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祝!「キラーストリート」ミリオン達成!・編
ニューアルバム「キラーストリート」を検証する・・・
「サザンオールスターズが重い腰を上げたな・・・」
(アニメ映画「ルパン三世・カリオストロの城」のラストシーンでのルパンのセリフ「インターポールが・・・」と
同じような雰囲気でつぶやいてみて下さい・・・映画を知らない人はごめんなさい。。。)
満を持してやっと発売されたニューアルバム『キラーストリート』。皆さんそろぞれ思いを述べているようですが、今回、私も真面目(?)に“検証”なんて大それた形で評論なんぞをしちゃおうと思います。
尚、ここから先は、文脈・敬語・敬称などは全く無視しておりますので、それは許して下さいな・・・。
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売れない昨今の“哀しい音楽CD事情”
さて今回の検証をするに当たり、ちょいと困った事がある・・・。『キラーストリート』が“ミリオン達成”なんて大々的な副題を評したのだが、実は11月14日付(発売から5週目時点)でのオリコン誌で『キラーストリート』はミリオンを達成していないのである。。。今回、最初からこれを題材にするつもりで、会報製作者の特権(?)を利用してギリギリまで待っていたのだが、残念ながら間に合わなかった。メディアによっては“ミリオン到達”を伝えるものや、集計の方法によって様々ではあるが、あくまでも一般的にメジャーであるオリコンの発表ではミリオンをまだ達成していないという事と、無論、近日には(会報が手元に届く頃にはとっくに)達成するのは間違いないと断言した上で、副題に使用した事をあらかじめ伝えておこう・・・。
そして普段はあまり気にしないランキングを、『キラーストリート』のセールス状況を調べる為に、発売週からずっとチェックしていて驚いてしまったのは、とにかく“CDが売れていない”という事であった。もちろん年間を通して調査していないので絶対的な事は言えないが、すでに今年も残りあと2ヶ月を切った追い込みの期間であるにもかかわらず、オリコンチャート100位の中でミリオンを達成しているアルバムが3枚しかないのである・・・。これまでの音楽の歴史の話題性で考えれば、例えば、爆発的な出荷数はないが長期間を通じて100位以内を行き来しているものや、少なくても6〜8月ぐらいにリリースされたものが、そろそろミリオンを達成しそうといったアルバムが多少なり100位圏内にたくさんあってもおかしくないと思っていたのだが、ミリオンどころか半分の50万枚を超える作品ですら数える限り・・・(尚、これは別の雑誌に載っていた記録だが、9月末現在の年間ランキングでミリオンを達成しているのは、“Def Tech”と“ケツメイシ”の2組で、これに“ミスチル”“オレンジレンジ”“倖田來未”そして“サザン”が続く・・・。あとは11月にリリースを控えている“B’z”のベストがどうなるか?・・・といったところ。ちなみに、シングルはまだ1枚もミリオンに達しておらず、1位は「さくら♪」“ケツメイシ”・・・。「さくら♪」。。。って、いつ出した曲よっ!)。リリース数の競争が激しいという事もあるだろうが、数字だけでみればいわゆる“低セールスでのダンゴ状態”が今の現状であると言わざるを得ない。無論、ここ数年CDセールスが苦戦している事を報じられてたりしてはいるが、こんなに売れていないとは。。。そして、そんな哀しい音楽CD事情の大きな要因は“売れる手段が減った事”と“買いたい衝動を得る作品が少なくなった事”に尽きると感じている。
売れる手段が減った要因としては“映像メディア(DVD)”と“ネット配信”等の進出が大きく占めている事は、昨今の流れから想像できると思われる。ただ、この2点は集計(CDのセールス数)という点では影響があっても、収益面では逆に“プラス効果”ではと思われ、むしろ将来的にCDに変わるものと考えれば、ある種、有効な展開でもあると考えられるので、余計な説明は省かせてもらうが・・・その他にもう一つ。
“新作の中古”が売れる?!・・・“リサイクル市場”の謎?
