係によりファミリーの輪を広げます。
実父と教父はpare,実母と教母はmareと呼び合います。
(pareもmareも日本語では「友よ」と訳されていますが,今一?です)




基礎編(15)

仕事と辞典の仕上げで時間を取られ,講座が疎かになっていますことをお詫びいたします。
久々の今夜は「時を表す言葉」

1.ウマーガ(umaga)= 朝
2.タンハーリ(tanghali)= 昼
3.ハーポン(hapon)= 午後
4.ガビ(gabi)= 夜
5.ガヨンアーラウ(ngayong araw)= 今日
6.カハーポン(kahapon)= 昨日
7.カガビ(kagabi)=昨夜
8.ブーカス(bukas)= 明日
9.ガヨン(ngayon)= 今
10.カニーナ(kanina)= さっき
11.カマカイラン(kamakailan)= 最近
12.カヒットカイラン(kahit kailan)= いつでも
13.サスースノッ(sa susunod)= 今度
14.マーマヤ(mamaya)= あとで
15.ムリ(muli)= 再び
16.ムーラ(mura 〜)= 〜から
17.ハンガン(hanggang 〜)= 〜まで
18.ダーティ(dati)= 以前
19.パラギ(palagi)= いつも
20.マタガル(matagal)= 長い間
21.マラピット(palapit)= 近い
22.パミンサンミンサン(paminsan-minsan)= 時々

13.14.21.を約束に対してPnaが使った場合,言葉通りの意味を持たないことにご注意下さい。
アコもいつも泣かされています。(T_T)




基礎編(16)

お久しぶりですの基礎講座。
今夜は「食事の用語(その1)」

1.ラーサ(lasa) = 味
2.マタミス(matamis) = 甘い
3.マアラッ(maalat) = 塩辛い,味の濃い
4.マアンハン(maanghang) = 辛い
5.マアーシン(maasim) = 酸っぱい
6.マランギス(malangis) = 油っこい
7.マランサ(malansa) = 生臭い
8.マパイッ(mapait) = 苦い
9.シラ(sira) = 腐った
10.ヒラゥ(hilaw) = 熟していない
11.ヒノッ(hinog) = 熟れた
12.マサラップ(masarap) = おいしい
13.ヒンディマサラップ(hindi masarap) = おいしくない
14.マイーニッ(mainit) = 熱い
15.マラミグ(malamig) = 冷たい
16.マリガムガム(maligamgam) = ぬるい

一般に味を表す単語のイントネーションは最後に来ますので,
最後の母音を強調するように発音して下さい。
(上記では1.と14.以外の全て該当します。)




基礎編(17)

今夜は「食事の用語(その2)」

1.メリエンダ(meryenda) = おやつ
2.パグカーイン(pagkain) = 食べ物,食事
3.カーニン(kanin) = ご飯
4.ティナーパイ(tinapay) = パン
5.ウーラン(ulam) = おかず
6.サバウ(sabaw) = スープ
7.サウサーワン(sawsawan) = つけソース
8.イヌミン(inumin) = 飲み物
9.プラート(plato) = 皿
10.ティニドール(tinidor) = フォーク
11.クッチャーラ(kutsara) = スプーン
12.クッチーリョ(kutsilyo) = ナイフ
13.バーソ(baso) = コップ
14.ターサ(tasa) = カップ
15.ボーテ(bote) = びん

1.のメリエンダとはご飯以外の軽食とか,お菓子の類を食べることを指します。
P国では3食のご飯+2〜3回のメリエンダが普通(?)。
5.のウーランはイントネーションに注意して下さい。
ウランだと「雨」になってしまいます。
7.のサウサーワン=つけソースは色々な種類のつけソースが料理によって添えられます。
それぞれの名前はアコにもよく分かりません。
食事の道具の呼び方の多くはスペイン語から来ています。




基礎編(18)

