(画面をクリックするともっときれいに見えます)
マタブンカイ・ビーチ(Matabungkay
Beach)はマニラからおよそ100kmほど南の,Batangas州Lianにあります。
行き方は車なら,
マニラ → カビテ → タガイタイ → リアン → マタブンカイ
か
マニラ → サントローザ → タガイタイ → リアン → マタブンカイ
の経路を辿ります。
バスは,BLTBCoでパサイのEDSA通りのバスターミナルから,Nasugbu行きまたはCalatagan行きで,Lian下車,マタブンカイ行きジプニーに乗り換えることになります。
バスは1時間に1本以上出ていますので,非常に便利。
リアンのジプニーストップは市場(パレンケ)の所にありますので,バスを降りる通りから少し離れています。その辺に居る人に聞けば教えてくれますので恐れずに元気良く聞きましょう!
ナスブ(Nasugbu)行きもリアンに止まりますが,うっかりしてナスブまで行ってしまった時は,慌てずナスブからリアン行きのジプニに乗って引き返します。
(帰りはリアンからではバスで座れないし,最悪乗れないとこがありますので,ナスブまで行ってバスターミナル始発のバスに乗り込みます。)
所要時間は混み具合に大きく左右されますが,自家用車ならマカティから約2時間半,バス/ジプニなら3時間と言ったところでしょうか。
タガイタイから先は渋滞することも無く,順調に進めるはずです。
タガイタイに着いたら,タール湖を眺めながら,渋滞で凝った身体をほぐし,ついでにマーケットで果物やバーベキュー用の肉を買うのをお忘れなく。
一言で言うと「何もない所」です。
あるのは,砂浜,海,海の家,ヤシの木,物売りそしてバルサ(竹製のイカダ)だけです。
日本人も滅多に見ません。
白人は結構見かけますが,基本的にはマニラなどに住むフィリピン人のための海水浴場です。
砂浜の砂は非常にきめ細かな砂です。
それが災いして海が砂で濁るため透明度が出ませんし,浜辺に近い部分の珊瑚は死んでしまいました。
おかげで足ひれとタンクを背負ってヨタヨタとペンギンのように歩くダイバーは居ません。
波も静かで安心して遊べます。
それが災いしてサーフィンはできません。
おかげで自分勝手で大きな蒲鉾板を振り回すサーファーは居ませんし,子供連れでも安心して遊べます。
危険な大きな魚がいないので安心して泳げます。
危険でない大きな魚もいないので,釣りをしても釣れるのは小物ばかりです。
おかげで目障りなクルーザーが沖合をウロウロしていません。
[パノラマ写真]
それではいったい何が魅力なのか?
のんびりできます。
ただそれだけです。
近年,現地の人々の間で,ビーチを大切にしようと言う気運が高くなっているらしく,前々から毎朝ビーチの清掃はしていたのですが,今年から浜辺に50mおきくらいにゴミ箱を置いて,美化運動に努めています。(オンシーズンのみ)
残念ながら客の方の美化意識が低いので,なかなか大変なようですが,湘南などに比べても格段にきれいな浜辺だと思います。
蛇足:最近では客引きのためにウオーターバイクを置く店が出てきたため,それが目障りと云えば目障りですが,それを利用するのは主に常識知らずの白人だけですんで,滅多に動いていません・・・・
*バルサで遊ぶ
マタブンカイビーチの名物はテーブルと椅子と日除けの付いた,竹で組んだ筏の「バルサ」(別名フローティング・ラフト)と呼ばれる物で,遠浅の海にそれを浮かべて,そこを基地にして水遊びをする,というものです。
バルサの上ではバーベキューもできますし,食べ物,飲み物その他何でも言えば届けてくれますし,アイスクリーム等の物売りも海の上のバルサまでご用聞きに来ます。(笑)
*海水浴で遊ぶ
幅約1kmのマタブンカイビーチですが,実際に海水浴に適した遠浅の砂浜があるのは中央部分の500mだけで,沖合まで砂浜なのは中央部から北側の更に狭まい部分になります。
どこがそうなのかは一目で判ります。そのような場所は大型のバンカ(漁船)の通り道にするために,あまりバルサは浮かべていません。
つまり名物のバルサが少ない部分が海水浴には最適の場所と言うわけです。(まったく無い部分は死んだ珊瑚礁で泳ぎに適していない場所です。)
地図を参照して下さい。
地元の若者達は,昼間の炎天下を嫌い,夕暮れと共に泳ぎます。
もちろん女の子は残念ながらTシャツにショートパンツですが。
それに混じって泳ぐのもいいかも?
*砂で遊ぶ
マタブンカイビーチの砂はきめが細かく,砂遊びには最適です。
童心に帰って,お城でも作りませんか?
*海の家で遊ぶ
マニラ付近から来るフィリピン人家族は,コテージと呼ばれるビーチハウス(海の家)の部屋やテーブルを借りて,そこで料理をしたり昼寝をしたり,海で水遊びをしたり(水泳をしている人はあまり見かけませんが)するわけです。
駐車場やテーブルだけ,トイレやシャワーだけの利用も可能です。(トイレ/シャワーはP5〜15)
*釣りをして遊ぶ
バンカを借りて釣りをしてみましょう。
釣れるのは小魚ばかりですが,極めつけにのんびりできます。
日焼け対策は忘れずに。
*夕日を眺める
特に海に沈む夕日は絶品で,マニラ湾付近の油染みた感じが無いだけに,「ああ,南国にいるなあ。」と思わず涙ぐんでしまうほどです。
バルサの上で波に揺られながら,ビールを片手にご鑑賞下さい。
*星空を眺める
ここまで来ると,マニラとは違い星空がきれい!
