word*
君は一人、僕が手の届かない世界に行ってしまった。
母親の死。
冷たい花々の香。
【ナチュラル】と【コーディネイター】
両とも"人間"という器は同じなのに、どうして両とも消し合うのだろう。
酸素がなければ、死んでしまう。
水がなければ、枯れてしまう。
音がなければ、狂ってしまう。
光がなければ、鈍ってしまう。
心がなければ・・・。
"人間"という器に心を盛る。
その段階での誤差。
誤差が生んだ悲しみの世界。
自己の存在を証明したいがために戦う。
【ガンダム−MS】にのって。
中身の無い無機質な個体。
ぽっかりと空いた器に何を盛ろうか。
心なんて人間の器で品切れだ。
それなら・・・この器自身を盛るだけ。
戦いに明け暮れ、傷つけ傷つけられたら?
君をこの心から君のように消し去ることができるのかな。
幼い日、深く残された君との思い出。
思い出すたび、涙が止まらなくなるよ。
どうしたら忘れさせてくれる?
君の最後のワード。
[ズットイッショニイヨウ、キラ。・・・アイシテル]
<End>