歯車



8/31 ガーンズバック

 ヒューゴー賞は大方の予想通り、ソウヤーが受賞したとのこと。
 ここを見に来る方の中にはミステリだったり、アメコミだったり、模型だったり、友人・知人だったりといろいろなので、説明しますと、SF界の2大賞があって、そのひとつ。ファン投票で決まるヒューゴーと協会が決めるネビュラ賞があります。
 ヒューゴー賞は世界SF大会で発表されますが、今年は開催地がカナダ。前評判で地元のソウヤー有利といわれてましたが、その通りの結果となりました。
 昨年は、SF賞なのにハリーポッター・シリーズの1冊が受賞してしまい、いろんなとこで物議を醸しましたし、そのせいで受賞を逃したソウヤーもえらいショックを受けてたとのこと。
 ですが、これで収まるとこに収まった感じです。
 一安心。

 ソウヤーはいつも内田先生が翻訳してるんですが、これで滞っていた翻訳出版が進むことを期待したい。少々、意地の悪いことを言わせていただけば、これで翻訳が出ないようならもう打つ手はない。がんばっていただきたい。
 正直、いまのハヤカワSF文庫(海外)のラインナップには魅力を感じないので、今回の結果が良い方向に影響を与えることを祈ります。


 『第六大陸』読了。★★★★★。直球勝負での大傑作。冷静に感想が書けるように一拍、置きます。
 表紙イラストには反対ですね。
 なんで、主人公の子供の頃を描かないのです。


8/30 SFセンター試験

 『よつばと』単行本の完成度の高さに溜め息。
 心があらわれるかのようです。


 SF大会で行われたSFセンター試験、遊べるようになってます。
 私は今のところ、堺先生についで2位。良い問題が揃ってます。


8/29 

 ブラウン神父を久々に読み直しました。
 子供の頃に読んだきりでしたので、もはやどの短編を読んで、どれを読んでないか定かではありませんが、今読むとなるほど、子供の頃とは又違った楽しみがあります。
 有名な「木の葉隠すなら森の中」は、ブラウン神父の台詞ではない。
 と、記憶してましたが、読み直してみると、神父もそのようなことを言ってます。
 危ない。
 いいかげんな知識をひけらかすとこでした。

 ブラウンの第1話は、はたしてこれをシリーズものにするつもりがあったのかと思わせるような内容。
 ルブラン版ルパンをひっくりかえしたような話です。

 もひとつ、面白かったのは、これを書いたのがあの『正統とは何か』を書いたチェスタトンであるということ。あの毒舌がここでも発揮されてて、これがまたおかしい。
 アンチ・ルパンとして書かれてるというのは私の憶測に過ぎませんが、作者の底意地の悪さを考えると、ありそうな話です。



 『犬のお告げ』とか弓矢で殺す話を読んだはずでしたが、果たして、どれに収録されているやら。


8/28 夢であいましょう

 森博嗣『夢・出逢い・魔性』講談社 ★★★★

 先日、間違って読んだ『・・・・的ジャック』の対になる話。女子大生クイズ大会に出場するため、身分を偽って参加することにしたいつものメンバー(もちろん、ホロクサは除きます。)がテレビ局で殺人事件に遭遇するという話。
 犯人、トリックなどが明らかになってもピンときませんが、そうはいっても物語の完成度は非常に高いという非常に森博嗣らしい一編。トリックが全てではない、ということに非常に自覚的です。
 トリックの部分が、オチにかかってるわけですが、本編自体とは関係ないとこでそれがぴたりとはまってます、
 で、完成度アップに繋がっている。
 アンチミステリと自分で言うだけのことはあります。
 漫画版を読んで以降は、キャライメージがはっきりしてて読みやすくなりました。ミステリでもやはり、いろいろ挿し絵が欲しいとこです。


 先日の『ハサミ男』、は巻末の広告が奇妙。最初は、間違えてるのかとも思いましたが、逆でした。ちゃんと中身にあった紹介ですが、そのせいでネタバレになってました。 


8/27 雪風の親戚

 みんなが読んでるモデルグラフィクスにて。
 水玉先生のいうことにゃ「「雪風」の遠縁のイトコ(かなり年下の)、ってかんじの近未来アクション」な小説があって、なんのことかと思いましたら続いて「ゴスロリSF」との言葉。『マルドゥック〜』です。面白そう・・・・。
 だとしたら、『スカイ・クロラ』は弟なのでしょうか。最近、森博嗣づいているので、ノベルズ版を買おうと手に取ってみたんですが、一段組だったのでちょっとがっかり。文庫化まで待つことにしました。



