読み方:だいまじてん



このコーナーは、小松せんせいがレッスン中にしばしば発せられる“おことば”に、ごていねいにも解説をくっつけて辞典にしよう、という企画です。もちろん、まだまだ増えます(笑)。


<コミッショナーから皆様にお願い>
皆様の印象に残っている「小松せんせいのおことば」をサイト管理者までお知らせください。解説はサイト管理者の独断と偏見で付けられますので、悪しからずご了承くださいませ。




<あ行>
[赤身]
ヴェルディのAllegro 【類】鉄火

[明日から生まれ変わって]
本番を目の前にして出来ていないところだらけ

[厚かましい]
ベートーヴェンの音楽(だそうです)

[あの世]
『未完成』2楽章の274小節以降 【類】向こう側

[1セント]
音程がビミョーに合っていない

[ウィンブルドン]
ソリストのアゴーギク、ルバートにぴったり付けられるよう、ニュートラルな状態で出を待ち構えること。なぜ単純に“テニスプレイヤー”でないのかは不明。

[うさぎが跳びはねている]
可愛らしく演奏せよ【類】リスが跳びはねている

[うっとりオーケストラ]
旋律に酔いしれてテンポが勝手に遅くなる。ラフマニノフなら可(?!)

[エンジンブレーキ]※k藤さんよりいただきました
「遅く」と聞こえたからといって、急激にゆっくりしない

[おこづかいを二日で使う]
フレーズ早々に弓を使い切ってしまうこと

[乙女の恥じらい]
を、表現するにはこのボーイングじゃ弓が足りないと思わないで味わってね

[オバケ]
アップボウの時、出始めからちゃんとクレッシェンド出来ない時に出る

<か行>
[(>)括弧アクセント]
アタマをはっきりと突いて演奏せよ。ただしアクセントではない。

[カーブ]
ブラームスの音楽(だそうです)【対】剛速球

[巨人が倒れるように]
ディミヌエンドは後ろ寄りでゆっくりと。フォルテでのばしの時など

[霧が晴れる]
と、北ドイツからアルプス山脈が見える????????

[筋肉のかたまり] 
ヴェルディのAllegro ブヨブヨは無しでお願いします。

[薬が効きすぎ]
そこまでやったらやりすぎです

[首の皮一枚でつなぐ]
“突いて抜いた(た行参照)”音を切らずにつなぐこと。弓が10メートル程あるとやり易いそうです

[言語脳的裏付け]
自分は何拍目に、どのパートの後に出るのか等を認識すること

[剛速球]
ベートーヴェンの音楽(だそうです)【対】カーブ

[ここ掘れポチポチ]
弦の人たちが休符の間に、次の音を前もって確認している様

[小富士]
クレッシェンド〜ディミヌエンドのディミヌエンドの途中で小さくクレッシェンドが入ること。静岡県から見た富士山の形に由来する。山梨県から見たパターンが存在するかどうかは定かではない。

[心震える(震わせる)トレモロ]※ほほほさんよりいただきました
弦のトレモロ。感情のさざ波を表現しているので、ほかの場所より簡単だなどとゆめゆめさぼるべからず。

[こまねずみ(が跳びはねている)]
リスよりもさらに小さいんですよっ【類】リスが跳びはねている

[こらえ性がない]
二回目以降もちゃんとやってね【類】普段通りの自分に戻る

<さ行>
[先顔]
Vn・Vaの人達が弓の先の方で弾いている時、神経を集中するあまり目が寄っていく様

[3ミリ長く]
リタルダンドではありません。3ミリ長く演奏してください。ノギスは使えません。

[山陽人]※木前Oさんよりいただきました
risoluto等と書いてあるところで決然さが足りない演奏をすると世界中どこに住んでいてもこう呼ばれる。山陽地方は冬も温暖であることに由来する。

[シコシコ麺] 
かたくハッキリと

[失神ディミヌエンド] 
急にいなくなってはいけません

[自分]
自分のパートが出る拍を正しく認識する方法。にもかかわらず、歌っているのはせんせいなのである。【例】「ヴィオラ、1st、自分

[霜降り肉]
マーラー、R.シュトラウスの音楽(だそうです)

[瞬間芸]
自分のパートが主役でない時はスっと引っ込む、主役になったらスっと出てくる。スイッチングが大切。

[自力優勝]※k藤さんよりいただきました
tutti時、人任せにせずちゃんと参加する

[じわノリ]
ブラームスの音楽(だそうです) 註)じわっとノるから、のようです

[正三角形じゃない]
ウィンナワルツ演奏時

<た行>
[だるい音] 
Ces(♭ド)

[突いて抜く]
フォルテピアノ。管の“のばし”の人達は遠慮がちにのばさねばならない(笑)

[土付きの野菜] 
国民楽派(だそうです)。ハウス育ちではないたくましさが必要

[ティーカッププードル]
かわいらしさの極致で演奏せよ【類】うさぎ、リス、こまねずみ

[鉄火]
ヴェルディのAllegro トロではないので、余分な中性脂肪は無し。【類】赤身

[テンポがゆるむ] ※エキストラでご出演くださったホルン その他様よりいただきました
ここからは四分音符=88→84で。この場合“一目盛り”(もしくは1コマ)ゆるむ

[泥沼(に引き込まれるような)ディミヌエンド]
前期ロマン派(ウェーバー等)には出てこない。後期ロマン派(マーラー等)の音楽には現れるが、ネッシーも現れる(?!)ので注意。

[トライアングル]
せんせい&2ndVn.トップ奏者&Va.トップ奏者がテレパシーを送受すること。打楽器奏者に借りてはいけない

[とろみ]
ブラームスには必須

<な行>
[なし崩しピアニシモ]
楽譜に書いてないのにだんだんピアニシモでなくなる

[2セント]
音程がビミョー・・・とは言い難い範囲で合ってない

[“似ている”と言うことは“違う”ということ] 
だからー“違う”ってことは“同じにしちゃダメ”なんです

[熱演賞はあげる]
努力は認めよう

[農業に従事する人々の健全なエネルギーの発露]
田園(ベートーヴェン)

<は行>
[ハートマーク]
心を込めて演奏する箇所に書くしるし


[ビア樽のような腹]※木管前列Oさんよりいただきました
を抱えてデップリと踊るのだそうです、レハールのワルツは。

[左脳(ひだりのう)を使う]
感情に流されないで演奏せよ

[ひとくちゼリーをすする]
トリルの最後の装飾音符をしゃくって演奏すること

[人肌のぬくもり]
ブラームスの音楽(だそうです)

[ビフォーヴィブラート]
音を出す前からヴィブラートをかけておく。「人肌のぬくもり」には必須

[船酔い]
上行形で速くなったり、下行形で遅くなったりと、不安定な演奏をするとせんせいがこれに襲われる。古典派演奏中に発生しやすい。

(ピアノ)でも濃く] 
ボロディンですから

[骨付きカルビ]
ベートーヴェンの音楽(だそうです)

[ホルンらしく]
ぽぽぽぽぽぽぽぽ

<ま行>
[身を捩る]
ブラームスには必須

[向こう側]
「あの世」に同じ。“行ってください”とおっしゃいましても・・・どうやって帰ったらよいのでしょう。

<や行>
[弓に石鹸を塗らないで]
滑ってます。もっと重たい音で!



目下、がんばって編集中でーす(^.^)