地球儀のスライス | |||
著者 | 森 博嗣 | 出版社(シリーズ) | 講談社 |
本体価格 | 840円 | ISBNコード | ISBN4-06-182051-6 |
読了日 | 2003/??/?? | 初版発行日 | 1999/01/08 |
感想 | ちょっと久し振りの森節でした。10本の短編が収録されています。どれもなかなか面白かったんですが、一本だけ、いまいち理解できないものが。 「僕に似た人」なんですが、わたしの頭が悪いのか、オチも何も理解できなかった・・・。 しかしそれ以外は犀川助教授や萌絵、またVシリーズの面々も登場し、氏のファンとしてはけっこう楽しめましたね。 |
恋恋蓮歩の演習 | |||
著者 | 森 博嗣 | 出版社(シリーズ) | 講談社 |
本体価格 | 840円 | ISBNコード | ISBN4-06-182183-0 |
読了日 | 2003/05/20 | 初版発行日 | 2001/05/05 |
感想 | なかなか事件が起こらんなぁと思ってたら、実は仕込みを延々と説明していたんですね。もっとも、それがわかるのはラスト近くなんですが(;^^) 今回、特に思ったのは、このシリーズ、やっぱり主人公は瀬在丸紅子女史ではなく、保呂草潤平氏だわ、と言う点。なんかねー、あまりにも傍観者的すぎるんですよね、紅子さん。アームチェアディテクティブ物なのはいいんですけど、もうちょっとこう、なんと言うか・・・。その点ではこちらの犀川創平先生は、なかなかいい感じなんですけどね。 余談ですがわたし、このシリーズん中ではメインの4人組より、祖父江さんのほうが好きだわ。だって、かわいいじゃないですか「何か言って下さい。じゃないと切りません」(^^) |
魔剣天翔 | |||
著者 | 森 博嗣 | 出版社(シリーズ) | 講談社 |
本体価格 | 820円 | ISBNコード | ISBN4-06-182145-8 |
読了日 | 2003/05/03 | 初版発行日 | 2000/09/05 |
感想 | 借り物なんで、立て続けです(;^^) 森氏の趣味炸裂の一作。アクロバット飛行中の航空機内で、パイロットが射殺され、成り行き上、保呂草氏が事件に巻き込まれる。今回は語り部である保呂草氏が事件当事者(?)となっているため、全体がなかなかわかりづらく、反対に細部が妙に鮮明となっているなど、今までとはやや趣が異なっていました。 結局、「エンジェル・マヌーヴァ」はそれほどストーリーに絡んでなかった気が・・・。 |
夢・出逢い・魔性 | |||
著者 | 森 博嗣 | 出版社(シリーズ) | 講談社 |
本体価格 | 820円 | ISBNコード | ISBN4-06-182127-X |
読了日 | 2003/04/22 | 初版発行日 | 2000/05/05 |
感想 | 小鳥遊練無君大活躍の巻。 それはいいんですけど、あのダイアローグはずっこいよなぁ(;^^) あれじゃ犯人像が推理できないわけだ。 で、この話で一番ビックリしたこと。『稲沢 真澄探偵の性別』いや、たぶん登場人物たちとか、たとえばこのストーリーが映画とかドラマとかのビジュアルであれば、何ら驚くようなことではないんでしょうけど、小説だっただけに、やたらビックリしてしまいました(;^^) 「え? えええええええ?!」って感じ。 |
月は幽咽のデバイス | |||
著者 | 森 博嗣 | 出版社(シリーズ) | 講談社 |
本体価格 | 800円 | ISBNコード | ISBN4-06-182109-1 |
読了日 | 2003/04/18 | 初版発行日 | 2000/01/05 |
感想 | わっはっはっ。なんなんだぁ、このトリック(?)はぁ?! いくらなんでも、ちょっと豪快じゃないかなぁ?(;^^) ついでに、「狼男」の正体は? 明記してました? わたしが読み取れてないだけ? ああなんか、この本の感想は書きにくいなぁ。なに書いてもネタばれになりそうだ(;^^) ただ以前、オーディオを趣味としていた身としては、なかなかに楽しい内容でした。 |
人形式モナリザ | |||
著者 | 森 博嗣 | 出版社(シリーズ) | 講談社 |
本体価格 | 800円 | ISBNコード | ISBN4-06-182092-3 |
読了日 | 2003/04/14 | 初版発行日 | 1999/09/05 |
感想 | 正直に告白します。「理解できませんでした」 更には例のラストの一行。どういう意味だったのかなぁ? 神か悪魔がもう一人(?)いたってこと? 終始頭をひねりっぱなしではありましたが、ストーリーそのものはテンポがよく、また背景で繰り広げられる人間関係がこれまた楽しく、ラストまで一気に楽しめました。 それにしても・・・「この」保呂草氏もまっとうな職業の方じゃなかったわけね(;^^) |
黒猫の三角 | |||
著者 | 森 博嗣 | 出版社(シリーズ) | 講談社 |
本体価格 | 880円 | ISBNコード | ISBN4-06-182070-2 |
読了日 | 2003/04/07 | 初版発行日 | 1999/05/05 |