 一歩さん、SD2は上下巻とも、取って置いて下さい。
 でも問題は、受け渡し方法・・・・。


 夏休み小説を大森先生が募集してます。ルイス・ストロボスキン『リンゴの木の下の宇宙船』をあげて欲しい。漫画ならこれはもう『のび太の海底鬼岩城』


8/26 C3

 C3がどちらで、行われるか知らなかったので・・・・すが。

 え、と驚いたのが『プラネテス』の映像。本編全部が見れたわけでなく、あくまでCMですが、見た瞬間、体の中をざーっと、風が通りすぎていきました。熱いか冷たいかもよく分かりませんでしたが、こんな経験が今までにあったかというとちょっと、思い出せない。
 すごい絵を描く人がいるもんです。

 会場に着いたのは大分遅く、すでに片づけに入っているとこもあり。
 DVDパッケージイラストを元にしたWAVE製レインが話題になってました。レインは非常に多かった様子。自分には、セシリーをはじめとした大型キットが印象に残りました。メカものではやはりターンXの圧倒的存在感がすばらしかった。売り切れてて良かったです。たぶん、買っても作れない・・・・。

 ささきいさおの美声も聞けてちょっと豪華なC3でした。
 来場者に女性が多かったっす。

 でも、一番欲しい模型は立体化されてないし、される予定もないみたい。やはり、自分で作るしかない、といろいろ引っぱり出してきたんですが、さて。


 『ハサミ男』は森博嗣先生のエッセイに背中を押されて一気に読了。
 どんでん返しがある、と聞いていたので、どこら辺がひっくり返るかは分かりました。
 読了してみるとさほどの衝撃がなく、どの部分で評判になったのかが分からない。ミステリものを捕まえて問いただすことにいたしましょう。


8/25 不昧公

 松江市、といえば松平 不昧公のお膝元。だもので、日本全国で見ても指折りの和菓子屋が軒を連ねます(茶の消費量は静岡についで2位。もちろん、一人当たりの数字。)。
 そんなわけで、県立美術館には睡蓮にちなんだ新作・和菓子がたくさん並んでました。もったいなくて、まだ食べてません。


 そうそう、松江の古本屋で、SD2の上を見つけました。SD1が不足気味。
 ・・・・ヒラマドさんはもう、読んでくれたでしょうか。


8/24 戦闘妖精 雪風 

 以下に、デザイナー山下いくと先生のインタビューをそのまま、抜き出してありますが、ご自分で確認に行って下さい。

―― で、これは何なんですか?
メイヴちゃん!
―― ・・・雪風の話をお聞きしたいんですが・・・
だからメイヴちゃんだって言っとるがね! 雪風に足りないものを知ってる?
―― はあ?
それは「萌え」だよ!
―― ・・・それは「足りない」じゃなくて最初から「ない」んですよ。
そんなことじゃこの妹肉地獄を乗り切れんでしょうが!
―― ・・・何かあったんですか・・・?


 インタビューが掲載されてるのはこちら。ちゃんとメイヴちゃんのイラストもあります。
 山下いくとといえば、EVAや『ダーク・ウィスパー』です。EVA2がアルファシステムで作られるそうですが、疑問がふたつ。
 1 そのプラモは出るのか?
 2 ノベライズは出るのか? 誰が書くのか?

 宇宙シリーズの食玩(かな?)が出回っておりますが、いまいち食指が動きません。なぜでしょう。宇宙のメカは流線型でなく、無骨なのが多いためかも。その点、海を舞台にしたものはきれいな流線型を描いてていいですな。しんかい6500、買っておけばよかった。
 宇宙もので流線型をしてる必然性のあるもの、というと『トップをねらえ!』くらいでしょうか。キャプテン・フューチャーもエーテル宇宙だったように思うのでそうなるのかも。

 養老孟司『ミステリー中毒』双葉文庫
 中毒を名乗るだけあって、ものすごい読書量。
 ところが、読んでみるとこれがちっとも面白くない。あ、この本読みたいなと思わせる本が全然ない。発見もない。他はともかく、書評家としての養老先生がイマイチでございます。

 竹本泉『苺タイムス』を実家で再発見。読んでみると、娘がいることが分かります。どんな娘さんなのか興味津々。ネコ写真と娘写真どっちが多いのか、知りたい。

 テレビ番組『トリビアの泉』で、ずっと気になってたので唐沢先生の 『トンデモ一行知識の世界』ちくま文庫を本屋でチェック。うん、こっちでも序文でアシモフの言葉が引用されてます。
 唐沢先生のhpには1行知識掲示板もあります。

