Thinking about SR.

今は昔、SR400SP(三重県青山高原にて)

SRの魅力って?

試論 SRってほっそりした和服美人だ。

 最近の雑誌見ていると、茶ぱつ兄ちゃんや革ジャンにピンバッジ一杯つけた兄ちゃんがSRの魅力を語っております。

1.「あの、鼓動が好き」   (わしは女の子の鼓動を直に聞くほうがええぞ…)
2.「振動がたまらない」   (バイブレーターやないで…)
3.「排気音が好き」     (エンジン止めてから耳がジンジンしてるのは恐いなぁ)
4.「ハーレを買えないから…」(論外…でも、気持ちわかるぞ)

 もちろん、否定はしません。でも、それがすべてじゃないよね。私が思うのは彼らにとっては自分たちのファッション(ゴーグルとか、半キャップとかが、サマになる)要素が大きいと思うなぁ。(独断御免)私もゴーグル持ってます。気持ちいいのも知ってる。でも、ゴーグルって、山で80Km/hで走っているときにカナブンでも顔に当たること考えたらぞっとするしなぁ(笑)半キャップだって転んで滑って行くときに肩越しに迫ってくるガードレールの支柱を想像するまでもなく、後頭部にハゲは作りたくない。

 「あの、鼓動が好き」・「振動がたまらない」についてなんだけど、SR乗りはSRXに浮気してまたSRに帰っている人が多いと思う、私もそうなんだけど。SRの振動とSRXの振動は違うんだ。SRXは振動が無機質なのね。SRは有機質。なんか振動のストロークがおおきくって、息吹を感じられる。で、きっとタンクを抱きしめて「ふたりでどこかに行こうな。」って涙ぐむんだろうなぁ。私はやったこと無いけど…。でも、気分が落ち込んでめりこんでるようなとき、力強い振動と体を揺さぶる一定のリズムは…いい音楽と一緒だよね。

 「排気音が好き」だと、それだけなんだけど、排気音だけじゃなくって、吸気音だって聞こえるよね。振動がシンクロする。風が耳元でうなるし、ロードノイズだって、バンクの度に右、左と近くなる、遠くなる、そうか、ワインディングロードって楽譜みたいなもんじゃないか。きっと、走っていると涙があふれてくるような楽譜がどこかにあるんだろうなぁ。

(詩人だ(笑))

 おっと、話がそれちまった。だから、「あの、鼓動が好き」「振動がたまらない」「排気音が好き」ってのは、舌足らずだよね。

 それとね。視覚的にはですねぇ。磨きたおして、ワックス効かせて…

 夏の陽射しに輝くエンジンフィンに目を眩まされ、霧の中に濡れるタンクからシートのラインに誘惑され、スリムな体を膝でしっかりグリップしたら…やっぱり、振動でイッちゃいますね。

ア、アダルトだなぁ…(笑))

 オールドファッションのバイク。SRじゃなきゃいけない理由なんかないよね。ホンダのGBとかもあったよね、でも売れなかった。私もホンダを選ばない。どうして?それは、あのエンジンがクラシックレプリカだから、かっこさえ古くさいスタイルにしたら、ビンテージファンが飛びつくと思ったんだろう。あれは、モダンシングルであり、私の求めている単気筒じゃない。単気筒の世界では、まだまだ、昔のエンジンを超えられないらしいんだけど、それは、振動とか扱い易さを現代の許容範囲とバランスさせるのがむずかしいだけなんだろうねぇ、結局、あのスタイルにエンジンの感性がついてこなかった。ショートストロークでぶんぶん回るエンジンって、私の選択肢には無い。

 SRのエンジンだって、ピークパワー重視であれば当然扱いにくくなるだろうし、アイドリングのないエンジンになりうる、私の愛機もレーサー指向のチューニングのようなんだけど、使える範囲はSRX600と大差ない、私が欲しいのは低中速で粘るエンジン。今いじってみたいのはフライホイールを重くすること、カンリン社製のフライホイールとかおもしろそうだなぁ。贅沢をいえば、昔、SUZUKIから出ていたGR650についていたような可変ホイールマスなんてニーズにぴったりだよなぁ。(GR650に乗ったことはないけど)だれか、作ってくれないかなぁ。

 じゃ、エンジンの感性とか、ハンドリングの感性ってなんだ?前にも書いたSRとSRXの振動の質はどうちがうんだ?無機質とか有機質とかどうちがう?それはそれ、人間の思いこみがあるとおもう。SRの振動には1/fのゆらぎがあってSRXには無いってことではないと思う。今はガチガチに固められた設計のフレームが見直されてきているらしい。しかし、人間の感性に合わせて、柔構造にしているわけではないんだろうね。遠心力を利用して両輪ステア的なずれをだしてやろうってことなのかな?コントロールって人間の意志が機械に伝わること、そして機械も音、ノイズ、振動、ぶれ、ゆがみ、反発、etcで「今はこれだけ、もうちょっとしたら、こうなって、それを越えると壊れるも〜ん」と主張している訳だ、こいつを感じとって操縦する(機械とお話する)のが楽しい。でも、強烈な自己主張するやつもいれば、おとなしい顔でイッてるのかイッてないのか、無表情なやつもいるよね。マグロはやだ(笑)

 で、今のバイクは私のテクではイカせてあげられない。日本の道路事情や交通事情もあるけど、ほとんどは、自分のテクニックの問題だ。「え、もうおわり?はやいのねぇ」とか「もっと、もっと もうっ! へたなんだから」って乗る度に汗もかかせられずに終わっては、気が滅入ってしまう。

(だんだんオジサンの世界に…本題に行こう)

 私がSRを選んでいる理由は、単車らしいデザインと狭い山道でも気持ちよく走れるサイズ、パワーでしょうか、古いハンドリングも理由かもしれない。前に乗っていたFZXは加速は超気持ちいいし、コンパクトで使いやすかったけど、前の16インチがどうにもなじめなかった。SRX600はトップギア50Kmで加速しようとするとスナッチがでてどうにも扱いにくかった。(今のSR500もそうだけど)また、前傾ポジションがロングツーリングじゃつらかったし、でもほんとはねSRXをやめた理由は私の大きなお尻がこの単車には似合わないという理由だったりして(笑)

(またそれた)

 日本の狭い道幅、連続するタイトターンこのシチュエーションならSRでも充分楽しめるし、パワーがないぶん、100%に近いとこまで使いきれる楽しみがあるとおもうんだ。速さだけを競うなら別だけどね。それで、やっと結論なんだけど山道散歩用単車を選ぶならSRでしょうね。これにツーリング機能や高速機能をプラスしていくと選択はTDM850になるんじゃないかと思う…うーん…恐るべし我が感性(笑)

SRオーナーズクラブ「Unicorn Union 関西組」のこと

当時(1986年頃)は全国的にSRのオーナーズクラブが結成されてた時代でもあります。

Unicorn Union はSRのオーナーズクラブでも先駆けであったようです。一応、全国組織で関東組もあります。私はこのオーナーズクラブでした。今でも活動してるかなぁ?会報は思いだしたように届きます。ありがたいことです。

Unicorn Unionにはその頃出会い「SRって何?」とか「単車の楽しみ?」についていろいろ考えたような気がします。上記の単車をイカせてあげる話も確か昔誰かが書いていたような気がする。その頃の会報とかを、組長のOKさえ出れば紹介できるとおもいます。ちなみにこのクラブ「SRの走り屋集団」を自他ともに認められていたようなクラブのはず…。組長の初代SRは今でも健在だろうか…。

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