「サザンと皆がいてくれたら〜♪ 今日も大丈夫〜♪」

思い起こせば,「渚園」のコンサート発表があってから,毎日がワクワクドキドキの連続で指折り数えて待ちわびていて, コンサートが近づくにつれ"パワステ"での楽しいライブや,めでたいデビュー20周年記念のイベント,パーティー, テレビ観覧等があり目まぐるしい程慌ただしく時は過ぎて行きました。
そして,待望の8月8日。新幹線で"浜松駅"に向かっている最中,友人から電話があり「今,渚園の前で並んでいるんだけど,こっちは盛り上がっていてすごいよ…早くおいでよ」と楽しげな様子。 「ああ,こっちはまだ"小田原駅"なのに…早く渚園に行きたいよ…」と思いながら,やきもきしていました。 ようやくの思いで"弁天島駅"に着きコンサート会場へ急ぐと,すでに長蛇の列。予想はしていましたが,まだ開演前なのに人の波…。 やっと開場に入れた時は,午後2時30分をとっくに過ぎていました。
会場に入るなり,巨大ステージやあちらこちらの大画面,そして真ん中のサブステージを見て改めて大興奮しました。 ブロック内には友人同士はもちろん,親子やカップルそしてベビーカーを連れた家族,おまけに50代の方まで改めてファンの幅広さに驚くと同時に感動しました。 大画面に「20分前」…「10分前」の表示が出る度に大歓声が起こりました。
そして"ブラスバンド"の演奏で幕開け。ステージの中央と左右のくす玉が割れ,意外や意外,フジテレビの"福井謙二"アナウンサーの実況と共に 「アントニオ猪木のテーマ曲♪」に乗せて"サザンオールスターズ"の皆様が登場。緊張と興奮は一気にピークに達しました。 そして「太陽は罪な奴♪」がオープニングを飾りました。一曲目から皆で大合唱。おまけに盛り上がり方(熱気)が中途半端じゃない。 私もまわりに負けじと盛り上がりました。「みんなのうた♪」「愛の言霊♪」と続き既に放心状態でした。 「愛の言霊♪」では赤い旗が風に乗って,日本の踊りが妖しく美しかったのが印象的でした。 「さよならベイビー♪」「海♪」「MOON LIGHT LOVER♪」ではしみじみと聴き入り「夕陽に別れを告げて♪」でウットリしました。 時折,海辺から吹いて来る潮風がとても気持ちよく,大好きなサザンオールスターズの皆様をはじめ素敵なファンの皆様,スタッフの方々,そして数々の素晴らしい演奏に心から酔いしれました。 特に原坊の「涙の天使に微笑みを♪」は心に染み入りました。そして生で早く聴きたかった「CRY・哀・CRY♪」も披露されました。 また「いなせなロコモーション♪」では桑田様がラジオで公言された(?!)通り,VTRで"爆笑問題"のお2人が登場。 心憎い嬉しい演出に感動しながら「あっ」と言う間に「ミス・ブランニューデイ♪」〜「勝手にシンドバッド♪」と怒濤の如く過ぎて行きました。 そしてアンコールの「いとしのエリー♪」では当時のVTRも流れ,改めて皆で20周年を共に迎えられる嬉しさ,そしてこの「渚園」で皆様と一緒にいられる喜びがじわじわと込み上げてきて感激しました。 そしてなんと言ってもラストの「旅姿六人衆♪」は感無量でした。「PARADISE♪」をBGMに,打ち上げ花火が"浜松"の空に大輪の花を咲かせ,その美しさは圧巻でした。 コンサートの余韻を噛み締めながら"浜松駅"近くのホテルへと帰りました。
あっと言う間の2日目(8月9日)。1日目の教訓を生かし早めに「渚園」へ行ったのですが,時すでに遅し。会場入口から橋の所まで人の列。 その長さに驚きながら,やっとの思いで列に並びました。昨日より太陽の日差しが一段と厳しい上に,時折流れてくるリハーサルの音や曲がかかる度に「オォ〜!」と歓声を上げたり, リズムを取ったり歌ったり,ますます熱気を帯びて行きました。