< 1行知識 >
・法月倫太郎『密閉教室』は実話をもとにした半・私小説である
・普及版の湖山北高校、完全版では毬江北高校のモデルとなったのは松江北高校であり、湖は宍道湖を指す
・**の現場のモデルとなった建物は起雲館という
・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が住んでいた家は起雲館から徒歩10分内にある


8/23 

 帰ってきました。

 帰りに早速、Book1stへ寄ったら、ミステリコーナーに面白そうな本がたくさんあって困りました。


 森博嗣『封印サイトは詩的私的手記』幻冬舎文庫★★★★
 ネットに発表されていたエッセイ風日記を収録したもの、その第3弾。
 ところどころ出てくるホワイトハート文庫にちょっと興味がわきます。

 森博嗣『詩的私的ジャック』講談社
 そこで、読んでなかったかなと思われる本を買ってきたんですが、30分くらい読んでようやく読んだことのある本だということに気が付きました。がっかり。
 犀川先生のシリーズと後のVシリーズは対になってるということですが、どこら辺がそれなのかニンともカンともさっぱりでござる。
 漫画版『黒猫の三角』も流れで読み直しましたが、これは今までに読んだ森ミステリの中では最高傑作かも。小説のコミカライズとしても他の追随を許しません。小説版しか読んではない人は、ぜひこちらも読まれたし。新たな発見があるはず。


 島根県立美術館ではモネを展示中。見てきました。
 ちらとでも『ゆめりあ』を思い出さなかったかといえば嘘になりますが(「もね?」)、一番思い出されるのは漫画の『ギャラリー・フェイク』『ゼロ』。GFの1巻に出てくる夕暮れの畑を描いた絵もありました。モネの後期に発表された睡蓮シリーズ、庭園シリーズはぱっと見、何がなんだか分かりません。
 スーラの絵は初めて見ました。
 印象派や点描スタイルの絵はやっぱり、実物を見ないとわかんないことが多いですね。頭では分かっててもあんな効果をもたらすとは。

 ルイス・C・ティファニー美術館へも。
 これはびっくり。
 何で松江にこんなすごいものがあるんだろう。
 県立美術館も出来たばかりですが、どちらも宍道湖湖岸にある立地を生かしてます。展示物のすばらしさはもちろんのことですが、その上、中にはイングリッシュ・ガーデンやらチャペルやらがある。チャペルにはもちろん、ティファニーのステンド・グラスがはめ込んであります。
 今にもそこからホームズやポワロが出てきそうな雰囲気がステキ。
 ここで陰惨な殺人事件が起きやしないかと考えるとどきどきします。

 まっとうに『秘密の花園』が好きなひともどうぞ。
 雰囲気がとても良いので、デート向きであります。


8/18 電子ブロック

 電子ブロックで遊んでます。
 むー。
 『カルネージハート』みたい。


 さて、帰省してきます。
 最後に帰ったのは・・・・あ。SF大会のとき、ついでに帰ったきりだ。大森望先生がおいしいといってたラーメンを食べよう。

 『マスク・オブ・ゾロ』を見てたら『バットマン』『ダンシング・ヒーロー』を見たくなりました。


8/17 かぜ

 くしゃみ、鼻水が止まらないので不思議に思っていましたが、やはりカゼだったようです。


 コミケには昼過ぎになってから、行きました。
 カタログも何もなしにふらふらと漂っていたところ、後輩達とばったり。**くん、**くんが年内にも結婚するとのこと。結婚なんかしなければならないなんて、彼らは前世でいったいどんな悪事を成したのでしょう。
 雨の中、がんばってコスプレ撮影をしてた**くん、風邪ひいたみたいで辛そうでした。お大事に。


 島本和彦の画集、AVRマイコンの本(PIC以外にもこれやH8があるそうです。)、島田ひろかずの『ミステルの住人』の続編などを購入。

 『ミステル・・・・』は、島田作品の中では一番分かりやすくて好きな話。いまいち大人になりきれない半端ものな魔法使い 兼 不老者が、自分の娘(兄妹と偽ってます)の周りをうろちょろする話。距離感がいまいちつかめず、ふらふらしてるのと、事件らしい事件が何も起きずひたすら紅茶を飲んでるのが好きでした。イギリスっぽいどこかの国でのお話。あとがきによると、リハビリ中のようですが、何かあったんでしょうか。