天の川もハッキリ見えますし,流れ星も運が良ければ見られます。
(あちらでは流れ星のことを”wish”と呼んでいて,日本と同様に望みを叶えてくれると信じられています。)
南十字星は・・・・見えるはずなんですが,筆者はどこを見れば見れるのか分からないので,「見た」かどうか分かりません。
涼しい夜風に吹かれながら,浜辺に寝そべって星を見るのも,なかなかおつなもんです。
*ゴルフをする?
どうしても「ゴルフがしたい」と言う困り者のおじさんは,ホテルで聞いてみて下さい。
カラタガンのゴルフコース(車で20〜30分程度)の予約をしてくれます。
*シーズンについて
フィリピンのこの地方では12月〜5月がオンシーズンで,6月〜11月はオフシーズンになります。
オフシーズンは海の家は土日のみの営業の所もありますが,大半が店じまいをし、ホテルは通年オープンしていますが割引料金になります。
かと言って海が荒れるわけではなく,若干さざ波が強くなる程度で,台風でも来ない限り泳ぐのに支障があるわけではないのですが,平日は見事に人がいなくなります。
天候は晴れ間が減りますが,一日中雨が降ることは稀で,夜雨が降って,昼間は晴れたり曇ったりと言ったところです。
オンシーズンの4月〜5月が最盛期で,土日ともなると,マニラ近郊から大勢の人が訪れ,客引きにも力が入ります。
12月〜1月はやや涼しいので,夜などは上着が欲しくなります。昼間泳ぐのに問題はありません。
通は人の少ないオフシーズンのホテルに泊まって,早朝の海岸を散歩しながら宝貝なぞを拾い,昼間は軽く泳いで,午後は静かな木陰で昼寝する・・・・・なんてのは如何なもんでしょう?
(オンシーズンは早朝に海岸の掃除をするため,貝が拾えないのです。)
*宿泊設備
何がどこにあるかは地図を見て下さい。
宿泊は海の家とホテルがあります。
家族連れなら無条件で海の家。 アベックならホテルかな。
*買い物
フィリピン名物の雑貨店であるサリサリストアはいたる所にありますし,水着や日焼け止め,大概の日用雑貨はビーチへ向かう道の終点近くにある雑貨屋(R.P.TRADING)で入手できます。(大きな商品には値札が付いているのでボラれる心配なし!)
マタブンカイビーチクラブホテルにはホテル内に売店があります。値段は??ですが。
土産物は黙っていてもTシャツやら何やら売りに来ますので,ご心配なく。(笑)
でも言い値の半分までは値切って下さいね。(TシャツならP150くらいまでOK)
果物やメリエンダ(おやつ)はやはり売り子が売りに来ます。
魚やエビは浜の中央部分で売っています。新鮮この上なしです。
肉類は売っているのかいないのかよく分かりません。m(_)m
果物類と肉は来る途中のタガイタイのマーケットで買ってきた方が,よろしいかと・・・・
*レンタル用品
現地でレンタルできるのは,
*バルサ (P500〜2000/日程度。交渉次第で値段が大きく違います。)
*バーベキュー道具 (魚貝類,野菜も買えますが肉は難しいかも)
*スイミング用具 (マスク,足ひれ,シュノーケル,浮き輪等)
*バンカ (ツインフロートの小舟。エンジン付きでP200/h程度。もちろん船頭さん付き)
*ウオーターバイク (出来たら使わないで欲しい!)
*足こぎボート (値段は?)
*釣り道具 (餌は小さなエビを使います。)
ホテルなどでは他にも色々とレンタル品があります。
*料金ついてのご注意
料金は交渉次第で安くも高くもなります。
あなたの直接交渉であればそれなりに納得できると思いますが,問題はフィリピン人を間に入れて交渉を行った場合です。
そのフィリピン人がプロのガイドであれば間違いなく,「親しい友人」や「彼女」であってもかなりの確率で,間に入る人間がリベートを取ろうとします。
海の家のオーナーがP1500と言ったものが,「通訳」の人間を通すと,何故かP2500になります。
値引き交渉には必ず立ち会い,交渉内容に耳を澄ましましょう。
タガログ語は解らなくとも,金額の数字くらいは聞き分けられるはずですので,店の人間と「通訳」が言ったセリフに食い違いがあるときは,店の人間に確認を取った方がベターですが,この場合,間に入った人間が恥をかかされたと機嫌を悪くします。
直接店の人間に言わずに,「通訳」に「あの人はP1000と言っているのではないのかい?」とさり気なく釘を刺す程度の方が,その後も気持ちよく遊べるかもしれません。
どのような手段を執る方がベターかは,状況次第でお考え下さい。
注意!! フィリピン人は人前で恥をかかされることを極端に嫌います。注意をしたり,文句を言う場合も,それを頭に置いて,間に入ったフィリピン人が恥をかかされたと感じないように振る舞う工夫をお忘れなく。 叱りとばしたりするのは最悪の選択です。