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「第四話」さて、皆さんがこの文章を読んでくれているのは、いつ、どんな時間で、どんな場所でしょうか? 僕は今、6月某日、深夜に、自宅でTHE音楽祭1991のビデオを観ながら、この原稿を書いています。 いつの間にか、夏が来る前に、音楽祭のビデオを観るのが、自分の中の恒例行事となってから十数年が経ちました。それだけ僕にとって、この音楽祭は、長く貴重な存在であり続けています。サザンクラブに長くいる方にとっては今更という話ですが、まだ音楽祭を観ていない方のために、今回はこのライヴのどのようなところが魅力的なのか語らいたいと思います。 まずオープニング部分ですが、サザンのライヴは早いテンポの3曲のあとMCへというのが大半のケースです。しかし音楽祭はスローテンポの曲で始まり、最初のMCまでに、10曲もあります(西武球場2日目までは11曲)。夏の夕暮れにスローテンポで始まるライヴというのは、観る側も構えに入らず、すごく自然体でライヴを見ることができ、何とも心地よいものです。また、この10曲の中の多数が、原曲と異なるアレンジになっています。バラード調の♪Bye Bye My Love やオリジナル歌詞を加えた♪海など1曲1曲のアレンジに相当な時間を費やしたことをうかがい知ることができます。 また、選曲と曲順も魅力を感じます。第2ステージの♪YOUから♪花咲く旅路の部分、その中でも、♪悲しみはメリーゴーランド→♪古戦場→♪稲村ジェーンという流れは、これ以上ない、まとまりのある選曲と曲順に思えます。そして、第3ステージの♪C調から♪思い過ごしとテンポを早めて、間髪入れずに♪クラウディアに入り一気にスローダウンさせる部分などは、サザンの他のライヴではあまり観られない演出です。 そして、何よりも忘れてはいけないことは、真夏のベースボールスタジアムライヴということです。意外に近年はガールス万座ビーチや、茅ヶ崎ライヴなどだけで、あまり多くはありません。特設会場などでのライヴもいいのですが、見にくい席があったり、開演時間が大幅に遅れたりと散々な時が多々あります。 いいことだらけの音楽祭ですが、唯一、僕が残念だと思うことは、ムクちゃんが不参加なことです。5人のサザンのライヴではなく、6人フルメンバーのサザンオールスターズのライヴだったら、もうこれ以上のライヴはなかったことでしょう。いつの日にかまた、サザンオールスターズで音楽祭を超えるライヴに出逢える日を楽しみにしています。 もし、まだこの音楽祭を観ていない方がいらっしゃいましたら是非お薦め致します。しかしながら、僕はこのビデオをお貸しすることが出来ません。別にケチとか思わないでください! なぜなら、これは僕の家宝ですので。家宝を人さまにお貸しすることはできないでしょ(笑) |