 他には、見せたらエロ魔人と呼ばれそうなので隠してましたが、スタジオKIMIGABUCHIの『ケロロ軍曹』を。・・・・ついに地球侵攻が始まった。しかし、軍曹達は何の連絡も受けていなかった。すでに本隊からは見放されていたのだ。30時間後、地球人の20%は死滅。降伏しようにも地球側の代表者はほとんど死亡していたため、局地的に絶望的な戦いが続いてるのみという状態。軍曹は、ケロボールを冬樹にたくし、休戦を申し入れようと母船に戻るのだが、そこで待っていたのは過酷な拷問であった・・・・。
 ありがちと言えばありがちなネタですが、最後まで描ききってるのがすごい。サクサクと人が死んでいきます。かなり残酷な描写も。

 山名沢湖先生のマリみて本が買えなかったのが心残り・・・・(マリみてオンリー・イベントで再版とのことですが、そんな危険を冒すわけには行かないのであります!)。
 そいえば、大変清楚な後ろ姿のリリアン制服美女を見ました。髪が長くてサラサラで、ちょっとシャンプーの香り。後ろしか見れなかったため、妄想大爆発。
 よその話ですが、『まりドン −マリみてドンヂャラ−』ネット対戦可、なんてのも売ってたそうですな。くっ・・・・。

 と、言ってる人も世の中にはいるかも知れない今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか・・・・。



 日記によく登場する「あ」さん、「め」さんが参加してるサークル『ねこっぷり』は今回、300本も用意した『スーパー萌っ娘大戦β 完結編』完売とのこと。おめでとーっ! 300本てのはものすごいのでは。KEY、LEAF系のキャラが出てくるシミュレーションですが、実は、ガンダムオタクのためのテキストがたっぷり盛り込まれてるのがポイント。
 「それはエゴだよ!」という台詞の出典がすぐ出てきてしまうくらいの人なら大爆笑できるでしょう。
 「め」さんの文章、私があと3回生まれ変わっても、あれだけ愉快な文章は書けん。再版するかどうか、全然わかりませんが、もし機会あれば購入されたし。激・おすすめ。



 夕方からはライヴ。
 今まで見た中で、一番楽しゅうございました。誘ってくれた岡田さんありがとうございます。意表をつく選曲、あいつぐハプニングが嬉しかった。非常に、おいしい内容。
 くわしいことは、岡田さんが書くでしょう。
 ライブの真っ最中、ギターの弦が切れてしまい、突如、アカペラに切り替えたというのが、今回の目玉。ギター演奏者の名は山本正之といいます。
 堀江先生は目にはマスク、身体にはマント、腰には剣のいでたちで『ラ・セーヌの星』・・・・。ステキ。


 家に帰ったら、『マスク・オブ・ゾロ』をやってて苦笑。


8/16 寒いです。

 このままでは風邪をひきそう。

 久々にガンダムSEEDを見ました。
 マスクをした人物の正体が明らかになるというお話。非常によくある正体。
 キラランとニュータイプ音が出た後、目が点になるのはなんでしょう。


8/15 海洋冒険

 いいな・・・・。サシダさん。だが、明後日には俺も!!
 でも、楽屋だもんなあ・・・・。

 漫画・アニメなどは製作期間の問題のためか、熱帯夜ネタが多いんですが、それどころではないこの寒さ!

藤崎慎吾、田代省三、藤岡換太郎『深海のパイロット−6500mの海底に何を見たか?』光文社新書
 を読んでいます。
 これは楽しい。『DARK WISPER』が好きな人はぜひ。泣かせようとしないプロジェクトXみたいな本です。

 同姓同名の別人かと思ったら、あのSF作家ご本人。実は、これをネタにしたジュブナイル短編が一本あります。「2031年、さようなら「うらしま」」がそれ。
 こちらから読みに行けます。


 やはり深海は遠くなきゃ。
 『アビス』のラストはそういう意味では許せない(映画版では、一言で済ませてます。)。某・宇宙SFは宇宙SFなのに、海洋SFとしてもしっかりしてます。やっぱり水圧の問題をもっともらしく書かなきゃ嘘。


8/14 Gペン

 Gペン問題がいろいろ取りざたされてます。
 これを言い出したhpでも問題にされてましたが、そもそもなんで竹本コラムに書いてあったのが今頃話題になったんでしょう。みんな、ドリマガ見てないのか! 買わないとしても、あれだけは立ち読んどくもんでしょうに。