あくまでも私個人が不思議に思っている点なのだが“リサイクル市場”・・・いわゆる中古CDの販売がセールスに影響していないのか?・・・と言う事が疑問として感じている。これは全国区なのか関東圏なのか・・・もしくは特定の圏内なのかよく分からないが、私の住んでいる地域にはかなり大きなメディア(CD・DVD・レンタル・本・コスメ・携帯電話を販売する)店舗が密集しており、その中に“セルCDと中古CDのブース”がほぼ同じ広さで陳列され、新作CDが発売日から1週間も経たずに中古CDとして販売されている。分かりやすく言うと、今回の「キラーストリート(DVD付)」の新作定価が¥4500→これを即売却すると買取価格が¥3000→これが中古CDとして¥3500で販売しているという訳なのだ。(ちなみに、買取価格は店舗に表示していた買取一覧から抜粋したので、実際に売った訳ではありません。。。)この方法のメリットとしては、現物の品定めが出来る事。レンタルと比較すると、アルバムの場合“発売日=レンタル開始”にならないものは、いち早く聴くことが出来ないのと、大抵、レンタルでは“通常版”が並ぶため、今回のような特典であるDVDやライナーノーツは付いてこない可能性が高い。当然、特典を見るためには、直に購入するのが一番の方法であり、まずは新作アルバムを買って・・・DVDを見て・・・ライナーノーツを読んで・・・CDをダビングして・・・そして売る・・・と・・・。映画で言えば11月以降「宇宙戦争」「ハウルの動く城」「スターウォーズ・エピソードV」と、話題作が本編と特典ディスクを収めたDVDとして発売されるが、新品を買って・・・特典映像を見て・・・売る・・・。(これまた、この方法をお薦めしている訳でなく、あくまでもこういった方法も考えられるという事で。。。)CDやDVDを欲しい程は興味がないが、特典映像は見てみたいと思う人はきっと多いと思われ、“購入価格−買取価格=差額”が“お得”かどうかは人それぞれではあるが、実際に、新作発売直後にすぐに中古が店頭に並ぶという事は、売っている人がいるハズであり、ほぼ新品に近いCD・DVDが定価以下で買えるのだから、1度2度使った程度の中古品にこだわらなければ、買う側にとっても“お得”と言えるのかも知れない・・・。ここでよく分からないのが、先にも触れたDVDやネット配信は、DVDランクやアクセス数など、別の形で集計あるいは収益に直接、反映されている(ハズな)ので良いのかと思うのだが、リサイクル回転数(同じCDが売り買いで巡った場合)はどうなのか・・・?。少なくとも同じ品番の作品が、集計にプラスされているとは(多分・・・?)思えない。(まぁ1枚のCDを“友人同士で貸し借りあっているのと同じ”と言ってしまえばそれまでなのだが・・・)果たして“影響は出ていないのか?”が、これまでセールス数を追っていてちょっと気になったところではあり、いずれにしても、この方法での売買が大きく展開されると“特典”という製作者側の販売戦略も効果が半減するという感じは受けてしまうのだが・・・。
そして、それ以上に大きな問題なのが“買いたい衝動を得る作品が少なくなった事”。ハッキリいえば“作品の質”が落ちていると感じずにはいられない・・・。私自身それ相当の年齢に達して、若い世代の音楽についていけていないというのも確かにあるが、それでもこういった形で“いち音楽ファン”に永く携わっていると、サザンに限らず流行のアーティストに対する興味は高いし「良い歌は良い」と言える(根拠はないけど?)自信もある・・・そして「良い作品だから手元に置きたい・・・聴きたい時に欲しい」と思えばお金をケチる気持ちはない。バブル全盛期(CDが最も売れた時代)と比べれば、買い控えをしている傾向もあるとは思うが、一方では“iPod”や“HDD”など“ハードが売れている”のに“ソフトが売れない”というのは、残念ながらそういう気持ちを高ぶらせる作品が減っている事の証明でもある・・・。もちろん、“ミュージシャンの努力”“若いアーティストの才能”を否定する訳ではないが、どこか“質より量”・・・“丹精をこめた力作”よりも“見た目が違うだけで量産”しているのが、昨今の音楽事情のような気がし、事実としてそれがセールス数に表れているのが今の現状であるのだ・・・。
『キラーストリート』が“2枚組”である本音
前置きが長くなったが・・・そこで、何故「キラーストリート」が“2枚組”なのか・・・?。簡単な話、“売れるアルバム”を作る為だったと言えるだろう・・・。もちろん桑田さんがインタビューで言うように“7年間”の蓄積したシングル(以下カップリングも含む)と今回のアルバム用に作ったオリジナル曲が1枚では収まらないという話も間違いなく真実であろうが、一方で、売りたい・・・売れるアルバムを作る為の手段であった事も、心のどこかで“本音”としてあったろうと思う。
