学術情報
 外苑前カイロの関連している、カイロプラクティック/リアリティーセラピーの学会など、様々なインフォメーションをちょっと変った角度からお届けしていきます。
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4.「今、なぜリアリティーセラピーなのか」 3.カイロで生き残る為の10の[コ]の条件の再考録
2.「ブルーフォルフの奇跡 」 1. 「カイロと自律神経」 saita 雑誌への取材記事 

『チャンプへの道』
    反抗期の息子との新しい「親子関係」
  「外的コントロール」から「選択理論」への実践
                      
(「選択理論心理学会」発表‘01・8・25 大磯プリンスにて)
 ● 始めに

 スポーツは、一観戦者としては、エキサイトする程面白く、
 スカッとします。
 それが、スポーツ観戦の醍醐味でしょう。
 格闘技では、ダイナミックな決着シーンとなる程に面白く、
 またそれが、期待されています。

 ところが、反抗期渦中の我が子が、
 その道のプロとして突然デビューすると聞かされたなら、
 あなたがその当事者の親としたら、
 一体どんな反応(全行動)が起こるでしょうか?

 ● 私の本心
  • 私は、色々な意味でショックでした。
    ・母親は知っていた。
    ・なぜボクシングなのか。
    ・なぜ相談がないのか。
    ・相談されてもうわの空だったのかも知れない。
    ・こういう時、父親って何が期待されているのだろう。etc

  • 選択理論心理学(RT)を学ぶ者としては、たとえ いくら親子といえども、その息子の最終決断は、親も入れない息子だけの尊重されるべき「聖なる領域」として、頭では理解していたつもりです。



    私としては、両手(諸手)を挙げて賛成とまではいかないまでも、仕方がないと言わざるを得ない(天秤が傾いたままの)状況となりました。

    親としては、本音で反対したいスポーツの「ワースト3」に、ボクシングは入る。 と私は、今でも思っています。

    理由は簡単なことです。
    親として我が子を叱り、たとえ殴ったとしても、親の愛の行為として、許されている一般的な「親権の教育的範疇」と考えて疑いません。

    しかし、他人が我が子を殴ることは、たとえ、どんな理由があったとしても、親としては、絶対に許されないこと、だからです。
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 ●私のボクシングに対する3イメージ
  1. 一撃のカウンター(ナイスパンチ)によるKOシーン
  2. 知っている技(パンチ)は、ストレート、フック、顎を捕らえたアッパーカット。
  3. それ以外は、
    試合に勝っても、「脳挫傷」などによる廃人。「網膜はく離」などの生存の欲求を脅かす野蛮なスポーツ。危険極まりない原始的な格闘技。といった断片的なものでした。

   プロテストがあったり、細かい体重別(17階級)になっていたり、
   プロとしては4回戦から始まり、勝利数によって
    6、8、10、12回、と進むらしい。
  実際の1ラウンドは3分、休憩1分とかは、ごく最近知ったような
  状態でした。
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 ●当初の私の反応・対応
  • ともかく「プロになるのは絶対反対だ。」という気分が支配的でした。 「ケガをしないうちに無事に辞めて欲しい」が、本音でした。

    デビュー戦後も、こんな言葉かけを繰り返していました。
  • 「好きなことを勝手に始めたのだから、自分でけじめをつけるように!」。 何かあって叱る時も、辞めさせる口実を作るきっかけ探しをしていたようです。

  • 「ボクシングは、ハングリー精神の基に開花するのだから、そんな甘ちょろい考え方では、資質にかける。考え直したらどう!」など。

  • 試合の前日は、体重のチェックがあります。
    減量による体と心の限界は、想像以上です。
    イライラして物を蹴飛ばすなど、家族に当たり散らし、周囲をピリピリさせ、否が応でも、巻き込まされます。

  • 「試合の度に、家族をこんな状況にさせるのは、プロになる資格はないぞ。」

  • 「切符は自分の力で捌(さば)け、それが、プロってもんだ。」なぞと理詰めの正論を容赦なく 浴びせ続けていたのです。

  • 実際に、券を売り集金したりすることは、大の苦手のようでした。飲み会の誘いには、減量中でも飲まずに深夜でもマメに参加していたようです。
    その成果もあったようで、デビュー戦では、50名を超える友人知人がどこからともなく集まってきたのには、驚きました。
    反面、試合直前にそんなことしていて、リングに集中できる状況とは ほど遠い環境のようでした。