 『ヤング・スーパーマン』。ああ、あのヒロインの立ち位置はとてもかわいそう。


 ニール・ゲイマン『コララインとボタンの魔女』角川書店 ★★★★
 嫌な話、気持ち悪い話、奇妙な話。
 いろいろつまってます。
 頭の良い少女が主人公。引っ越してきた家の扉を開けた先には、ここと似た世界があり、そこにはもう一組のパパとママがいた。少女は、もう一人のママに一緒に住むことをすすめられるが・・・。
 それにしてもゲイマンのあのかっこよさはなにごと。

 独特の読後感で、いつまでも尾を引く作家です。


 アメコミニュース
 こちらでもニール・ゲイマンの新作が気になりますね。
 アンディ・キューバート(肉体波の安定した非常に格好いい絵を描く人)と組んで17世紀を舞台にするそうです。
 登場人物が面白い。リンク先の情報によれば、イギリス諜報機関にニコラス・フューリー卿、宮廷付き魔術師 ドクターストレンジ、異端審問(!)から逃げ延びたエクゼビア(マグナスじゃないのか)、盲目の詩人マードックなどなど。
 アメコミの賞、ハーベイ賞は今度映画でもやる『リーグ・オブ・レジェンド』の原作がとった模様。邦訳求む。

 ハーベイ賞とアイスナー賞と違うのか。


8/13 

 コミックビーム10月号では『よみきりもの(5』」竹本泉のブックスカバー、11月・12月号のどちらかには『エマ』森薫、『いばらの王』岩原裕二のブックスカバーが付く予定。
 おぼえておきましょう。


 しまつたー。
 8月3日の『明日のナージャ』を高千穂遙大先生が誉めてるのでチェックしてみたら、やはりの細田守演出。くう。正直、他はいらんので細田部分だけください。


 そういえば、竹本泉コラムでGペンのペン先が製造中止とかかれてたのです・・・・。大変だ! 岸部先生のイヤリングが変わっちゃう。それどころか、ベタが出来ない可能性もあるぞ!
 ・・・・ひょっとしたら岸部先生は作画をパソコンでやるようになってたのかも。あの現象の中でも漫画を書けたのは機械を使ってたからなんですよ、きっと。
 「何するだー!」修正問題にちょっと、冷静さを欠いてるえんじです。


 PC−9801も製造中止。
 いや、私のはエプソン製だし。というか、心の故郷はパピコン。欲しかったのはX−1でした。まばゆかったX−1。


8/12 再び調子が悪いです・・・・

 『星界の紋章』のゲームが98SE以降でしか遊べないことを知ってショックを受けました。


 世界一の作家というネタは何故出てきたかと考えて先程、ようやく思いだしました。
 鉄腕アトム『地上最大のロボット』を放送していたからです(そして、録画を忘れてました。)。常々疑問だったのは史上最強ではなく、地上最大と表現される理由。当時はそういう言い回しがふつうだったのか。
 誰もがそうでしょうが、エプシロンが好きでした。
 そういえば、昭和カラー版も見逃してました。


スタニスワフ・レム『ソラリスの陽のもとに』ハヤカワSF文庫 ★★★★
 読んでから暫く経ったので、半分記憶に頼りつつ・・・・。
 オールタイムベストをやると、ほとんどいつもベスト10に入ってくる有名なSF。そのテーマでは代表作とも言える内容ですが、序盤はほとんどサスペンス、あるいはホラー。映画『エイリアン』のもとネタというと『宇宙船ビーグル号』ですが、誰も助けに来れない宇宙で、密閉された空間の中で、迫り来る正体不明の恐怖と闘う・・・・という点では、こちらの方がよほど『エイリアン』に近いでしょう。
 迫り来る恐怖に対し、とっさに主人公のとった行動がちょっと意外。でも非常に合理的なのが素晴らしい。ホラーものの主人公は、あまりよくない方法ばかりを選択しますが、本編の主人公はさすが科学者、常に最良の方法を選択しようとします。

 未来技術の描写、文体とも古びてないので、古典とはいえスムーズに読めました(でも今では考えられないほど密度が濃い。)。
 論文、日記などをくっていく主人公の様子はクトゥルー神話みたい。
 海の話でもあるので、夏の夜にどうぞ。

 読むとなんだかしみじみしてしまいます。
 古典SFにつきももの欠点が少ない古典SF。

 最近出た映画版では、恋愛ものになってたそうです。なるほど。そういうリメイクもできますね。


8/11 おしごと

「9月はテストとショウがあるからね?」
 ・・・・。
 がちょーん。そいえば、11月にはいとこの結婚式もあるんでした。

 夏休みをとりました。8/20〜22。田舎に帰ってこようと思ったのですが、帰っても誰もいないらしいことが判明。冷たいなあ・・・・。ほいで。
 23、24はDASACONとかC3があります。はてさて。


 週末はコンサート。DVDを取り返して、漫画を押しつけなければ!

