ピグリ通信第40号(2003.2.25発行)


ザンビアのズルさんがうちに来てくれたよ〜!

ブワンジ!ブエノ!イネ ディネ セツコ シンドウ.ジーナヤンガイナディネ セッチャン.チャワンマコーナナ!ジコモ コンビリ!ニャンジャ語で挨拶してみました。2/15〜16の1泊2日でうちにザンビアのズルさん、アロミ家にはイエメンのナサルさんが来てくれたよ。ザンビアがどこにあるか知ってる?アフリカ大陸の中南の内陸で、多言語の国。ズルさんは英語(公用語)、ニャンジャ語、ベンバ語、ロージー語、トンガ語が話せるんだ。他にもまだ3つくらい言葉があるんだって。多言語が普通に話されている国の人と仲良くなるのは初めて。ズルさんは日本語も少し分かるし、「そうそうそう」とか言葉数は少ないけど、自然な日本語が出てくるんだ。私もたくさんニャンジャ語を真似してみたよ。ズルさんはとっても明るくって、楽しい人。出会えてとってもとってもうれしかった!! ズルさんは私のめちゃくちゃな英語もぜーんぶ分かってくれるって感じ。話したいこと何でも話すことができたって思う。言葉は人に引き出されるよね。ズルさんは言葉に対して柔らかく、何を言いたいんだろうって所を見てくれるんだよね。やっぱりそれが多言語の柔らかさ、広さなのかななんて思ったよ。私達も知らない言葉やあまり分からない言葉でも、相手に寄っていけるって思うもん。 実は今回のJica受け入れの対面式でアロミ、アデランテ、私でWhat's HIPPOをやったんだ。その準備をうちや当日AMのファミリーでやったんだ。アロミやアデランテはこうかな、ああかなって音がたくさん出てくるんだけど、私からは全く言葉が出てこない。英語に苦手意識があって頭に言葉は浮かぶんだけど、それをみんなの前で口に出す勇気がないという感じ。本番はJicaに着いて早々What's HIPPOをやることに。アロミは赤ちゃんの所、私は環境とファミリーの所、アデランテは交流の所と話しました。私も難しい言葉は言えなかったけど、100%の自分で話す事ができたよ。ファミリーの説明の所でJICAの人とも一緒にCDを歌ったりもできたのもうれしかった!ズルさんにあとで聞いたら分かったと言ってくれたよ。(それはズルさんだから???) ケジャンも一緒に迎えに行ったのだけど、すぐに手を握って、あっという間に仲良くなっちゃう。何語も気にせず、「あんた何人?」と聞いて「ザンビア人」と答えると「えっサビア?」と空耳も連発。ケジャン恐るべし。 アロミ宅でのズルさん&ナサルさんのウェルカムパーティ。チャンが酔っぱらってたので、ズルさんにニャンジャ語の「酔っぱらい」を聞いたら「コレワ」だって。みんなで「ニャンジャコレワ」だと言って大笑い。

アデランテの濃厚HIPPOで見つけたこと!

イ尓好ロ馬?アデランテです。ここ1ヶ月以上はHippoの濃い休日を過ごしています。すみだ新春WS→西武線WS→戸塚富士山合宿→飯能講演会→お昼間Hippo→JICA受入→あきる野講演会・・・。この間に司会が2回、What's Hippoが2回(JICAではアロミとせっちゃんと3人でなんと英語でやってしまったよ)。いろんな人に会っていろんな話を聞いたりする中で、改めて「Hippoって何?」と考えたりします。特に講演会の司会やWhat's Hippoをする前なんかは自分なりにHippoの何を伝えていこうかを考えるよい機会になっています。 先月号ではトラカレ生ショウショウの言語習得の話を紹介して「みんなで音を幾重にも重ねていこうね」みたいなことを書かせてもらいました。今回はもうちょっと話題を広げて、ここ1ヶ月の話を振り返りながらHippoの活動について書いてみます。飯能の講演会で講師のまなっちゃんが「@話したい気持ちとA体にたまった音とB受けてくれる人、このトライアングルがあってはじめて話ができる。時にトライアングルの2つが残りの1つを引き出してくれることがある。」と分かりやすく話してくれました。午後の講師の千晶ちゃんの話はロシアホームステイで、ホストと向き合いながらロシア語を自分の言葉として受け止めていく体験をロシア語を交えて話してくれました。(☆このふたりの講演は録音CDがありますので聞きたい人は声をかけてください。各1時間です。)あきる野の講演でオリーブとなみちゃんは「言葉は人の中で育つ(人の中でしか育たない)」こと、そして「目の前の人の中に飛び込んで行ってこそ豊かな人間関係が育ち、言葉が育ち、そして自分自身が育っていく」ことを説得力のある体験から語ってくれました。いま一生懸命YLの準備をしているオリンピック、タンバリンの取り組んでいる姿勢や、我が家に来たザンビアのズルさんやアロミ家のナサルさんを囲むメンバーの姿を見ても、Hippoの力は言葉の習得だけじゃないな、と改めて感じます。 Hippoの活動って一言で言うなら「ありのままを受けとめる」活動と思いませんか?聞こえたまんまを口に出してみる。目の前の人と正面から向き合い認め合う。ありのままの自分を知り、無理に背伸びせず、でも出し惜しみしない我慢しない100%の自分を楽しむ・・・。豊かに言葉が育つとき、その背後には必ず豊かな人間関係が育っているんだよね。人の中で言葉を自然習得するっていうことは、そういうことだと思います。