  • どこまで本気かを試していた期間中、私は、どこにでもいる普通の父親のつもりでしたが、RTを生半可に知っていたため、かえって、厳しい口調になっていたのかも知れません。

  • それもこれも、RTでしっかりと学んだ、「自分の選択の当然の結果」との、一部分を拡大解釈した我田引水的な理解を根拠に、批判や責め、脅しや罰ばかりが先行していたようでした。
    一見は、「選択理論」・・・・ 風。
    その実は、独善的な解釈による「外的コントロール」の常習依存(中毒患)者の確信犯に近い行為そのもの。
    その時点では、そんなことには、さらさら、気づきもしませんでした。

  • '96年以来RTに出会って5年目。
    仕事には活かせても、家族や、我が子のことになると全くの別問題。
    そんな認識の域を一歩も出ていなかった様です。
    ダイエット中の人が、「甘い物は別腹」との言い訳に似た 心の状態のようでした。
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 ■Dr.グラッサーとの出会い
  • ところが、昨年(‘00)の11月、と今年8月、W.グラッサー博士の「来日記念講演」を直接5回拝聴する機会に恵まれました。


     

 

 

 

 

 

 

 

  • その限りでは、ニューリアリテーとして、さらに論拠がシンプルなり、 日常生活の実践を旨とした、哲学的な趣が加味されてきたではありませんか。

  • もしかして、グラッサー博士は、私と息子のぎくしゃくした関係に気付いていて、そのアドバイスのために、わざわざ来日して下さったのではなかろうか。
    私が、気付いていない重要なメッセージを携えて、私だけに 特別に 会いに来て下さったのではなかろうか。

  • その様な肯定的な自由連想による「熱烈歓迎」の気持ちを胸にしていた矢先でしたから、今の「父親と息子との関係」と、そこから生ずる「不協和音」の全てをニューリアリテイー風に考え再検証するまたとない絶好の機会となりました。

    「これこそが、“さらなる上質”へのチャンス」と、自分に言い聞かせることで、容易に解釈し直すことが出来ていった様です。


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 ●気づき
  • そしたら、どうでしょう、私が、子のために、(たとえ逆説的な表現であったとたとしても善かれと思って)、言ったこと、やっていたことは、その全てが「7デッドリーハビテッド(人間関係を破壊する7つの大罪)」そのものにピッタリと、見事なまでに、符合していたでは有りませんか。

  • 私は、この時、RTを学ぶ者としての資質や、その理解度が試されているように感じられ(気づき)、自分への挑戦状を書くつもりで、この問題点を徹底的に洗い直す必要性を痛感しました。
 
 ● 真っ先に行ったこと

  まず、これから、関わりを持つ息子を前に、
  • 私の息子に対する思考面(見方、感じていた事柄)を、再整理することから始めました。
    肯定的に言い換える作業です。
    具体的には、“息子の良さの総点検”(が中心)でした。

  • 息子について、今まで感じていた事、敗因の中からも良かった点、今後に活かせる点を、意識して徹底的に洗い直してみました。

    結果的には、今まで全く意識もしていなかった、A4―2枚、20項目が浮かび上がり、リストアップされました。
    (その数は、今も更新され続けて、3枚目に入っています。)
  • こう考え、作業に着手したことで、実は、私自身の気分がすっかり楽になりました。
    作業が終わる頃には、楽しく協力するモードに不思議なくらい素直に移行できていました。
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 ● 息子の「上質世界(支援して欲しいこと)」の確認。
  • どんな選手になりたいのか?