 PICマイコンや電子ブロックの本を買ってきました。


 こちらは、先日、購入したもの。
 

 一歩さんとこで話題になった『ファルコン』のその下巻。絵は末弥先生。灰色のは戦闘機です。やはり、下巻だけでは訳が分かりません。

 


8/10 ひとこと

 台風の中、わざわざ借りてきた『雨に唄えば』を見てます。
 こういうのをゲームでできないでしょうか。


 こないだの世界一のファンタジー作家の話ですが、候補のひとりはハリーポッターのJ.K.ローリング。もうひとりはニール・ゲイマンでした(ル・グィンというのもありました)。
 ヒューゴー賞、ブラム・ストーカー賞、ウィル・アイズナー賞、世界幻想文学大賞を受賞しています。
 元々はアメコミの『サンドマン』の原作者として知られる人物。天野喜孝と組んだ日本舞台の『サンドマン』もあります。『もののけ姫』の翻訳も、この方。

 SFもの、FTものならぜひ抑えておいて欲しい作家であります。ファンタジーが好き、といってるくせに『サンドマン』を読んでない人がいたら、その人の前に立って「やれやれ、しようがないなあ」とクレヨンしんちゃん風にさげすんであげましょう。
 というとことで次々回くらいに『コララインとボタンの魔女』の感想を書きます。ほったらかしの『ソラリスの陽のもとに 』も。


8/9 本が好きなの と彼女は言う

「本を読むの好き?」
「ええ、好きよ。
 でも、読むスピードは遅いんだけどね」
 じゃあ、どんなの読むの? SFなんかは?
「宇宙船とか出て来るやつでしょ?」
 それだけってわけじゃないけどね。
「機械がいっぱい出てくるのってよくわからないわ」

 ミステリーは?
「何度か読んだことあるけど、トリックがいまいち想像できなかったりするの」
 ・・・・。あ、しかも好感度が下がりやがりましたよ! どういうつもりだ!!
 こんなのクソゲーっすよ!!
 水着の買い物に付き合えたからって騙されないぞ。
「いっしょに泳ぎに行けたらいいわね」とかいうな。俺はお前を許さないのだ。

 と、『トゥルー・ラブ・ストーリー』の最新作で遊んだ友達が言ってました。


 映画『ハルク』を見ました。
 風野先生が実にうまい感想を書いてますんで、同じことを繰り返すことになります。これは異国人アン・リー監督が自分なりにアメコミを研究して、独自に築き上げたアメコミ感を表現した1本。漫画のコマ割りを意識した表現方法もそうですが、それよりも、アメコミは民話・伝説を持たないアメリカ人達のための伝説なのだと考え、そこからアプローチしている点が重要。そのためスパイダーマンのようなすっきり爽快アメコミ映画ではなく、話は、暗く、観念的な内容に流れていってしまいます(深読みできるところがいろいろあるのです。)。
 予告編から内容を期待してみにいくと、がっくりくるはずです。しかし、けして駄作ではありません。
 CGハルクは、悪い意味で漫画っぽいので、これは減点対象。ですが、そういった細かなミスは なにもかもジェニファー・コネリーの魅力でカバーしているので問題なありません。
 年をとってもきれいです、ジェニファー・コネリー♪


8/8 ひとこと

 ううっ、ヤダモンがあったなんて聞いてないぞー。

 とか。
 昨日のようなことを。
 友達が言ってたのです、友達が!
 前回の日記から、この記述が漏れていたことを深くおわびします。


 今週の話。
「3つ決まったから。11、12、2ね」
 うそーん。先月までひとつも決まってなかったのにー。
「売れました! 10です」
 うそーんうそーん。

 きっと、こうして、京フェスに行けないまま、私は一生を終えるのでしょう。えんじ@ミステリさん、代わりに参加しといてください。


 コンビニに売ってた例のリカちゃんは今日行ってみたら、もう全部売り切れでした。
 しかし、帰り道によったセブンイレブンで大発見。買いしめて、開けてチェック。買いしめて、開けてチェック。したらば、店員の人が
「ダブりましたか? わたし、買い取りましょうか?」
 買い取っていただいたり。
 セブンイレブンくじが全部当たったり。
 やっぱり、バスタブ率が高かったりするのでしたが、タカラの商品だから、買うのはしょうがないのです。買わなければいけないのです。
 それでも、そこまでしても、犬と戯れる子供が手に入らず傷心の帰宅。
 なーぜー。