今夜は「食事の用語(その3)」

1.アシーン(asin) = 塩
2.アスーカル(asukal) = 砂糖
3.トーヨ(toyo) = 醤油
4.パティス(patis) = 魚醤
5.パミンタ(paminta) = 胡椒
6.バゴオーン(bagoong) = 塩から
7.ベッチン(betsin) = 味の素
8.スーカ(suka) = 酢
9.ガータ(gata) = ココナッツミルク
10.ガータス(gatas) = ミルク
11.トゥービッ(tubig) = 水
12.エーロ(yelo) = 氷
13.マイーニッ ナ トゥービッ(mainit na tubig) = お湯
14.アノ アン グスト モン カイーニン(Ano ang gusto mong kainin ?)
   = 何が食べたい?
15.アノ アン カカイーニン ナーティン(Ano ang kakainin natin ?)
   = 何を食べましょう?
16.アノ アン マサラップ(Ano ang masarap ?)
   = 何が美味しいですか?
17.アノ アン グスト ニニョン イヌミン(Ano ang gusto ninyong inumin ?)
   = 何をお飲みになりますか?(複数の相手か丁寧表現)
18.グスト コン クマーイン(Gusto kong kumain.)
   = 何か食べたいです
19.グトム ナ アコ(Gutom na ako.)
   = お腹が空きました
20.パキアボッ ンガ アン トーヨ(Pakiabot nga ang toyo.)
   = 醤油を取って下さい。(丁寧表現)
21.ブソッグ ナ アコ(Busog na ako.)
   = 満腹です

20.のpaki-は相手に頼むときに使われる動詞形です。またngaは敬意を表します。




基礎編(19)

今夜はちょっと高度な話しになりますが,「疑似動詞とその用法(その1)」

疑似動詞とは,意味的には動詞なのですが,時制変化をしません。
 グスト(gusto)=好きだ,欲しい
 アヤウ(ayaw)=嫌いだ
 カイラーガン(kailangan)=必要だ
 プウェーデ(puwede)=してもよい
 マアアーリ(maaari)=してもよい
 フワッグ(huwag)=してはならない
 ダーパッ(dapat)=すべきだ
などが疑似動詞に分類されます。
これらの用法を2回に分けて説明します。

*限定されていない物(生物を含む)が[好きだ,欲しい][嫌いだ][必要だ]
 Gusto + ng句で表される行為者 + ng+名詞またはng形の指示代名詞
 Ayaw + ng句で表される行為者 + ng+名詞またはng形の指示代名詞
 Kailangan + ng句で表される行為者 + ng+名詞またはng形の指示代名詞

 例)グスト コ ナン スーソ(Gusto ko ng suso.)
   = わたしは乳房が好きです。(乳房ならなんでも良い)

*限定された物が[好きだ,欲しい][嫌いだ][必要だ]
 Gusto + ng句で表される行為者 + ang+名詞(句)またはang形の指示代名詞
 Ayaw + ng句で表される行為者 + ang+名詞(句)またはang形の指示代名詞
 Kailangan + ng句で表される行為者 + ang+名詞(句)またはang形の指示代名詞

 例)グスト コ アン スーソ モ(Gusto ko ang suso mo.)
   = わたしはあなたの乳房が好き(欲しい)です。(君じゃなきゃ嫌だ〜)
 例)アヤウ キタ(Ayaw kita.)
   = わたしは君が嫌いだ。
  補注:Ayaw ko ka.のようになる場合は「ko ka」ではなく「kita」を使います。

*限定された人物が[好きだ,欲しい][嫌いだ]
 Gusto + ng句で表される行為者 + kay/kina+人名またはsa形の人称代名詞
 Ayaw + ng句で表される行為者 + kay/kina+人名またはsa形の人称代名詞

 例)グスト ニャー キーナ ジーナ(Gusto niya kina Gina.)
   = 彼はジーナ達が好きです。

*限定された場所が[好きだ,欲しい][嫌いだ]
 Gusto + ng句で表される行為者 + sa+名詞(地名)またはdito ,diyan ,doon
 Ayaw + ng句で表される行為者 + sa+名詞(地名)またはdito ,diyan ,doon

