百葉箱

 「百葉箱」は、気象観測用機器が入った観測設備である。

 地学部に所属していた私は、気象観測を主に研究していた。観測は部員が交替制で行っていた。毎日15時30分に校庭脇に設置されている百葉箱まで行き、最高温度、最低温度、湿球温度、乾球温度、雲量、雲種、風向、風速、地中温度、雨量を書きとめる。日曜日や学校休業中(当然正月も!)もなるべく観測しに行く。現在では、授業時間の関係で15時30分に観測を行うことが無理なので、百葉箱内に自動的に温度を測定する機械を入れているとのことである。世の中便利になったもんだ...。

百葉箱(その1)
百葉箱
(1993年2月撮影)

 上の写真は1993年(平成5年)2月に撮影したものである。高校を卒業する時に上の写真を引き伸ばし、「米高の箱(※)」と言うタイトルで寄贈させていただいた。ありがたいことに、今でも地学準備室の前に、飾っていただいている。米原高校の創立30周年記念で発行された記念誌にも載せていただいている。

※米原高校には「米高の××」と言うタイトルが付けられた写真(解説文付き)が地学準備室入り口付近に掲げられている。「米高の箱」以外の写真は、一色悦二先生(旧職員)の作品である。
米高生であっても「そんなのあったっけ?」と思うほど存在の薄いものであるのが残念である。現在のところ存在するシリーズは下記の通り。

米高の...

  • 米高の門【正門】
  • 米高の花【桜】
  • 米高の館(やかた)【校舎】
  • 米高の色【緋色】
  • 米高の石【粒状節理のチャート】
  • 米高の星【はくちょう座:アルビレオ】
  • 米高の窓【口径30cm天体望遠鏡】

  •  百葉箱は、あさかぜ会館(同窓会館)建設のために、別の場所へ移転されてしまった。ちなみに、私は学校を卒業してからも毎年正月15時30分には百葉箱を訪れることにしている。

    百葉箱(その2)
    移転後の百葉箱