その背景としてあるのが、過去の実績で言うと、96年に発表した、『YoungLove』が、サザンのアルバムでは過去最高の300万枚超を達成しているのに対し、その後、3年後に発表した『さくら』は、約半分の160万枚に減少している・・・もちろんこれでも立派な数字であるが、実はその4ヶ月前に発売したベストアルバム『海のYeah!』は、やはり300万枚のセールスを残しており、更には「TSUNAMI♪」がヒットした2000年末のアルバム『バラッド3』でも270万枚近く売れている。そして更に数字的裏づけを示しているのが、2002年のソロ活動でリリースしたアルバム『ROCK AND ROLL HERO』。前年に発表した「波乗りジョニー♪」「白い恋人達♪」の2曲のミリオンシングルを収録曲から外し、ほぼオリジナル曲で挑んだアルバムが65万枚のセールスなのに対し、「光の世界♪」や歌詞の一般公募による「素敵な未来を見て欲しい♪」などの一部の未発表曲を除けば、ほとんどソロ発表曲の寄せ集めでもあるベスト『TOP OF THE POPS』はそれを上回る120万枚のセールスを達している。
6〜7年前、とある雑誌で「ベストが売れてオリジナルが売れない時代・・・」と嘆いたセリフを発していた事があったが、それは世情的に変わらず・・・オリジナル作品のパワーが影を潜め、ベストやオムニバス・・・あるいはカバー・トリビュート作品に走っている現在の傾向の中で不安を持っていたことは否めない。。。そしてその不安こそが、収録30曲中、“12曲のシングル+新曲”・・・すなわち、ベスト要素とオリジナル要素をミックスしたアルバム『キラーストリート』として、今回の2枚組の誕生となった最大の背景と言えよう・・・。
“削れるシングル”と“削れないシングル”の境界線
(ここまで書いてきて・・・まだアルバムの内容そのものに全く触れていないので、そろそろ飽きてきたかと思いますが・・・今しばらくお付き合い下さい。。。)
アルバムが、何故2枚組なのか?・・・シングル収録の多さの理由については(あくまでも私個人の勝手な解釈ですが)分かって頂けたと思うが、それにしても「多すぎっ(入れすぎっ)」というのが、特にファンにとっては大きな話題・・・というか“不評”になっていた。実際、まだアルバムの詳細が発表される前の私達の会話には「7年分のシングルだけで(アルバムを)1枚作れちゃうよねぇ〜」という意見が必ず巻き起こっていたし
、その延長線で辿れば、シングルの必要性(入れすぎ)を疑問に感じる人もたくさんいるように思われる。もちろん、私も例外ではなく、アルバムを買った当初はシングルを飛ばして新曲だけを聴いていたのが率直なところであった・・・。
だが・・・しかし、もし客観的に今回の30曲を普通のベース(15曲で1枚)としてアルバムを作ろうと考えた時に・・・「削れるシングルがないっ!」と感じてしまった。15曲という括りで考えればオリジナルアルバムの主張も取り入れて、含められるシングルは3曲から多くても5曲・・・「さて何を削ろうか・・・」と悩む悩む。。。確かに、思い切ってカットしようと思えば、「「彩♪」(25周年)以前の曲は不要だろう」とか「「FRIENDS♪」はサザンではなく、舞台「クラウディア」のサントラでも作ったらどう?」なんて考えてはみたが・・・。例えば、両面シングル「君こそスターだ!♪」と「夢に消えたジュリア♪」をどうしようか・・・かたや“TOYOTA”かたや“JAL”のCMソングで、お茶の間の露出(聞いたことがある曲)度を考えると棄て(選曲から外し)難い。。。かと言って両方の曲が入っているのに、その後にリリースしたシングル「愛と欲望の日々♪」が入っていないのは変だろうか?・・・当然、今年のシングル「BOHBO NO.5♪」は外せないし。。。(苦・苦・苦)。
改めて収録曲に目をやると『キラーストリート』に収録されているシングル12曲のうち、タイアップ(CMやTVソングなど)に関わっていないのは「恋人は南風♪」「DOLL♪」だけ。他のアーティストから見ると贅沢な話だが“削れるシングルと削れないシングルの境界線”が本当に難しい。。。
悩んだ挙げく・・・“私個人の理想”として並べたのが、次の“15曲(+1)”である。
『キラーストリート』=“春夏秋冬”・・・全ての“季節”に似合う作品を・・・
My SELECT with「キラーストリート」
1.ロックンロール・スーパーマン
2.セイシェル 〜海の聖者〜
3.彩 〜Aja〜
4.殺しの接吻(キッス)
5.夢と魔法の国
6.君こそスターだ!
