坂口尚作品掲載雑誌を調査する際、雑誌の改廃、増刊号等の探索にとても戸惑ってしまいました。個人的なメモ書きのつもりでここに載せておきます。参考にしたのは、国会図書館蔵書目録、現代マンガ図書館、その他です。


虫プロ商事

Com(??/?〜71/12)月刊
Comコミックス(72/1〜72/12)巻次継承 誌名変更?
Comコミック(72/12〜73/3)半月刊
以後休刊
73/8Com復刊(1号限り?)


秋田書店

漫画王(52/1創刊〜59/12)月刊
まんが王(60/1〜61/3)誌名変更
小学生画報(61/4〜61/11)誌名変更
まんが王(62/1〜71/6)誌名変更
71/7「冒険王」に合併


講談社

週刊少年マガジン(59/3創刊〜)

週刊少年マガジンspecial増刊(79/6/20)

週刊少年マガジンSPECIAL(増刊)(79/9/5)

週刊少年マガジンスペシャル増刊
 「少年マガジンSPECIAL」(83/9創刊)
 「SHONENマガジンSPECIAL」と表記変更(84/6)
 87/8休刊
週刊少年マガジン増刊
 「マガジンSPECIAL」として復刊(89/4)

週刊少年マガジン特別編集(84〜)随時
 フレッシュマガジン
 FRESH!マガジン
 はじめの一歩総集編 etc.
 マガジンFRESH

別冊/月刊別冊/月刊 少年マガジン

別冊少年マガジン
??/?創刊 季刊発行 (65/新年特大号)
66/11隔月刊化
69/4「月刊別冊少年マガジン」と誌名変更 新創刊(月刊化)
72/1誌名を「別冊少年マガジン」に戻す
72/2 ? 以後休刊?
74/8新創刊
75/6「月刊少年マガジン」と誌名変更

月刊少年マガジン増刊 (93/9〜)随時
月刊少年マガジン特別編集 (89/10/21〜93/7/28)
 さだやす圭「なんと孫六」(1)〜(16) 月マガ10月号増刊〜7月号増刊

少年マガジンコミックス

講談社カラーコミックス
 仮面ライダー(1)(2)(71/12/1,12/3)

少年マガジンカラーコミックス
 仮面ライダー(3)〜(5)(72/1/5,1/7,2/3)

少年マガジンコミックス
 ワタリ(1)〜(7)(66/8/5〜68/1/3)
 巨人の星(1)〜(20)(67/4/15〜71/2/10)
 無用の介(1)〜(4)(68/3/1〜10/1)
 明日のジョー(1)〜(23)(69/6/10〜73/6/10)
 タイガーマスク
  1〜4「ぼくらコミックス」(69/1/5〜8/15)
  5〜11「ぼくらマガジンコミックス」(70/4/10〜71/4/10)
  12〜14「少年マガジンコミックス」(71/8/10〜12/10)

ぼくら(55/1創刊〜69/10休刊)週刊
69/11/18「週刊ぼくらマガジン」と誌名変更
71/6/1終刊


檸檬社

漫画バンバン(75/12〜76/4) 月刊
漫画大快楽(75/10〜81/5) 月刊
別冊漫画大快楽(76/5〜81/5) 月刊


潮出版社

希望の友(65?/?創刊〜78/7以後廃刊)月刊
月刊少年ワールド(78/8〜79/12以後廃刊)月刊
月刊コミックトム(80/5〜)月刊


少年画報社

週刊少年キング(63/7/28創刊〜82/5休刊)週刊
週刊少年KING(82/8/13)隔週発行として新創刊

週刊少年キング増刊(69/8/4〜81/5/25)随時
 (石森章太郎「マンガ学園」、ワイルド7etc.)

週刊少年KING増刊(82/6/28〜88/2/14)随時

別冊少年キング(65/1創刊〜??/?)

別冊少年キング増刊 65/8/31 ほえろ若トラ


日本文芸社

漫画ゴラク(68/1〜)週刊 刊行頻度変更あり




「Comコミック」は「Comコミックス」の改題ですが、内容はがらっと変化して、洋物エロの要素が強くなっています。それまでの月刊から月2回刊となり、体裁も週刊誌のように真ん中綴じになった。

「漫画バンバン」は完全なエロ劇画誌です。坂口尚の抒情的な作風は全くこの雑誌にそぐわないような感じを受けますが、絵のタッチは劇画風にかなり合わせています。

「劇画アリス」は自動販売機専門の雑誌です。いかがわしくて低レベルな内容を想像してしまうかもしれませんが、吾妻ひでお、高信太郎、近藤ようこ、奥平イラなども執筆していた、かなり異色の雑誌という気がします。「闇の箱」は、意欲溢れる出色の作品だと思いますが、雑誌自体が稀少で、幻の作品と言えそうです。しかし、人気漫画家も描いているので、漫画マニアの中にはけっこう所蔵があるかも知れません。

「イラストファンタジー」は「高2コース」1973/9〜1975/3に連載されたらしいのですが、確かなことはわかりません。これも傑作の1つで、単行本未収録分もあるかも知れないのですが、幻の作品の1つです。