    この時息子は、既に、エリック・モラリスというアウトボクシングの正統派の選手(メキシコ出身 当時34戦無敗 26KO)の試合を録画した1本のビデオテープを大切に持っていました。
      次に(前後しますので)、行ったことを箇条書きに整理してみます
 
 ●支援して欲しいこと/支援できること(期待の調整)

 として、次の5つのことが挙がり確認し合いました。

 1) 家庭で練習できる環境的支援 (ハード面)

 ○家庭用サッドバック(アクア)の選択と設置
 ○三面鏡の設置(足高改造)
 ○等身大の姿見2台の設置

  • サッドバックは、可能な限り、色んな所から、FAXを利用したりしてサンプルを取り寄せを、詳細に検討しました。が、最終的な決定は、それを使用する息子に、任せましたた。
    こうしたことは、父親の助言として、今まで知らず知らずに強制していた私には、まるで自分ではない別人の様な新鮮な行為となりました。この新しい選択とその後の感触は、2人の関係を劇的に近づけたエポックの最初の1つになったことは確かです。

  • 設置場所は、はじめは、どうせ長続きはしないのだからと、屋上の菜園を片付け、足場用パイプで仮設する案も浮かび、その準備もしましたが、早朝、夜間、その騒音対策、照明設備、天候に左右されることを熟慮し、1Fの居間の中央部に最終的に落ち着きました。

  • 設置部分には、ヨット等に使うステンレス製の大き目のUボルトとスイベル(よりもどし器)を組み合わせました。500kgにも耐えられる取りつけ器具は、天井の梁のH鋼に試行錯誤を繰り返した結果、1週間がかりで私が、設置しました。

    息子にとって夢実現へ近づくこの具体的な支援の作業は、驚きと、新しい「関係作り」からも、これまた強力なインパクトとメッセージが伝わったようでした。

 2) ダイエット(減量期)の食事/サプリメントの提供
  /心理対策。

 3) 入場券の販売処理のヘルプにより
   試合に集中出来る環境の整備。

 4) 確実に堅実に支援を行うためには、
      やりたいこと思っていることは、どんどん取り入れ試そう。
      そして、
      更に良くなるための変更は、執着やこだわりを捨て、
      良いと思ったら採用する。

 5)方法論や、感情的な問題が起こったら、原点に戻り、
    しっかり言葉を使える状態(関係)で解決策(プラン)を早
     急に、方が納得できるところまで話し合おう。
    そして、
    次回の練習までわだかまりを持ち越さない事。
    を私の希望条件としました。

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 ● 全面介入の直接のきっかけ
 
 第2回戦を目前にしたある日でした。
 1週間も難儀して自宅の居間中央に取りつけ完了したのが、
 サッドバッグ。
 それを使った息子の練習を傍観し、ショックにも似た衝撃を
 受けました。

 デビュー戦での敗因の一つこ考えられていたのが、悪い癖。
 その(頭を下げた前傾姿勢)」にも全く気づいた様子もなく、
 ただがむしゃらにバックに向かっての、
 挙突猛進の練習方法を見てしまったからです。

 いくらこの時点での息子の最良(ベスト)とは言え、
 「こんな練習をしていて本気でリンクに上がるつもりなのか。
 わざわざ負け犬になりにいくようなものだ。」

 思わずつぶやいてしまいました、が、
 私のような素人目にも、一目瞭然なお粗末な光景でした。

 このサッドバックは、、練習中に拳を傷めないために
 USA製の特殊(アクア)製品でした。

 決定するまでに結構時間を費やしましたが、
 最終的には、息子が気に入り納得したものでした。

 それだけに、息子にとっては、
 上機嫌で練習できる環境が整っていったはずなのです。が、
 このように、ものを与えるだけでは、機能しない
 (解決出来ない問題点)が、反省点として浮上してきたのです。

 息子に、「試合は、リングで楽しみたいだけなのか?それとも、
 勝ちつもりなのか?その練習方法は、ジムの方針なのか?」と
 思わず、口早で聞いてしまいました。

 息子は、
 「勝ちたいに決まってるだろー」。
 「練習方法は、ジムの方針じゃない、思い思い自分で
 やっているだけだー。」 と、うっとうしい
 と言わんばかりの答えが返ってきました。

 「分かった! もしも、強くなりたい、のなら、
 お父さんが知っていることを話してもいいけど」。

 「聞く気はあるか?」 

 まさしく、
 うさんくさそうな顔して、内心は、親父なんかボクシングの
 ボの字も知らないくせに、との思いがありありの態度で、
 
 「うん!あるよー」。

 「そうか、じゃ話そうか」が、この練習に、ソフト面でも全面的に
 関る事となった直接の出来事でした。

  そして父親としてより
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 ●専門家として提供出来る5項目を明示しました。
  1. 運動に必要なカイロプラクティック的な身体バランス論(重心線)の解説。