7.山はありし日のまま
8.八月の詩(セレナード)
9.愛と欲望の日々
10.恋するレスポール
11.Mr.ブラック・ジャック 〜裸の王様〜
12.BOHBO NO.5
13.LONELY WOMAN
14.The Track for the Japanese ・・・
〜キラーストリート(フルバージョン)
15.限りなき永遠(とわ)の愛
単純には、売れる要素として、シングル4曲にCMの印象度とファンの人気の高い「LONELY WOMAN♪」を加えつつ、後は曲の良し悪しよりも全体のバランスを重視して新曲を選んだつもりなのだが、結局のところは“ファンが考えそうな選曲”と似通ってしまっただろうか・・・?。
個人的な意見として、今回のアルバムには“季節”というイメージを膨らませている・・・。私自身が作品として気に入っている「彩♪」(春)と「LONELY WOMAN♪」(冬)を両端に揃え、その間に“夏秋のテイスト”を感じる曲を織りまぜてみたのだが、特に“アルバムのタイトル”でもある『〜ストリート(通り)』は、ある時は“桜吹雪の舞う遊歩道”ある時は“黄金色に彩る銀杏並木”・・・“蝉の鳴く夏の木洩れ日”・・・“雪化粧に包まれた真っ白な世界”・・・当たり前のように歩いている、何処にでもある“通り路”の“春夏秋冬”四季折々の様々な風景に似合う曲・・・。ふと、この曲が聴きたくなった時・・・その収録作が『キラーストリート』であるような・・・そんな想いを描きながら、この15曲(オマケ1曲)を選んでみた・・・。もちろんこの中から外れた曲が嫌いという訳ではない。むしろ詰め込まないでとっておいて欲しかったとさえ思う。
きっと全てのファンが願っているだろう・・・この先、“また7年”にならない様に・・・・・・。
こんな世の中だからこそ、今、売れるアルバムが“最高のアルバム!”
(ご愛読、ありがとうございました・・・。お疲れでしょうが、もう少しの辛抱です。。。)
長々と書いてしまったが、元の話に戻すと・・・“ミリオン達成”の吉報(が届く頃)には、私達ファン、製作に携わった方々・・・そして何よりもサザンのメンバーが一番“ホッとしている”事だろう・・・。もちろん数字が全てではない。だが、これだけ苦しい音楽情勢の中で発売されるサザンの新作に対する“期待”はかなり大きかった事は間違いない・・・。そして、それ以上の“プレッシャー”を受け止めながら、その力を出し切り“完成”されたニューアルバム『キラーストリート』・・・。
7年は長かった(長すぎだ。。。)が、“丹精をこめた力作”である想いは充分に伝わった・・・だからこそ、数字としても評価された事は、素直に喜んでいい事だと実感している・・・。
こんな世の中だからこそ、今、売れるアルバムが“最高のアルバム!”なのだ。
最後に・・・。今までの話を覆す終わり方(?)で申し訳ないが・・・私は“2枚組”(CDのみならず、DVD−BOXとか複数枚に分かれてリリースしている作品)が嫌いだっ!。
ただ、いちいち入れ換えるのが“めんどくさい”だけなのである。。。
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