JB Korea Pro ソ・インギョ氏のレポート

JB KOREA PRO選手であるソ・インギョ氏の日韓親善トーナメント参戦レポートです。
筆者宛てにお送り頂いたものをご本人の許可の下、翻訳致しました。(訳:Su-il)
本戦での同船者はあの半田プロ!

99年6月19日(土)晴れ 我々のチームは皆、サラリーマンバサー。 職場のある水原から5時間かけて安東湖へ着くと先に着いていた チーム達は既にセッティングを終えている。我々も急ぎ準備すると夜が明けて来た。 06:00 大会会場でボートを駆り日本人選手(Mr.Tamotsu Motoi)を同船してキム・ミョンジン・プロの ガイドで下流のポイント「花の谷」へと向かった。 初夏とは言え冷たい朝の空気は肌につく。ポイントへ向かう途中で各ポイントをチェックすると 満水時より15Mほど減水しており、好ポイントは露になってしまっている。 花の谷に着き、早速テキサスリグで攻めると僅かなバイトがあったがフッキングに失敗。 ふとキム・ミョンジンプロのボートを見ると同船している日本人プロが30−35cm程度のバスを 連続であげている。私の同船者にもダウンショットリグでスモールバスがかかった。 彼も安東湖のバスに魅惑され始めているようだ。 「ここでは一番小さいサイズだよ」と説明したが彼の気分は良さそうだった。 少し経つと、キムミョンジンプロの同船者(日本人プロ)がスポーニングベッドと思われる場所で トップにヒット。ランディングすると48cmであった。 、、、。本当に安東湖は分からない部分が多い。一般的にバスのポイントと言えば残骸物、岩盤、水生 植物、ハンプなどの地形変化のある所だが、ただののっぺりとした場所からランカー級が出るとは。 再び移動してマドン谷に行くとキムミョンジンプロの同船者(日本人プロ)が60cmの雷魚をあげた と興奮した表情で話してくれた。 その後、数ヶ所のポイントを移動し、同船者のMotoi選手が43cm/1.2kgをあげた。


6月20日(日) 大会当日だ。日本選手約70名と韓国選手(ノンボーター20名を含めると)の総勢200名だ。 書類提出を済ませるとスタートは93番。おお、、。 ノンボーター選手を抽選する為に一人ずつ選手名が呼ばれ私は4番目に呼ばれたが、 同船相手はなんとワールドメンバーの半田プロだった(筆者注:ハンダジグは韓国でも有名)。 有名選手と同船することになりインタビューを受け「今日はボートいい場所を案内してくれるだろう」 と答えたが、競技開始前からプレッシャーが強くなる。え〜い、ままよ! 今日の勝負はキサ洞の入り口、サウォル洞の岩盤地帯と直壁地帯で行い、時間が残れば下流のチョル 川へある島で入れ替えを行う作戦を練る。 総勢200名がパク・ヨンウクJB KOREA支部長の紹介の元に1艇ずつスタートする。 私はキサ洞の入り口の絶壁地帯へと向かったがここには既に同じチームのイ・サンソクProが到着して おり、いきなり良型をランディングしている最中。なんともあせる。 そこで、そこから70M離れたところでダウンショットを始める。 半田プロはラバージグに黒のグラブをトレーラーにしてキャスティングを行う。 2キャストごとにバイトがありあげるがサイズはたいしたことはない。 次にサウォル洞入り口の直壁地帯へ行くと先行者がいるがポイントを譲ってもらい、ダウンショットを キャスティングすると4回目に「トクッ」というビックバス特有のバイトがある。 すかさずフックセットしたがミディアムスピニングロッドでは非常に辛かったがランディングして みると45cm(1320g)。 よし!これからだ。スタートが遅く下流は先行者で駄目なので中流地帯でリミットメイクし、下流で 入れ替えだ、と他のポイントへ移動するが他のボートが攻めた後だ。 他へ移動しようとするとここで半田プロがラバジで1本あげる。 次にミジル入り口の直壁地帯へ行くとイ・サンホProがいるので聞いてみると53cm,35cm(2本)と 揃えている。ここは良型のバスがつくことで知られているが既に誰かが釣り上げたのかバイトもない。 また方向を変え下流のマ洞に行くとポイントは選手達が大勢いて最後の勝負を賭けているようだ。 私も焦るが同船している半田プロが気になるとともに申し訳ない気持ちが先立つ。 再び最下流のチョル川へ行くがそこにある2つの島には9艇ものいて入ることすら出来ない(この島は 約4年ぶりに姿を現し常にベイトフィッシュとランカーバスがいる)。仕方がないので反対側に移動 する(ここは水中に古木がある)がノーバイト。再度、島の方向を見るとさっきまでいたボートが1艇 だけ残っている。時刻は12時50分過ぎ。1/8ozジグヘッド(5インチグラブ)を投げて底を探る。 すると「トクッ」というバイト!すかさずフックセットをするとさすが本流のバス、引きが違う。 ドラグを調整するが3Mくらい潜られラインブレイク、、。自責の念にとらわれる。 この後テキサスリグでもラインブレイクした。何故だろう? そこへ行って底を見てみるとかなり鋭角に尖っているようだ。それにしても切れるとは。 既に時間も残すところあと僅か。リミットメイクの為に最後のポイントへと行きキーパーを揃えると 13時25分だ。半田プロには申し訳ないが帰着時間までいくらもないので撤収することにする。


今日一日同船した半田プロには安東バスの感触を与えなければいけなかったのだが、私の力が足りず 「申し訳ない」のと「お疲れ様でした」をお伝えしたい。 また言葉や環境、文化にたとえ大きな差があろうとも今後m持続的な交流会を持ち、お互いが異質感を 相殺する機会になるよう考える。



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