栗林小学校 早谷川悟PTA会長 卒業式祝辞(平成16年3月17日)

 ご卒業のみなさま、おめでとうございます。私も今から30年前にこの栗林小学校を卒業しました。
 今日はptaの代表として、また栗林小学校の先輩として御祝いの言葉を申し上げたいと思います。
 皆様はおうちのお父さん、お母さんの言葉として聞いてください。
 本来なら巻紙を見ながらお祝いの言葉を申し上げるところですが、今日は皆さんの顔を見ながらお話致します。

 皆さんはこの小学校の6年間に色々な経験をされた事でしょう。楽しかった事や、悲しかった事、つらかった事などあったかと思いますが、
困ったときの事を思い出してください。
 皆さんが困っているときにきっと廻りにいる、ご家族、友達、先生方に助けられたことも少なくなかった事でしょう。
 そんな廻りの人に助けられながらの小学校を卒業していくわけですが、みなさんは決して一人ぼっちではないと言う事を覚えておいてください。
 今後中学に進学するわけですが、今より、もっともっと困難に立ち向かわなくてはならない場面もあるでしょう。
 そのときは決して一人で悩まずに、家族の人、先生、そして今日までお世話になった小学校の先生、友達に相談してください。
 きっとみなさんの事を助けてくれる事でしょう。

 さて、今日まで皆さんは栗っ子として、栗林小学校の生活をおくってきたわけですが、これからは大きな「栗の木」を目指して頑張ってください。
 皆さんも知っているとおり、栗の木には、甘くておいし実をたくさんつけていますが、おいしい実の周りにはたくさんのとげがありますね。
 そのとげにより、おいしい実を守っているわけですが、皆さんも栗の実と同じようにたくさんの人に見守られて大きくなっている事を忘れないで下さい。
 私もそのとげの一本になって皆さんのことをこれからも見守っていきたいと思います。

 保護者のみなさま本日はお子様のご卒業おめでとうございます。私も卒業生の保護者として本当は、保護者席に座りたかったぐらいです。
 今日の卒業式をセレモニーのひとつにおわらすのではなく、今日、家に帰って、子ども達の語ってくれた夢についてお子様とお話をしてもらいたいと思います。
 また、子どもと一緒に小学校生活を振り返ったり、これからの中学校生活のプランを話されたらどうでしょうか。これから子ども達が成長していく上で、
色々な節目の時があると思いますが、その節目のときに子どもと一緒にむかえたいものです。

 ご来賓の皆様にはお忙しい中、早朝より今日の卒業式にご列席くださいまして、ありがとうございました。
 また、日頃は地域の中で子ども達を暖かく見守って頂いている事に感謝申し上げます。
 この子ども達は今日小学校を卒業しますが、これからも地域にいますので、これからも、この子ども達を暖かく見守ってください。

  いま、皆さんの夢を聞かせていただきましたが、どれもみな、感情がこもっていて皆さんの夢に対しての熱意を感じました。
 先日の吉川英治さんのお話の中にもありました様に、夢を実現するにはあきらめない事が一番といわれていましたが、私もそう思います。
 先日の名古屋国際女子マラソンにおいて、土佐選手が見事な逆転劇で優勝しアテネオリンピックの出場キップを手に入れましたが、
これも土佐選手が最後まであきらめなかったからではないでしょうか。
 この栗林小学校を卒業したことを誇りに思い、自信を持って夢に向って頑張ってください。
 私も影ながら応援しています。

 最後になりましたが、私は、皆さんに出会った事、そして皆さんと共にこの卒業式に出席できた事に感謝いたしまして、私のお祝いの言葉とさせていただきます。
 おめでとうございます

 平成一六年三月十七日

   PTA会長 早谷川 悟