感想 | 最初、わたしはこれを読みはじめてすぐに、森氏のサイトを覗きに行ったんですよ。そこでこの本の紹介を見たら、主人公は瀬在丸紅子って書いてある。へ? 保呂草探偵じゃないの? と首をかしげていたんですが、その疑問点はクライマックスで明らかになりました。つーか、そこまでその可能性に気付かなかったっていうのも、情けない話ですが(;^^)>わたし。 面白い話でした。面白くはあったんですが、S&Mのシリーズに比べると、いまいちキャラが弱い気がしますね。こちらにもかなり個性的なキャラが揃っているのに・・・。 |
有限と微小のパン | |||
著者 | 森 博嗣 | 出版社(シリーズ) | 講談社 |
本体価格 | 1200円 | ISBNコード | ISBN4-06-182043-5 |
読了日 | 2003/03/23 | 初版発行日 | 1998/10/05 |
感想 | S&Mシリーズの長編としてはラストにあたる本書では、『あの天才」が再び登場します。バーチャル・リアリティがテーマとなった本作では、どこまでが現実で、どこからが幻影なのか、その見極めが謎を解く鍵となってきます。あのラストには驚かされました。 ただそれより何より、犀川創平と西之園萌絵の関係は、いったいどーなったのよ?! |
数奇にして模型 | |||
著者 | 森 博嗣 | 出版社(シリーズ) | 講談社 |
本体価格 | 1100円 | ISBNコード | ISBN4-06-182031-1 |
読了日 | 2003/02/05 | 初版発行日 | 1998/07/05 |
感想 | マニアの世界というのは、外側からはなかなかわかりづらいものです。ましてや「オタク」と呼ばれる人種のいるジャンルとなればなおのこと。本作ではわたしもこのように趣味としているフィギュアモデルの世界が舞台となっています。しかしこちらは著者自身、サイトで書かれていらっしゃるとおり模型に理解のある方なんで、完全に外部からの支店になってしまっているということは避けられているのですが、しかしそれでもちょっと誤解等があるような気はします。明確ではないんですけどね。 話的にはめずらしく犀川助教授が積極的に(氏とすれば、ですが)事件に関っていき、解決しようとしています。そのためかなり変化に富んだ内容になっています。また登場キャラクターも多彩で、ほとんどオールスターキャストっていう感じでしょうか。 今回、いい味出してたのは喜多助教授ですね。「神様、感謝します。誠実に生きてきた甲斐がありました。アーメン」(^^) |
今はもうない | |||
著者 | 森 博嗣 | 出版社(シリーズ) | 講談社 |
本体価格 | 880円 | ISBNコード | ISBN4-06-182016-8 |
読了日 | 2003/01/31 | 初版発行日 | 1998/04/05 |
感想 | 「やられたっ!」 ラストではないのですが、終盤、読んでいてわたしが強烈に感じた感想がそれでした。まさかそう来るとはね。まったく疑ってませんでしたよ・・・。ネタバレになるので書きません。気になる方はご自分で読んでください(;^^) しかし本作は厳密な意味においては違うのですが、本質的には完璧なアームチェア物といえるのではないでしょうか。犀川教授は西之園嬢とドライブしていただけで、謎を解いてしまう(解決はしてないけど)など、わたしは『らしく』て好きです。 |
夏のレプリカ | |||
著者 | 森 博嗣 | 出版社(シリーズ) | 講談社 |
本体価格 | 780円 | ISBNコード | ISBN4-06-182000-1 |
読了日 | 2003/01/14 | 初版発行日 | 1998/01/07 |
感想 | 先の「幻惑の死と使途」と同時平行(こちらのほうが若干先行)している物語としてかかれていますが、その物語になかなか創平&萌絵が絡んでこない(;^^) 別の物語か? と疑ってかかりたくなるほどに。この辺は作中でも説明されているのですが、もう一つの有里匠幻死亡事件(死体消失?)にウェイトがあったため、こちらの事件にはほとんど首を突っ込んでこなかったようです。でも面白かったのはこっちのほうかなぁ? |
幻惑の死と使途 | |||
著者 | 森 博嗣 | 出版社(シリーズ) | 講談社 |
本体価格 | 930円 | ISBNコード | ISBN4-06-181987-9 |
読了日 | 2003/01/07 | 初版発行日 | 1997/10/05 |
感想 | このシリーズを読んでいて初めて、犯人に「へ?」となってしまった一冊です。わたしの読解力が足りないせいかもしれないんですが、ちょっといくらなんでもこの犯人像っていうのはどうかなと思うのですが。 あと、本作は次の「夏のレプリカ」と時系列がダブっているんですが、それもいまいちなんの為にそうなっているのかがよくわからないし、どうも全般に「?」が並んでしまう作品でした。 |
まどろみ消去 | |||
著者 | 森 博嗣 | 出版社(シリーズ) | 講談社 |
本体価格 | 760円 | ISBNコード | ISBN4-06-181970-4 |