  2. スポーツ選手(特に格闘家)の心理バランス論の咀嚼提供。

  3. 実戦的な練習にあたっての具体的な『体癖』改善のポイントの指摘。

  4. 実戦的練習時に派生する問題(身体的・心理的)の発掘と対策 。

  5. 夢に邁進する過程のなかで、目標に積極果敢に攻撃しつづける期間と、達成後の守備期間を通した一貫性のある「身体・心理面の自己管理プログラム」の提案。
     の5つのオリジナルプランを提案しました。
   同時に

 ●私がコーチとして尊敬でき参考になる2人のイメージ
   を示しました。
  • お一人は、有森さんや高橋Qちゃんを育てたマラソンの「小出監督」。
    もうお一方は、日本で6人の世界チャンピオンを育てた名トレイナー 故「タウンゼントJR」氏でした。

  • このお二人の業績に共通しているのは、「超肯定的かつ楽観論」の持ち主という点でした。 これは、RT的には、「良い点しか口から出さない」と言うことです。

    小出氏なら弱気を出したQちゃんに、「今日のコンデションで、これだけ出きれば上出来だよ。最高の仕上がりだよ!」と逆に労をねぎらうのが常のようでした。

    「タウンゼントJR」氏は、右がだめと言っているが、君には、左のフックがあるじゃないか、といった様に、常に得意な点に焦点を合わせ続け、得意な点を才能として伸ばすように、激励し、強化する根拠を与え続けたようです。

    また、Qちゃんが、弱点として、劣等感を感じ、自己像が揺れていた時には、(Qちゃんの場合は、腕の振り方が女の子的な円を描くのを気にしていたのを)、小出監督は、自分なりの身体のリズムに合っている、として、長所として挙げたことで、本人が弱点と思いこんでいた点すら書き換えられたもようです。

  • 結局、
    こんなコーチ(上司や)こんな親から、こんな対応してもらえたら、どんなに勇気つけられるだろう。

    携わる側の「心の姿勢」が問われていると思うことで、具体的には、私が、何をどうしたら良いかの父親像が、しっかりと見えてきて、じっとしていられない何か衝動のようなエネルギーに、突き動かされ始めたのです。

  • ■反面イメージ

    《実は、このことに先立って、妙にボクシング関連のことが、目につく様になっていました時、『ZONE』という民放のTV番組で、ボクシングに精出す「浪花の3兄弟」が、紹介されていました。

    若い時に、札つきの“ワル”を自称していた父親は、プロを目指すが、プロテストもクリアー出来ず屈曲したその「夢」を、中学3年生を筆頭に「3人の息子をチャンピオンに仕立てる」と豪語していたのです。

    その練習法は、TV用の演出かも知れませんが、超スパルタ的、罵声による「外的コントロール」の権化ようにみえ、感じられました。

    息子に、そのビデオの感想を聞いたところ、拒否反応を示しました。
    「これとは違った方法がいい!」との返事が、即かえってきた経緯がありました。
  • 関わり方の、イメージの共有の必要性を感じた出来事でした。》
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   次に
 ● 練習基本方針として4原則を確認
  しました。
   今しばらくの間は、基本(基礎)的な学習期間とするので、
  1. 実践をイメージした現実的な練習のみ、練習のための練習(筋トレ等)は控えよう。
  2. 頑張るとか、根性論的要素を廃して、あくまでも、科学を根拠に「楽しさ・面白さ」の感じを大切にしよう。
    (もしも、楽しくなかったならそれは、メニューの失敗だ)
  3. コーチが、スタンバイしていても、当日の朝、練習する/しないは、体調を考え自分が、決定すること。
  4. 練習中に発生したトラブルは、必ず話し合うこと。翌日や次回に、「もやもや的な気分」は持ち越さない。
 
 ●手探りながらもRTを中心にオリジナルな「コーチング」
    に徹することも私の『テーマ』としました。
  • マラソンの小出監督と、ボクシングの名トレーナー故タウンゼントJr氏 のお2人のイメージに、 プラス「身につけたい7つの習慣」は、実践練習での細かい点を具体的にフォローできて、大いに役に立っています。