 帰ってから録りためていた『クレヨンしんちゃん』をチェック。
 風間くんが、作中作の『魔法少女もえP』にはまってしまい、「いやー、妹に頼まれちゃってー」と言いつつ、カード入りお菓子を大人買い(自分で『大人買い』しちゃった♪ と言ってました。)。なんとかゴールドカードを手に入れるものの・・・・。

 どど、どうして、おいらの心がこんなに痛むのだ!


 『カンタムロボ』『アクション仮面』も面白いですよね。ホビージャパンのカンタムロボ特集はすばらしかったッス。ぜひ、次回のスパロボに参戦して下さい。



























 ううっ、ヤダモンがあったなんて聞いてないぞー。


8/7 スパロボ インパクト2

 参戦は『ラーゼフォン』『無限のリヴァイアス』という噂。だとしたら、もう立ち直れないほどくらーいSFになりそうです。これにこっそりEVAの映画版と原作版のマーズを混ぜておけば、ばっちりです。
 ・・・・もし『SEED』が混じったら、正直、私にはキャラの区別が出来ません。


 ワンフェスは、はっきりとピークを過ぎたようで10時に到着しても30分くらいで中に入れるようになりました。購入できないものはありますが、ほとんどの場合、売れ残るようになってきています。これはYAHOOオークションにもいえることで、出品されてもなかなか値が付かないようになっています。
 強力なキャラクターがない。価格破壊が進んでいる。いろいろありますが、自分の好きなものがゆっくり探せるということでは嬉しい話。

 ミクロマン限定版、肉球、とか、とかを買いました・・・・・。

 コンビニに行ったら、タカラ+海洋堂のリカちゃんが置いてありました。品切れ店続出という言葉に引かれて買いあさってしまう私。ところが、開けても開けても出てくるのはバスタブにつかっている少女ばかり。

 待望の文庫化、カード『消えた少年たち』は北上先生のダメダメな解説が載っててがっくり。読者は短編版との違いとか、だれがどういうコメントを残したとか知りたいんじゃないかー! もう!!
 北上解説はいつも通りの、泣けた・驚いたとだけ書いてあるもの。
 誰かもっとちゃんとした解説を書いてくだされ。編集者の姿勢もなぞ。SF文庫のレーベルで出すのにこんな解説をつけてどうしろってんだい。ええ?

 明日は、水木一郎アニキがテレビに出ます。注意!


8/6 お兄ちゃん

 『Papa told me』の作者による新作『パンテオン』の2巻からいきなり読んでみました。兄を好きなことに気が付いてしまった少女のお話。どうにも盛り上がりに欠ける内容です。『Papa〜』なら納得のいった内容・作風もこっちではしっくりきません。主人公だけが悲劇ぶっているように見えます。
 その点。
 『僕は妹に恋をする』は邪悪な兄が、妹が純粋な意味で自分を好きなのを知ってて、あの手この手で揺さぶりをかける様が大変楽しく読める傑作。押しては引き、引いては押す。でも自分をおさえられないのは兄の方なワケで妹はそれに翻弄される側。それが実に見事な駆け引きとして、というよりは精神的SMにまで昇華されて出てくるわけで、とにかくすごいのであります。
 ここまで来るともはやSFですね。

 という言い訳ではダメでしょうか。
 8月に2巻が出るそうですよ。


8/5 NO.1

 あたしから振ったネタではありますが、こんな話をしました。
 「世界一の作家は誰か。」
 生きてる人限定。ジャンル別にいうと、ホラー、SFは簡単。ファンタジーは・・・・私は2択だと思うんですが、ちょっとぼやけてしまいました。
 しかしこれがミステリーだと、全然決まらない。2位候補ばかりが山のようにいて、ダントツの1位というのが出てこないのです。

 それで思い出しました。だいぶ前にアシモフが「史上最高の科学者を選べというのなら、これは簡単だ。2位ということだとこれは難しい」というようなことを言ってました。
 さて、どれが誰か分かるでしょうか。


 『ソラリスの陽のもとに 』『コララインとボタンの魔女』を読了。


8/4 相談について

 相談にのっていただきたいのです。

 まず、先にお尋ねします。
 『エマ』という漫画を御存知ですか?
 では、『シャーリー』は?