読了日 | 2002/12/13 | 初版発行日 | 1997/07/05 |
感想 | 著者初の短編集で、必ずしもミステリとは言いがたいものも含まれていますが、どれもなかなかに読ませます。また収録されているうちの「ミステリィ対戦の前夜」「誰もいなくなった」の2作はS&Mシリーズのキャラクター達が登場します。というか、S&Mのシリーズに含まれるのかな? おおむね読み応えもあって悪くないんですが、わたし個人としてはS&Mシリーズのイメージが強すぎるのか、どうも違和感が拭えなかったんですよね。面白くなかったわけではないんですが・・・。 |
封印再度 | |||
著者 | 森 博嗣 | 出版社(シリーズ) | 講談社 |
本体価格 | 900円 | ISBNコード | ISBN4-06-181959-3 |
読了日 | 2002/12/11 | 初版発行日 | 1997/04/05 |
感想 | はい。今回も大変楽しく読めました。本筋であるトリックの解決はもちろんのこと、なんだかよくわからないカップルの犀川助教授と西之園嬢の関係についても。まあ結論から言ってしまうと、ものすごく進んだ・・・んですけどねぇ(;^^) 今回はものすごいトリックというか、仕掛けのたぐいは一切なく、いわば自然のいたずらが巧みに事件に絡んできたために真実を見えなくしていたといえます。ところで例の金属なんですが、実は東急ハンズなんかで以前は扱ってました。いまでもあるのかなぁ? 今日の一言「君は滝に行きなさい」(^^) |
詩的私的ジャック | |||
著者 | 森 博嗣 | 出版社(シリーズ) | 講談社 |
本体価格 | 854円 | ISBNコード | ISBN4-06-181941-0 |
読了日 | 2002/12/06 | 初版発行日 | 1997/01/05 |
感想 | さぁ、もう止まらない、って感じになりつつありますな(;^^) 他にも買ってある本あるんだけどなぁ。 今回は完全に他人事です。犀川も萌絵にも直接、事件は関っていないのですが、今回、萌絵が中心となって物語が進行します。終盤、首を突っ込みすぎて命を狙われたりしますが。今回は3つ目の密室にはやられたって感じですね。そう来るとはね・・・。 さて、とうとう今回はっきりと告白した萌絵。犀川はどうするんでしょうねぇ?(^^) |
笑わない数学者 | |||
著者 | 森 博嗣 | 出版社(シリーズ) | 講談社 |
本体価格 | 854円 | ISBNコード | ISBN4-06-181927-5 |
読了日 | 2002/12/04 | 初版発行日 | 1996/09/05 |
感想 | 3冊目(;^^) 連続してますなぁ。 さて、今回は巨大なブロンズ像が消えるというのが目玉の一つになっていますが、これ、割と簡単にわかりました・・・というより、本の最初に建物の平面図があるんですが、これ見たときに点対称なのはすぐに気がついていたので、あとは、ね。ただこれ、平面図があったからわかったのであって、なかったら難しいでしょうね。この辺は編集者の判断かなぁ? 平面図があることで、だいぶ難易度は下がってしまったように思うんだけど。 最後に・・・犀川助教授は、ラストの西之園嬢の難問は解けたんでしょうかねぇ?(;^^) |
冷たい密室と博士たち | |||
著者 | 森 博嗣 | 出版社(シリーズ) | 講談社 |
本体価格 | 777円 | ISBNコード | ISBN4-06-181917-8 |
読了日 | 2002/12/02 | 初版発行日 | 1996/07/05 |
感想 | さっそく2冊目です。実は前作を読んだ後、気に入った旨を当の友人に言ったところ、シリーズを全部まとめて貸してくれました(N氏、ありがとう!)。 で、2冊目、です。今回は前回とは打って変わって割とスタンダードな密室殺人もの(そんなジャンルがあるのかどうかは知りませんが(;^^)で、今回もまた、我らが犀川助教授と西之園萌絵嬢は事件に巻き込まれるわけですが、前回は完全に当事者の一人であったのに対し、今回は部外者色が濃い(現場付近にはいたんですが)ので、より一層アームチェアっぽくなってます。 またこの話から二人の関係もより微妙になっていて、その描写がなかなかいい感じになっているのではないでしょうか。 |
すべてがFになる | |||
著者 | 森 博嗣 | 出版社(シリーズ) | 講談社 |
本体価格 | 854円 | ISBNコード | ISBN4-06-181901-1 |
読了日 | 2002/11/05 | 初版発行日 | 1996/04/05 |
感想 | 以前から気になっていた作家の一人なんですが、なかなか機会がなく今まで読んでいませんでした。今回は友人に借りたんですが、気に入れば自分で買おうかなぁと。 で、感想ですが、意外な展開で久しぶりにラストまでわくわくしながら読めました。少々シチュエーションが複雑なので、ざっと読んだだけではなかなか理解できないんですが、それを意識させないスピーディーな物語の進行で、一気に読めます。 ぜひ、他の作品も読んでみたいですね。 |