    たとえば、
    その感じいいよ身体で覚えといて!。右ガードの高さ、この方がいいよ!。引きの速さは今の方が奇麗だね。等などと肯定的な感じ(フィーリング)だけを意識して「選択し伝える」ようにしました。

  • やがて、息子が目指すイメージと、自分の身体の感じが一致してきて、第2戦を直前に、足の位置、腰の入れ方、重心の感じ、ジャブの距離感など「あツわかった!」を連発するようになってきました。

  • 実際に私の仕事は、国際基準をクリアーした「カイロプラクテイツク」が本業です。 他に、鍼灸、柔整(骨つぎ)の資格を持ち、現在は、『選択理論心理学(カウンセリング)』の基礎スパーバイザーのプログラムに席を置いています。

    レントゲンやMRIをご持参願い、手術をしたくない患者さんの相談治療や、日常生活上での諸注意をはじめとした、予防医療に力を入れています。

  • 勿論、スポーツ界が、今もっとも必要としている運動生理学や筋・骨格・関節の連係動作などの具体的なノウハウは、専門の範疇なのです。それに、体と心が一体であるという臨床体験と符合したRT的な心の支援も、スポーツ心理学の一部などとして、得意の範疇なのです。

  • これらの資源を、活用させ、伝授させない手はない。
    私の人生で、重要でかつ緊急度がもっとも高いテーマである「家族の幸せ」の事ですから。
    迷いはなく、自分の問題としても取り組もうと、発想を切り替えるのには、そう時間がかかりませんでした。
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 ●さらなる改良点

   ビデオの活用を採用
   9月に第4戦が決定されてからの8月上旬、息子は、
   自分のフォームを気にしはじめ、写真を撮るよう要請が多く
   なりました。

  理想とする選手:エリックモラリスとの、違い/類似を、
  視覚に依るフィードバックのためでした。

  それなら、練習の動き全体をTVに流し、同時に記録/再生
  できるビデオの採用を逆提案しました。

  リモコンによる固定VTR器を用意しました。
  実践的な毎日の練習でフットワーク、コンビネーション、
  フォームを細かくチェックし、感覚的に納得確認するための、
  FB(フィードバック)装置として設置したのです。
  • 採用当初の息子は、自分では完璧と思っていた。らしい。
    サッドバックに向かう自分の姿に、ひどくショックを受けたようでしたが、ミラートレーニングよりも、即、実戦的な効果があらわれました。

    結果的にこの直後から、練習にメリハリのあるバリエーションがさらに加えられ、その日その時の納得度が増し、楽しさ・面白さが広がり、「爽快感」をますます体感できるキッカケとなった様です。

    「信頼の強化」の観点から、あえて言及しますと、その日の「テーマ」を確認し合った後、3分間ずつの実践メニューに入ります。

    1ラウンドごとに、すぐにVTRチェックに入ります。この時、実際にグローブの脱着、カメラの細かい切り替え操作、チェックポイントの客観的指摘を、一人で行うことは、不可能です。

    効果的な練習手法では、当然2人がペアーで居なくてはならないことで、「関係性の強化」は、さらに深まったようです。

    私は、個人的な趣味の範囲が、VTRにも及んでいたことを、感謝しています。

    関りはじめてから6ケ月が過ぎました。毎朝が、二人にとって新鮮な驚きと、発見の連続となっていました。
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 ● その結果(成果)
  として、デビュー戦「0-3の判定負け」以来の息子は、
  1. 日ごとに、安定した重心線による、力強い、華麗なフォームに変身。

  2. 所属ジムでは、スパーリングごとに、毎朝の練習を試す実践の場として、自信をつけていった様でした。

    《高いガードによるダメージの減少とか、コンビネーションの多彩さとか、自宅の『リビングジム』での練習方法の手応えは、同時に私にも、日々はっきりと感じられていました。》

    その様子は
  3. 「対戦成績」として、はっきりと結果に現れてきました。

    4月には、第2戦目。落としたと思われましたが、「サウスポー対策」が功を奏し、判定ではありますが「3-0」の勝利。

  4. 第3戦目は、2ケ月後の6月でした。
    対戦相手は、KOの経験を持つファイタータイプ。
    正直いって母親は、この対戦終了後、その心労がもとで寝込みました。