 それはよかった。
 聞いて下さい。
 彼の知人には大変なメイドマニアがいます。先輩に当たる人物です。『エマ』の作者から直筆サインを直接いただいているうえ、そこには彼の名前が書かれているのです。すごく自慢してます。

 聞いて下さい。
 ワンフェスという模型のイベントでシャーリーのガレージキットが売られていたのです。非常にかわいらしく、しかも周囲にはきちんと本や桶やらの小道具が付いていました。
 1周して戻ってくると、値下げされていました。
 5000円が4000円になっていたのです。
 2周して戻ってくると、今度は3000円になっていました。

「のこり、いくつ?」
「3体だ」
「じゃ、ぼちぼち表示を出しておくか」

 そんな会話が聞こえてきました。と、隣から
「すいません、その『シャーリー』ひとつください」
声をかける人物が。

 さて、この時、その場にいた人に、どんな選択肢があったというのでしょう。
 ご相談したいというのはこのことなのです。


 と、昨日、ワンフェスに行った友達が言ってました。


8/3 『密閉教室』について

 『密閉教室』の完全版が出てから暫く経ちました。
 いくつか、書評サイトをのぞいたんですが、いくつか気になる点が散見されましたので、補足を。

 『密閉教室』は作者、法月の実体験をもとに描かれています。
 これを理解していないと、作為なのか、事実をもとにしたのか判然としなくなり、解釈にズレが生じると考えます。
 『密閉教室』に残っている事実・作者の実体験をあげてみましょう。

 ・新聞部に所属
 ・新聞の掲載内容で先生と衝突
 ・松江北高校(あるいは北高等学校)卒業
 ・当時、北高内で盗撮事件が発生

 松江とは島根県松江市のこと。ノーマル版では湖山北高校,完全版では毬江北高校となっていることから、モデルであることがはっきりと分かります。
 湖山の湖とは、宍道湖のことです。

 ちなみに寮があったかどうか。これは判然としません。ただ、同じ公立である南高にはありましたし、あっても不思議はないでしょう。

 ・起雲館なる建物がある

 これもまた、モデルになってます。
 えんじ@SFの解釈では、『密閉教室』は、法月先生が、自分の高校時代の想い出と、本格派への熱い思い(当時、本格派は不遇でした)を、大学というモラトリアム環境にあって抱き続き、その結果として、あるいは現実との折り合いのつけかたのひとつとして、生み出した作品です。
 ですから、これを研究するなら作者自身の背景を分析しないと、いかんと思います。

 これが、明治時代の文豪なら、「当時、**は**に恋していたが、失恋した」と、はきりわかるのですが、まだ生きてる作家についてはなかなか難しいです。
 とはいえ。
 よっぽど、痛い失恋をしたのだろうと、私には思えます。

 後の作品、『雪密室』には、著者自身の言葉で、当時の作者の心情、あるいは環境が作品に反映されてしまったと書いてあります。
 『密閉教室』は、これだけ、自分のことを書いているというのが、明確であるのにどこにもそれと書かれていません(私の知る限り、です。)。ですから、逆に、よほど、きつい体験だったのだろうと思えます。


 そしてその、青さ・若さが結実しているので『密閉教室』はおいしいのです。


8/2 

 アニメーター中村先生のインタビュー
 Gガンダムでは2箇所しか担当してないそうですが、それがあのバンクされたシャイニングフィンガーとラストの2人攻撃でキングが飛び出すとこまでとのこと。
 映画エスカフローネでは、序盤のアクション(映画はあそこだけでも見て欲しい)を担当。
 そいで、カーボーイ・ビバップでは、山のようにいろいろなカットを担当してます。

 好きなとこは全部この人だったのかと、びっくり。


8/1 ターミネーター3

 『ターミネーター3』を19:05からの上映と聞いて見に行ったのに始まったのは35分過ぎからでした。

 長さを感じさせない、短くシンプルに作られた話。1、2と違って夜の戦いがほとんどない上、悲壮感をあまり見せないので、ちょっとトーンが違ってます。
 とはいえ、前作までのお約束、リスペクトをちゃんと盛り込んでるので、きちんとターミネーター3。ただし、立ち位置は『ポリスアカデミー3』、みたいな。
 新キャラの女ターミネーターはなかなか魅力的。
 音楽、アクションなどはすべてそつがないのですが、やはり天才の仕事にはかなわない。思わず、走り出したくなるような、そういう衝動を感じることがないのです。


 ちなみに文庫版は読まなくても手に取っただけでオチがわかる。編集者の気持ちはよく分かります。