天地無用! 魎皇鬼 FX

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「白亜邂逅」と「清音逢偶」の二本立て(各CD1枚で2枚組)。

 

「白亜邂逅」は、もともとはPC9801用のゲームだったのがPC−Engineに移植され、更に
それがPC−FXに移植されたという経緯があります。PC−FX版は、PC−Engine版に比べる
と、絵がクリアになったのとしゃべりが増えたのが特徴です。シナリオそのものには特に変化は
ありません。主な登場人物はいつもの天地ファミリー+白亜+犯罪者2名(笑)(ただし、ストー
リーの分岐により1人ずつ登場)、更に舞台はほとんど柾木家限定と、非常にシンプルなつくり
になっています。それは、本作品が最初の天地ゲームであるからでもあるのでしょう。しかし、
それにより後のゲームよりもより天地らしいものに仕上がっているのも確かなように思われます。

「清音逢偶」は新作です。OVAラインへの清音初登場作品ですが、規模的にはおまけのミニ
ゲームといったところです。「白亜邂逅」の直後の話ということで、柾木家の面々以外では、引き
続いて白亜と、それに加えて新たに清音と多分オリジナルキャラの高岡まくら(ピザ屋のおねー
さん)が登場します。まあ、まくらはパッと出てきてパッと消えますが(笑)
各キャラクターは天地に対する好感度を持っており、全章終了時にもっとも好感度の高いキャラ
クターからそれっぽいコメントをいただけるようになっています。好感度については、各章の終了
時にSDキャラが画面を横切るアイキャッチが入るのですが、それが好感度の高い順に走ってく
るようなので、ある程度の調整は可能と思われます。
小品ゆえに手堅くまとまった佳作という印象です。なお、まくらエンディングもあるようなのです
が未見です。

そうそう、このゲームにはアニメーションは使用されていません。きっと予算がなかったのでしょ
うが、質の低いアニメが挿入されるのなら、一切入れない方がかえって良いというものです。