    結果は、
    判定ではあるものの、内容のある「3-0」と、快進撃の2連勝。
    この日は、KOファイターを2Rでロープダウンを奪って、深夜そのスポットが、TVで流れました。

  5. 単に 好きだからとか、がむしゃらだけの努力から、効果的な支援と、効果的な努力の方法を知ることの大切さを、少しは学んだようでした。

    「勝てたのは、お父さんのおかげだよ!」
  • この日の勝利を境に、
    突っ張って、感情(気持ち)を表現するのが苦手だった息子は、感謝の気持ちをはっきりと言葉として、口にするようになりました。

  • この日の勝利を境に、「うざったい」とする反応も、めっきり少なくなっていきました。

    9月の第4戦もTV中継が入るようで、すでに一昨日、軽いインタビューを受けた模様です。
     
  • 私は、ボクシングの専門書や、コーチングに関する本は、あえて読まないようにしています。
    もうしばらくは、ボクシングは、素人に徹し、その対応方法は、RT(「選択理論」)のみに徹します。

  • その理由は、私が多くを知ることで、結果的に「外的コントロール」を強め、無意識に、息子を支配的になる恐れがあるからです。

  • 息子は、ジムのトレーナーや先輩からのアドバイスを率直に真剣に受け止めてきます。

    スパーリンングの実践で得た気づき(良かった点、改良を必要とする点)は、新鮮な共有点として、報告をもらいます。
    翌朝には、さらなる改良点として、ノートに記録整理され、即ニュー練習メニューに追加されます。

  • 私の役目とは、
    父親として息子の身の安全を第一に考えられる立場にある強みを生かしたいのです。

    その上でスポーツとしての格闘家に必要な、基本的なことだけを外さないことが伝えられるような、接し方(関係性の維持)に徹し、この息子の中にある、あるいは眠っている感性や素質を、引き出す。そんなことに専念したいと考えます。

  • 実戦的な技術・スキルは、息子自身が体を通して得てきた知識に敬意はらい、私に報告してもらって共有する様にしています。この時は息子が、先生なのです。
     
  • この分業を明確にしたことは、それぞれが、「車の両輪」。
    ボクシングを関係性の軸として、お互いがしっかりと結ばれ、一体となっていられることが確認されます。そして、
    互いが、無くてはならない対等なパートナーとして、新鮮でい続けられるからです。

    この関係性は、今後、この2人の関係が、長期的になっても協力関係(コラボレーション)のバランスが、ボス的ではなく、リードマネージメントとして、堅持されると信じられるからです。
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 ● その他、大きく変わったこととして、

  ○息子から「ありがとう」の言葉が急激に増えてきました。
  • 雨天時の車での送迎など自発的で協力的な言動が目立ってきました。

  • 実際この学会で、このテーマで話す事については消極的であった息子が、当日は、駅まで送ってくれました。
    (内心ホッとしました。リングで勝ち名乗りされた時よりも、もっともっと、私には、うれしく思えたからです)
 ○普段の関係でも、何気ない共通の話題が増えてきました。

 ○くつろいでいる時間でも、お互い気にならない自然な会話を
   交わし、それが、
   充足した至福感を感じさせる時間に変わっていきました。
   このどこにでもある、当たり前な関係が、
   私を格別にうれしくさせます。

 ○私としても、息子の反抗期についての解釈は、
  大きく様変わりしてきました。
  • 反抗期は、困った出来事や、決して悪いことではない。と、肯定的に捉えられるようになっていました。

  • 自立に先立ち、自己主張してくるのは健康的な心の発達課程。それを認め・許せる関係が、健全化の第一歩なのだ、と。

  • 反抗は、ある種の双方の甘えでもあるが、せっかく父親をやらせてもらっているのだから、思い切って反抗させてあげたい。

  • 私としては、寛大さを身につけ、尊敬を得る自己改革の機会としたい。
  「よお〜し!トコトン付き合ってみるか!」と、
   益々本気で思える様になってきました。

 
 