 例)グスト コ サ ピィリピナス(Gusto ko sa Pilipinas.)
   = わたしはフィリピンが好きです

ちょっと混乱しそうですが,要するに
疑似動詞 + ng句の行為者(ko,mo,niya等) +
   限定されないものなら ng形
   限定されるものなら ang形
   人物なら kay,kina+人名/sa形
   場所なら sa+地名
になります。
ngやらangやらの話しは基礎編(5)を参照して下さい。




基礎編(20)

今夜は「疑似動詞とその用法(その2)」

*Gusto,Ayaw,Kailanganが動詞を修飾する場合
 Gusto + ng句で表される行為者 +繋辞 +動詞の不定形
 Ayaw + ng句で表される行為者 +繋辞 +動詞の不定形
 Kailangan + ng句で表される行為者 +繋辞 +動詞の不定形

 例)カイラーガン コ ナン フマーリック(Kailangan ko ng humalik.)
   = わたしはキスする必要がある (<なぜ?)

*huwag,dapat,maaari/puwedeが動詞を修飾する場合
[能動詞の場合]
 Huwag + ang句行為者 + 能動詞 + ng句
 Dapat + ang句行為者 + 能動詞 + ng句
 Maaari + ang句行為者 + 能動詞 + ng句
 Puwede + ang句行為者 + 能動詞 + ng句

 例)フワッグ カン マグブカース ナン カーホン(Huwag kang magbukas ng kahon.)
   = あなた箱を開けないで(「あなた」がメイン)

[受動詞の場合]
 Huwag + ng句行為者 + 受動詞 + ang句
 Dapat + ng句行為者 + 受動詞 + ang句
 Maaari + ng句行為者 + 受動詞 + ang句
 Puwede + ng句行為者 + 受動詞 + ang句

 例)フワッグ モン ブクサン アン カーホン(Huwag mong buksan ang kahon.)
   = あなた箱を開けないで(「箱」がメイン)

前回の「その1」とこれをよーく理解すると,会話応用力がレベルアップ
すること間違いなしです。

繋辞に関しては「基礎編(13)」を参照して下さい。
動詞の不定形とは時制変化していない動詞のことで,英語で言えば現在形に
あたりますが,かならずしも現在のことだけとは限りません。
能動詞とは行為者が焦点のあたる主格になる動詞で(早い話やる人が主語)
mag-,um-などが付く動詞です。
受動詞とは目的語が焦点の当たる主格になる動詞で(早い話やられるものが主語)
ma-,i-,-anなどが付く動詞です。
通常の会話でも気を付けて聞いていると,Pnaはしっかりこれを
使い分けています。(そりゃそうだ)
でも日本人が話す場合は,厳密に分けなくて混同してしまっても,
意味は十分通じますが,主語が曖昧になってしまうようです。
まあ,知識として違いを知っていれば,しゃべれなくとも,相手の言うことを
理解する上で助けになると思います。




基礎編(21)

脱線ついでに,「番外編:民間信仰色々」
(これって基礎編なのかな?・・・・・・)

1.パマヒイン(pamahiin)= 迷信
2.アニート(anito)= 精霊崇拝
3.イスピリート(ispiritu)= 霊
4.マンククーラム(mangkukulam)= 呪術師
5.スムパ(sumpa)= 呪い
6.ムルト(multo)= お化け
7.アスワン(aswang/asuang)= アスワン
8.マナナンガル(manananggal)= マナナンガル
9.カプレ(kapre)= 巨人の一種
10.デュエーンデ(duwende)= こびと
11.ティヤナーク(tiyanak)= こびと
12.エンカーント(engkanto)= 妖精
13.ウーノサプーンソ(nuno sa punso)= 蟻塚の霊
14.アンティアンティ(anting-anting)= お守り

8.のマナナンガルは性質はアスワンと似ていますが,アスワンほどメジャーでは
ないようです。
11.のティヤナークは洗礼を受けずに死んだ子どもの霊がなると言われています。
その他のものは名前は判っていても,どのようなものかはっきりしていません。
PPでPnaに聞いてみると,話題が盛り上がるかもしれませんね(^^)
それで情報が入りましたら,お知らせ下さい。