やっと会場内へ…。並んだのが遅かったのでブロックの前方で見ることを諦めていました。しかし小尾さんや佐々木さん達も同じブロックという事で皆さんの御厚意により一緒に拝見させて頂く事になりました (どうもありがとうございます!)前のブロックのせいか開演1時間前,いや,もっと前からブロック内は鮨詰め状態となりました。 1日目と同様,ブラスバンドの演奏から幕開け,昨日よりはるかにステージが良く見え改めて大興奮しました。更に,待ってました!やっぱりこの人でなくては…!。 テレビ朝日の"辻 義就"アナウンサーの登場に場内は大熱気となりました。彼の声はやはり素敵です!カッコイイです!。 大興奮と大熱気の中,コンサートがスタート!。場内は1曲目からパワー全開で,私も負けじと踊りまくりました。 「思い過ごしも恋のうち♪」「ブリブリボーダーライン♪」では"爆笑問題"のお2人が生でサブリミナルの様に大画面に登場。しかも田中さんは原坊,太田さんは桑田様と同じ格好をしているのです。 "爆笑問題"のお2人のキスシーン(?!)も飛び出し,場内は更に加熱しました。そして原坊のソロでは美しい声が"浜名湖"に響き渡りました。
コンサートも中盤に差し掛かった頃,妖艶な"花魁行列"をすり抜けて,メンバーはサブステージへ…。ここでは桑田様の粋な計らいで,"回転寿司"ならぬ"回転サザンオールスターズ(?)"で 「涙のキッス♪」はじめ3曲が披露されました。特に「いなせなロコモーション♪」では"爆笑問題"のコントも大画面に流れ,大盛り上がりでした。 そして素晴らしいハープの演奏後,花火の打ち上げに合わせて「真夏の果実♪」が演奏され,途中「20年間ありがとうこれからもYEAH!」という花火の文字と共に, 桑田さんの「みんな,ありがとね〜!!」の言葉に何とも言えない熱いものがぐっと胸に込み上げて来ました。
後半「LOVE AFFAIR♪」〜「ボディ・スペシャルII♪」と大盛り上がり,「マンピーのG★SPOT♪」では巨大な"ツルツル頭のカツラ"が飛び出し 「勝手にシンドバッド♪」では,CMでお馴染みの"オヤジ・ダンサーズ"も登場して大合唱となりました。そして桑田様が巨大なサーフィン&波に乗ってステージを駆け巡る等, 目まぐるしくも楽しい演出に場内の興奮は最高潮へ…。
アンコール「Bye Bye My Love♪」に感動し,「希望の轍♪」でまた興奮し,そしてラストナンバーの「旅姿六人衆♪」での"20周年おめでとうファン・スタッフ一同"の花火に対し 桑田様が「みんなどうもありがとねー。オレ知らなかったよ!」という言葉と,スタッフの温かい気持ちが伝わり,感極まりました。 フィナーレではメンバーはもちろん"オヤジ・ダンサーズ"や"辻 義就"さん,"爆笑問題"のお2人も勢揃い。そして美しい花火が打ち上げられ大興奮と大感動のうちに幕を閉じました。
1日目と違って,大勢で一緒に見る事が出来た2日目のコンサートは大変楽しく,格別でした。また途中,ドリンクを分けて下さりその上"おみやげ"まで下さった小尾さん,佐々木さん,そして,大神さん,服部さんをはじめ 一緒にコンサートに参加させて下さった皆さん,どうもありがとうございました!!。またホテルに帰る途中,突然の大雨でパラソルに入れて下さった方, 「浜松のおみやげには"うなぎパイ"もいいけど"甘納豆"も有名だよ」と親切に教えて下さったタクシーの運転手さん。「暑いけど頑張ってね…」と言ってドリンクを1本サービスして下さったお店のおじさん。 どうもありがとうございました。浜松の人はとてもやさしい人ばかりです。
今回のコンサートを通じて,皆様のやさしさが骨身にしみました。またコンサート中「みんなー,大丈夫かー?!」と気遣いをし,「頑張れ!頑張れ!」と何度も言って励まして下さった桑田様のやさしさ, 温かさが心に染みました。大好きなサザンを通じてファンの皆様に出会えた事,また,そういう心温かいサザンのファンで入られる事,そしてサザンオールスターズの皆様,スタッフの皆様, そしてファンの皆様と共に20周年をお祝いする事が出来た事を大変嬉しく,光栄に思います。これからも30周年,40周年を共にお祝いする事が出来たらいいなぁ…と思う,今日この頃です。
最後に,あの花火の美しさ,皆で一緒に歌った素晴らしい曲,皆様の笑顔は今でも私の胸に残っています。 たくさんのパワーとエネルギー,そして"最後の夏"をありがとうございました。 1998年の夏は一生,忘れません!!。

M.I