 ● 私たち親子にとっての「チャンプへの道」とは、


 息子は、
 確実に、着実に身体面でも精神的にもボクサーとしても、
 強くなることでしょう。
 しかし、
 今の私たち親子にとっては、何も相手に勝ち続けることや、
 ランカーになることや、世界一になることだけを意味しなく
 なっています。(勿論、勝つことを否定する訳では、ありません)

 こうして、毎朝同じ1つの目標に向かって1時間程の関わりを
 持っているものの、お互いが、
  • 昨日の自分ではない自分に挑戦し、お互いが切磋し合える人為的な環境の醸成。

  • 父親像を模索していた親としての私にとっても、人生の夢を模索していた息子にとっても、最も身近に居る人と一緒に友好的に、「新しい信頼関係」を作り上げる体験。

  • その理論とその技法の存在を知った ことで、この「チャンプへの道」に2人で向かいはじめたことで、その能力が自分自身の中にもはっきりと存在することが、双方で確信することとなりました。

  • 私たち親子は、その能力は、あきらめずに実践し続けることで、今も尚、開発され発展途上にい続けられることを、お互いに信じられる貴重な経験を共有することになりました。
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 ●Dr.グラッサーのメッセージ

 W.グラッサー博士のメッセージは、
 人間関係の姑息なスキルアップでは、ありませんでした。

 人間としての本当の幸せ(の原点、原動力)とは、
  もっとも身近で、もっとも大切な人、つまり家族との
   「信頼関係の強化」にある。

 この当たり前のことを、当たり前のこととして再発見し、
 その再発見を実践に移すプログラムの創意工夫と、
 その実践の全てのプロセスの中に、
 幸せがちりばめられていることに、“気づく大切さ”。
 にあったように思う。

 そして、もう1点付け加えるならば、
 「自分を信じて第一歩を歩み出す勇気」の大切さをも、
  教えて頂いたように思っています。


 ご清聴有難うございました。(ご精読ありがとうございました。
 疲れ様でした)
 
 《※年次大会当日、与えられた時間内に収め発表したものを、
  HP用に再度訂正加筆しました。
  差し支えなかったらフィードバックをお寄せ下さい、歓迎致します。》
 第10回 日本現実療法学会 年次大会 2001(H13).8.24〜26 
  於:大磯プリンスホテル
  FB(フィードバック) 

  ・多くの方々から、心のこもった感想を頂き、ここに御礼いたします。

   FBは、次の3傾向に分類できました。

  1)理論や知識でなく、家族に実践し続けている点に興味を
  持った。

   2)ユーモアがちりばめてあって楽しめた。

   3)感動的だった。

  次回お会いした時は、どのように変わっているかお互いに楽しみですね。 

   その後の経過 (’07/4/15)

    その後、連勝を重ね順調に6回戦ボーイとなりましたが、ジムのすすめで、
   ‘02年の東日本『新人王戦』を経て、順調に日本ランク入りを果たす。
   ‘06年2月に世界ランカーを一方的に破り「WBA世界ランク7位」。
      9月4の調整試合でタイ人に勝利し。
   ‘07年2月12(祝)、 過去1勝1敗の王者にチャンピオンカーニバルと
    して「日本 スーパーフライ級のタイトルマッチ」は、国内最強選手として
    タイトル挑戦権が最優先で与えられました。

   結果は、世界ランカーを3連続打倒し「世界戦」目前の王者を、
      初回にダウクンを奪い、3−0判定の大差で、第32代 王座となる。

     現在は、『世界タイトル』奪取に向け、
     日本王座初防衛戦(07/06/02)に課題強化に集中チュです!
 

 ■   応援メールのお願い!(09.03.14記)=
      
世界スーパーフライ級 タイトルマッチ再起第2戦
    
   ■ 日時:09.05.02(土)   ■ 場所:「後楽園」
    

   
  みなさーん、
   勝手、言って誠にスミマセンが、、、、、、、。、
   影ながらの応援では、残念ながら
      命がけで自分と闘っている公平選手の心までには
   届かないのです。

  お気持のある方だけで結構ですので、、、
   ご支援・声援(メール)を宜しく、お願い致します。

     (親バカである事を恥じません。  親に出来る最終段階とは、
    ただただ”無事に終る事を祈る”事しかないのですから 。)



    ■  このHPの『メール覧』からPコーチへにつながっています。
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